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写真家・花盛友里さんインタビュー【Girls,be ambitious!〜私たちは、みんな美しい!〜②】/写真集『And just like that,It’s Been 26 years』編 3ページ目

 ー写真集の表紙、めちゃくちゃ素敵です。かなりこだわって創り上げられていらっしゃいますね。

花盛さん:ありがとうございます!写真なしのタイトルだけの表紙デザインって、出版社を通すとなかなかできないので、今回は⾃費出版でつくりました。
⾃分がやりたかった箔押しとか、写真は⼊れないとか、何が⼊ってるかわからない状態で作ったのも、⾃費出版だからできたことで、嬉しいです。

 ー今回表紙に写真を使われなかった意図や、表紙デザインに対するこだわりがあれば教えていただけないでしょうか。

花盛さん:別にいらないかなって(笑)中⾝は何かわからない⽅が素敵かなって。

 ー陳腐な表現で恐縮ですが、何ていうか外国の絵本みたいなデザインですね。

花盛さん:あー、そうです!そういう感じにしたかったんです!
ハードカバーに憧れていて、布の素材で「⽇本の本なのかな?外国の本なのかな?」みたいな感じにしたかったので。
あと、紙にもすごくこだわってます。印刷会社さんがすごく良くて、⾊もめちゃくちゃ綺麗に出たので。本当に満⾜してます。

 ーこの題字は、花盛さんが書かれたんですか。

花盛さん:いや、友達のお子さんに書いてもらいました。
8歳の⾃閉症の男の⼦なんですが、絵もすごく上手だし、字もすごく可愛いんです。
うちの息⼦も8歳なんですけども、こういうおしゃれな字は書けない。なのでその⼦にお願いしました。

 ーえっ、8歳の⼦が!たしかに⾔われてみると、アーティスティックなだけじゃなくて、どことなくイノセントに感じますね。印刷会社もご⾃⾝で探されたんですか?

花盛さん:デザイナーさんが探してくれたんですけど、すっごくいい印刷会社で、もう本当に感謝してます。
今まで写真集5冊ぐらい出したけど、こんなに綺麗に上がったの初めてです。そういうところも⾒てほしいですね。

 ーデザイナーさんとは、結構古いお付き合いなんですか。

花盛さん:「脱いでみた。」の2冊⽬で出会って、それから仲良くさせてもらってて、今回お願いしたら「ぜひやりたい!」って⾔ってくれて。
もうすごくすごく本当に最高なんですよ、デザイナーの前田可純さん。
今回写真集をつくるにあたって、私が送り付けてた写真って、きっと5万枚ぐらいあったと思うんですけど(笑)それをちゃんと全部⾒てくれて、1個1個きちんと、⾊々考えて組んでくれて。
私が「こっちの⽅がいいかも」みたいなことを⾔っても、あ、花盛さんのそのセンス、大切にしましょう!みたいな感じで⾔ってくれて。
でも「私はこっちがいいと思う」っていう⽇もあるし、あ、それすっごいいいと思うって⾔ってくれたりするし、ちょうどいいっていうか……もう本当に可純さんがいなかったら、(写真集は)当たり前ですが出来上がらなかったです。
この表紙部分の“ぐしゃぐしゃ”っていうやつも可純さんが書き⾜してくれてるんですよ。

 ーへー!そうなんですか!可純さんの功績、かなりでかいですね。

花盛さん:めちゃ大きいですよ。⾊んなことがあって、26年が経ったっていうタイトルなんで。それを“ぐちゃぐちゃ”で表現して、こうやってくれてて……感動。

 ー全5パターンある配⾊もすごく素敵ですね。これは購⼊者が好みのカラーを選べるんですか?

花盛さん:選べます!可愛いですよね。
今回の印刷会社さんが『藤原印刷』っていう会社なのですが、その印刷会社さんが本当にすごく素晴らしくて、箔押しの⽴ち会いに⾏った時に、折⾓なので⾊々試していいですよ!と⾔ってくださって。
その時点でもうすでに配⾊は決めてるのにも関わらず、ですよ。
「この⾊はこれにします」って投げてるのに、また悩ませてくれて。
⽴ち会いの場で、「でも、これも可愛い!」とか⾔ったら、もうせっかくだから全部作りましょう!って⾔ってくれて、こうなったんです。
本当は最初2⾊か3⾊だけだったのに、それが5⾊になりました(笑)……優しいすぎます、みんな。

 ー今回の写真集、ページをめくっていて、すごくワクワクしました。
⼦供の頃読んだ絵本みたいな感覚に近いのかな。「次のページには、何があるんだろう」とドキドキしながら1枚めくると、美しい作品が⾶び込んできて「うわっ、綺麗!」って感動して。
また次のページをめくると「わっ、また綺麗!」って感動して。で、気がついたら「あ〜あ、最後のページまで終わっちゃった……」っていう。あっという間の時間でした。

花盛さん:そうですね。順番もぐしゃぐしゃで作ったんで、そういうのも楽しんでもらえたら良いなと思います。

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INTERVIEWEE:花盛 友里(はなもり・ゆり)

1983年、大阪府生まれ。

中学時代から写真の楽しさに目覚め、2009年よりフリーランスとして活動開始。

女性誌や音楽誌、広告などで主にポートレートの撮影を手がける。

2014年に出産を経験し、現在は二児の母として仕事と家庭の両立に奮闘中。同年、自身初の写真集『寝起き女子』(宝島社刊)を発売。

2023年3⽉には『脱いでみた。』で⾃⾝四度⽬の個展を開くなど、活躍の場を広げている。

■OFFICIAL WEB SITE:http://www.yurihanamori.com/

■Instagram:@yurihanamori 

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この記事を書いた人

「こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASS」を展開するGOOPASS株式会社の編集ライター。自社Webメディア『MARSH』の編集長として、企画・ディレクション・記事制作などを担当する一方で、フォトグラファーとしても活躍中。バスケットボール・ラッパー・プロバレーボール選手・フィットネストレーナーなど、スポーツ・ストリートシーンを中心に、スナップ・ポートレートなど幅広い撮影シーンを手がける。愛機はCanon EOS R6 MarkⅡと、FUJIFILM X100V。