バードウォッチングにおすすめの双眼鏡5選!倍率などの選び方も解説

野鳥の愛らしい姿、美しい羽、ユーモラスな仕草など、バードウォッチングの楽しみは無限です。
そんなバードウォッチングに欠かせないアイテムのひとつが双眼鏡。
点にしか見えない遠くの野鳥の姿がはっきり見える感動は、一度経験すると忘れられないでしょう。
本記事ではバードウォッチングにおすすめの双眼鏡の選び方や機種を紹介。倍率や視野の広さなど、バードウォッチングに最適な双眼鏡の選び方や、どの観察シーンにどの双眼鏡が良いかといった点も解説しています。




目次
バードウォッチングに最適な双眼鏡の選び方

バードウォッチング向けの双眼鏡は「視野が広く、ほどほどの倍率(おおよそ8~12倍ほど)」のものがおすすめ。
なぜ倍率が高い双眼鏡はバードウォッチングに向かないのでしょうか。
倍率が高い双眼鏡は対象物が大きくはっきりと見えますが、その代わりに視野が狭くなります。
野鳥は動きが早く、予想外の動き方をするので、倍率が高すぎると追うのが難しくなってしまいます。
反対に倍率が低すぎると、拡大が足りず、野鳥が点にしか見えないことも…。
また、適正な倍率はバードウォッチングのフィールド(場所)や観察したい野鳥によって変わります。
倍率は8倍~10倍がオールマイティ
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 倍率 | 倍率が高ければ高いほど野鳥が大きく見える | 倍率が高ければ高いほど視野が狭くなる |
| 対物レンズ | レンズ径が大きければ大きいほど明るく見える | レンズ径が大きければ大きいほど双眼鏡が重くなる |
野鳥観察全般に使いたい時は、倍率が8倍、対物レンズ径が30mm前後の双眼鏡が最適です。
対物レンズは径が大きいほど光を取り込みやすく、明るく見えます。
ところが、レンズ径が大きくなればなるほど重くなるデメリットも…。レンズ径が40mmを超えると、持ち運びがしにくくなります。
倍率8倍、対物レンズ径30mmの8×30の双眼鏡は、女性や子供でも扱いやすく、長時間覗いても目が疲れにくいのが良い点です。
ただし、遠くにいる野鳥を観察する時は8倍だと野鳥が小さいこともあります。
干潟に多く集まるシギ・チドリの識別や、池の対岸にいる水鳥の観察、はるか上空をゆっくり飛ぶ猛禽類を観察する時は、10倍~14倍の双眼鏡が理想的です。
観察したい野鳥に合わせて、倍率が異なる双眼鏡を持参すると良いでしょう。
携帯性を優先させたい場合は対物レンズ径20mm前後がおすすめです。
30mmに比べて集光力が弱いので視界は暗めですが、片手で持ちながら、その場ですぐに観察できます。
肉眼

8倍(イメージ)

12倍(イメージ)

※双眼鏡の倍率により見え方が異なります
視野が広いモデルがベター
野鳥は素早くあちこちに飛び回り、すぐに隠れてしまいます。
広いフィールドのどこかにいる野鳥を素早く探し、観察するためには視界が広い双眼鏡が最適。
一般的に「見かけ視野(実視界×倍率)が55度以上」の広角双眼鏡が、バードウォッチング向けと言われています。
特に、小鳥など素早い鳥を観察したい時は、視野が広いと視界に入りやすくなるのでおすすめです。
防水性
バードウォッチングは屋外で行うのが一般的。観察フィールドでは急な雨や霧などで濡れることがあります。
防水性能がない双眼鏡が水を浴びると内部に水蒸気が溜まり、曇りやカビの原因になることも…。
内部にカビが生えると分解修理しないと直らないので、必ず防水性能のある双眼鏡を選びましょう。
防水性能がある双眼鏡は双眼鏡の内部に窒素を充填させて、水分の侵入を防いでくれます。
防水性能がある双眼鏡でも雨に濡れたら、できるだけ早くタオルなどで水分を吹き取りましょう。
直射日光が当たらない風通しの良い部屋で自然乾燥させてからケースに入れると、カビやボディ劣化のリスクを抑えられます。

