「東京タワー(前編)」夜景写真家が選ぶオススメ撮影スポットVol.4

  • 2022.06.29
  • 2023.02.22
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(編集:GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集部)

こんにちは。フォトグラファーのDaiです。

今回は東京のランドマークでもある『東京タワー』の撮影スポットをご紹介させていただきたいと思います。

私自身、夜景に興味を持ちはじめて、まず最初に撮りに行った場所が東京タワーでした。

スカイツリーとは違い建物自体が特徴のある色合いになっているので、昼夜問わずおすすめの被写体です。

また、撮る場所によって細長く見えたり、横に広がりが出た迫力のある雰囲気になったり、同じ建物でも見え方が変わり面白いと思うので、その点にも注目して見ていただけたら嬉しいです。

※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。

※記事内容は2022年6月29日時点の情報に基づきます。

▼後編はこちら

過去の連載記事はこちらをチェック

撮影前にチェックしたいこと

撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。

撮影マナー

下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。

撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。

さまざまな環境で機材を使用する際の注意

特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。

通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。

防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。

事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。

また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。

結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式

はじめに

著者プロフィール,Dai

茨城県出身。30歳。都市夜景やストリートスナップ、風景などを中心に撮影。作品を投稿している自身のInstagram(m_dada_i)は、フォロワー4万人以上。趣味の旅行が転じて、今では写真を撮るために各地を訪れている。カメラ歴は4年。夜景撮影にハマったきっかけは、横浜みなとみらいの夜景を撮影したこと。

東京タワーの魅力

色合いが目立つ

東京タワーはやはり、赤・オレンジ色なので、色合いだけでも目立つのが魅力だと思います。周りが青や白、夜っぽい寒色系のライトが多い中、赤がひとつだけというのが特徴的で目を引きますね。暖色系の建物は東京になかなかないので……。そこがスカイツリーとは違った良さかもしれません。

色合いと同時に、規模感もちょうどよい大きさなんです。だから、カメラをはじめてすぐの人でも、比較的見栄えのいい写真が撮りやすいと思います。

ライティングに変化がある

普通に生活をしていると気付かない方も多いかもしれませんが、実は東京タワーのライトアップは2種類あって、季節によって色が変わるんです。私もカメラをやりはじめてから知りました。

基本は赤っぽい色なのですが、夏になると少し涼しげな色合いになります。今(2022年6月)は冬仕様で、お盆頃に夏仕様へ変わるんじゃないでしょうか。

東京タワーの公式サイトにライティング情報の詳細が書いてあるので、気になる方は調べてみてください。また、たまにダイヤモンドヴェールという通常とは違うライティングになったりもして、意外と違う色合いが楽しめます。

東京タワーの撮影におすすめなカメラ機材

カメラ

東京タワーもスカイツリーと同じで、フルサイズでもAPS-Cサイズでも、基本的には関係なく撮影できます。私もAPS-C機で撮っているときもあるので。

センサーサイズにはこだわらず、好きなメーカーのカメラや自分の持っているもので問題ありません。

下から超広角や広角を使った撮影になると、フルサイズの方が画角が広い分有利ですが、東京タワーは展望台からも撮影できます。そうすると逆にAPS-Cサイズの方が有利になったりするので、どのスポットで撮るかによって考えた方がよさそうです。

レンズ

カメラよりもレンズ選びの方が難しくなってくるかもしれません。私のスタートは、東京タワー周辺からだったので、14mmや24mmの広角レンズでした。東京タワーは下から撮るのと、俯瞰で撮るのとでは全然形が違って見えるんですよね。下からだと裾が広がっていて、ドンっと迫力があるので、インパクトがある写真が撮りたい人には広角レンズがおすすめです。

逆に東京の街中にポツンとある東京タワーが撮りたい人は、中望遠の方が合っています。近くで撮影するなら広角、離れるにつれて望遠になっていくという感じでしょうか。どういう風な写真が撮りたいかによって変わるので、好みに合わせてレンズを変えたり、色々な画角を混ぜたりしてもよいのかなと思います。

