彼岸花を美しく撮影するコツを解説!見頃や写真のバリエーションも紹介

  • 2023.08.28
  • 2024.09.27
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お彼岸の時期に見頃を迎える「彼岸花」。

色鮮やかな赤色の花は、時間帯や周りの風景など、状況によってさまざまな印象を与えてくれるのが特徴です。

また、田んぼの畦道などに咲いていることも多いため、身近に楽しめる花でもあります。

この記事では、そんな彼岸花を撮影するコツや、代表的な撮り方をまとめました。

撮影のコツがわかると秋のフォトウォークがより楽しくなるので、ぜひ参考にしてください。

※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。

※記事内容は2023年8月20日時点の情報に基づきます。

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撮影前にチェックしたいこと

撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。

撮影マナー

下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。

撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。

さまざまな環境で機材を使用する際の注意

特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。

通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。

防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。

事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。

また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。

結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式

彼岸花が撮影できる時期

引用:写真AC

彼岸花が花を咲かせるのは、気温が下がる秋ごろです。

地方別の見頃時期は以下の表の通りですが、どの地域でもお彼岸の季節に見頃を迎えています。

これは、彼岸花の花が咲く気温が約20〜25度であるためです。

地域によって多少の差はありますが、例年9月中旬〜下旬ごろに見頃を迎えます。

また、彼岸花の開花を左右するもう1つの要素が日当たりです。

一般的に、日差しが強い場所は開花が遅くなり、影になることが多い涼しい場所では開花が早くなる傾向があります。

ちなみに、「お彼岸」とは、秋分の日を中心とした前後3日、合計7日間のことです。

地方見頃時期
東北9月中旬〜9月下旬
関東9月中旬〜10月上旬
甲信越9月中旬〜10月上旬
北陸9月下旬〜10月上旬
東海9月下旬
近畿9月中旬〜9月下旬
中国9月中旬〜9月下旬
四国9月中旬〜9月下旬
九州9月中旬〜9月下旬
沖縄10月中旬

