MENU

カメラ・シーン~Scenes through camera lenses~【11】街にカフェに連れ歩きたいOLYMPUS PEN-F

カメラを愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか。
今月から『カメラ・シーン』リニューアルします。そもそものタイトル発案の原点にあった「カメラのある日常のシーン」に立ち戻り、作例写真もスナップなどより日常的なものが中心となります。なお後半にポートレートの作例も少しあって、アイドルグループ・CALL MY NAMEから松永梨加さんに写真モデルをお願いしました。

目次

今回選んだカメラ:OLYMPUS PEN-F

今回選んだカメラはマイクロフォーサーズのミラーレス一眼、OLYMPUS PEN-FOLYMPUS PEN-Fみたいな小型カメラはどこに置いてもじゃまにならない良さがあります。カメラを眺めながら「どこへ連れて行こう」なんて考えていたら、クラシックな中にもソリッドな印象が感じ取れたんです。「都会がいいかも。撮り歩いて疲れたらカフェ休憩。このカメラなら都会のカフェでも違和感ないもん」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を選びました。換算34mm。私が好きな焦点距離2トップは40mmと35mmですが、それに近い。鏡胴の仕上げも高品位でPEN-Fにフィットします。小型軽量なので手持ちのメッセンジャーバッグに余裕で入りそう。
今月も楽しそうだあ!

OLYMPUS PEN-Fとは

リリースは2016年2月なので7年前になります。広告を見た瞬間「これは日常使いに欲しい!」と思わせてくれたことがつい昨日のよう。往年のハーフ判フィルム一眼レフ、オリンパスペンFの面影を感じるクラシックなデザインにしびれてしまったんですよ。
ちなみにハーフ判とは35ミリ判フィルムの1コマを2コマとして使うもので、36枚撮りフィルムなら72枚撮れちゃうんです。たまにしか写真を撮らない人であればフィルムが入れっぱなしになって、1本の中に春夏秋冬が全部入ってる、なんてこともありました。
実は私はペンFを使ったことがなく、ハーフ判はリコーオートハーフの愛用者でしたが、それだけにペンFへの憧憬は強いものがありました。でも縁がないまま時は過ぎ、いつしかデジタル全盛に。フィルムの時代が超高速で遠くなっていく中、突然デジタルで「ペンF」ブランドが復活したのですから感動しないわけがありません。

OLYMPUS PEN-Fの魅力

デザイン・機能美

カメラの価値やキャラって時の経過とともに変わることがあります。このカメラは登場したとき新開発の2030万画素Live MOSセンサーや強力な5軸手ぶれ補正とともに、「フィルム選びから現像・焼付けのアナログ写真のプロセスを、デジタルで楽しむ新機能」ってなことがアピールポイントに謳われていました。これつまり「モノクロ/カラープロファイルコントロール」が内蔵されてファインダー内で絵作りを楽しめちゃうってことですけど、私はこの機能は今回ほぼ使っていません。日進月歩のデジタルなのに、6年前に発売された機種をあえて今使ってみたくなる最大の理由はやっぱりデザイン。デザインのいい道具って愛着が持てるし、積極的に使いたくなるじゃないですか。撮影スタイルにもよりますが、私のような人間にとってはデザインは機能の一部なんです。

ボディ前面の丸いツマミみたいなダイヤルは「モノクロ/カラープロファイルコントロール」などの機能にアクセスできる「クリエイティブダイヤル」。撮影機能である「アートフィルター」や「カラークリエーター」もワンタッチで呼び出せます。昔のペンFは前面にシャッターダイヤルが設置されていましたね。

PEN-Fのロゴにアナログな操作系がフィットして嬉しい。それに、シャッターのフィーリングがいいの。半押しのクリック感がはっきりしていて、どこでレリーズできるのかがわかりやすく「シャッターが落ちる」実感がある。シャッターボタンの周囲はフロントダイヤルになっていて、これも操作感がいいし指のおさまりがいいんです。

こうして背面モニターを裏にして閉じてしまうと、裏側はボディ外装と同じ疑革になっています。ファインダーは見やすい約236万ドットの有機EL。いろんなディテールにこだわりがあって、トータルで使いやすいカメラにきちんと仕上がっています。

純正のフードがなかったんで、手持ちのものをケラレないかチェックのうえ流用。これ、フィルム時代のコンタックスGシリーズのレンズ、プラナーT*45mmF2用GG-2。質感も色味も合っていて良かった。

バッグに収まる収納性

バッグがオリーブカラーなので、ストラップも色を合わせました。写真学生の頃は「バッグに入れたらすぐ撮れない!」ってことで、カメラはいつも裸でぶら下げていたけれど、今はカメラが見えると警戒される時代ですしね。

念のためあまり使わないストロボも持って行くことにしました。小型なのでバッグにはカメラ用の仕切りを入れません。カメラ用の仕切り入れちゃうとバッグのシルエットが崩れたりしちゃうから。スマホとブロアーが仕切り代わりです。街歩きならこれで十分です。

OLYMPUS PEN-Fの作例写真(ストリートスナップ)

F値:4 SS:1/60 ISO:640

まずは仕事帰りにモノクロームで一枚撮ってみました。これ、別にカラーにしなくてもいい感じの被写体だと思うので。

F値:1.8 SS:1/125 ISO:200

「あ!」と思ってスッとカメラを向けるとちゃんと撮りたいものがおさまっている、フルサイズ換算35mm近辺のレンズにはそんな良さがあります。

F値:1.8 SS:1/60 ISO:250

ストリートスナップでも小型だとカメラが目立たなくていいですね。おしゃれなカメラはおしゃれな街に溶け込むから。

カフェ休憩でカラーに切り替え。青山には美味しいパンケーキを食べさせてくれるお店がたくさんあるんですよね。お供するならかっこいいカメラのほうがいいよね。

F値:1.8 SS:1/100 ISO:200

街歩いていると、ときどきなんかの顔みたいに見える建物ってありません?

