MENU

田舎者写真日記【第六回:言の葉の森】 3ページ目


あんなに好きだった言葉に怯えるようになったのは、いつからだったでしょう。
色々な虫たち植物たちが、風の指揮する交響詩を奏でる畑そば、県道沿いのもの耽り。

自ら発する言葉も、聞く言葉も。わたしたち人間の作り出した言の葉の森の、木々のあらゆるところからトゲが生えているようにみえて、それは薔薇のようなトゲというよりかは、邪悪な何かで。迷い込んだら簡単に抜け出すことのない、そんな感じ。


そう、最近のわたしは、SNSにおける言葉に悩みを抱えていたのでした。

嘘か本当かも分からない情報の、ひとり歩きと複製。
詳細の出ていないものごとに憶測で重ねられる、議論。
無慈悲に行われる晒しや炎上、それから誹謗中傷。

言葉というものは、これほどに残酷で、悲しいものだったでしょうか。
いいえ、少なくともわたしは、言葉をそのように教えられて生きてはこなかったはずです。

楽しくて面白くて、そして時には優しい悲しさのある、わたしにとって言葉とは、そういうものであるように思います。

1 2 3 4 5
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

写真家、文筆家。東北の田舎町出身。

ドイツの大学で西洋美術史を学んでいる。
2021年に祖父の形見としてフィルムカメラを譲り受けて以来、フィルム写真の魅力に取り憑かれてしまう。「青春」や「日常」をテーマとしつつも、様々なジャンルの写真に挑戦し、絶賛成長中。

また、幼少期から書いている日記を、SNSで毎日発信している。