SIGMAからNikon Z シリーズAPS-Cカメラ向けの単焦点レンズが出たということで、早速使わせていただきました!
今回2023年4月21日に発売となったのは、以下3本の単焦点レンズ。
- SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
- SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
- SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
35mm判フルサイズレンズに換算するとそれぞれ24mm、45mm、84mm相当です。
3本目となる本記事では、56mm F1.4 DC DN | Contemporaryをレビューしていきます!
1本目の30mmレンズ、2本目の16mmレンズのレビュー記事も是非併せてご覧ください。


単焦点レンズについて
さて、前回までに「単焦点レンズとは、ズーム機能がなく焦点距離/画角が固定されているレンズ」のことだと説明させていただきました。
ズーム機能がついていない代わりにレンズの開放絞り値がズームレンズよりも小さいことが多く、それによって背景をより強くボカしたり、ピントの合う範囲をより細かく設定したりすることが可能です。
また、一般的に単焦点レンズはズームレンズよりも軽く、小さいという特徴もあります。
特に今回レビューさせていただくSIGMA のContemporaryラインのレンズは、開放絞り値がF/1.4とかなり小さいのにも関わらず、レンズ本体はとても小さくて軽い。そしてシャープな写りと綺麗なボケ感!
何ミリのレンズを選択するかによって表現の幅が大きく広がるので、今までズームレンズしか使ったことがなかった皆さまにも魅力を伝えられたらと思います。
56mm F1.4 DC DN | Contemporaryの作例写真
今回レビューする56mmは、一般的に中望遠レンズに分けられます。
35mm判フルサイズレンズに換算すると85mmレンズ相当。
人間の視野がおよそ50mmだといわれているので、肉眼で見ている光景よりも、少しクローズアップしているように撮ることができます。
中望遠レンズの魅力でまず挙げられるのは、ボケの美しさ!
そして望遠感がある分レンズによるゆがみが感じられないため、ポートレート撮影によく使われます。
背景をボカし被写体を強調させるのに適したレンズだと思います。
被写体から少し離れて撮影する必要があるので、ほどよい距離でコミュニケーションをとりながら撮影できることも中望遠レンズの魅力の1つです。
また、クローズアップしているように撮影できるため、風景を切り取るような感覚で撮影すると、どこか映画のワンシーンのように、ドラマチックに写すことができます。
さっそく56mmをつけて、街へと出かけてみました!





遠くのビルを撮るとゆがみはありませんが、近くの柵や屋根は遠近感と奥行きが出てきます。
そして、友人のポートレートも撮影させていただきました!



被写体からおよそ1m、3m、5mとそれぞれの距離で撮ってみました。
絞りは全てF/1.4ですが、56mmレンズ1本でもいろいろな表現ができることがわかります。
一番寄っている1mほどの距離で撮影したものは、ほぼ目にだけピントがあい、雰囲気が強いポートレートに。
レンズのシャープさとボケのやわらかい美しさのコントラストがよくわかります。
中間3mほどの距離で撮影したものは、背景がボケて被写体が際立っています。
顔の前に葉っぱを重ねてみることで、よりドラマチックにしてみました。
このレンズのおかげで少し逆光気味の光も滲まずに、綺麗な光のまま撮影することができました。
一番離れて5mほどの距離で撮影したものは、背景のボケは程よく保ちながらも認識できる程度に、背景を生かして撮影することができます。





そして前回までのレビュー記事ではまだ言及していなかった、AFの速さについて。
今回はNikon Z fcにSIGMAのレンズをつけて撮影していたのですが、とにかくAFの認識が速い。
私の体感ではありますが、純正レンズとのAF速度の違いは感じられませんでした。
シングルポイントAFモードを使用して、動きまわる熱帯魚や蝶々にピントを合わせることがとても簡単で驚きました。
「メーカー純正レンズじゃないとAFが遅いのでは?」と不安をいだいている方にも是非使ってみていただきたいです。





そして今回、特に私が楽しいなと思ったのは食べ物の撮影。
ゆがみがないままクローズアップされ、そしてF/1.4という絞り大口径レンズで撮影するとしずる感がでて、とても美味しそうに撮影することができました。
ただの手抜き朝ごはんのトーストでさえどこかドラマチックな印象に…。
焼肉のツヤ感と、そして煙まで写せているのはさすがSIGMAレンズの描写力です。
そして、その開放絞りF/1.4が活きてくるのが夕方〜夜間の撮影。
レンズが明るいため、暗い屋外でも全て三脚を使わずに手持ちで、手ブレせずに撮影することが可能です。
望遠レンズや、単焦点レンズでも大きくて重いレンズだと手ブレしやすいものですが、このSIGMA 56mmなら本当に軽いのでその心配もありません。
その重さなんと295g、(350mlの)缶ジュースより軽いです。
また、絞りを開放すれば、暗い場所でもISO感度をあげる必要がなく、ノイズのザラつきも予防できます。
三脚やストロボを使わずに夜間も撮影できるだけで、撮影のパターンがグッと増えるので本当に素晴らしい!




56mm F1.4 DC DN | Contemporaryを使ってみた感想
この56mmレンズを使ってみた感想としては、「日常をドラマチックに写すレンズ」だと思いました。
見ている世界から自分の好きな部分だけをクロップしたように撮影することができるため、いつもの見慣れた光景が映画のように写ります。
(今回の記事では使用していませんが)ブラックミストやフォギーなどのレンズフィルターを使えば、表現の幅もより広がるはず。
また、肉眼で見ているよりもクローズアップされてボケ感が強くなるため、余計な背景などの情報が少なくなり、被写体がより強調されます。
それによって、被写体をどう撮るかということに集中できるレンズだなと思いました。
通常の多角形絞りではなく円形絞りで作られているため、背景ボケが丸くて美しい。
中望遠レンズと聞くと、単焦点とはいえ太くて長くて重い、というイメージを抱く方も多いと思いますが、このSIGMA 56mm Contemporaryは、そんな今までのマイナスイメージを覆してくれます。
実際わたしもその重量感のせいで中望遠レンズに少し苦手意識があったのですが、今回この56mmレンズの使いやすさには本当に驚きました。
長さおよそ6cmで重さ300gを切ってしまうのはまさに技術の賜物。
3本のレンズを使ってみたまとめ
これまでに3本のレンズを使ってきましたが、16mmは「非日常を作り出せるレンズ」、30mmは「忠実に撮影できるレンズ」、そして今回の56mmは「日常をドラマチックに写すレンズ」だと感じました。
皆さんが使ってみるとまた私とは違った感想を抱くかもしれませんが、ただ共通して言えることは、それぞれ3本全てに個性があり、どれも写真をより楽しませてくれるレンズだということ。
私がもっと若い時や写真を始めたての頃にこのレンズたちと出会っていたら、もっとかっこいい写真をたくさん撮れていた気がします、、、!しかし、今からでも決して遅くない!
皆さんがこのレンズを使ってどんな写真を撮るのか、とても楽しみです!


56mm F1.4 DC DN | Contemporary製品情報

| 対応マウント | ニコン Z マウント |
| 焦点距離 | 56mm |
| 開放F値 | F1.4 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 50cm |
| 最大撮影倍率 | 1:7.4 |
| フィルター径 | φ55mm |
| 最大径×長さ | φ70.0mm ×61.5mm |
| 質量 | 295g |
| 付属品 | レンズフード(LH582-01) |
髙木美佑さん連載コラム『センチメンタルなひとり旅』


















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