F値:1.8 SS:1/60 ISO:320

絞り開放で撮影。F1.8の明るさは夕暮れ近くでもISO320でシャッター速度1/60秒が切れました。ハイスピードイメージャAF(MSC機構)を搭載、最短撮影距離は0.25m。このレンズにはブラックもあります。

F値:4 SS:1/60 ISO:500

246沿いなんですけど私が20代の頃に仕事した銀行の支店とオンラインセンターが、ここにありました。今は新しいビルが建っている。写真には当然今建っているビルしか写らないわけですけど、その写真を見た私には昔のビルが重なって見えるんです。いやぁ、写真って本当にいいもんですね。

F値:4 SS:1/60 ISO:1600

使えないとか老害とか言われがちな肩身の狭いバブル就職組です、すみません。246沿いには当時ブルックス・ブラザーズとかあって、BDシャツ買いに行ったなあ。表参道まで歩くとポール・スチュアートがあって、そこではよくネクタイ買いました。歳取ると昔話が多くなるというのは本当だね。笑

F値:1.8 SS:1/125 ISO:200

最寄り駅は外苑前だったなあ……ベルコモもなくなっちゃったよね……あっ、また昔話だ。笑 いや、クラシックでいてどこかソリッドなルックスのOLYMPUS PEN-Fは都会の昔話にぴったりなんです、なんてね。

F値:1.8 SS:1/60 ISO:800

ISO800なんですけど絞り開放で1/60秒が確保できました。ノイズも目立ちません。明るいレンズってやっぱりいいよね。

OLYMPUS PEN-Fの作例写真(ポートレート)

F値:1.8 SS:1/1250 ISO:80

ポートレートも試してみようってことで、翌日は汐留と銀座で撮影しました。

F値:1.8 SS:1/320 ISO:200

作例なのでJPEG撮って出しだけど、手すりのところとかフリンジ出てるんで気になる人は後処理が必要かも。

写真モデルをお願いしたのはアイドルグループ・CALL MY NAMEの松永梨加さん。@Rika_CMN
松永さんの写真をご覧になりたい方は下記noteに続きがあります。
https://note.com/kojishiwa/n/nb414c276be83

OLYMPUS PEN-Fと過ごして

どこに置いてもサマになって、邪魔な感じがしないんですよね。そしてモノとしての色香がある。
カメラのデザインって、外見だけじゃなくて重量も大事だと思うんです。ルックス的に緻密だったり重厚だったりしても、手に取った瞬間あまりに軽いと肩透かしを食ったような気分になるんですね。軽けりゃいいってもんじゃないというか、ルックスも軽ければそれでいいんですけど。OLYMPUS PEN-Fはその点、バランスがいい。小型軽量ではあるけれど、ルックスに合った重量感がちゃんとある。
そしてシャッターのフィーリングですね。カシャンと、シャッターが落ちる感覚がある。ダイヤルのクリック感もいい。
持ち歩いていて、実に心地いいんです。
撮影って、気分が大事です(仕事は気分に左右されちゃいけませんが!)。カメラは何でも同じって見方もあるけれど、気分を上げてくれるカメラであればそれに越したことはないでしょう。人が扱う道具なんですからね。
OLYMPUS PEN-Fはクラシックでソリッドで、どこに持ち歩いてもサマになるカメラです。

今回使用したカメラ・レンズ

OM SYSTEM OLYMPUS PEN-F

製品名OLYMPUS PEN-F
有効画素数2030万画素
レンズマウントマイクロフォーサーズマウント
ISO感度オートISO:LOW(約80相当)~1600まで自動(初期設定)、200~25600まで上限変更可
マニュアルISO:LOW(約80相当)、200~25600、1/3or1/2or1 EVステップ
手ぶれ補正撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正
サイズ124.8×72.1×37.3mm
質量約427g

■購入する場合は、88,650円(税込 、中古※2023/2/28現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GOOPASSなら月額11,980円(税込)でレンタル可能です。

OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

製品名M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
焦点距離17mm(35mm判換算34mm相当)
開放F値F1.8
手ぶれ補正なし
最大径×長さ57.5×35.5mm
フィルターサイズ62mm
質量120g

■購入する場合は、42,400円(税込 ※2023/2/17現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GOOPASSなら月額7,480円(税込)でレンタル可能です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1962年11月生まれ。東京写真専門学校(現:東京ビジュアルアーツ)中退。フリーランスのフォトグラファー兼編集者として、これまで『夕刊フジ』をはじめ数々のメディア制作に携わった経験を持つ。現在は撮影の仕事とともに、ヤフーをはじめメディアのニュース記事制作を手掛けている。

目次