その他

今回紹介するスポットはほとんどが三脚禁止の場所ではないので、三脚を使用しています。スカイツリーと同様にトラベル三脚で問題ありません。

東京タワーのおすすめ撮影場所

1.東京タワー前交番付近

使用レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:8秒、F18、ISO:100、焦点距離:14mm

使用レンズ:SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | ArtSS 設定/SS:1秒、F9、ISO:100、焦点距離:14mm

使用レンズ:SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:13秒、F13、ISO:100、焦点距離:12mm

自分が最初に東京タワーを撮りに行こうと思った場所でした。東京タワー前交番と隣の芝生公園ビルの間が公園の入り口になっていて、そのあたりから撮っています。歩道が広くなっているところがあるので、撮りやすい場所です。道路を渡ったりカメラの位置を少し変えたりするだけで、複数の構図が狙えます。同じスポットでバリエーション豊かに撮りたい人におすすめです。

おすすめの焦点距離:14mm、三脚の使用:〇

撮影のコツ

【構図】

1枚目は、APS-Cの広角でも14mmで入るところです。

手前に消火栓の看板がちょうどあって、その看板が邪魔にならない、東京タワーと被るけど違和感のないところにするのがポイントです。あまり下からアオリすぎると、看板が展望台の真ん中の四角い箱型のデッキと被っちゃったりするんで……。

ちょっと角度を変えて手前で撮ったのが3枚目で、消火栓の看板をもっと角度をつけて撮りました。こうすると車の光跡がはっきりと出てかっこいい写真になります。スポットは変わってないけれど、カメラを置く位置で見え方も写り方もかわるので、いろいろ試してみると面白いかもしれません。

【その他】

車の種類(高さ)によって光跡が変わるので、車のライトやタイミングを見つつ、ある程度交通量の多いときを狙うのがいいですね。

ただ、東京タワーの先端は光量が強くて、あまり長秒をやりすぎると白飛びしてしまいます。光跡を入れたいからといって長時間シャッターを開けていると、東京タワーが白飛びして鉄骨の綺麗な形がなくなってしまいます。シャッタースピード(露出)は、東京タワーに合わせて設定した方がいいかなと思います。

2枚目は歩道を渡った反対側からの撮影です。光っているベンチと共に、12mmいっぱいいっぱいで撮っていますね。広角でも上を見上げるような感じになります。東京タワーの真下なので、いずれも12~14mmの超広角のレンズが必要です。

【三脚の位置】

2枚目の場所で撮る場合、14mm以上の焦点距離ならば、足元ギリギリまで三脚を広げてあおるような形で撮るのがいいと思います。

位置情報

 

2.真浄寺付近

使用レンズ: SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:2.5秒、F7.1、ISO:100、焦点距離:18mm

真浄寺というお寺の近くに、建物と建物の間にちょうどスカイツリーが正面に見える場所があります。普通の場所という雰囲気なので、結構気に入ってる場所です。全然撮っている人や通行人もいないので、ゆっくり落ち着いて撮れるのもいいですね。

おすすめの焦点距離:20mm、三脚の使用:〇

撮影のコツ

【構図】

焦点距離は20mmくらいで、正面に東京タワーを配置しています。

東京タワーが見えるスペースが狭いので、ほとんど角度が固定されてしまいます。建物に被らないように位置とりをすればいいんですけれど、左の建物と右の電柱の上に大きな電線が走っているので、被らない間に東京タワーが入るように三脚をセットしていますね。

【その他】

場所が暗いので明るく撮ろうと思って長秒でやると、東京タワーが一瞬で消えちゃうんですよ(笑)。撮影も2秒ちょっとのシャッタースピードで撮っています。東京タワーの光量を優先にして撮って、あえて周りは情報量を少なく暗めに撮るのがいいと思います。

真っ暗じゃないけれど情報量が少ない所なので、東京タワーが際立ちますね。明かりは街灯がポツンとあるだけです。この街灯と路地から撮っているという感じを合わせて、街灯の下に人を立たせるのも面白いかもしれません。

位置情報

 