撥水性・撥油性
バードウォッチング用の双眼鏡には、水や油をはじく撥水性・撥油性も必要です。
特に接眼レンズ(目に直接近づけるレンズ)は化粧や汗などで油汚れが付きやすいので、拭けばすぐ油汚れが取れる撥水性があると安心です。
対物レンズが汚れると全体的に白い霧がかかったように見え、せっかくの観察チャンスが台無しになりかねません。
ピントは合っているのに視界が鮮明でない時は接眼レンズを確認して、汚れていたら柔らかい清潔な布で拭きましょう。
倍率が高い双眼鏡は、防振性能があるものがベター
10倍や14倍など、倍率が高い双眼鏡は遠い場所にいる野鳥をはっきり観察できますが、手ブレしやすいのが難点。
せっかく野鳥が大きく見えても手ブレをすると鮮明に見えません。
手ブレを防ぐために、10倍以上の双眼鏡は防振性能があるものがベター。
防振機能が搭載されていると双眼鏡が重くなりますが、重くても使いこなせるのであれば防振機能がある方が良いでしょう。
双眼鏡を三脚に取り付けるのも手ブレ防止策になりますが、視界が固定されて動かしづらいのが難点です。
防振性能がある双眼鏡なら、手ブレ防止と携帯性どちらも損なわずに観察できます。
メガネをかけて使用する方はアイレリーフが14mm以上のモデルを
メガネをかけている方は「アイレリーフ」が14mm以上のものを選びましょう。
アイレリーフとは接眼レンズから瞳までの距離のこと。
メガネをかける人は接眼レンズと瞳の間にメガネのレンズを挟むため、裸眼の人よりアイレリーフが広がります(瞳から接眼レンズまでの距離が長くなる)。
アイレリーフが13mm以下の場合、メガネをかけたままではピントが合わず、視界がボケやすくなります。
多くの双眼鏡ではアイレリーフが14mmほどに設定されていますが、必ずこの数値を確認しましょう。
分厚いメガネをかけている方は、15mm以上のアイレリーフが良い場合もあります。
野鳥撮影におすすめの双眼鏡一覧
| メーカー | 機材名 |
|---|---|
| 興和 | KOWA YFⅡ30-8 |
| ニコン | Nikon MONARCH M7 8x30 |
| ケンコー | Kenko(ケンコー) 防振双眼鏡 VC Smart 8×21 |
| ケンコー | Kenko(ケンコー) 防振双眼鏡 VC Smart 10x30 |
| ケンコー | kenko(ケンコー) 防振双眼鏡 VC Smart 14x30 |
野鳥の撮影におすすめの双眼鏡5選
ここからはGOOPASSがおすすめする、野鳥の撮影に最適な双眼鏡を紹介します。
バードウォッチング向けの双眼鏡は高額なものが多いため、まずはレンタルしてみるのがおすすめ。
双眼鏡はスペックだけでは分からないことが多く、望んだスペック通りの双眼鏡でも使い勝手が悪かったり、相性が合わなかったりも…。
双眼鏡は、実際にフィールドで使うのが理想的です。特にメガネをかけている方は実機に触れ、アイレリーフを確認すると失敗を防げます。
大型家電量販店や専門店で試用できることもありますが、試せるのは店の中だけ。レンタルなら広いフィールドで思う存分使用できます。
購入すると高額な防振双眼鏡も、レンタルなら安価で試せるのも魅力です。
Kenko(ケンコー) 防振双眼鏡 VC Smart 10x30

遠くの野鳥も鮮明に見える!10倍レンズが魅力
VC Smart 10x30は、今回紹介している双眼鏡の中で最もバードウォッチング向けのモデルです。
防振機能付きで、手ブレを防ぎながら観察可能。
「撮影もいいけど、観察にも力を入れたい」「野鳥の姿をしっかり目に焼き付けたい」方に満足できるでしょう。
30mmの対物レンズは取り込む光量が多いため、明るい視界が得られます。さらに10倍の倍率で遠くの野鳥でもハッキリ見えます。
また、暗い森の木の枝に止まる小鳥も鮮明に観察できるでしょう。
干潟に無数に飛来するシギやチドリの種類を識別する、モズの雌雄識別やカワセミの色の変化、春と秋に見かけるコサメビタキとエゾビタキの区別など、バードウォッチングに精通したい方には特におすすめ。
見掛け視野は52度あり、比較的広い視覚が得られるのも◎。
10倍の双眼鏡は手ブレしやすい難点がありますが、防振機能付きのVC Smart 10x30なら手ブレの心配はほぼありません。
「2軸ジンバル光学式」の手ブレ補正機構を採用し、縦、横どちらの強い揺れを防ぎます。
| 製品名 | Kenko 防振双眼鏡 VC Smart 10x30 |
|---|---|
| 倍率 | 10倍 |
| 対物レンズ有効径 | 30mm |
| 実視界 | 5.2° |
| 明るさ | 9.0 |
| アイレリーフ | 14mm |
| 最短焦点距離 | 3.5m |
| 防振機能 | ○ |
| 防水機能 | ○ |
| 重さ | 535g |
■購入する場合は、77,220円(税込 ※2022/11/7現在 メーカー小売希望価格)となっているようです。
■GOOPASSなら月額7,480円(税込)でレンタル可能です。
※【新登場】1泊2日~レンタルできるワンタイムプランも利用可能
Kenko 防振双眼鏡 VC Smart 8×21

