コアジサシ

シャープなシルエットが魅力 夏空を舞う白い翼
コアジサシは5月末から6月にかけて日本に渡って来る夏鳥です。体の大きさは約28cm、カモメの仲間でほっそりとしたスマートな体型。細長い翼は、背側が薄いグレーですが、翼の内側と体の白い色が目立ちます。尾羽はツバメのようにV字に切れ込み、飛翔した時のシャープなシルエットが魅力。
コアジサシは漢字で書くと「小鯵刺」。「鯵刺」は魚のアジを突き刺すという意味があります。これは、アジサシが小魚を見つけると矢のような急降下で、魚を捕える特徴に由来しています。海岸、干潟、河口など開けた水辺に飛来。繁殖地の近くでは多くのコアジサシが飛び交う様子や、魚を狙って上空からダイビングする行動が見られます。
コアジサシはその名の通り、アジサシの仲間です。アジサシの仲間には優れた飛翔能力を持ち、1年で北極圏から南極まで往復する、驚異的な長距離移動を行なう種類もいます。世界には40種以上の種類がいるアジサシ類ですが、日本で見られるのは主にアジサシ、コアジサシの2種。ニュージーランドやオーストラリアなどの南半球から海を越えてやって来ます。アジサシは旅鳥(渡りの季節に見られる鳥)として春と秋、日本を通過しますが、コアジサシは日本の本州以南の河口、海岸などの砂地で繁殖を行ないます。
コアジサシは、海岸沿いや河川沿いの砂地などにコロニー(集団営巣地)を作って繁殖します。ペアを作る時に、オスがメスに捕まえた魚をプレゼントする「求愛給餌」が特徴。1回の繁殖で産まれる卵の数は、2〜3個ほどです。コアジサシのペアは、交代で卵を抱き、子育ても協力して行ないます。6月中旬から7月にかけてはコロニーの子育てのピーク。親鳥たちはヒナに小魚を与えるため、さかんにダイビングを行ない、コロニーと水辺を行き来して飛び交います。
コアジサシのヒナはスマートな親とは違い、丸い体つきでふわふわの羽毛につつまれています。ヒナの巣立ちは7月半ばごろから。ヒナは飛べるようになるとコロニーから離れて海岸などで過ごすようになります。
卵やヒナは砂や小石にそっくりな保護色で、たくみに周囲にまぎれています。しかし、コアジサシの巣は浅いくぼみを掘っただけのものなので、天敵のカラスやハヤブサなどに襲われやすい構造です。台風や河川の増水など悪天候の影響もうけやすく、時にはコロニーが大きな被害を受けてしまう事も。海岸の埋め立てや河川の護岸工事などで、繁殖に適した環境が減少していることもあり、コアジサシは環境省によって絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。近年は各地でコロニーの保護活動が行われるようになりました。
- 撮影のしやすさ
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- 渡りの種類
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夏鳥
- オススメの時期
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5月下旬~7月中旬
- オススメのレンズ
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500~800mm
撮影に関するポイント
繁殖を妨げないようにコロニーには近づきすぎない、河原や海岸には車で乗り入れないなどの注意が必要です。動きが速いので、初めての撮影では飛び回るコアジサシを追うよりも、岩場や防波堤、岸に近い杭などの休息場所に来るタイミングや、魚を狙ってホバリング(空中の一点で羽ばたき移動しない飛び方)の体制に入った時を狙うと◎。休息場所では休んでいる姿だけでなく、飛び立つ瞬間や顔なども撮りやすいのでオススメ。求愛給餌などのシーンも期待できます。とはいえ、コアジサシならではの矢のようなダイブや、水しぶきをあげて魚を捕えた瞬間こそが最もコアジサシらしく、撮影すべきシーンと言えるでしょう。そのため撮影は、コアジサシがダイブに来る場所が干潟になる、1~2時間前の時間帯がオススメです。水深が浅くなり、小魚を狙いやすいので、繰り返しダイビングを見せてくれます。
撮影にオススメのスポット
- 新木場緑道公園(東京都/江東区)
- 波崎海岸(茨城県/神栖市)
- 藤崎干潟(愛知県/名古屋市)
コアジサシの基本情報
- 生息環境
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干潟、海岸、河口、埋立地
- 大きさ
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約28㎝
- 鳴き声
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キリッキリッ
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