野鳥の見つけ方!撮影に行く前の準備から撮影場所での探し方のコツまで

「初めて野鳥撮影に挑戦するのに、どうやって野鳥を探したら良いのか分からない」「有名な撮影スポットを調べて行ったにもかかわらず、なかなか野鳥に出会えなかった」など、野鳥の見つけ方が分からない方や、野鳥を上手く見つけられず困っている方は多いはず。
また、撮影場所によっては、野鳥が枝葉に隠れて簡単に見つからないこともあります…。せっかく野鳥に会いに行ったのに、一羽も見つからず、撮影できずに帰るのは残念ですよね。
野鳥に出会うためには、野鳥の見つけ方を知らなければいけません。そして、野鳥を見つけるには、コツがあります。
この記事では野鳥撮影初心者の方に向けて、野鳥を早く見つける方法を紹介。撮影に行く前の準備や実際に撮影に行った際にチェックしたいポイントを解説しています。
目次
撮影に行く前に知っておきたいこと
野鳥を見つけやすい場所を知る

水と緑に溢れ、野鳥撮影に最適な環境に恵まれている日本。森林、湖沼、干潟、海、高原、農耕地など、野鳥が生息できる場所は、数え上げられないほど沢山あります。
ただし、なかには野鳥を見つけくい場所も…。初心者の方は、まず野鳥を見つけやすい場所で撮影してみましょう。
| 特に野鳥を見つけやすい | 見つけやすい | 見つけにくい |
| 都市公園 | 湖沼 干潟 海岸・漁港 | 森林 |
初心者の方にオススメの場所は、都市公園です。都市公園は、都市の中に穏やかな自然環境が作られている場所のため、野鳥が多く集まります。
緑地と水辺の両方がある公園は、野鳥の種類や個体数が多いので特にオススメ。また、都市公園は人に慣れた野鳥が多いので、鳥に逃げられずに撮影しやすいのもポイントです。
一方、野鳥を見つけづらい場所は、森林。森林は野鳥撮影の代表的な場所ですが、野鳥が多くの枝や葉に隠れてしまうためです。
森林は初心者には難しい場所ですが、野鳥の特性や撮影地での見つけ方を知ることで、森林でも野鳥を見つけやすくなるでしょう。
野鳥の特性を知る

鳥は種類ごとに特性があります。
- 生息時期の特性(この鳥はどの季節に日本にいるのか)
- 鳴き声・音の特性
- 一日の行動パターンの特性
前もって野鳥の特性を知っておくことで、より野鳥に出会える可能性が高まります。
生息時期の特性

日本で生息している野鳥は、いつでも日本にいる野鳥と、季節ごとに日本に来る野鳥の2種類に分けられます。さらに、季節ごとに日本に来る野鳥が、どの季節に日本のどこに生息するのかで、5種類に分類できます。
| 留鳥 | 漂鳥 | 夏鳥 |
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| 一年中、同じに場所に生息する野鳥 | 夏は山地で繁殖し、冬は温暖地で越冬するなど、日本国内で季節ごとに移動する野鳥 | 夏に日本に渡ってきて繁殖し、冬には南方の国に渡って越冬する野鳥 |
| スズメ、キジバト、コゲラなど | ウグイス、ルリビタキ、アオジなど | オオルリ、ヒバリ、キビタキなど |
| 冬鳥 | 旅鳥 | |
![]() | ![]() | |
| 冬に日本に渡ってきて越冬し、夏は北方の国に渡って繁殖する野鳥 | 夏には北方の国で繁殖し、冬は南方の国で越冬、その渡りの途中で日本の立ち寄る野鳥 | |
| ユリカモメ、ツグミ、ジョウビタキなど | ハマシギ、チドリ、ムナグロなど |
この分類を知っていることで、どの時期に、どの野鳥を撮影に行けば良いかが把握できます。そして、鳴き声や行動パターンの特性を参考にすれば、野鳥の居場所を推測できるようになるでしょう。
上記の表を参考に、今の時期に生息している野鳥を探してみてください。
鳴き声・音の特性

森林など、見晴らしの悪い場所では、いくら目を凝らしても、なかなか野鳥の姿を見つけられないことも…。目で見つけられない場合は、聞こえてくる鳥の鳴き声や音を参考にしましょう。
声や音が聞こえる方向から、野鳥がどの辺りにいるか見当がつきます。また、その鳴き声や音から野鳥の種類を特定することも可能。その種がいる場所を推測できるようになります。
これはベテランの野鳥カメラマンも、野鳥を見つけるために使っている手法です。
地鳴きとさえずり
野鳥の鳴き声は、「地鳴き(じなき)」と「さえずり」の2種類に分けられます。地鳴きとは、野鳥が通常時に鳴く声のことで、仲間に警戒を伝えたり集合を促したりするための声といわれています。一方、さえずりとは、オスが繁殖期に発する声で、求愛したり、縄張りを主張したりするための鳴き声です。
例えばウグイスの鳴き声では、有名な「ホーホケキョ」という声がさえずり。地鳴きは「チャッ、チャッ」という声です。
野鳥ごとの鳴き声を知っていれば、聞こえてきた声で鳥の種類を識別できます。さらに、声を識別できることで、その野鳥がいそうな場所を推測できるはず。鳴き声の識別は、野鳥探しを助けてくれます。
ドラミング
ドラミングとは、枯れた木の幹などをくちばしで激しく叩いて音を出すこと。さえずりと同様に、繁殖期の求愛や縄張りを主張するための音です。
「タララララ・・・・・・」「コロロロロ…」といったドラミングが聞こえたら、音のする方向の枯れた木の幹や枝を探してみましょう。

