バスケットボールの試合を観客席から撮影するコツ

  • 2022.01.14
  • 2024.09.12
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世界中の競技人口は、4億5,000万人ともいわれるバスケットボール。

同2位のサッカー(2億5,000万人)を上回る、世界一愛されているスポーツです。2021年の夏季に行なわれた東京2020オリンピックでは、バスケットボール日本代表女子チームが史上初の銀メダルに輝くなど、国内でも男女を問わず絶大な人気を誇っています。今回は、そんなバスケットボールを観客席から撮影する際のコツを紹介します。

撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。

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バスケットボールの撮影にオススメな機材

カメラ

バスケットボールを観客席から撮影するなら、カメラは一眼レフカメラもしくはミラーレス一眼カメラがオススメ
(後述しますが)コート上の選手を撮影するには、可能な限り遠くの被写体を写せるレンズが必要です。
ボディ・レンズ一体型の、レンズの取り外しができないコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)ではなく、望遠レンズが装着できる、レンズ交換式カメラを選びましょう。
その中でも、高速連写性能・AF性能・高感度耐性のあるモデルを選ぶことをオススメします。

その他、バスケットボール・バスケットボールの撮影に向いているカメラは、コチラの記事をチェックしてください↓

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レンズ

前述の通り、バスケットボールを観客席から撮影する場合は、観戦する会場の規則・広さ・席にもよりますが、より遠くの被写体を写せるレンズを用意すると良いでしょう。

その中でも、開放F値(絞り)の小さいモデルを選ぶのがオススメです。
プレー中の選手を撮影する際は、シャッタースピードを1/500以上に設定しないとブレてしまいます。
また、照明があるとはいえ、会場内は決して明るくありません。
可能な限りF値の低いモデルをセレクトしましょう。

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バスケットボールを撮影する際の注意点

カメラ・レンズは周囲の観戦を邪魔しないサイズを用意する

体育館・アリーナ内では、他の観戦客もいます。いくら良い写真を撮るためとはいえ、周囲に迷惑をかける行為はNGです。たとえば、撮影に夢中のあまり、「大型の長い望遠レンズを左右に振りまわす」「指定席を移動して、通路を歩きながら撮影する」などなど。尚、国内最高峰の5人制リーグ・Bリーグでは、下記のように定められています。

『フラッシュを使用した写真撮影、および周囲の観戦の妨げになる大きな機材(望遠レンズ、三脚など)を使用しての写真撮影はおやめください』

B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
観戦マナー・ルール | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト B.LEAGUEの「観戦マナー・ルール」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。

その他、会場や運営団体によって細かいレギュレーションが異なるため、事前にWebサイトなどで禁止事項をチェックしてから撮影に臨みましょう。

フラッシュ・ストロボを焚かない

バスケットボールを撮影する際は、絶対に守らなくてはいけないマナーがあります。

それは、ストロボを使用しないということ。屋内スポーツなど競技場内が暗いスポーツを撮影する際は、綺麗で明るい写真を撮るために、内蔵ストロボや外付けのクリップオンなどを使用したくなることがあるかもしれません。

が、競技中にストロボの眩しい光を照射してしまうと、アスリートのパフォーマンスを低下させることにも繋がります。

サッカーの国際試合などでも度々見受けられるレーザーポインター(照射)のような妨害行為と見做されることもあるでしょう。予め内蔵ストロボが光らないように設定しておくことをおすすめします。

バスケットボールの撮影にオススメな設定

シャッタースピード

バスケットボールの撮影で最重要視するべき設定項目が、シャッタースピードです。
前述の通り、シャッタースピードは、基本的に1/500秒以上で設定しましょう。
ドライブやペイントアタックなどコート上で選手が激しく動き回っているシーンでは、1/400など1/500未満のシャッタースピードに設定すると、画面全体や選手の手足がブレてしまいます。
せっかく顔にピントが合っていたとしても、クオリティの低い写真になってしまう可能性があるので、くれぐれも注意しましょう。
ただし、フリースローやゲーム終了後のセレモニーなど比較的動きの少ない状態で撮影する場合は、1/250など1/500未満でも撮影できる場合があります。

F値(絞り)

バスケットボールを撮影する場合、シャッタースピードの次に優先すべき設定項目がF値です。
前述の通り、バスケットボールの試合が実施される体育館・アリーナ内は、決して明るい環境とはいえません。
そのため、F値は、まず開放(一番小さい数字に設定)しましょう。
また、望遠レンズを使用して開放すると、合焦(ピントが合っている状態)部分以外が大きくボケるため、好み(のボケ具合)に合わせて、少しずつF値を上げていくことをオススメします。