防振機能付き!携帯性に優れたデザインと、強い防水性&撥油性
「撮影がメインで、観察はサブ」「防振双眼鏡でバードウォッチングを試してみたい」という方におすすめの双眼鏡です。
防振機能付きでありながら軽量な21mmレンズ、バードウォッチングに最適な倍率8倍のため、初めてバードウォッチングをする方でもすぐに使いこなせるでしょう。
VC Smart 8×21最大の特徴は、防振機能が搭載されている点。
防振角は±3°で、激しく手ブレをしても視界が安定します。
防振電源は単三形アルカリ乾電池1本のみ。1本で約10時間稼働します。
防振機能を使わない時はON/OFFスイッチで切り替えられるため、電池を長持ちさせることも可能です。
冬の森に出会えるジョウビタキなどの小鳥、シロハラなど地面を駆け回る野鳥もブレずにハッキリ見えるでしょう。
また、対物レンズ21mmでありながら明るい視界が得られるのもポイント。
21mmレンズは30mmレンズに比べてレンズから入る光が少なく、視野が暗くなりがち。
しかし、すべてのレンズにフルマルチコート処理をほどこしているため、光の透過を最大限に上げています。
唯一のデメリットは見掛け視野が38.4度と狭い点。目視でしっかり野鳥の位置を確認してから、双眼鏡を目の前に添えると野鳥の見逃しを防げます。
| 製品名 | Kenko 防振双眼鏡 VC Smart 8×21 |
|---|---|
| 倍率 | 8倍 |
| 対物レンズ有効径 | 21mm |
| 実視界 | 4.8° |
| 明るさ | 6.8 |
| アイレリーフ | 16mm |
| 最短焦点距離 | 2.7m |
| 防振機能 | ○ |
| 防水機能 | ○ |
| 重さ | 405g |
■生産終了しています。後継機の「VC Smartコンパクト 8×21」を購入する場合は、66,123円(税込 ※2022/11/7現在 メーカー小売希望価格)となっているようです。
■GOOPASSなら月額7,480円(税込)でレンタル可能です。
※【新登場】1泊2日~レンタルできるワンタイムプランも利用可能
kenko(ケンコー) 防振双眼鏡 VC Smart 14x30

警戒心が強い野鳥観察に特化した高倍率双眼鏡
VC Smart 14x30は「はるか遠くにいる、ゆっくり動く野鳥を観察」するのに最適な双眼鏡です。
14倍の倍率は1000m先にいる野鳥でも78m先にいるように見えます。そのため遠くにいる警戒心が強い野鳥観察に最適。
30mmレンズでフルマルチコーティングを施しているため、明るく鮮明な視野が得られます。
湖や干潟の対岸にいるガン、カモ類、はるか彼方の田畑で餌を探すハクチョウなど、人間を警戒する野鳥の観察も14倍なら簡単にできます。
特にマガンなどのガン類は知能が高く非常に用心深いため、数百メートル以上距離を開けないと観察ができません。
VC Smart 14x30なら、普通の双眼鏡では点にしか見えないマガンも鮮明に見えます。春と秋に観察できる「タカの渡り」の観察でも強い味方になるでしょう。
14倍もある双眼鏡の場合、手ブレが強くなりますが、VC Smart 14x30防振性能があるため手ブレがほとんど気になりません。
使用する電池は「リチウム電池 CR2」を1本だけ。連続使用時間12時間なので、朝から晩までフル稼働しても電池切れの心配がなく、安心して使い続けられます。
重量は515gと、防振機能付きのわりには軽く、女性でも取り回しがしやすい双眼鏡です。
弱点は、遠くにいる野鳥観察に特化しているところ。
倍率が14倍と高いため、近くにいる野鳥観察には不向きです。特に、素早く動く小鳥の観察には向きません。
近くの野鳥も観察したいときは倍率が8~10倍の双眼鏡を併せて準備することをおすすめします。
| 製品名 | Kenko 防振双眼鏡 VC Smart 14x30 |
|---|---|
| 倍率 | 14倍 |
| 対物レンズ有効径 | 30mm |
| 実視界 | 4.4° |
| 明るさ | 4.4 |
| アイレリーフ | 14mm |
| 最短焦点距離 | 3.5m |
| 防振機能 | ○ |
| 防水機能 | ○ |
| 重さ | 515g |
■購入する場合は、79,220円(税込 ※2022/11/7現在 メーカー小売希望価格)となっているようです。
■GOOPASSなら月額7,480円(税込)でレンタル可能です。
※【新登場】1泊2日~レンタルできるワンタイムプランも利用可能
KOWA YFⅡ30-8