なお、寒さの厳しい北海道では、自生している彼岸花は見られません。

彼岸花は寒さに弱く、葉が展開した状態で越冬するため、厳しい寒さには耐えられないのです。

しかし、中には彼岸花を管理している施設もあるため、北海道で彼岸花を見たい場合はチェックしてみてください。

彼岸花の写真 バリエーション

引用:写真AC

彼岸花をどのように撮影すれば美しい写真が撮れるのか、解説します。

彼岸花は、見る角度や時間帯などによって、さまざまな表情を見せる花です。

7つの撮り方を紹介するので、ぜひ試してみてください。

1.真上から見下ろす

引用:写真AC

彼岸花を真上から観察したことはありますか。

真上からレンズを向けると、放射状に広がる彼岸花を繊細に表現できます。

全体を入れたいところですが、雄しべまで含めると意外と花が大きいため、背景がたくさん入ってゴチャゴチャした写真になり、主役の彼岸花が目立ちません。

そのため、作例のように、雄しべを切り取るようにクロースアップするのがおすすめ。

マクロレンズを使うのもおすすめですよ。

2.下から見上げる

引用:写真AC

彼岸花を下から見上げることは、普段の生活ではなかなかありません。

作例のように青空を背景にすると、赤と青のコントラストが鮮やかな1枚を撮影できます。

また、根本付近まで視点を落とし、長く伸びた茎と大きく開いた花を一緒に入れる構図もおすすめ。

たくましく伸びる太い茎で、力強さを表現できます。

なお、彼岸花の茎は意外と長いため、全体を写すには広角レンズを使うのがおすすめです。

また、左下から右上、または右下から左上というように、茎を対角線上に写すことで、ダイナミックな写真に仕上がります。

3.前ボケ

引用:写真AC

前ボケで全体を包み込むように撮ることで、優しい印象の写真が撮影できます。

作例のような前ボケを出すには、花と花の間から覗くようにして撮影するのがポイント。

F値は開放にして(小さくして)、露出補正を明るめに設定することで、主役はシャープでありながら、ふんわりとした印象の写真に仕上がります。

主役となる彼岸花と前後の彼岸花の距離があるほど、前後をぼかせるので、ぜひ実践してみてください。

4.シルエット

引用:写真AC

昼間だけでなく、夕暮れ時に彼岸花のシルエットを撮影するのもおすすめです。

独特な形をしているので、赤色をあえて見せなくても、彼岸花と伝わります。

逆光でのシルエット写真を上手く撮るポイントは、コントラストを強めにして、露出補正を若干暗めに設定することです。

夕日のオレンジを強調したい場合は、ホワイトバランスを「曇天」や「晴天日陰」に設定しましょう。

夏の終わりの寂しさに彼岸花の哀愁が加わることで、より一層印象的な写真に仕上がります。

5.群生

引用:写真AC

群生した彼岸花を撮るときのポイントは、以下のようにして「遠近感を出すこと」です。

作例では、規則的に並んだ木々を活用して、遠近感を表現しています。

彼岸花以外の被写体があると遠近感を出しやすくなるので、ぜひ活用してみてください。

周囲に遠近感を出せる被写体がない場合は、高いアングルから、手前の彼岸花を画角内にたくさん入れるように撮るのがポイントです。

手前から奥まで多くの彼岸花を収めることができるので、赤い絨毯が敷き詰められたような写真に仕上がります。

広角レンズを使うと、より多くの彼岸花をフレーミングできるのでおすすめです。

6.水滴

引用:写真AC

雨上がりに、彼岸花の雄しべに着いた水滴をクロースアップするのもおすすめです。

雄しべは手前、中ほど、奥と奥行きがあるため、中ほどにピントを合わせて、前後の雄しべの水滴をボケさせるのがポイント。

周囲の景色を映した水滴をボカすことで、天候や明るさに応じてさまざまな印象の写真になります。

非常に細かい部分にピントを合わせるため、マクロレンズを使いましょう。

また、雨の日や曇りの日は暗い写真になってしまうため、明るくなるようにホワイトバランスを設定してみてください。

7.蝶と一緒に

引用:写真AC

シャッターチャンスを待つ必要がありますが、蝶と彼岸花の組み合わせもおすすめです。

一瞬のチャンスを逃さないためにも、事前にいくつかの彼岸花を選んで、構図を決めておいてください。

構図を考える余裕がない場合は、撮影した後にトリミングして、切り取るのもいいでしょう。

また、シルエットや前ボケなど、ほかの撮り方と組み合わせて撮影するのもおすすめです。

彼岸花を撮影するコツ

引用:写真AC

彼岸花を撮影するコツは以下の5点です。

  • 画面の中に大きく配置しすぎない
  • スペースを多めにとる
  • 明るさや光で印象を変える
  • 主役を見つける
  • PLフィルターを使う

それぞれについて詳しく解説します。

1.画面の中に大きく配置しすぎない

放射状に広がる彼岸花は、雄しべの先端まで含めると、意外と大きいのが特徴。

すべてをフレーミングしようとすると、かえってゴチャゴチャした写真になってしまいます。

