髙橋頌の欧州バレー挑戦記 SEASON2【EP3:一部チームとのプレシーズンマッチ!チュニジア代表とも対戦!】

8月28日にチェンストホバで行われたイベントにクラブで参加した時の様子。左からジバ、クリナ、コーギー、自分
GOOPASS SPORTS MAGAZINEをご覧の皆さん、こんにちは!
ポーランドリーグ・KS Norwid Częstochowaに所属するバレーボール選手・髙橋頌(たかはししょう)です。
8月後半はシーズン開幕前の練習試合(プレシーズンマッチ)として、Plus liga(ポーランド1部)のビエルスコ(Bielsko)、そして急遽チュニジア代表とも練習試合をやりました。
前回告知していたポーランド1部の名門スクラ(Skra)や、ポーランド2部所属のクラクフ(Krakow)などとの練習試合は、 9月に入ってから行われる事になったため、次回の記事で詳細を書かせていただきます。
今回の記事では、そのビエルスコやチュニジア代表との練習試合の事をメインにお話させていただきます。
是非最後までご覧いただけたら嬉しいです!
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目次
ビエルスコ(Bielsko)とのプレシーズンマッチ

ビエルスコ(Bielsko)」について
まず簡単にPlus liga(ポーランド1部リーグ)に所属するクラブ「ビエルスコ(Bielsko)」について。
2021-22シーズンまでポーランドの2部リーグに所属していて、入替戦に進出し2022-23シーズンPlus ligaに昇格した勢いのあるクラブです。
今シーズンからは外国人選手を数人獲得していて、昨シーズンSerie AのPadovaでプレーしていたドイツ人のセッターJan Zimmermann、そしてアメリカ人のオポジットJake Hanes、カナダ人のオポジットDaulton Sinoski、過去にParis Volleyでのプレー経験もハンガリー人のRoland Gergyeなど、4人の外国人選手を獲得しています。
ヘッドコーチも元々オランダ代表のヘッドコーチHarry Brokkingで、アシスタントコーチはPlus ligaで選手として活躍していたウクライナ人のSerhiy Kapelusです。
今シーズンはPlus ligaでもひとつでも上のランキングへ行くため強化していることを伺えます。
そして、今回ビエルスコとのプレシーズンマッチが、ホームとアウェーで1試合ずつ、計2試合行われました!
ホーム・チェンストホバで行われた試合について
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シーズン一番最初の試合形式という事もあり、チーム全体としても気合い十分で挑みました。
結果は4-0(25-19.25-18.25-23.25-20)とすべてのセットに勝利しました!
この日は、スタメンだけでなく色々な選手を起用しました。
自チームの特徴として、誰かが1人能力が突出しているという感じではなく、全体的に個々のレベルが高く、安定して試合に勝つ時というのは、コートに立っている選手が個々のやるべき事をやれる時であると思っています。
逆に言えば、厳しい状況の時に誰か1人に頼るということは無いので、1人の調子だけに左右されないところが強みかなと思っています。
相手チームのビエルスコも同じようなクラブだと感じました。
誰かが1人怪物のような選手がいるというわけではなく、全体的にレベルが高く皆で点を取りに行く、そういったチームだと感じました。
相手チームのカナダ人オポジット・Daulton Sinoskiが足を捻挫?してしまったようで、途中で休んでいたのですが、厳しい状況になったらオポジットで点数を取りに来る、そんなように感じました。
あとビエルスコはサーブが強かったですね。
やはり皆が平均して攻めてくるサーブなので、時々アウトになる事もありましたが、あれが接戦の場面でもそうじゃない場面でも、安定して強い早いサーブが入ってきたら面倒だなとは思います。
そして、実際このビエルスコと戦ってみた感想としては、「この強豪チームに勝てたのだから、自チームはもっと上を目指せる。スタメンなどが最高のコンディションで臨んだら、入替戦に行ってPlus liga昇格しても不思議では無いな」と感じました。
数年前にポーランドのルブリンでプレーしていた時を思い出しました。
あの時はこれからプレイオフ、そしてPlus ligaへの入替戦ってところでコロナウイルスによって試合はすべて中止になりましたが、チームの状態や雰囲気からしても、今所属しているKS Norwid Częstochowaはとても期待出来るチームだなと感じています。
クラブとして今シーズンどこを目標にしているのかは分かりませんが、少なくとも私はまずPlus ligaへの入替戦へ行くため、プレイオフに向けていい形で進まなければいけない、そう思っています。
アウェー・ビエルスコで行われた2戦目について
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試合結果は2-3(25-17.22-25.23-25.25-23.8-15)と、最後は勝ち切れませんでした。
試合内容として、「相手スパイクに対してどうやってブロックを飛び、どのコースをディフェンスをするのか?」など、ブロックとディグの関係性という部分が明確になっていない事もあり、連続失点が重なってしまいました。
それでも、今日のアウェー戦に関しては、レセプションをしっかりとセッターに返し、そこから自チームのミドルの攻撃で点数を取れた場面が良かったなと思います。
なぜなら、今シーズン一緒にプレーするオーストラリア代表でプレーしていたBeau (あだ名:ボボ)は、チームに合流してから日が浅かったので、こうした練習試合で「レセプションを返したらミドルで決めきれる」という選択肢や感覚を共有できたためです。
ビエルスコのミドルブロッカーは常にスタメンだったと思いますし、そうした相手にもAorBパスでミドルから決めきれるようになれば、サイドとパイプを絡ませていけば、もっとサイドアウトから安定して点を取っていけると思いますし、自チームの強みとして皆のレベルが平均的に高いので、もっと相手ブロッカーを振っていけると思っています。
もちろんこの練習試合では、お互いのクラブがスタメンではない色んな選手を起用するなど、長いシーズンを戦っていく中で、どのような戦い方をするのかスタッフ陣が色々と試していました。
それでも、この今シーズンPlus ligaに所属しているクラブに色々と仕掛けていけたのは大きいな、と思います。
チュニジア代表との練習試合

