実写レビュー!SONY α6600 ILCE-6600で野鳥を撮影してみた

  • 2022.12.29
  • 2023.10.06
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これから野鳥撮影を始めたいという方で「SONY α6600 ILCE-6600(以下、α6600)」を候補に挙げている方は多いでしょう。実際、野鳥撮影で多くの人が使っている優秀なカメラです。

とはいえ、具体的な性能や画質、比較されやすいカメラ「α6400」や「α6500」との違いが気になって、購入に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、野鳥撮影が初めてのカメラマンがα6600を使ったレビューをお伝えします。

実際に使ってみると、AF性能が高く、野鳥撮影初心者でもピント合わせが簡単にでき驚きました。

また、三脚不要で手持ち撮影が軽快にできる点も撮影までのハードルが低く、良かったです。

なお、記事の中で撮影している野鳥写真は、全てSONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS SEL200600G(以下、SEL200600G)との組み合わせです。

α6600:ファームウエア Version 1.1.0
SEL200600G:ファームウエア Version 0.1

実際に使ってみて気になった点

  1. 連写が詰まる
  2. 動く鳥を撮るなら連写速度が物足りない

連写が詰まる

本体のバッファ(連続撮影可能枚数)が少ないため、連写8コマ/秒・RAW+JPEG Lサイズだと、30枚程度で詰まってしまいました。

SDカードは書き込み速度の速いタイプを使っているので、SDカードの問題ではなさそうです。

保存する画像のサイズにもよるので一概には言えませんが、飛んでいる野鳥を追いながら連写で撮影する場合、不便かもしれません。

α6600の連続撮影可能枚数

JPEG Lサイズ エクストラファイン:99枚, JPEG Lサイズ ファイン:115枚, JPEG Lサイズ スタンダード:116枚, RAW:46枚, RAW+JPEG:44枚

素早く動く小鳥を撮るなら連写速度が物足りない

ライブビュー方式(液晶モニターを使用した撮影)での連写速度は最高約8コマ/秒(Hi)。

素早く動く小鳥を良い飛翔姿で撮影したい場合や、羽ばたきの一瞬が止まった写真が撮りたい場合、連写速度が足りないように思いました。

アフタービュー方式(※)では、最高約11コマ/秒の連写ができますが、連写時にブラックアウトと表示のずれが生じてしまうため、撮影しにくいように思います。

レリーズをすると露光、センサー読み出しの順に処理が行われ、1コマ目のレリーズを切ると、センサー読み出しが終わるまでEVF/モニターの画面はブラックアウトする。2コマ目のレリーズのタイミングで、1コマ目で生成した撮影画像が表示され、次のレリーズが始まるまでそれが継続して表示される。この方式では、現実とはずれた映像(1つ前のレリーズの撮影画像)が表示され続けるため、どうしてもタイムラグを感じることとなる。

引用元:https://kakakumag.com/camera/?id=3816

ただし、池に浮く水鳥や止まっている鳥なら、連写コマ数は気になりませんでした。

実際に使ってみて良かった点

  1. 歩きながら手持ち撮影ができる
  2. 焦点距離が長い
  3. リアルタイムトラッキングで野鳥が追いやすい
  4. 写りは良好

 5.0段分手ブレ補正と軽さで歩きながら手持ち撮影ができる

5.0段分の手ブレ補正が搭載されているため、三脚がなくとも撮影できるのが良い点。

装着するレンズの重さにもよりますが、カメラ自体が軽いので手持ちで軽快に撮影できるのも良いところです。

森を散策しながら撮影したい場合などに向いています。

焦点距離が長い

α6600はAPS-C機のため、焦点距離がフルサイズ機と比べて1.5倍になります。200-600mmのレンズを装着した場合、その焦点距離は300-900mm相当。

