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水族館で上手に撮影するコツ!カメラの設定から構図、レンズまで徹底解説

水族館で上手に撮影するコツ

色鮮やかな魚、愛くるしい表情の動物、幻想的で美しい水槽。水族館は撮影スポットとしても優れた場所ですよね。しかし、いざ撮影しようとするとガラスに照明の光が反射したり、魚や動物がぶれたりと、簡単ではありません。

今回は、そんな水族館で生き物たちを魅力的に撮れる機材やカメラの設定、撮影のコツをご紹介します。カメラの設定や撮影のコツを知れば、単に綺麗な写真が撮れるだけでなく、生き物の可愛らしさやコミカルさを表現した印象的な写真が撮れるはずです。ぜひこの記事を参考に、水族館撮影で失敗しないための下準備をしておきましょう。

本記事に掲載されている参考写真はタップで拡大できます。気になる写真はぜひタップして、チェックしてみてください。

目次

水族館とは

ご存じのとおり、水族館とは海や川、湖などの水中や水辺で生活する生き物を展示した施設のことです。水族館での撮影は「許可」されている場合がほとんど。ただし、フラッシュ撮影の禁止や、ビデオ撮影での長時間のライトの発光は禁止にしている水族館もあります。撮影に訪れる際は入館前に、各水族館のルールを必ず確認しましょう。

水族館で撮影する際の注意点

ストロボやフラッシュはたかない

ストロボやフラッシュはたかないようにしましょう。その理由は、魚たちに失神や失明の危険性があるからです。暗い海の中で生活している魚たちの眼は、弱い光でも十分感知するようにつくられています。そのため、魚に向けて強い光を当てることはとても危険です。

フラッシュ使用の断り書きが何もない場合でも、フラッシュを使用した撮影はしない方が良いでしょう。何も書いていないから良いのだろうと、自分勝手に判断しないことが大切です。

AF補助光の設定を切る

AF補助光とは、暗い場所でAFを使用する際にピントを合わせやすくするため、カメラが自動的に光を出す機能のことです。AF補助光も暗い場所に住む魚たちにとっては、十分眩しい光。そのため、撮影する前は必ずオフにしましょう。

長時間同じ場所で撮影し続けない

長時間同じ場所で、撮影し続けないようにしましょう。あなたのほかにも、同じ生き物を見たい方がいるかもしれません。綺麗な魚や可愛い動物たちを見ると、ついつい撮影に夢中になってしまいますが、周りをよく見て撮影してください。

三脚の使用は原則禁止

ほかの入館者の邪魔になるため、三脚の使用は原則禁止です。そのため、カメラは手持ちで撮影しましょう。なかには三脚の使用が許可されている水族館もあるので、どうしても三脚を使用したい場合は受付で聞いてみると良いでしょう。

水族館で撮影できる主な被写体

水族館は魚をはじめ、イルカやペンギンなど様々な生き物を撮影できるスポットです。以下で、具体的にどんな生き物が撮影できるか、撮影ポイントと一緒に解説しています。

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6  設定/焦点距離:60mm・F5.6・1/100秒・ISO4000

水族館で撮影できる被写体といえば、まずは魚を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。映画『ファインディング・ニモ』で話題になったカクレクマノミなどのカラフルな熱帯魚や、普段目にすることのない深海魚など、様々な種類の魚が展示されています。水族館の写真は青一色になりがちなので、黄色や赤などカラフルな魚を撮ると、簡単に映える写真を撮ることが可能です。

また、魚は見た目が異なることはもちろん、泳ぎ方もさまざま。ヒラヒラと舞うように泳ぐヒラメや、クネクネと海中を進むウミヘビなど、動きに注目して撮影するのも面白いでしょう。

クラゲ

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6  設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/80、ISO:3200

水族館のメインではありませんが、クラゲも水族館での撮影にオススメな被写体。ふわふわと水中を浮かぶ姿や、透けた体は作品作りに最適です。大量のクラゲが集まった瞬間を撮影したり、クラゲの触手にだけクローズアップして撮影したりするなど、寄ったり離れたりしながら撮影すると◎。水族館によっては、クラゲのみを展示した水族館もあり、水槽だけでなく展示空間ごと撮影すると、幻想的な写真が撮れるのでオススメです。

