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センチメンタルなひとり旅 #6 3ページ目

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帰りは電車で帰ることにした。
京都線の電車は茶色く、座席は深みのある緑色。
京都のように歴史ある建物が残っている土地で、景観を損ねない為に建物や看板の色に制限をされることがあるが、その景観条例はわたしは結構好きだったりする。
というより、その土地の街並みに合わせて生活をすることが好きだ。

友人などと話をしていると、『将来住むならモダンなデザイナーズマンションか?それとも趣のある平家か?』という議題がよく挙がる。
最近になってようやく私なりの結論がでた。どんな家に住みたいかではなく、どんな地域に住むかどうかで、そしてその環境を楽しむための家や生活がしたい。

古い建物が立ち並ぶ場所でモダンな家があっても馴染まないし、かといってネオン輝くようなシティーで古い日本家屋に住みたいとも思えない。
東北では雪が積もるから2階建の家が多いし、沖縄では台風が多いから平家が多いように、その土地の文化や気候に合った生活がしたいと思う。
絶対にこういうような家に住みたいと決めるよりかは、どこへ行っても楽しめるような工夫をしたい。
それは今回のマンスリーマンション滞在でも改めて強く感じたことだった。

部屋について、ワインボトルを開ける。
もちろんワイングラスなんてないので、普通のコップにワインを注ぐ。
バケットサンドもワインも本当に美味しくて、ついつい飲み過ぎてしまい、ご機嫌で眠りについた。

荒木夫妻もこうしてベッドでワインを嗜み、ほろ酔いで眠りについたりしたんだろうか?
そして翌朝ホテルのチェックイン時間ぎりぎりに起きて、喫茶店でブランチを食べ、コーヒーを飲んだりしたんだろうか?
新婚旅行の初日の夜、どんな会話を交わしたのだろう?それはきっと、とてもとてもロマンチックなものだと想像する。

わたしも素敵な滞在になるよう、京都を満喫していこう。
残りの滞在期間が楽しみになった夜だった。

著者紹介:髙木 美佑(たかき・みゆ)

1991年生まれ、東京都在住。 日本大学芸術学部写真学科卒業。セルフポートレートや 自己の体験を中心に作品制作を行う。
2020年12月に初の作品集『きっと誰も好きじゃない。』を刊行。

■WEB:https://www.takakimiyu.com/

■Instagram:@miyu.takaki

■Twitter:@2h35m

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この記事を書いた人

1991年生まれ、東京都在住。 日本大学芸術学部写真学科卒業。セルフポートレートや 自己の体験を中心に作品制作を行う。

2020年12月に初の作品集『きっと誰も好きじゃない。』を刊行。

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