オオワシ

日本最大級!流氷の海を滑翔する猛禽の〝王者〟
- 撮影のしやすさ
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- 渡りの種類
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冬鳥
- おすすめの時期
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1月中旬~2月頃
- おすすめのレンズ
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100~400mm(観光船からの撮影)
800mm~(湖 川原)
オオワシは全長約85~100cm、翼を広げると約2~2・5mにもなる、日本最大のワシ。
特徴はなんといってもその大きさと、黒・白・黄色のよく目立つ配色です。
堂々とした黒褐色の体に鮮やかな黄色の大きなくちばし、太い足を包む純白の羽毛と、くさび形の白い尾羽。雄大な自然を感じさせる、野鳥カメラマンにとって一度は撮影に挑んでみたい〝猛禽の王者〟です。
オオワシはオホーツク海沿岸部、カムチャツカ半島、アムール下流地域などで繁殖し、おもに北海道・本州北部の沿岸や湖沼、河川などで越冬します。
主食とする獲物は魚ですが、カモなどの鳥を襲ったり、動物の死骸を食べたりすることも…。
繁殖生態系の頂点に立つ大型の猛禽類は、絶滅が心配される希少な存在。オオワシもその一種です。
ロシアの繁殖地では森林の伐採などの環境の悪化、越冬地の日本では感電や衝突などの事故や、エゾシカの死骸に残った銃弾の鉛中毒などが、オオワシを脅かしています。
絶滅危惧種に指定されているオオワシの全体の生息数はおよそ5000~7000羽。日本でその半数以上が越冬していると推測されています。

例年、オホーツク海を超えて、繁殖地から北海道にオオワシがやって来るのは11月ごろから。
大きな猛禽類が獲物を取れる場所・ねぐらにできる場所は限られているので、毎年決まった越冬場所に多くのオオワシやオジロワシが集まってきます。
ねぐらには湖沼や川沿いの大きな木が選ばれ、集団で羽根を休めている様子は「ワシのなる木」と呼ばれることあるそうです。
初冬のうちは海辺だけでなく、湖や川の周辺で産卵を終えたサケの死骸などを食べますが、厳冬期、陸地のエサが減ってくると、知床などの流氷の海が狩りの中心になります。
1月頃から流れ着く流氷の海は、多くの魚が集まる豊かな漁場。スケソウダラの漁船からこぼれる魚や、漁で弱った魚などは格好の獲物です。
オオワシは氷の開けたところに浮かんでくる魚を上から探し、海面すれすれを滑空して狙いをつけると、大きな爪で掴み上げるようにして捕えます。
多くの場合、同じ場所にはほかのワシたちもいて、虎視眈々(こしたんたん)と獲物を狙っています。捕まえた魚を横取りしようとほかのワシがおそいかかることもしばしば。
豊かな海でも厳しい生存競争が繰り広げられているのです。
また、2月下旬以降になるとオオワシは上空で、2羽で寄り添って飛ぶ「求愛飛翔」を行なうようになります。
繁殖地に渡って行く前に、つがい相手を決めるためです。運がよければ上昇気流に乗って追いかけ合ったり、輪を描いたりする姿が見られるかもしれません。
ペアの気持ちが高まって来ると、空中でメスがはばたきながら仰向けになるというアクロバット飛行も見られるそう。
求愛飛翔は海辺のエサ場よりも、陸のねぐらや林の上空で行われることが多いようです。
流氷の去る3月半ば頃、オオワシたちも北の繁殖地へ旅立って行きます。
強面な印象のオオワシですが、猛禽類はメスのほうが体が大きく、オオワシも大柄なのはメス。黄色のくちばしの盛り上がりも、メスのほうがゴツめです。
若いオオワシは全体的に褐色で、成鳥ではよく目立つ白い翼前縁(翼の前外側の部分)が見られません。
尾も短めでやはり白さに欠け、くちばしや足指の黄色もまだ鮮やかではありません。
若鳥は一見、オオワシとよく一緒にいるオジロワシとよく似ていますが、くちばしと尾羽が識別ポイント。
オオワシのくちばしはオジロワシよりも大きく盛り上がって、尾羽もくさび形です。
体の大きなオオワシは寿命が長く、野生でも30年程度生きると言われています。成長期間も長めで、若鳥が完全に大人の羽根になるまでには約6年もかかります。
日本最大のワシといえども、若く狩りが未熟なうちは、ほかの鳥の獲物の横取りをしたり、強いワシのおこぼれにありついたり…。
成鳥の翼や尾の輝くような白さ、くちばしと足指の濃い黄色は、試練を超えて幾度も冬を生き抜いた、まさに王者の姿なのです。
撮影に関するポイント

オオワシは流氷と並ぶ北海道の冬の風物詩。知床や羅臼など流氷の名所では、流氷の観光とともに、オオワシの撮影ツアーなどもあります。
観光船では撮影しやすいようにオオワシたちにエサを与えるため、数十メートルでの距離で撮影することも可能。大きな流氷の先端にオオワシがとまってくれると絵になります。
オオワシたちは日の出の頃が一番活発に活動するので、観光船は早朝の便がおすすめです。
オオワシが力強く羽ばたいて翼をひろげ、流氷の海上を滑翔する姿はぜひ撮影したいシーン。オオワシたちが流氷の上でエサを奪いあって争うシーンも人気です。
羅臼の観光船では、天気がよければ朝日に染まる国後島や、輝く氷原などを背景にした撮影が期待できます。
流氷観光の船上では、三脚よりも手持ち撮影を基本に考えた方が無難です。
オオワシ撮影のベストシーズンは、流氷がもっとも岸に近づく2月上旬。
厳しい寒さとの戦いでもあるので、しっかりした防寒着、カイロや耳あてのついた帽子、極寒地でも使えるフォトグローブなど、防寒アイテムは必須です。
靴は、防寒と滑り止めのしっかりしたものを選んでください。
カメラのバッテリーも消耗しやすいので、充分に充電し予備も用意しておきましょう。

撮影におすすめのスポット
- 知床羅臼(北海道/目梨郡)
- 風連湖(北海道/根室市)
- 十勝川温泉(北海道/東郡)
オオワシの基本情報
- 生息環境
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海岸 湖沼 川
- 大きさ
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オス約85cm メス約102cm
- 鳴き声
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グワッグワッ
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