イルカ

「水族館で撮影できる動物は何?」と尋ねられたとき、「イルカ」を真っ先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?全国の水族館では、イルカがパフォーマンスを行なうイルカショーを目玉にしている水族館がたくさんあります。イルカの軽やかなジャンプやボール遊び、尾びれを使ったダンスは写真に収めておきたいところ。シャッタースピードを上げて、イルカと一緒に水しぶきも撮影すると躍動感溢れる写真が撮れます。

ペンギン

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6  設定/焦点距離:90mm※APS-Cモード、F6.3、SS:1/250、ISO:4000

ペンギンも水族館で撮影できる、人気の被写体の1つ。ペンギンがよちよち歩く愛くるしい姿は、心を掴むものがありますよね。歩く姿はもちろん、エサの魚を食べる瞬間やペンギン同士がくちばしを当て合う姿もキュート。ペンギンは陸上では早く動かないため、比較的簡単に綺麗な写真が撮れます。

水族館によっては、展示ブース内に水槽が併設されており、ペンギンが泳いでいる姿を横や下から見学、撮影することも可能です。撮影に慣れてきたら、スイスイ泳ぐかっこいい姿を撮影するのも良いでしょう。

アシカ・アザラシ

アシカやアザラシも水族館での撮影にオススメの被写体です。ペンギン同様、水中では素早く動いていますが、陸上ではゆっくりな動きがほとんど。そのため、初心者の方でも撮影しやすい被写体です。中でもオススメは、アシカ(アザラシ)ショー。器用にボールを鼻に乗せる姿や、スイっと輪をくぐる瞬間は、とても可愛いのでぜひ撮影してみてください。

泳いでいる姿を撮りたい場合は、シャッタースピードを高めに設定して撮影しましょう。

水族館で撮影する際のカメラの設定

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/100、ISO:100

水族館で生き物を綺麗に撮影するには、カメラの設定も重要です。撮影する前に、カメラの設定を以下の設定に変更しておきましょう。

ピントは『1点AF』または『セレクトAF』

ピントは『1点AF』や『セレクトAF』など、ピンポイントで合わせられるように設定しておきましょう。1点AFやセレクトAFは、ゾーンAFなどより、狙った被写体にピントを合わせやすいためです。撮影する際は、生き物が1点AFの枠(写真の白い□)に入るよう、カメラを動かしてください。

また、AFモードは、『AIサーボ』や『ダイナミックAF』といった被写体を追従できるモードに設定しておきましょう。

ホワイトバランスは『電球』または『太陽光+WB補正』

『電球』
『オート』

ホワイトバランスは『電球』または『太陽光+WB補正』がオススメです。その理由は、オートで撮影すると、色カブリ(写真が光源の影響などによって特定の色に偏っている状態)した写真になるから。水族館の場合、オートで撮ると写真全体が緑がかった汚い印象の写真なりがちです。そのため、ホワイトバランスは写真全体が青っぽく写る『電球』が向いています。
電球で不自然なほど青くなってしまう場合には、太陽光モードにしてマゼンダ値を上げると良いでしょう。ほどよい青さでスッキリとした写真が撮れるはず。

もちろん、RAWで撮影して後から色温度を調整し、表現したい色に仕上げるのもオススメです。Lightroomなどの編集ソフトを使用すると良いでしょう。

撮影モードは『マニュアル』がオススメ

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/100、ISO:4000

撮影モードは『マニュアル(M)』に設定しましょう。マニュアルと聞くと、「難しいのでは…?」と思うかもしれませんが、水族館のような暗い場所で綺麗な写真を撮るなら、写真の明るさを自由に変更できるマニュアルがオススメです。以下の手順でシャッタースピードやF値、ISO感度を設定すれば、水族館の生き物のほとんどは撮れるのでチャレンジしてみてください。

STEP
シャッタースピードを決定

まずはシャッタースピードを決定しましょう。シャッタースピードは、『1/100秒』を目安に被写体に合わせて調整してください。シャッタースピードが1/100秒なら、多くの魚の動きは止まって見えます。素早く動く生き物は、シャッタースピードをさらに上げて撮影しましょう。イルカのジャンプは、シャッタースピード1/1000以上でぶれなく撮影できます。

