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FUJIFILMフィルムシミュレーション「PROVIA」レビュー

みなさん、はじめまして。写真家のコハラタケルです。現在、MARSHにて「おはよう、じゃあね、またあした」というコラムを執筆しています。今回はFUJIFILMのフィルムシミュレーションについての記事です。

目次

フィルムシミュレーションとは?

FUJIFILMのフィルムシミュレーションは撮影シーンに対してフィルムを取り替えるような感覚で写真の色を切り替えることができる機能です。FUJIFILMのカメラの魅力はたくさんありますが、その中でも1、2位を争うのではないかなと思います。実際、僕は初めてFUJIFILMのカメラを買ったとき、この機能にワクワクしたのを今でも覚えています。

PROVIAとは

今回、使用したフィルムシミュレーションはPROVIAです。PROVIAは初期設定されているフィルムシミュレーションであり、ほかのカメラのスタンダードモードと言って良いと思います。

初めてFUJIFILMの機材を購入した人であれば、いろいろなフィルムシミュレーションを試してみたいという気持ちが沸き、PROVIA以外のフィルムシミュレーションを選んでしまうかもしれません。実際、僕は長い間、クラシッククロームというフィルムシミュレーションを愛用していました。もちろん今でも使うことはあるのですが、この1〜2年ぐらいはPROVIAを使う機会が増えています。

理由としては「肌の色が良いから」です。

人物撮影を中心に活動している僕にとって、もっとも気にするのが肌の色です。ロケ、スタジオ、どちらであったとしても良い肌色が出てくれるのが理想です。

さて、良い肌色と言っても人それぞれ違うと思うのですが、僕の場合は健康的に見えるかどうかを気にしています。基本的に暖色にしたほうが肌色を健康的に見せやすいとは思うのですが、僕が大事にしているのは寒色の空間でも肌色が良く見えるかどうかです。

また、色かぶりに関しては別に起こっても良いと考えています。例えば、木々が多い場所だと、緑かぶりすることがありますが、あまり気にしません。しかし、緑に被っていたとしても良く見える肌色とそうではない肌色があります。

言葉で説明するよりも作例を見せながらのほうがわかりやすいと思うので、ここからは作例とともに説明をさせてください。

PROVIAの作例写真

では、作例を見せていきます。

※今回、撮って出しのjpegを載せています。肌の色は変えていませんが、眼の下のクマやニキビなどの肌レタッチは行っております。

今回は和室で撮影。このようなロケーションでは床板や柱の木材に当たった光が反射し、肌色が濃く(オレンジ色が強く)なってしまうことがあります。しかし、この写真ではオレンジ色が強くなりすぎている印象は受けません。

先ほどの写真とは違い、レースカーテン周辺は寒色。暖色よりも寒色のときのほうが肌の色には気を遣います。寒色すぎると顔色が悪そうな肌の白さになる場合がありますが、PROVIAではそのように感じることが少ないです。

ガラス越しの光を顔の約半分に当てた写真。ガラス越しの光は少し青みがかった光なのですが、肌色が変だとは思いません。影の部分の肌色も含め、好きな肌色です。

実はこちらもガラス越しの光を当てています。

同じロケーションで撮影の向きを変えて。

こちらも同じロケーション。写真を見てわかるように玄関ガラスの上部は青く、おでこのほうには青みがかった光が当たっているのですが、肌色を変更しようとは思いません。

今度は洗面室へ移動。壁面が白のため、やわらかい光がまわる空間になっています。このシーンでは敢えてパープルピンクのスリッパを顔の近くに持ってきてもらいました。このような強い色と肌の色、両方が写真の中に入ったときの色のバランスもチェックします。なぜかと言いますと、例えばリップでピンク系の色を使っている場合、現像ソフトで色相や彩度を調整するときにスリッパだけを調整したいけれど、リップの色にも影響することがあるからです。部分補正をすればいい話なのですが、そもそも色のバランスが良ければ何もせずに済ませることができます。

こちらはロケでの逆光シーン。個人的に逆光が一番、肌色を綺麗に出すのが難しいと感じますが、PROVIAの肌色は破綻することなく安定しています。

和室。畳の上で撮影。畳の色が反射して肌色に影響していますが、嫌な肌色とは思いません。むしろ憂鬱な雰囲気を演出したいときは効果的だと感じます。

以下、作例。

model:KOTONE

■X(旧Twitter):@kotonefromjapan

最後に

PROVIAはスタンダードモードなので、様々なシーンに合うように調整されています。洗面室での撮影のように肌色だけでなく、それ以外の色に関してもスタンダードモードということもあってバランスが取れた色合いです。僕のようにロケも室内も場所を変えつつ、人だけでなくスナップも同時に撮るような方におすすめしたいです。

本記事で使用したカメラ

FUJIFILM X-Pro3

今回、使用したのはFUJIFILM X-Pro3。約4年前に発売されたカメラですが、いまだに愛用しているカメラです。ボディが軽く、バッテリーやメモリーカードが入っていても約497g。今回の作例ではフジノンレンズ XF35mmF1.4 Rを主に使用したのですが、こちらのレンズが約187gなので、合計しても700g未満です。グリップが浅いのも特徴のひとつで、こちらに関しては好みが分かれますが、特に今回の組み合わせだとボディとレンズが軽いので苦になりません。人物撮影において重宝している組み合わせです。

フィルムシミュレーション『PROVIA』が搭載されているデジタルカメラ

撮影機材のレンタルサービスGOOPASSで取り扱っている撮影機材のうち、全てのFUJIFILM製ミラーレス一眼カメラ・コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)にフィルムシミュレーション『PROVIA』が搭載されています。

コハラタケルさんによる連載コラムはコチラ

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この記事を書いた人

フォトグラファー 1984年生まれ、長崎県出身。大学卒業後、建築業の職人を経てフリーのラ
イターに。その後フォトグラファーに転身。セクシー女優たちのデジタル写真集”とられち”シ
リーズ撮影担当。#なんでもないただの道が好き発案者。愛用機材はFUJIFILM X-Pro3。好き
な撮影ジャンルはスナップ。

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