また、赤色はすべての色彩の中で最も主張が強い「進出色」です。

特に彼岸花の赤は濃いので、大きく配置すると、主張の強すぎる写真になってしまいます。

そのため、画面の占める割合を4分の1程度にするのがおすすめ。

適度にスペースが生まれ、花自体がしっかりと際立ちます。

2.スペースを多めにとる

主役となる彼岸花をより際立たせるために、花の周囲のスペースを多めにとりましょう。

特に、彼岸花は上方向に広がっている花なので、上のスペースを多めにとることで、その広がりを表現できます。

縦向きの写真にするのもおすすめです。

3.明るさや光で印象を変える

彼岸花を撮影するときに一番意識してほしいことが「光」です。

彼岸花は、明るさや光の加減で印象が大きく変わります。

暗くすると艶やかな赤色が強調されて、「スタイリッシュ」「かっこいい」といった印象の写真に、明るくすると、「凛としている」「爽やか」といった雰囲気になるはずです。

ぜひホワイトバランスや露出補正といったカメラ設定に加え、撮影する時間帯を変えるなどして、明るさや光を意識してみてください。

4.主役を見つける

慣れないうちは、群生した彼岸花を撮るより、1輪の彼岸花に注目して撮影することをおすすめします。

群生した彼岸花をただ撮っただけでは、何の変哲もない写真になってしまうからです。

そのため、群落の中で一番目立つきれいな彼岸花を探してみてください。

花の高さまで目線を下げると、周囲より丈の高い花を見つけられるので、主役を見つけやすいですよ。

5.PLフィルターを装着する

光の反射があると、彼岸花や周囲の自然がもつ鮮やかな色彩を表現できません。

そのため、PLフィルターを装着して、反射を抑えるのがおすすめです。

PLフィルターを付けることで繊細な色彩表現が可能となり、彼岸花本来の美しさをより引き出すことができます。

彼岸花を撮影するときのカメラの設定と基礎知識

引用:写真AC

最後に、彼岸花を撮影するときのカメラ設定と基礎知識について解説します。

F値

F値を変えることで、ボケ感を変えられます。

被写体以外をどの程度ボカしたいかによって、F値を設定しましょう。

例えば、前ボケや玉ボケを作りたい場合、F値は2.8以下に設定します。

反対に、彼岸花を含む全体をはっきりと写したい場合は、F値は10など、大きめの数値を設定しましょう。

シャッタースピード

シャッタースピードは、手ブレが発生しない程度に設定しておいて、あとは明るさに応じて変えてください。

具体的には、1/250秒ほどにすると、手ブレを起こしにくくなります。

また、「風で彼岸花が揺れる」「蝶と彼岸花を一緒に撮る」など、被写体が動いている場合は、さらにシャッタースピードを速くしてください。

ISO感度

ISO感度は、基本的に100〜200程度がおすすめです。

ISO感度を上げすぎると写真がザラついてしまうため、注意しましょう。

明るさはなるべくF値とシャッタースピードで確保して、それでも無理であればISO感度を少しずつ上げるようにしてください。

露出補正

彼岸花撮影で最も重要なのは、露出補正で明るさを調整することです。

特に、露出補正をマイナスにして暗めに撮ると、彼岸花独特の妖艶さを表現できます。

赤と黒のコントラストが際立ち、花が浮かび上がっているような写真になるはずです。

一方で、明るめに撮りたいときは、露出補正はゼロのままか、わずかにプラスにする程度で十分。

彼岸花の濃い赤色は他の色に比べて主張が強いため、そのままでも大きな存在感を放ちます。

彼岸花の撮影におすすめなカメラ機材

 ・初心者(撮影経験はスマホのみ)→コンデジ・アクションカメラ
 ・中級者(デジカメを使用したことがある)→一眼カメラ(APS-C機)
 ・上級者(普段から一眼カメラを使用している)→一眼カメラ(フルサイズ機)

レベルごとにおすすめする機材が異なります。以下でそれぞれの理由と機材の特徴を紹介するので参考にしてください。

初心者向け

初心者におすすめなのは、簡単かつ気軽にカメラを楽しめるコンパクトなコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)やアクションカメラです。

RICOH GRIII

スマホと同等のサイズで、一眼カメラレベルのクオリティ。

■購入する場合は、120,375円(税込 ※2023/04/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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「究極のスナップシューター(RICOHの公式ページより)」と呼ばれる人気の高級コンデジ・GR III。

最大の魅力は、コンパクトさと描写力の高さを両立している点です。

スマートフォンよりも良い写真が撮れる理由は、一眼カメラに搭載されているセンサーと同じ大きさのセンサー(23.5mm×15.6mm・APS-Cサイズ)を採用しているため。

