ノスリ|親しみやすい“農地の守り神”

「風に浮かぶホバリング」が魅力!親しみやすい“農地の守り神”。
- 生息環境
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農耕地 草地 森林
- 大きさ
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約50~60cm
- 鳴き声
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ピーエー ピイーピイー
ノスリは全長約50~60㎝、トビに似ていますが、トビより少し小柄なタカです。農耕地などに生息し、北海道や本州北部など年間を通して見られる地域もある一方で、冬鳥として各地の平野部に飛来します。
また、ノスリはユーラシア大陸の広い範囲に分布し、日本でも山林などで繁殖します。繁殖地と越冬地を移動する「渡り」の習性があり、竜飛岬、伊良湖岬など「タカの渡り」で有名なスポットでは、サシバやハチクマなど他のタカに混じって上空を舞う姿を見ることが可能です。

繁殖地へ向かう春の渡りは3月から5月頃。越冬のために南下する秋の渡りは9月中旬から11月頃です。秋には北日本や山地で繁殖を終えたノスリだけでなく、大陸やサハリンなどから飛来した個体が、各地の農耕地や河原、草地などで越冬していることがわかっています。
冬は平地でも猛禽類が観察しやすくなるシーズン。なかでもノスリは「出会える可能性高め」の猛禽類です。何気なく田んぼや草地の上空を旋回していたり、近くの木や電柱にとまっていたりするので、「トビかな?」と思っても見過ごさないで観察してみましょう。

ノスリの獲物は小鳥や小動物。昆虫やカエルのいない冬場は特にネズミやモグラが中心です。農耕地で頻繁にネズミを狩る姿から、作物をネズミから守ってくれる「農地の守り神」と言われています。

猛禽類を観察・撮影するなら、飛行シーンは抑えたいもの。ノスリは、翼を広げ、獲物を探してゆっくりと上空を旋回していることが多く、狙いを定める時にはホバリング(停空飛行)を行ないます。
ノスリのホバリングは、短いはばたきで風をとらえ、翼を広げて空中の一点に浮かぶ「ウィンドホバリング」(「ハンギング」とも呼ばれます)。翼と尾羽の角度を風の中で調節しながら、たくみにバランスをとって空中に浮かぶのが特徴です。
「農地の守り神」と言われる優れたハンターのノスリですが、枝先や電柱にとまっている姿もまた違った魅力があります。
タカの仲間は、眼光鋭い険しい顔つきのイメージですが、ノスリの成鳥は目の虹彩が暗色で黒目がち。優しい雰囲気に見えます(幼鳥は目の虹彩が明るい色をしています)。頭も大きめで、尾羽もやや短く、体形が全体的にちょっとずんぐりしているのが特徴です。
穏やかな黒い瞳と、ずんぐり体形のノスリ。農地ののどかな風景や冬の木立によく似合い、「地味だけど可愛いタカ」と親しまれています。
ノスリの撮影について
- 撮影のしやすさ
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- オススメの時期
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11月上旬~4月上旬
- オススメのレンズ
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300〜500mm
猛禽の撮影の最初のステップとして、おすすめなのが、「冬の野原でのノスリ」。ノスリは猛禽類のなかで比較的穏やか。撮影初心者におすすめです。
- 電柱や枝先などの目立つところにじっくりとまることが多い
- 上空をゆっくり旋回・滑空している時間が長い
- 人目をあまり警戒せずに頻繁に狩りを見せてくれる
枝先などにとまっている時の表情やしぐさをとらえたり、飛翔の時に見られる翼や腹の模様を撮影するうちに、身近な自然の中でたくましく生きるノスリのとりこになってしまうかもしれません。
また、ノスリは地味な色合いですが、色や模様の個体差が大きく、年齢によって目の色も変化します。カメラでとらえると一羽一羽の個性がよくわかって面白いものです。

冬のあいだノスリがみられる場所では、チュウヒやハヤブサなども狩りをしにやって来る可能性大。ノスリを探して目を慣らし、ホバリングや狩りの瞬間がつかめるようになってきたら、他の猛禽類の撮影にも挑戦してみましょう。
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