STEP
F値は開放に設定

シャッタースピードの次は、F値を決定しましょう。F値が1.8以上のレンズは、F値を開放に設定してください。水族館のような暗い場所では、できるだけ多くの光をカメラに取り込み、ISO感度を抑えたいためです。

STEP
ISO感度を決定

最後はISO感度の決定です。あくまで目安ですが、館内で撮影する場合、ISO感度は『3200』に設定してください。そして、水槽の明るさに応じて調整しましょう。暗い水槽を撮る場合はISO感度を上げて、明るい水槽を撮る場合は下げればOKです。ISO感度が10000を超える場合は、シャッタースピードを少し下げて、ノイズの発生を防ぎましょう。屋外で撮影する場合は、ISO感度『100』を目安に調整してください。

マニュアルでの撮影がどうしても難しいと感じる場合は、シャッタースピード優先モード(Tv)でシャッタースピードを1/100秒に設定して撮影してみてください。

『フリッカーレス撮影』をONにする

フリッカーレス撮影 ON
フリッカーレス撮影 OFF

フリッカーとは、照明の点滅により撮影画面にすじが写り込んだり、画面の一部の色合いが変化したりする現象のことです。

光の点滅はとても早いため、普段の生活でフリッカー現象を直接目にすることはありません。しかし、カメラでは、シャッタースピードを点滅回数より早く(1/100 秒または 1/120秒以上)設定できてしまうため、光の点滅の合間を撮影してしまい、写真にすじが入り込んでしまいます。

全ての水槽ではありませんが、フリッカー現象が現れる水槽もあるため、事前に「フリッカーレス撮影」をONに設定しましょう。電子シャッターやサイレント撮影機能をONにしていると、フリッカーレス撮影ができません。メカシャッターに設定を変更しておきましょう。

水族館での写真撮影が上手くなる10のコツ

水族館で生きものを綺麗に撮影するための撮影テクニックを10個ご紹介します。簡単にできることなので、ぜひチャレンジしてみてください。

その1. カメラはできる限りガラス近づけて反射を防ぐ

カメラはできるだけ、水槽のガラスに近づけて撮影しましょう。水槽からカメラを離して撮影すると、館内の照明などが反射して写真に写り込んでしまうからです。また、反射を防ぐには水槽とカメラの位置と角度も大切。水槽とレンズの面が水平になるようなポジションを探して撮影すると、反射を防げます。レンズが上を向いたり、下を向いたりする場合も、余計な光が入り込んでしまうので注意しましょう。

カメラをガラス面に当てると、反射を防げるだけでなく、ガラスがレンズの支えとなり手ブレもある程度防止できます。撮影する際は、カメラをできる限り水槽に近づけてみてください。

その2. できるだけ明るい水槽を選ぶ

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/80、ISO:500

生き物を綺麗に撮りたい時は、できるだけ明るい水槽を選びましょう。明るい水槽は、ISO感度を低い値で撮影できるため、写真にノイズが発生しにくいからです。その中でもオススメしたいのが、屋内から観覧できる自然光の入る水槽。初心者でも、光が降り注ぐ幻想的な写真が撮れます。今回撮影した写真(上)は、水槽の汚れが光を反射して、キラキラしたメルヘンチックな雰囲気になりました。

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/80、ISO:20000

一方、タコや深海魚のいる暗い水槽を綺麗に撮るのは至難の業です。ISO感度をかなり上げる必要があるため、ノイズだらけのザラザラな写真になってしまいがち。どうしても暗い水槽にいる生き物を撮りたい場合は、妥協してISO感度を上げるか、F値の小さな明るいレンズを使用しましょう。

その3.魚や動物は追わずに待つ

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:49mm、F5.6、SS:1/100、ISO:4000

魚や動物は追わずに、シャッターチャンスがくるまで待ちましょう。相手は生き物。撮影者の思い通りには動いてくれません。オススメの撮り方は、先に構図を決めて、その構図に生き物が入ってくるのを待つことです。

他の魚が通る
通り過ぎるのを待つ
シャッターチャンス!