それでいて重量は257gと、手のひらにすっぽり収まるほどコンパクト・軽量です。

そのほか風景撮影におすすめなコンデジ

DJI Pocket 2

旅行の思い出をVlog撮影するなら、DJI Pocket 2一択。

>>DJI Pocket2のレビュー記事はこちら

■購入する場合は、44,550円(税込 ※2023/04/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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写真はもちろん、美しい風景や旅行の思い出を動画として鮮明に残しておきたいなら、アクションカメラが◎。

なかでも、3軸ジンバルを搭載した片手で操作できるDJI Pocket 2なら、初心者でも本格的なVlog動画を簡単に撮影することが可能です。

後から見返してもストレスなく楽しめる、ブレのない綺麗な動画が残せます。

そのほかVlog撮影におすすめなカメラ

初心者~中級者向け

コンデジよりもステップアップしたい中級者におすすめなのは、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した一眼カメラです。

APS-C機の大きな特徴は、コンパクトさ。

スマホやコンデジよりも良い写真が撮れて、なおかつコンパクトなため、本格的にカメラを始める際の入門機としておすすめです。

SONY α6600

ボディ内手ブレ補正搭載した、SONYのAPS-C機最上位モデル。

>>α6600のレビュー記事はこちら

■購入する場合は、136,939円(税込 ※2023/04/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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2019年11月にSONYのAPS-C機ミラーレス最上位モデルとして発売されたα6600。

強力な手ブレ補正や高性能AF、連写性能、大容量バッテーリーなどを備えており、SONYのAPS-C機シリーズであるα6000台シリーズのなかで最もオールラウンドな1台です。

観光客が多いスポットは、三脚が使用できない場合が多々あります。

そういった場面でも、強力な手ブレ補正を搭載したカメラなら安心して撮影に挑めるでしょう。

そのほか風景撮影におすすめなミラーレス一眼カメラ(APS-C)

上級者向け

APS-C機では物足りなくなり、さらに写真のクオリティを求めたい上級者の方は、フルサイズの一眼カメラがおすすめ。

なかでも、ミラーレスはフルサイズでもコンパクトなカメラが多いため、移動が多くなりがちな旅先などでの風景撮影に最適です。

EOS R5

絶景を見た通りの美しさでとらえる、高画素機。

■購入する場合は、445,000円(税込 ※2023/04/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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2020年7月に発売されたCanon EOS R5。

特徴は、4500万を誇る高画素と、AFスピード0.05秒の高い機動性です。

高画素機ならではの、細部までの精細な描写を味わってみたい方におすすめ。

肉眼でみた美しい景色を、そのまま写真として収めることが叶います。

また、AF被写体検出の強化もされているため、美しい風景の中に現れる、野生動物などの撮影にもチャレンジできます。

そのほか風景撮影におすすめなミラーレス一眼カメラ(フルサイズ)

風景撮影におすすめな、カメラとレンズの両方をお得にレンタルしてみたい方は

まとめ

引用:写真AC

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、彼岸花は本格的な秋の訪れを告げる花です。

撮影する際は、ぜひ光を意識してみてください。

明るさや光の当たり方によって、さまざまな印象の写真に仕上がります。

同じ場所でも、時間帯を変えてみたり、天候の違うときに撮影してみたりと、さまざまな方法で撮影してみるといいでしょう。

きっと、今まで以上に、彼岸花の美しさ、趣深さを楽しめますよ。

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GOOPASS TRAVEL MAGAZINEライター Fujimoto

フリーのWebライター。2020年よりカメラを始め、2022年2月に「GOOPASS TRAVEL MAGAZINE」での執筆を開始。普段はPENTAX-KPを使い、風景や町並み、ポートフォリオなどを撮影している。他の分野では農業、地方創生、動画コンテンツ系の記事を執筆しており、かつては農業メディア「SMART AGRI」や「AGRI PICK」でコラムを連載していた。

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