3.東京芝とうふ屋うかい付近

使用レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:1/60秒、F6.3、ISO:800、焦点距離:20mm

『とうふ屋うかい』の入り口にある地下駐車場の出入り口から撮っています。外国人に人気のスポットらしく、外国の方がよく記念撮影されている所なんです。

ここは通路なので三脚は禁止になっていて、手持ちで撮るようにしています。

おすすめの焦点距離:20mm前後、三脚の使用:×

撮影のコツ

【構図】

焦点距離20mm前後で撮っています。東京タワーを撮るんですけど、階段の手前の感じで奥行き感も出せるところなので、ギリギリいっぱいまでカメラを下げて階段も入るようにしています。東京タワーが奥に続くような感じで。

立ちながら撮っちゃうと、手前の階段が写らなくなってしまいます。せっかく階段が東京タワーに続くようになっているので、良さがなくならないように視線を下げたほうがいいですね。私はしゃがんで撮影しています。

ここの階段は、一番下の段から撮ろうとすると天井が画角に入っちゃうんですよ。あえて入れたというよりも映り込んだ、という風になってしまうので、数段上がってから空を入れるように撮るのがいいかな、と思います。

【その他】

階段の電気はついたり消えたりして、消えてしまうと結構暗いです。電気がないと階段の壁も照らされずに質感がでなくなって、東京タワーがぽつんとあるだけで、ここの良さがなくなってしまうんですよね……。基本は消えていないと思いますが、電気がついているときの撮影がおすすめです。

また、ここは夜だけでなく昼も人気のスポットです。昼だとモデルさんを踊り場あたりに入れて、撮っている人が多いですね。夕方も雲の感じが綺麗だったりするので、時間を選ばず撮影できると思います。

位置情報

4.恵比寿ガーデンプレイス スカイラウンジ

使用レンズ/SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM 設定/SS:6秒、F11、ISO:100、焦点距離:200mm

恵比寿ガーデンプレイスのラウンジにある展望台で、エリア料はかかりません。レストラン街が2階フロアにあり、そこの休憩所みたいなガラス張りのところで撮っています。三脚も使用して大丈夫です。

おすすめの焦点距離:100~200mm、三脚の使用:〇

撮影のコツ

【構図】

三脚を立てて東京タワーを真正面に入れるだけなんで、あまり難しくはありません。

焦点距離200mmいっぱいで撮っています。人によっては100mmないくらいの標準域で撮っているかもしれなくて、その場合は東京タワーがポツンとあるような感じになると思います。それはそれで、東京タワーの存在感が出る写真になりますね。あまり大きくないけれど、夜景の中にある赤色が特徴的で。そういう色合いもやっぱり撮っていて楽しいです。

【その他】

展望台によくある、映り込みがすごいところなので、映り込み防止の工夫が必要です。私は忍者レフを使いました。急遽撮りに行くときは上着でカバーしたりします。

位置情報

5.有明北緑道公園

使用レンズ/SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM 設定/SS:20秒、F18、ISO:100、焦点距離:200mm

有明北緑道公園という場所で撮影しています。先端あたりの一番海に近いところからだと、海反対側に東京タワーが見えるんです。そこから撮ると海に反射しているように撮れます。レインボーブリッジがきれいに撮れるところで、レインボーブリッジを撮りつつ東京タワーも撮れるのでおすすめの場所です。三脚を立てても問題ありません。

おすすめの焦点距離:180~200mm、三脚の使用:〇

撮影のコツ

【構図】

おすすめの焦点距離は200mmです。200mm以上引いたとしても手前が海になっているので、夜景が見えるわけでもありません。逆に200mm以上アップにしちゃうと、せっかく手前の海に反射してる明かりも見えなくなってしまいます。個人的には180mmから200mmぐらいの間がいいのかなって思います。そのくらいの距離なら、手前の水面に反射している明かりも入るので。