遠くを飛ぶ猛禽類を大きく撮影できるのはもちろん、焦点距離の長い望遠レンズやテレコンバーターを使わずに撮影できるので、機材が軽量化できます。

移動しながら撮影する場合、APS-C機の焦点距離は大きな利点といえそうです。

リアルタイムトラッキングで野鳥が追いやすい

被写体を追尾してフォーカス枠を合わせ続けるトラッキング機能「リアルタイムトラッキング」が搭載されているため、カメラに任せて野鳥撮影ができました。

また、設定によって、AF駆動速度やAF駆動感度を自分で決められるのも良い点。

手前に草などの障害物が多い場合はAF駆動感度を上げて草などにピントを合いにくくする、素早く動く小鳥を撮影する場合はAF駆動速度を上げてピントを外れにくくするなど、撮影シーンに合わせて臨機応変にピントを合わせられます。

カスタムボタンが4個搭載されいるため、AF駆動速度やAF駆動感度設定をボタンに割り当てておくと良いでしょう。

写りは良好

普段、Canonのフルサイズ機EOS R6・R5を使用しているのもあり、画質が気になっていましたが、写りは良好でした。

フルサイズ機と比べると、コントラストやシャープネスが低いように感じましたが、レンズとの組み合わせやその日の天候にもよりそうです。

ただし、ある程度野鳥を大きく見せたい場合はトリミングをしなければいけません。

α6600の有効画素数は2420万画素。トリミングをすると、どうしても画質が粗くなってしまうので、その点は注意が必要そうです。

そのほか感じたこと

  1. 大型バッテリーで長時間撮影できる
  2. グリップが握りやすい

大型バッテリーで長時間撮影できる

バッテリーがフルサイズ機で使われている大型バッテリー「NP-FZ100」のため、バッテリーの持ちが良かったです。今回、2時間ほど散策して、バッテリーは100%から69%になりました。

野鳥の撮影は、冬季に行く方が多いと思います。気温が低いとバッテリーの減りが早いので、大型バッテリーは重宝するでしょう。

また、フルサイズ機で使われているバッテリーのため、フルサイズ機をメイン機に、α6600をサブ機にするといった使い方もできそうです。

グリップが握りやすい

今回は「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS SEL200600G」レンズを使ったので、撮影前はレンズとのバランスが気になりました。

ところが、カメラのグリップが深いので意外にも撮影しやすかったです。しっかり握れるので、シャッターを切る右手に大きな負荷を感じず、安定して撮影できました。

位相差AF制限に注意

位相差AF制限

F22以上α1、α7Ⅳ
F16以上α9II、α9
F11以上α7RⅣ、α7III
α6600、α6400、α6100
α6500、α6300、α6000、α5100
F8.0以上α7RIII、α7RⅡ、α7Ⅱ、α7/α7R
2022年10月現在

α6600は、絞りがF11より大きいと位相差AFが作動しません。AFの性能が落ちてしまうということです。

さらに、AF-C+連写で撮影しているときは、上記条件において、ピントと露出が1コマ目に固定されてしまいます(連写速度「Lo」時は除く)。

そのため、手持ちのレンズやテレコンバーターとの組み合わせをよく検討しましょう。

ちなみに、α6600にテレコンバーター「SLE20TC」とレンズ「SEL200600G」を装着して撮影する場合、F値が13になります。α6600使用時の位相差AF制限・F11を超えるため、位相差AFが作動しません。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

  • 止まっている鳥を獲るのがメイン
  • 手持ちで軽快に撮影したい
  • 散策しながら撮影したい

不向きな人

  • 飛翔シーンなど動く鳥を撮るのがメイン
  • テレコンバーターの使用を検討している

レンズを装着した場合のサイズ感

左がα6600+SELSEL200600G、右がEOS R6+RF70-200mm F2.8 L IS USM。

写真を見て分かるように、レンズに対してかなりカメラが小さい印象です。

SONY  α6600 ILCE-6600の詳細情報


α6600の基本スペック

 α6600 ILCE-6600
マウントソニーEマウント
センサーAPS-C
有効画素数約2420万画素
シャッタースピード1/4000-30秒
手ブレ補正5.0段
連写性能Hi+時:最高約11コマ/秒(アフタービュー方式)
Hi時:最高約8コマ/秒(ライブビュー方式)
連続撮影可能枚数JPEG Lサイズ エクストラファイン:99枚, JPEG Lサイズ ファイン:115枚, JPEG Lサイズ スタンダード:116枚, RAW:46枚, RAW+JPEG:44枚 
静止画撮影可能枚数/時間液晶モニター使用時:約810枚
※使用バッテリー: NP-FZ100
サイズ(グリップからモニターまで)約120.0x 66.9x 59.0mm
質量(バッテリーとメモリーカード含む)約503g