また、参考写真(上)のように、撮りたい魚以外の魚がフレーム内にずっと居続ける場合も少なくありません。この写真を撮っているときは、撮りたい魚の前を他の魚が1分以上グルグル回っていました。諦めなければ、良い写真は必ず撮れるので、他の魚がフレームアウトするまで根気強く待ちましょう。

また、シャッターチャンスを掴むには、撮りたい生き物をよく観察することも大切です。撮りやすいタイミングを見つけることや、動きのパターンを見つけられれば、より魅力的な写真が撮れるはず。

その4.回遊魚は流し撮りでスピード感を出す

使用機材/カメラ:EOS R6 レンズ: RF50mm F1.8 STM 設定/焦点距離:50mm、F1.8、SS:1/30、ISO:1600

流し撮りとは、シャッタースピードを落とし、被写体の動きに合わせてカメラを動かしながら背景をぶれさせてスピード感を演出する撮影方法のこと。サーキットや鉄道の撮影で用いられることが多い撮影方法ですが、水族館のスピード感あふれる生き物を撮影するのにもオススメです。回遊魚など常に集団で動いている魚を流し撮りで撮影すると、躍動感のある面白い1枚が撮れます。

水族館で流し撮りをする場合のシャッタースピードは、『1/30秒』前後がオススメです。被写体の動く速さは、水槽の大きさによっても異なるため、さまざまなシャッタースピードで何枚も撮ってみてください。

その5.クラゲは逆光で透明感を出す

使用機材/カメラ:EOS R6 レンズ:RF50mm F1.8 STM 設定/焦点距離:50mm、F1.8、SS:1/30、ISO:3200

クラゲは、照明の光を利用した逆光での撮影がオススメです。クラゲに光が通過することで、クラゲの透明感がより強調されます。また、逆光で撮影することで、華やかで幻想的な写真を撮影することが可能です。

とはいえ、光の当たり方は水族館によって異なります。前面のみを鑑賞できる水槽の場合は、水槽の下の方からクラゲを見上げるように撮ると◎。球面の水槽の場合は、ガラスから離れないようにさまざまな方向から撮ると良いでしょう。照明がクラゲを幻想的に照らし出す角度を見つけてみてください。

その6.イルカショーは置きピンで撮影する

置きピンとは、被写体が通過する位置にあらかじめピントを合わせておき、被写体がピント位置にきたらシャッターボタンを押す撮影方法のこと。置きピンのメリットは、ピントの合った写真を撮れる確率が上がる点です。

動く被写体を追従してくれるサーボAFを使っても、イルカにカメラがピントを合わせ続けるのは困難。そのため、ある程度動きが予測できる場合に有効な置きピンでの撮影がオススメです。

イルカは、水槽の中央や天井から吊るされたボールに向かってジャンプすることが多いため、あらかじめイルカが飛ぶ位置にピントを固定しておくと◎。ただし、水族館によっては、ジャンプの位置が微妙に違う場合もあるので、飼育員さんの立ち位置や動きなどを確認し、イルカが飛ぶ位置を予測しておくと良いでしょう。可能であれば何回かショーを見て、ピント位置を調整すると、成功の確率が上がるはず。

その7.暗いエリアは暗さを活かす

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/100、ISO:4000

深海魚エリアなど、照明が暗いエリアは暗さを活かした露出アンダーの写真がオススメです。露出アンダーとは、意図的に写真の写りを暗くすることです。

キラキラした鱗を持つ魚や明るい色の魚を撮ると、コントラストのあるかっこいい写真が撮れます。

こちらの写真(上)は「アマゾンの魚エリア」でピラニアを撮影した1枚です。水槽も展示エリアも暗かったのですが、水槽にライトが当たる場所に注目してマニュアルで撮影しました。ピラニアの体全体が写らなくなるギリギリまでISO感度を下げ、魚がライトの下にきた瞬間にシャッターを切った写真です。ピラニアのキラキラした鱗が映えるクールな写真が撮れました。

その8.生き物のパーツを撮影する

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:37mm、F5.6、SS:1/100、ISO:3200

生き物の全体を撮るのも良いですが、特徴的なパーツにフォーカスして撮影するのもオススメ。ポイントは、写真を見ただけで何の生き物か分かるパーツを選ぶことです。イルカなら尾びれ、ペンギンならくちばし、タコなら吸盤を撮ると◎。

エビやカニなど小さい生き物を撮る場合は、最短撮影距離の短いマクロレンズを使用すると、パーツを大きく切り取った印象的な写真が撮れます。

その9.水槽を背景にしたシルエットを撮影する

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定:焦点距離:28mm、F5.6、SS:1/80、ISO:8000