水平ラインを意識して、背の高さあたりで撮っています。目線より高いところか目線より低い所で、そんなに低い三脚でなければ綺麗に撮れると思います。

【その他】

海沿いのせいか風が強いので、あまり細い三脚だと、長秒の際にぶれてしまうかもしれません。三脚に応じてシャッタースピードを早めたり、超秒でやるのであればしっかりとした三脚を用意するなどの工夫が必要になります。

撮りに行った時はあまりにも天気が良すぎて後ろに雲がなかったのですが、曇っていたほうがまた違った良さがあったと思います。もうちょっと改良の余地がある構図ですね。

位置情報

作例写真の撮影に使用した機材

カメラ

Nikon Z6II

Nikon Z6II

私はずっとNikon(ニコン)を使っているんですけど、Z6IIの体感として、高感度耐性が強いと思いました。一般的には、ISO感度上げて明るく撮影するとノイズ(写真のザラつき)が出てしまうと思うんですが、それが本機だとあまり目立ちません。Nikonのボディ全般にもいえるんですが、自然な色合いにも写してくれるので、夜景や風景写真向きですね。色を変えちゃっている私がいうのもあれなんですけど(笑)

Nikon Z6II
センサーサイズ フルサイズ
対応マウント ニコンZマウント
有効画素数 2450万画素
ISO感度(通常) 100~51200
シャッタースピード 1/8000~30秒

■購入する場合は、240,500円(税込 2022/6/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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Nikon D810

2台体制で撮るときに使っているカメラです。最新のD850に比べると機能性はやや劣ってしまいますが、D810の良さはD850より画素数が少ないので、高感度のノイズが目立ちません。空のグラデーションも色割れ(年輪のような段階がつくこと)が少なく、ニコン機の中でも高感度に強いカメラだと思います。夜景以外にも星撮りメインの人もよく使っているカメラですね。

Nikon D810
センサーサイズ フルサイズ
対応マウント ニコンFマウント
有効画素数 3635万画素
ISO感度(通常) 64~12800
シャッタースピード 1/8000~30秒

■購入する場合は、90,000円(税込・中古 ※2022/06/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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レンズ

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM

広角レンズにおいて2mmの差って大きいんですよね。なので、初めて12~14mmで撮影すると、感動します。普段見ている景色とは違う見え方で、迫力があるのでハマりますね。特に、東京スカイツリーやビルなどの建物を、下から迫力つけて撮るなら12mm前後があると良いと思います。

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM
対応マウント ニコンFマウント
レンズ構成 11群16枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.24m
最大撮影倍率 1:4.9

■購入する場合は、166,995円(税込)(2022/03/28現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM

SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM

同じスペックでTAMRON(タムロン)製やNikon製の純正レンズもあるんですが、ビルなど建物がシャープに写るのが好きで、撮影はほとんどこの1台で撮影しています。このレンズは、解像度が良くてシャープに写すことができるので、初めから自分の作品イメージ通りに仕上がるんですよね。

70-200mm F2.8 DG OS HSM
対応マウント ニコンFマウント
レンズ構成 22群24枚
絞り羽根枚数 11枚
最短撮影距離 1.2m
最大撮影倍率 1:4.8

■購入する場合は、142,800円(税込)(2022/02/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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その他

Velbon(ベルボン) 小型トラベル三脚 UT-63

UT-63
最大高 155センチメートル
最低身長 33.2センチメートル
重量制限 3㎏
商品重量 1620g

■購入する場合は、47,740円(税込)(2022/02/22現在 Velbon)となっているようです。

あとがき

今回は東京タワーを被写体とした撮影スポットをいくつかご紹介させていただきましたが、私がカメラを初めてからここ数年で展望室のあった建物が閉鎖されてしまったり、新しくビルが建設されて東京タワーが見えなくなってしまったりしています。

今回ご紹介させていただいた場所も周辺の建物の高層化が進みいつまで撮れるかわからないので、興味のある方はぜひ早めに撮りに行っていただけたらと思います。

この記事を書いた人

写真家.Dai

茨城県出身。30歳。会社員。都市夜景やストリートスナップなどを撮影。フォロワー4万人を超えるInstagramで作品を投稿。

■Instagram: m_dada_i

■Twitter:Dai

 

 

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