しらびそ高原で星空を撮影してきた!おすすめの撮影場所や時期を紹介します

高い標高や澄んだ空気に恵まれ、さまざまな星空スポットがある長野県。星空を撮影するために長野県を訪れる方も多いかもしれません。今回は、数ある長野県の星景スポットの中でも天体愛好者から支持されている『しらびそ高原』についてご紹介します。日本アルプスの眺望や雲海、紅葉など星空以外の見どころも満載。宿泊施設もあるので、休憩をしながら撮影を楽しみたい方におすすめです。実際にしらびそ高原で撮影をしてきた筆者が、撮影のポイントや注意点なども併せて解説します。使用機材やカメラ設定などもチェックできるので、参考にしてみてください。
※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。
※記事内容は2022年2月28日時点の情報に基づきます。



あわせて読みたい記事
目次
しらびそ高原とは?

しらびそ高原は、長野県飯田市上村にある標高1,918mの高原です。目の前には南アルプス、天気が良い日は北アルプスや中央アルプスのパノラマが広がります。ちなみに『しらびそ』の名前は、高原に生育しているマツの樹木・しらびそに由来するのだとか。澄んだ空気と見晴らしの良さで、天文ファンからは『星空の聖地』として親しまれてきました。星空以外にも夏はドライブやキャンプを楽しんだり、秋は紅葉の中で登山・ハイキングをしたり、自然を満喫できます。
しらびそ高原天の川とは?
しらびそ高原内にはレストラン・宿泊施設・日帰り温泉などを営む『しらびそ高原 天の川』があります。宿泊すれば、部屋やロビーで休息を取りながら撮影できる点も嬉しいポイント。使用料(4,400円)を払うと、宿泊者以外でも駐車場を利用できるので、撮影拠点にするとよいでしょう。今回、私も今回しらびそ高原天の川に宿泊して撮影を行ないました。
また、付近でオートキャンプ場も運営しているため、アウトドアを楽しみたい方はオートキャンプ場がおすすめです。
しらびそ高原の星空
前述の通り、しらびそ高原は標高約2,000mの高地に位置しています。地上に比べチリも少なく空気が霞んでいないため、星の瞬きをはっきりと見ることが可能です。また、市街地から距離があるので、星空観測で邪魔になる光の影響も少なめ。空の暗さを知る目安である『Light pollution map』でも、星空観測に適した数値が出ています。実際に、天の川を肉眼でも確認することができました。
しらびそ高原のおすすめ撮影場所と撮影時期

今回は、しらびそ高原天の川に宿泊した際に敷地内で撮った写真をご紹介します。撮影は2021年10月15日の夜から翌16日にかけて行ないました。
①『しらびそ高原天の川』前の展望台(北東~南東側)

宿泊施設・しらびそ高原天の川の駐車場前には小高い丘があります。この丘の頂上にある展望台からは、茶臼岳などの南アルプス最南端が望むことが可能。方角は東側なので、アルプスの山と昇る天体を撮影したい方におすすめです。南の空は愛知方面の光が影響しやや明るいものの、目立った光源はなくクリアな星空が楽しめます。

山脈をシルエットではなく鮮明に写したい場合は、新月期より月が出ている夜を狙う方が良いかもしれません。月明かりに照らされて山の表面がはっきりと見えます。撮影時の月齢※は8で、半月に近い月が西に沈みかけている頃でした。
※ 月の満ち欠けを知る目安の数字。新月が0、満月が約15

月が出ている時間は空が明るいため、条件の良いスポットでもたくさんの星は写りません。そんなときは、比較明合成※で軌跡を描くなどの表現に挑戦してみてはいかがでしょうか。
※ 複数の画像の明るい部分だけを合成する手法。長時間撮影することで星を線として描写できる

また、日の出時刻には山脈から昇るご来光が見られます。展望台に続く階段は急で滑りやすいので、夜間に通る際は注意しましょう。
おすすめの撮影時期
- 春:4月~5月
- 秋:9月~10月
春はまだアルプスの山々に残雪が見られる頃。夕方には赤く染まる山と春の星座を、夜半には明るく派手に輝く天の川が撮影できます。
秋は雲海が発生しやすいので、条件次第では南中する冬の星座と雲海のセットが撮れるでしょう。また、秋分の頃には黄道光(太陽の通り道である黄道に沿って広がる光のこと)と冬の天の川がクロスする、秋らしい光景も期待できます。
②しらびそ高原天の川の裏駐車場(西~北西側)