神秘的に光る水槽を背景にして、シルエット撮影に挑戦するのもオススメです。広角レンズなどを使って"引き"で撮影することで、水槽周辺の幻想的な空間を一枚の写真に収めることができます。コツは、あえて露出アンダーで暗く撮影すること。同行している恋人・友人・家族や、他のお客さんが黒いシルエットで浮かび上がり、コントラストが強調されたスタイリッシュな作品に仕上げることができます。薄暗い水族館と明るい水槽の明暗を活かした、中級者にオススメの撮影方法です。

その10.個性的な展示は空間ごと撮影する

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:28mm、F5.6、SS:1/180、ISO:12800

一つ一つの水槽を単体で撮影するのも良いですが、個性的な展示は空間ごと切り取って撮影するのもオススメ。空間ごと切り取ると、展示全体の世界観を表現できます。また、水槽が反射して青白くなった館内の壁や床が入り、より幻想的な写真になるはずです。

大水槽などスケール感も伝えたいときは、広角レンズを使って下から煽るように撮影すると良いでしょう。

水族館で撮影する際にオススメの構図

水族館で撮影する際は、日の丸構図、三分割構図、対角線構図、額縁構図がオススメです。

日の丸構図

日の丸構図とは、その名のとおり、日本の日の丸国旗をイメージした構図で、被写体が写真の中心部にある構図のこと。

日の丸構図は、被写体を目立たせることができるため、生き物の顔や体をアップで撮影したいときにオススメです。そんな日の丸構図ですが、中央に被写体を配置するため、ありきたりな写真になってしまう点がデメリット。つまらない写真にしないために、インパクトのある生き物やカラフルな生き物を被写体にすると良いでしょう。ズームレンズを使用して生き物との距離感を変えながら撮影すると、良い1枚が撮れるはず。

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:50mm、F5.6、SS:1/100、ISO:5000
使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/160、ISO:100

三分割構図

三分割構図とは、写真の縦横それぞれを三分割し、その交点や線にメインとなる被写体を配置する構図のことです。被写体を中心からずらして配置することで、ストーリー性を感じられる写真が撮れます。中途半端に被写体を配置すると、バランスの悪い写真になってしまうので、注意しましょう。また、被写体の視線の先の空間を広く取るのもポイントです。

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:90mm※APS-Cモード、F5.6、SS:1/250秒、ISO:100
使用機材/カメラ:EOS R6 レンズ:RF50mm F1.8 STM 設定/焦点距離:50mm、F1.8、SS:1/160、ISO:8000

対角線構図

対角線構図とは、写真の対角線上に被写体を配置する構図のことです。対角線構図で撮影すると、写真に奥行きがでたり、被写体の動きを感じられたりします。魚やサメ、カメなど動いている生き物の躍動感を表現したい場合にオススメの構図です。

使用機材/カメラ:EOS R6 レンズ:RF50mm F1.8 STM 設定/焦点距離:50mm、F1.8、SS:1/25、ISO:1600
使用機材/カメラ:EOS R6 レンズ:RF50mm F1.8 STM 設定/焦点距離:50mm、F1.8、SS:1/30、ISO:4000

額縁構図

額縁構図とは、写真の中に枠を作り、まるで額縁で被写体を囲んでいるような写真に仕上げる構図のこと。水族館で撮影する場合は、水槽を額縁に見立てて撮ると良いでしょう。ただし、額縁構図の額縁は必ずしも四角形である必要はありません。岩と岩を額縁に見立てて、岩の間を通る魚を主役に撮影するのもオススメです。

使用機材/カメラ:EOS R6 レンズ:RF50mm F1.8 STM 設定/焦点距離:50mm、F1.8、SS:1/125、ISO:640
使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/100、ISO:100

水族館の撮影にオススメの機材

カメラ

ミラーレス一眼カメラ

水族館での撮影には、ミラーレス一眼カメラがオススメです。その理由は、ボディが小さく軽いから。三脚の使用を禁止している水族館は多いため、手持ち撮影が基本です。そのため、水族館での撮影には1日中撮影しても疲れにくい、軽量・コンパクトなミラーレス一眼カメラが向いています。