F値に関する詳しい説明はコチラの記事をチェックしてください↓

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ISO感度

バスケットボールを撮影する際は、シャッタースピード・F値を決めて、最後にISOを変更して明るさを調整するのがオススメです。

ISO感度は、まず4000に設定すると良いでしょう。その上で、「明るすぎる」と感じた場合はISOを1段階ずつ下げていき、逆に暗いと感じる場合は、ISOを1段階ずつ上げて調整してください。
ただし、(使用するカメラの高感度耐性にもよりますが)ISOを過度に上げてしまうと、モデルによってはノイズ(画像に出現する粒子のようなもの)が発生する場合があるので注意が必要です。

GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...
写真のISO感度とは?目安とノイズを避ける設定を解説 カメラでの撮影設定の一つである「ISO感度」とは何かを解説する記事です。撮影時の値の目安や、ノイズを避けるために知っておくべき設定と撮影方法について紹介します。

連写

必ず(高速)連写モードを設定しておきましょう。バスケットボールの選手は、素早く・激しく動く被写体です。一瞬のシャッターチャンスを逃さないよう、【シャッターチャンスの一呼吸前】から複数枚を連写して撮影することをオススメします。

オートフォーカス

オートフォーカスは、コンティニュアスAF(AF-C)※に設定するのがオススメ。
シャッターボタンを半押ししたり、親指AFボタンを押したりしている間、被写体にピントを合わせ続けてくれる設定です。
オートフォーカスに関する詳しい説明はコチラの記事をチェックしてください↓

GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...
カメラのAF(オートフォーカス)とは?AF-SとAF-Cの違いなどを解説 デジカメに搭載されているオートフォーカス(AF)機能。カメラを始めたばかりで、設定が良く分からない方のために、被写体・撮影シーンごとに、最適なピントの合わせ方(AF...

※メーカーによって、「AI SERVO」「トラッキングAF」など名称が異なる場合があります

バスケットボールを撮影するコツ

ボールではなく選手を追う

トランジションや高速パスにより、目まぐるしく選手とボールが移動するバスケットボール。ファインダー・液晶モニター越しにボールを追いかけ続けると、望遠端撮影時に視野からボールを見失ったり、急に出現した選手にピントが合わなかったり、被写体がブレたりする場合があります。何より、1,000g以上ある望遠レンズを小刻みに左右へ動かしながら40分間撮影するのは(体力的に)至難の業です。

そこで、初めてバスケットボール撮影に挑む方は、ボールを持っている選手を撮るのではなく、予め撮影する選手を決めておくことをオススメします。いつ目当ての選手がボールを受け取っても良いように、オフボール時から追い回しましょう。

ピントは胸からノドの辺りに合わせる

選手の顔が収まった写真を撮影する際は、どうしても顔・目にピントが合っているかチェックしてしまうもの。とはいえ、顔・目だけにピントを合わせながら、推し選手をピンポイントで追い続けるのは至難の業です。そこでオススメしたいのが、胸からノドのあたりにピントを合わせて撮影する方法。胸からノドのあたりは、顔・目と距離が近く、より面積が大きいため、ピントずれがほとんど気にならない写真を撮影できるでしょう。

【シャッターチャンスの一呼吸前】から連写で狙う

ボール・選手が目まぐるしく動くバスケットボールは、被写体を狙ったタイミングで切り撮ることが難しい撮影シーンです。
SNSや公式サイトなどを見本にして、予め自分で撮りたい画・撮影ポイント(=シャッターチャンス)を決めておくと良いでしょう。その上で、シャッターチャンスを逃さぬよう、【シャッターチャンスの一呼吸前】から、連写モードでシャッターチャンスを含めた数枚を一気に撮ることをオススメします。同じ構図で高速連写することにより、「せっかくピントが合ったのに、選手が"白目"を剥いていて使いづらい……」というスポーツ撮影あるあるを回避することが可能です。

バスケットボールのシーン別オススメ撮影シーン

【難易度:★☆☆☆☆】フリースロー

「これまで一度も観客席からバスケットボールを撮影したことがない…」という方は、まずフリースローの撮影に挑戦してみましょう。フリースローを打つ前のルーティン、深呼吸などで集中を高めている真剣な表情、リリースする瞬間……。どこを切り取っても絵になること間違いなしです。

また、バスケットボールにおけるプレーの中では比較的動きが遅い・少ないため、初心者の方でもブレにくい・ピントの合ったカッコ良い写真を撮影することができるでしょう。

【難易度:★★☆☆☆】ドリブル

フリースロー撮影に成功したら、続いてはドリブル撮影に挑戦してみましょう。ドリブルの中でも、比較的難易度低めな撮影シーンが、ガードによるボール運びです。特にポイントガードの選手は、他のポジションに比べて比較的ボールを所持している時間が長いため、シャッターチャンスが豊富に用意されています。その他、ピックアンドロールを仕掛けるタイミングも◎。

【難易度:★★☆☆☆】歓喜のベンチ

チームの得点に沸く楽しそうなベンチも、シャッターチャンスの1つ。ただし、シュートが決まった後にベンチへレンズを向けると、シュートが入った瞬間の、一番盛り上がっているシーンを逃してしまう場合があります。