しらびそ高原天の川の裏手には、駐車スペースが広がっています。視界を遮るものが少なく、見晴らしのよい場所です。また、施設の敷地内であるため歩きやすく、野生動物と遭遇する危険もありません。車や宿に機材などを忘れてしまってもすぐに戻れる点もうれしいところ。疲れたり寒くなったりしたら車や宿で休憩もできるので、星空撮影に慣れていない方も気軽に撮影できるスポットです。
西側では周囲の山並みに沈んでいくサンセットが楽しめます。(残念ながらこの日は、夕方に天気が崩れて霞んでしまいました)。夜には雲海が発生し、高原一帯が雲海に囲まれているようでした。雲から周囲の山がわずかに頭を出し、山の上でありながら海岸で撮影している気分にさせてくれます。ぜひ雲海と星空とを合わせて撮りたいスポットです。

星景写真とは異なりますが、月が雲海のディティールを際立たせてくれるので月夜でも撮影が楽しめます。

見晴らしは良いものの転落防止柵や茂った草が視界に入るので、構図決めに工夫が必要だと感じました。
明け方にはビーナスベルト(太陽と反対側にできるピンク色の帯)が現れ、日没から日の出まで星空以外にも魅力的な光景を撮影できる場所です。

おすすめの撮影時期
- 夏~秋
西側が開けているため、晩夏・秋にかけての夜中~明け方に、沈んでいく天の川と夏の大三角が狙える場所です。今回は夏の天の川が沈んだ後の撮影でした。夏の大三角が沈んでしまうと、秋の星座が作る天の川は淡い光のため薄くなってしまいます。ソフトフィルターをつけて星の光を強調させると、華やかな写真に仕上がるでしょう(今回はフィルターをつけ忘れてしまいました)。

③クレーター跡は立ち入り禁止

しらびそ高原天の川から車で10分ほどの場所に、『クレーター跡』『土捨て場』と呼ばれる場所があります。日本で唯一の、隕石衝突で形成されたクレーターが残る土地です。広く視界も開けているため、しらびそ高原で1番の人気撮影地でしたが、2022年現在は立ち入りが禁止されています。
Related articles
長野県
撮影機材のレンタルならGOOPASS
カメラ・レンズからiPhone・Macbookまで、ラインナップは2,500種類以上!
購入前に試せる、失敗しない機材選び。
1泊2日1,188円〜、じっくり試すなら月額2,970円〜。
新着記事TOP5
人気記事TOP5
GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集スタッフ Chino
こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASSのライター。自社Webメディア『GOOPASS MAGAZINE』などの、ディレクション・記事制作などを担当する。数年のブランクを経て、2014年にカメラを再開。 風景・星景をはじめとする自然物の撮影が中心で、季節感のある写真を好む。使用カメラはCanon EOS 6D。
カテゴリから探す
-

写真撮影スポット 日本全国各地の人気・有名撮影スポットが勢揃い。各撮影スポットのアクセスや、撮影方法・設定などもチェックできます。
-

春の撮影スポット 桜、ネモフィラ、梅…。春に訪れたい撮影スポットを紹介します。
-

夏の撮影スポット 紫陽花、蛍、ひまわり畑...。夏に訪れたい撮影スポットを紹介します。
-

秋の撮影スポット 彼岸花、コスモス、紅葉…。秋に訪れたい撮影スポットを紹介します。
-

冬の撮影スポット イルミネーション、初日の出、雪景色…。冬に訪れたい撮影スポットを紹介します。
-

フォトグラファーおすすめの撮影スポット 人気写真家・フォトグラファーおすすめの撮影スポットを紹介する記事です。
-

インスタ映えスポット フォトジェニックな"SNS映えスポット"を一挙紹介します。Instagramの「いいね!」通知が止まらなくなるかも。
-

夜景の撮影スポット 夜景・星空・月…。夜とカメラは、相性バツグン。高ノイズ耐性のカメラと明るいレンズを持って、陽の落ちた世界を切り撮りに行こう。
-

撮影できるパワースポット 足を踏み入れるだけでご利益をいただける神聖な場所・パワースポットを紹介します。罰が当たらないように、撮影ルールやマナーは必ず守ること。
-

登山スポット 「いい写真を撮影したいなら、山に登れ」。山頂までの道のりも、山頂から見下ろす景色も、目に見える全ての景色がシャッターチャンスです。
-

撮影できるグルメスポット グルメは、旅に欠かせない醍醐味の1つ。ご当地料理に舌鼓を打つ、その前にテーブルフォト撮影もお忘れなきよう。
-

撮影機材・撮影のコツ スポットごとにおすすめなカメラやレンズ、被写体によって異なる撮影のコツを紹介します。
-

お知らせ・イベントレポート GOOPASSの撮影イベントやフォトコンなど…。









