当初の予定には無かったでのすが、急きょ世界選手権(世界バレー)に出場するチュニジア代表とも試合しました。
試合結果は、2-3(25-18.25-20.25-27.18-25.12-15)でした。
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最初の2セット、自チームはほぼスタメンで出場し、余裕のある勝ち方でした。
試合の序盤は相手の戦い方が分かりませんでしたが、自チームのサーブが常に走っていて相手のレセプションを崩して、そこからサイドへの高いトスに3枚ブロックでシャットするという場面も多く見受けられました。
相手のサーブも安定してA.Bパスを返せていましたし、こうした余裕のある勝ち方に持っていくためには、サーブで相手のレセプションを崩して、そこからブロックまたは切り返しで点数を取っていく流れを作れると、試合を全体的に優勢に持っていけると考えています。
1.2セット目はスタメンが出場し余裕でセットを取りましたが、3セット目の終盤あたりからは、メンバーを一気に変えて主に控えの選手が出場していました。
しかし、3セット目でメンバーを変えてから相手が調子を取り戻し、相手はサーブを攻めてきて、自チームのレセプションを乱してしまい、決め切るのが難しかった、という状況が目立ちました。
それでも、今回のチュニジア代表との試合では、全員が出場し色々な戦略を試せたと思いますし、相手のサーブが強かった場合、レセプションを4枚にしたり、(前衛のアウトサイドヒッターを狙われる場面も多々あったので)臨機応変に相手サーブのトスが上がった段階でアウトサイドヒッター側に1歩寄る事など、本番のシーズンでやれる事を1つでも増やしていきました。
大事な場面での勝ち切り方というか、厳しい状況になった時の選択肢(アイデア)を増やすために、必要なゲームでもありました。
自チームのヘッドコーチのピオトロ(Piotr)が、「厳しい状況の中でコートの中にいる選手がアイデアを出し合ってコミュニケーションを取り、プレーの意図を明確にするのが大事」という事を言っていました。
まさにその通りだと思っていて、このチュニジア代表との試合中に「なんとかここ1点切り抜けたい!」という場面で、選択肢がワンパターンになってしまうという場面が時々見受けられました。
というのも、相手が攻めてきたサーブで自チームのレセプションがCパスになった時に、アウトサイドヒッターとオポジットの選択肢がありましたが、そこで「絶対オポジット上げるよ!」みたいに相手にバレバレな場面が続いて、無理矢理相手ブロッカーを打ち砕く、みたいに連続失点をしてしまった時があったからです。
もちろんどこ上げるのかはバレバレでも良いですし、練習試合ですから”あえて”何度もその選手に決めさせるというのもしていたと思います。
ただ本当に勝たなければいけない試合で、厳しい状況でこの場面を切り抜けたい!という時に、いかにそこで点数を自分達でもぎ取れるかが、このクラブが今シーズン上を目指して行くために、必要な事なのかなと思いました。
自チームのポーランド人(アウトサイドヒッターのコーギーとラファ、セッターのコヴァル)はPlus ligaでのプレー経験があるので、試合中柔軟にお互いの意思疎通をしていけば、試合運びがかなり楽になって、最終的に試合に勝利出来るようになると思っています。
リベロの立ち位置から見ていても、誰かが飛び抜けて上手いという事は今のチームに必要無いと思っていて、全体的にレベルも高いためお互いがアイデアを出し合って戦っていけば、本番の厳しい状況でも冷静に勝ち切っていけると考えています。