そのため、お目当ての推し選手がベンチに下がっている間は、コートではなく予めベンチの推し選手に照準を合わせておきましょう。

【難易度:★★★☆☆】アウトサイドシュート

ドリブルの次は、いよいよ花形のシュートシーンに挑戦。まずは、シューティングガードやスモールフォワードのアウトサイドシュートを狙ってみましょう。コツは、前述の通りボールではなく選手を追い続けること。特にシューターと呼ばれる人種は『キャッチ&シュート』を得意とする選手が多く、ボールを受け取ると同時に素早くシュートを放つため、選手がブレてしまったり、選手にピントが合わなかったりする場合があります。オフボール時から、根気良くターゲットの選手を狙い続けましょう。

また、好みにもよりますが、カメラの向きを横ではなく縦にして撮るのがオススメです。美しいシュートフォームを、広範囲で捉えることができます。

【難易度:★★★★☆】ドライブ、アタック

一瞬のスピードで相手ディフェンスを振り切るドライブや、果敢にリングへ向かっていくアタックも、バスケットボールの撮影に欠かせないシーンです。急加速して(ファインダー・モニターから覗く)一気に画面の端へ移動するので、予め自分が思い描く画・撮影ポイントを決めておいて、ターゲットの被写体が撮影ポイントを通過する、【シャッターチャンスの一呼吸前】から連写しましょう。

また、好みにもよりますが、カメラの向きを横ではなく縦にして撮るのがオススメです。美しいシュートフォームを、広範囲で捉えることができます。

【難易度:★★★★★】ダンクシュート

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バスケットボールの見どころといえば、何といっても迫力のあるダンクシュート。外国人選手・帰化選手・("能力者"と称される身体能力抜群の)日本人ダンカーが多く所属するバスケットボールでは、高校や大学など他のカテゴリでは滅多に見られないダンクが、試合中に何本も炸裂します。

スティールからの速攻で、外国人選手・ダンカーがフリーになったら、シャッターチャンス&ショータイム。約1.9m〜2mの巨大な体躯が宙に舞った瞬間から、ボールがリングに叩き込まれる瞬間、ダンク後の余韻でリングにぶら下がるパフォーマンスまで、どこをどう切り撮っても大迫力間違いなし。他の撮影シーンに比べて発生確率は高くありませんが、上手く収められた際の達成感はひとしおです。友人・知人に自慢できる一枚を狙ってみてください。

【難易度:★☆☆☆☆】試合終了後のセレモニー

MIP・ヒーローインタビューやブースターへの挨拶・お見送りなど、試合終了後のセレモニーを撮影することも忘れずに。惜しくも試合に敗れてしまった日は悔しさ滲む真剣な眼差しを、試合に勝利した日は眩しいほどに最高の笑顔を、観客席に届けてくれるはずです。

チーム・会場によってはイベント演出で館内が暗くなる場合があリますが、セレモニー時は被写体の動きが少ないため、シャッタースピードを1/250程度に下げて写真の明るさを調整しましょう。

まとめ

バスケットボールを観客席から撮影する際は、一眼レフまたはミラーレス一眼カメラと、可能な限り遠くの被写体を写せる望遠レンズを用意しましょう。
また、初心者の方は目まぐるしく動くボールを追い続けるのではなく、特定の選手をターゲットに定めて、オフボール時から追い続けるのがオススメ。シャッターチャンスを一押しで狙うのではなく、【シャッターチャンスの一呼吸前】から連写するのが、失敗を少なくする秘訣です。
さらに、SNSや公式サイトなどの写真を参考にして、予め「こんなイメージの写真が撮りたい!」という構図・画を決めておくと、成功確率はグッと上がります。

本記事を参考に、バスケットボール撮影を思い切り楽しんでください。


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会員登録は無料。機材をレンタルする際に利用料金が発生する仕組みです。

レンタル期間は1泊2日からOK。コスパの良い月更新・サブスクリプション形式のプランもあります。

返却期限はなし。気に入った機材を、数ヶ月間じっくりと自分の物のように使い込むも良し。スポーツの開幕シーズンに合わせて、数週間・月単位で機材を入れ替えても良し。

使い方・楽しみ方は自分次第。GOOPASSでスポーツ観戦・撮影を、存分にお楽しみください。

GOOPASS SPORTS MAGAZINE編集部フォックス

GOOPASS株式会社の編集ライター。自社Webメディア『GOOPASS MAGAZINE』『GOOPASS SPORTS MAGAZINE』の編集長として、企画・ディレクション・記事制作などを担当する一方で、フリーランスのフォトグラファーとしても活躍中。バスケットボール・ラッパー・プロバレーボール選手・フィットネストレーナーなど、スポーツ・ストリートシーンを中心に、スナップ・ポートレートなど幅広い撮影シーンを手がける。愛機はCanon EOS 5D MarkⅣと、FUJI FILM X100V。

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