また、水族館内は暗いので、ミラーレス一眼カメラの中でも、高感度耐性の強いフルサイズ機や手振れ補正機構が搭載されたモデルを選ぶと良いでしょう。

作例の撮影に使用したカメラ

一眼レフカメラ

水族館での撮影には、一眼レフカメラもオススメ。一眼レフカメラは、ミラーレス一眼カメラに比べてボディが大きく重いのが難点ですが、高感度耐性に優れたモデルが多く存在します。高感度耐性に優れたモデルは、ISO感度を上げても写真のザラつき(ノイズ)を軽減できるため、暗い水族館内での撮影に向いているカメラです。

レンズ

標準ズームレンズ

標準ズームレンズは、水族館の生き物や水槽をまんべんなく撮りたい場合にオススメです。広角側では大きな水槽全体を、中望遠側では主役の魚にクローズアップした写真が撮れます。レンズを選ぶ際は、暗い水族館でもISO感度を上げすぎなくて済むF2.8の明るいズームレンズがオススメです。また、焦点距離は広角側で24mm前後、望遠側で70mm前後を選ぶと良いでしょう。

作例の撮影に使用したレンズ

単焦点レンズ

単焦点レンズは、深海魚など暗い場所に住む生き物を綺麗に撮りたい場合にオススメ。単焦点レンズはズームレンズよりF値の小さい明るいレンズが多いからです。F1.8以下の明るいレンズであれば、ISO感度2000以下で撮影できる場合がほとんど。単焦点レンズはF値が小さい分、ISO感度を上げなくて良いので、写真の画質を落とさず撮影できます。焦点距離は、魚が群がっている様子や1匹の魚をアップでも撮れる35mm、50mmがオススメです。

作例の撮影に使用したレンズ

望遠レンズ

望遠レンズは、屋外で開催されるイルカショーやアシカショーなど、撮影したい生き物と距離がある場合にオススメです。望遠レンズを使用すると、イルカやアシカの表情や目線などの細かい部分までハッキリと写せます。また、望遠レンズは水槽の奥にいる魚を大きく写したいときにもオススメです。焦点距離は、動物の全身と顔のアップの両方が撮れる70mm-200mmのレンズを選ぶと良いでしょう。

アクセサリー

PLフィルター

PLフィルターとは、レンズの前面に着ける光の反射を抑えるためのフィルターのことです。ガラスや水面の写り込みを消したり、青空や水の色などの色彩を鮮やかにしたりする効果があります。PLフィルターをレンズに着けて撮影すれば、カメラを水槽に密着できない状態でも、背後の光や影の写り込みを減らすことが可能です。

ゴム製レンズフード

レンズフードとは、ご存じのとおり、レンズの先端に着けるアクセサリーのことです。レンズフードの中でも、水族館の撮影に役立つのは、ゴム製のレンズフード。その理由は、湾曲した水槽でも余分な光の写り込み減らせるから。水族館で撮影する場合、水槽のガラス面にレンズを平行に向けないと、余分な光が写真に写り込んでしまいます。しかし、ゴム製レンズフードなら、レンズフードを湾曲したガラス面にも沿わせられるため、光の写り込みを減らすことが可能です。そのため、水槽の湾曲した部分にとどまっているような生き物も、写り込みが少ない状態で綺麗に撮影できます。もちろん、普通のレンズフードと同じように、余分な光を遮るために使うことも可能です。

まとめ

使用機材/カメラ:α7C ILCE-7C レンズ:FE 28-60mm F4-5.6 設定/焦点距離:60mm、F5.6、SS:1/160、ISO:100

水族館の生き物たちを上手に撮るための機材やカメラの設定方法、撮影のコツをご紹介しました。これらの設定やコツを知っておけば、ピンボケや構図がイマイチなどの撮影の失敗がぐんと減るはずです。また、光や空間を活かした幻想的な写真も撮れるでしょう。ぜひこの記事を参考に、楽しい水族館撮影に出かけてみてください。

コツが分かったら、水族館撮影に出掛けよう!

水族館で上手に撮影するコツ

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この記事を書いた人

"カメラのサブスク"・GooPassを展開するカメラブ株式会社の編集ライター。自社Webメディア『GooPass ANIMAL MAGAZINE』の編集スタッフとして、記事制作などを担当する。カメラを使い始めたのは2020年から。愛犬2頭を美しい景色の中で撮影するのが好き。使用カメラは、Canon EOS R6。

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