低価格帯でありながら明るさ、視野の広さはピカイチ!
KOWA YFⅡ30-8は程よい価格帯と大きさ、安定感のある重量、明るさと見かけ視野の広さに定評がある、長時間覗いても目が疲れにくい双眼鏡です。
初心者の方や、女性やお子さんがバードウォッチングを始めるなら最適。
低価格帯の双眼鏡でありながら見かけ視野が60度もあり、森の中で素早く動く小鳥でも見逃しません。
眼幅調整範囲が50mm~70mmと幅広いため、眼幅が狭い子供と双眼鏡を共有したい方にもおすすめ。
バードウォッチング全般に使えますが、特にエナガやシジュウカラなど、素早い小鳥を観察したい方に向いています。
都市部の緑地公園などでバードウォッチングする方なら、どの野鳥でも観察できるでしょう。
デメリットは、15メートルを超えると対象物がぼけて見えづらくなるところ。
干潟に無数にいるシギ類の特定、春や秋に見かけるコサメビタキとエゾビタキの区別など、細かい観察をしたい場合は力不足を感じるかもしれません。
「撮影がメインで観察は大まかに見えればいい」「気兼ねなく使い倒したい」という場合におすすめです。
クリアな視界で写真のようにクッキリした姿で見たい方は、よりハイグレードなモデルが良いでしょう。
| 製品名 | KOWA YFⅡ30-8 |
|---|---|
| GOOPASSレンタル価格 | 取り扱いはありません |
| 倍率 | 8倍 |
| 対物レンズ有効径 | 30mm |
| 実視界 | 7.5 ° |
| 明るさ | 14.4 |
| アイレリーフ | 16mm |
| 最短焦点距離 | 5m |
| 防振機能 | × |
| 防水機能 | ○ |
| 重さ | 475g |
■購入する場合は、19,800円(税込 ※2022/11/5現在 メーカー小売希望価格)となっているようです。
Nikon MONARCH M7 8x30

「肉眼より美しい」視野が得られるハイグレードな双眼鏡
Nikon MONARCH(モナーク) M7 8x30は、「野鳥の美しさ、ディティールをしっかり観察したい」方におすすめの双眼鏡。
日本野鳥の会でも推奨されている双眼鏡です。
先述の「KOWA YFⅡ30-8」に比べて、野鳥がくっきりはっきり見えるモデルです。
レンズには特殊低分散ガラス(EDガラス)を使用し、視野の端でも像がにじみにくいのが特徴。
野鳥の美しい羽や模様が鮮明に見えます。
見かけ視野は60.3度あるので、広範囲を一度に観察できます。素早い小鳥の動きも逃しません。
「コサメビタキとエゾビタキの見分け」や、色が地味で見分けづらい「カモ類のメスの種類」の特定などに最適。
また、ダハプリズム方式(2つのプリズムに光を反射させ、双眼鏡内の光の方向を一列にする方式)なので、高性能でありながらサイズもコンパクトです。
さらに、高い防水性と曇り防止構造で、雨や高湿度の中での観察にも耐えられます。
| 製品名 | Nicon MONARCH M7 8x30 |
|---|---|
| GOOPASSレンタル価格 | 取り扱いはありません。 |
| 倍率 | 8倍 |
| 対物レンズ有効径 | 30mm |
| 実視界 | 8.3° |
| 明るさ | 14.4 |
| アイレリーフ | 15.1mm |
| 最短焦点距離 | 2.0m |
| 防振機能 | × |
| 防水機能 | ○ |
| 重さ | 465g |
■購入する場合は、43,164円(税込 ※2022/11/7現在 メーカー小売希望価格)となっているようです。
まとめ

今回は「野鳥の観察におすすめの双眼鏡5選」を紹介しました。
野鳥観察は観察フィールドや使用用途に合わせた倍率を選ぶと失敗を防げます。
使用用途は大きく分けて以下の2つ。
「比較的近くにいる、素早く動き回る野鳥を観察する」「遠くにいる、ゆっくり動く野鳥を観察する」
それぞれの用途に合う双眼鏡を選びましょう。
用途に合う双眼鏡を選べば、双眼鏡を覗くだけで、野鳥の美しい羽毛や活き活きした姿が手に取るように見えるでしょう。
また、「どの双眼鏡を購入するか迷っている」「いきなり購入して失敗したら不安」という方はGOOPASSでレンタルもオススメです。
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