■購入する場合は、185,900円(税込 ※2022/12/25現在 ソニーストア)となっているようです。

α6400との比較

α6400α6600
有効画素数約2420万画素約2420万画素
シャッタースピード1/4000-30秒1/4000-30秒
ファインダー解像度2,359,296 ドット2,359,296 ドット
手ブレ補正機構-5.0段
AF性能425点(位相差検出方式)
425点(コントラスト検出方式)
AF速度0.02秒
425点(位相差検出方式)
425点(コントラスト検出方式)
AF速度0.02秒
連写性能Hi+時:最高約11コマ/秒Hi+時:最高約11コマ/秒(アフタービュー方式)
連続撮影可能枚数RAW+JPEG:44枚 RAW+JPEG:44枚
静止画撮影可能枚数/時間液晶モニター使用時:約410枚
※使用バッテリー:NP-FW50
液晶モニター使用時:約810枚(+400枚
※使用バッテリー: NP-FZ100
サイズ(グリップからモニターまで)約120.0x 66.9x 49.9 mm約120.0x 66.9x 59.0mm(+10mm
質量(バッテリーとメモリーカード含む)約403g約503g(+100g
位相差AF制限F11F11
そのほかチルト式液晶、カスタムボタン2個、マグネシウム合金(トップ・フロントカバー)チルト式液晶、カスタムボタン4個、マグネシウム合金(前面)

α6500との比較

α6500α6600
有効画素数約2420万画素約2420万画素
シャッタースピード1/4000-30秒1/4000-30秒
ファインダー解像度2,359,296 ドット2,359,296 ドット
手ブレ補正機構5.0段5.0段
AF性能425点(位相差検出方式)
169点(コントラスト検出方式)
AF速度0.05秒
425点(位相差検出方式)
425点(コントラスト検出方式)
AF速度0.02秒
連写性能Hi+時:最高約11コマ/秒Hi+時:最高約11コマ/秒(アフタービュー方式)
連続撮影可能枚数RAW+JPEG:100枚 RAW+JPEG:44枚(-66枚
静止画撮影可能枚数/時間液晶モニター使用時:約350枚
※使用バッテリー:NP-FW50
液晶モニター使用時:約810枚(+460枚
※使用バッテリー: NP-FZ100
サイズ約120.0 x66.9x 53.3 mm約120.0x 66.9x 59.0mm(+5.7mm
質量(バッテリーとメモリーカード含む)約453g約503g(+50g
位相差AF制限F11F11
そのほかカスタムボタン3個、背面モニター角度調整(上約90°、下約45°)カスタムボタン4個、背面モニター角度調整(上約180°、下約74°)

まとめ

α6600は、森などで探鳥しながら手持ち撮影したい方や、止まっている鳥を撮影するのがメインの方に向いているカメラです。

5.0段分の手ブレ補正機構やボディの軽さ、焦点距離が1.5倍になる点は、α6600の大きな魅力といえます。

また、α6400やα6500などの類似モデルと比べて悩んでいるという方は、ぜひ一度レンタルして実際に使ってみてはいかがでしょうか?

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GOOPASS ANIMAL MAGAZINE編集部 木村

こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASSを展開するGOOPASS株式会社の編集ライター。自社Webメディア『GOOPASS ANIMAL MAGAZINE』の編集スタッフとして、記事制作などを担当する。カメラを使い始めたのは2020年から。愛犬2頭を美しい景色の中で撮影するのが好き。使用カメラは、Canon EOS R6。

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