MENU

【高埜志保インタビュー 前編】“静止画で表現する物語”に込められた想いとは 3ページ目

使用機材と撮影準備、被写体の選び方

Aika

ー機材はどんなものを使用されていますか?

高埜:最近は「SONYのα7R Ⅳ」を使用しています。ちょっと、頑張りました(笑)まだまだ慣れないんですけど…。
レンズはコシナの「フォクトレンダー」っていう、オートフォーカスが効かないレンズを今使っていて、50mmの単焦点なんですけど…。ただ人が動くところを撮るのがすごく難しくて、そろそろオートフォーカスの効くレンズを買わないとなとは思ってます。

ーレンズのFは1.2の…?

高埜:はい。1.2です。

ー今までずっと単焦点を使用されているんですか?

高埜:そうですね、基本的に単焦点です。

ー単焦点へのこだわりはあるのでしょうか?

高埜:そうですね。初めにカメラを手にしたときの単焦点はキヤノンだったんですけど、F1.4とか結構ボケる単焦点レンズを使い始めて、こんなに綺麗に世界が映るんだってことに衝撃を受けたんですよね。それでその時の衝撃が今でもずっと忘れられなくて…。「人を撮るんだったら、まず単焦点」ていう考えというか、そういったこだわりがあります。

ー被写体を選ぶときの基準はあるのでしょうか?

高埜:まず、あまりこういう人を選ばないなっていうのからお話しすると、モデルモデルしてる人っていうんですかね。なんだろうな…。自分を「こう見せたい!」っていう主張がものすごく強くて、例えば、カメラを向けた時にポーズをとってしまうような方っていうのはちょっと私の写真には、相性が良くないのかなっていう風に思いますね。

で、逆にどういった方を選ぶかっていうと、ストーリーを元にして撮影することが多いので、例えば女優の方ですとか、表現力がある方を見つけてお願いすることが多いかなと思いますね。あとは、そうですね…。私はあまり顔だけが映る写真を撮ることが少ないので、造形(容姿)の美しさっていうよりかは、全身の雰囲気があるような方にお願いすることが多いです。

ー撮影はどういった準備をして挑まれているのでしょうか?

高埜:毎回ではありませんが、脚本を用意することがあります。その際は、まず脚本を書いて、それをモデルさん被写体の方にお見せして、必要であればその被写体の方からも意見をもらっています。あとは……場所選びとか、あの古民家スタジオとか予約するときは、そういったところの手配であるとか、衣装をどうするか、小道具を買い揃えたりとか…。なんだかんだ1ヶ月くらいは準備がかかりますね。

ー1ヶ月も!大変ですね。

高埜:そうですね、結構な作業量ですね。

ーちなみに脚本っていうのはどれくらいの分量のものをご用意されるんですか?

高埜:そんなにがっつりしたものではなくって…。例えば、起承転結を各5行くらいにまとめたものだとか。LINEのノートのところに投稿してスクロールすれば、読めるくらいの分量ではあります。ストーリーによりますけどね。

ーストーリーも事前にしっかり組み立ててから撮影されるんですね。モデルさんから意見をいただくっていうのは、例えばどういった意見をいただくんでしょうか?

高埜:例えば、あるモデルさんに女子高生の役をやっていただくときに、「その女子高生っていうのは、ちょっと内気で、よく本を読んでるような子です」ってお話しして、その上で脚本をお見せした時に、「あ、自分がこの女子高生だったら、もうちょっとこういう行動をとると思います」みたいな感じです。もう準備段階からなりきってくださって、意見をいただくことが多いです。

ーそういう感じだったら、むしろがっつりモデルをされている方よりは、女優さんの方が確かに適任ですね。そういう女優さんの方はどうやって探されるんですか?

高埜:SNSで探すことが多いです。あとは知り合いのカメラマンの紹介とかもたまにあります。

ーそれはもう撮影料もお支払いして、ということなんでしょうか?

高埜:あ、基本的には相互無償で(笑)

ー驚きです。でもその写真が話題になったら、ウィンウィンというか…。基本的には高埜さんからお声がけされるんですか?

高埜:半々くらいですかね。

ー高埜さんの世界観に惹かれて、モデルをやりたいっていう気持ちになる方も多そうですよね!

高埜:ええ、ありがたいことに。

Fukuyoshi Taiga, Takahashi Maya
1 2 3 4 5
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京都出身。大学卒業後、写真専門学校にて写真を学ぶが、中退し編集者の道へ進む。現在は独立してフリーエディターとして活躍中。韓国が好きすぎるあまり移住し、日本と行き来する生活を実行中。