まとめ

このPlus ligaのクラブやチュニジア代表との試合から、改善する部分がハッキリしたプレシーズンマッチでしたし、9月中旬からのシーズン開幕へ向けて、いいスタートを切れたんじゃないかなと思っています。
シーズンは長く、誰かが怪我をするなんてことはよくあるので、そうした時でもチーム全体で戦って行けるよう進んでいきます。
すべてはヨーロッパでトップを目指すために。
では、またお会いしましょう!
9月からの予定(※突然変更される事もあります)
- 8月31日 練習ゲーム vs Krakow ポーランド2部10位(※昨シーズン)
- 9月2日 練習ゲーム vs Krakow ポーランド2部10位
- 9月3日 フレンドリーマッチ vs PGE Skra Bełchatów ポーランド1部4位(※昨シーズン)
- 9月8日 練習ゲーム vs Tomaszów Mazowiecki ポーランド2部9位 (※昨シーズン)
- 9月9日 練習ゲーム vs Tomaszów Mazowiecki ポーランド2部9位
余談ですが、9月8日・9日に対戦予定のTomaszów Mazowieckiには、以前ルブリンで一緒にプレーしていた選手が2人います!
- Sławomir Stolc … アウトサイドヒッター。過去Plus ligaのGKS Katowice でプレー経験あり。
- Radosław Sterna … ミドルブロッカー。高さとパワーがある。同い年で同じ1月生まれ。身長204cm。
選手の詳しい情報は、Volleybox.net を参照(詳しくはコチラから調べられます)
最近覚えたポーランド語
・Co teraz robisz?(ツォ テラス ロビシュ)…あなたは今何してるの?
日本語の発音間違っていたらごめんなさい!(この発音で通じているので問題ないと思います)
英語で What are you doing? (=あなたは今何してるの? )という意味に当たります。
5W1Hの When,Where,Who,What,Why,Howの言葉をポーランド語でしっかりと理解して、なんでも質問出来るようになればポーランド語を少しずつですが習得していけそうな気がします。
少しくらい間違っていても理解してくれるので、ポーランドで会話する事にもっと挑戦していこうと思います!




髙橋頌さんが使用しているカメラ

FUJIFILM X100F
以前使用していたのもX100Vだったのですが、このX100シリーズはカメラがそこまで詳しく無くても、簡単に綺麗な写真が撮影出来るので楽しいです!
GoPro HERO8
個人的にもGOPRO HERO8 は2年間くらい使っていて、YouTubeの撮影や練習中に頭に付けて撮影したりもしていました。 このHERO8 があれば動画の撮影には困らないのでかなり重宝しています!
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