ドラミングする野鳥
- アカゲラ
- アオゲラ
- クマゲラ
- コゲラ ほか
一日の行動パターンの特性
鳥たちの一日の行動パターンは、エサの入手のしやすさや、天敵の存在などによって異なります。
また、鳥の種類によって、活動的だったり見つけやすくなったりする時間帯も様々。それぞれの野鳥の行動パターンを知ることで、時間帯に合わせて野鳥を探せるようになります。
森林に生息する野鳥の活動がより活発になる時間帯は早朝。森林に生息する野鳥の天敵である猛禽類の活動が活発になる日中を避けて行動しています。
干潟で採餌する野鳥は、潮の満ち引きによって行動が変わります。潮汐表(ちょうせきひょう)で満潮に向かう時間帯を把握しましょう。
潮が満ちるにつれて干潟が狭くなるため、岸で待っていると野鳥の方から近づいてくれます。また、近づいてきてくれることで、お目当ての野鳥が見つけやすくなるのもポイントです。
撮影に向かうスポットや、お目当ての野鳥の一日の行動パターンを調べて、適した時間帯に野鳥を探しましょう。
撮影場所で野鳥を探すコツ

ではいよいよ、実際に撮影に行った場所で、野鳥を見つける方法を紹介します。
- 目視で探す
- 鳴き声や音を頼りに探す
- 他の撮影者に注目する
- 野鳥がいる場所を覚える
目視で探す

野鳥を探す時に、最初に行ないたいのが辺り見回すこと。目視で探すのが、いちばん簡単です。
いきなり双眼鏡などで探しだす人もいますが、まずは目視で探すのがオススメ。双眼鏡だと視野が狭くなって、見つけづらいためです。
見晴らしの良い場所では、目を凝らすことで野鳥を見つけられます。前もってこのスポットのこの時期にはどのような野鳥が生息しているか調べておくと、探す場所の見当がつくはず。
ただし、森林のようなたくさんの木々や葉に囲まれた場所では、身体の小さな野鳥を目視で探すのは難しいでしょう。鳴き声は聞こえるのに、姿が見つからないことも…。そのような場合には、鳴き声を頼りに探しましょう。
鳴き声や音を頼りに探す

鳴き声は、森林など野鳥を見つけづらい場所でとても有効です。ベテランのバードウォッチャーでも、8割は鳴き声から探すそう。
声が聞こえることで、鳥がいる向きや高さの見当がつきます。そのうえで、鳴き声から鳥の種類が分かると◎。種類が分かれば、姿を見せてくれるタイミングなどを推測しやすくなります。
鳴き声だけではなく、ドラミング(くちばしで木を素早く叩く)でも、場所の推測が可能です。目視で見つからなくても焦らずに、耳を澄ませて探してみましょう。
他の撮影者に注目する

野鳥撮影スポットは、ネットや書籍などで簡単に調べられます。しかし、「そのスポット内のどの位置に野鳥がいるのか」といった、詳細な情報はなかなか見つけられないでしょう。
人が多く集まってしまうと野鳥への負担となってしまい、野鳥が去ってしまう可能性があります。そのため、野鳥のいる位置を知っている人も、その情報を大々的に広げることは少ないためです。
そのような場合は、野鳥撮影をしている他の人を探してみましょう。そのスポットに通い慣れた人がいる場所なら、野鳥を見つけやすいはずです。
ただし、先に撮影している人の前に割って入るようなことは避けましょう。撮影場所が広ければ邪魔しない所に、狭いなら場所を覚えておいて、空くのを待って撮影します。
野鳥がいる場所を覚える

野鳥を見つけて撮影ができた場合、その場所や特徴を覚えておきましょう。初めてのスポットで撮影する際にも、同じような場所を探せば、野鳥が見つけやすくなります。
また、スマホやメモ帳に記録を残しておくのも有効です。下記のような情報をメモしておくと、情報が蓄積し、より高確率で野鳥を見つけられるようになりますよ。
- 日付(時期)
- 気象条件
- 場所
- 見つけた鳥のリスト(数)
- 野鳥の声や見た目の印象
まとめ

野鳥を見つけ出すまでのワクワク・ドキドキも、野鳥撮影の醍醐味の一つです。
この記事を参考にすれば、森林のような鳥の姿を見つけづらい環境でも、どの辺りにいるのか目星が付きます。
たくさんの野鳥に出会って、撮影を楽しんでください。
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