Canon EOS R6 MarkⅡで『馬』を撮影!馬瞳AFやトラッキング性能をレビュー

Canon(キヤノン)のEOS R6 MarkⅡは、人気ミラーレス一眼カメラ「EOS R6」の後継機として発売された注目のカメラです。
新しく馬への瞳検出やトラッキングが搭載され、馬撮影をしている方のなかには興味がある方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、EOS R6 MarkⅡを使って初めて馬撮影にチャレンジしたレビューをお伝えします。

EOS R6 Mark II ボディ
結論としては、EOS R6 MarkⅡは、馬撮影にもってこいのカメラでした。馬を検出して追いかけ続けてくれるだけでなく、馬と人を区別して指定した方だけ、2頭いれば指定した馬だけを追い続けるなど、初心者でもAFの設定や撮影方法に困ることなく、写真を撮ることができました。
なお、記事の中で馬を撮影している写真は以下のレンズとの組み合わせです。
●筆者のスペック
メインカメラはCanon EOS R6/R5。カメラ歴は約3年。普段は小型犬の撮影がメイン。馬撮影は初めて。
目次
Canon EOS R6 MarkⅡの良かった点
トラッキング機能で構図に集中できる
EOS R6 MarkⅡには『トラッキング機能』が搭載されています。トラッキングとは、AFエリアから被写体が外れても画面内に被写体がある限りピントを合わせ続けてくれる機能。
今回初めて、トラッキング機能が搭載されたカメラを使ったのですが、その便利さに驚きました。

画面内に馬がいさえすれば、カメラが自動で馬を追い続けてくれるので、「ここから出てくる瞬間を収めたい」「この馬とこの馬がこう重なって走る瞬間を撮ろう」など、構図に集中できます。普通なら難しそうな構図にもチャレンジできそうです。

また、トラッキングはすべてのAFエリアから選択可能。設定したAFエリアからAFをスタートし、全域で追尾を続けてくれるので、最初にAFエリアを狭めておけば、馬の手前に障害物ある場合などでもピントを合わせられます。
ただ、前ボケが馬に掛かるくらい入ってくる場合は追い切れていない時がありました。そのような場合は全域トラッキングをOFFにしてAFエリアを限定して撮影しました。
▼もう少し前ボケを入れようと、ローアングルにすると、手前の草にピントが…


瞳AFが搭載されていたEOS R6でも十分撮影しやすいと思っていましたが、トラッキングは楽に馬が追えたので本当に驚きました。
被写体検出の精度が高い
EOS R6 MarkⅡから被写体検出に『馬』が追加。実際使ってみると、騎手が乗っていても馬にピントを合わせることができます。
このような騎手もいて、手間に障害物があるような状況でも馬の瞳を検出して、ピントを合わせてくれました。ボタンカスタマイズで検出する被写体をダイレクト選択もできるので、「人→動物優先(馬)」と素早くピントを変更することも可能です。

高速連写40コマ/秒で微細な毛の動きまで選べる
馬の一瞬のしぐさや表情を撮り逃さないのはもちろん、しっぽやたてがみの毛の動きにまで注目して写真が選べます。
競馬のような猛スピードで走るシーンはなかったのですが、馬がゆっくり動いていても40コマ/秒の良さを実感しました。

下の写真は、動き出しのふわっとなびくしっぽの毛が美しいなと感じた一枚です。

すっきりとした美しい画質

R6 MarkⅡの抜けるような透明感のある絵は本当に美しいと感じました。R6より、画素が約400万画素ほど大きくなっているせいでしょうか。
馬の顔に密集している毛の一本一本や、周りの景色が写っている瞳など、本当に美しく描写してくれます。
| R6 MarkⅡ | R6 |
|---|---|
| 約2420万画素 | 約2010万画素 |

Canon EOS R6 MarkⅡの気になった点
静止画/動画撮影切り換えスイッチの位置に注意
普段、EOS R6を使っているため、電源ボタンの位置が左から右に変更されている点が気になりました。左には静止画/動画撮影切り換えスイッチが搭載されています。そのため、電源をOFFにしたつもりが、気づかず長時間動画を回していたり…。
R6の場合、静止画/動画の切り替えはモードボタンからです。

これまで、EOS R6やR5などを使っていた人にとっては操作方法が変わり、使いづらいと思うかもしれません。また、EOS R5やR3のサブ機として検討している方は操作方法が変わってしまうので、注意が必要です。
EOS RシステムをEOS R6 MarkⅡから初めて使うという場合はあまり関係ありません。
モードダイヤルを操作することなく、静止画撮影と動画撮影をすばやく切り換えられるのは良い点ともいえます。
電子シャッターの場合、2秒弱でシャッターが切れなくなる
EOS R6 MarkⅡの場合、連続撮影枚数は電子シャッターでRAW:約74枚(UHS-II対応SDカード使用時:約75枚)※。
※[HDR撮影(HDR PQ):しない]設定時
つまり、電子シャッター:40コマ/秒で撮影する場合(ドライブモード:連続撮影+)、2秒しないうちにシャッターが切れなくなります。ここは盲点でした。

馬撮影が初めてだったので、ひとまず走っている馬をカメラに任せてざーっと撮影してみることに。シャッターを普段より長く押していたのですが、急に撮れなくなり、「おかしいな…」と思っていたんです。
帰宅して調べてみると、連続撮影枚数が関係していることに気づきました。RAWで記録し、電子シャッターを使いたい場合は注意が必要です。
ただし、競馬のゴールシーンや競り合い、馬術の障害物を飛び越える瞬間などを撮影したい場合には、やはり電子シャッター:40コマ/秒で撮れるのは有利です。

脚の持ち上げ具合やとび上がったときの土の飛びちり方など、ベストなものが選べます。
R6の場合
RAW:約110枚(UHS-II対応SDカード使用時:約240枚)
Canon EOS R6 MarkⅡの詳細

| EOS R6 MarkⅡ | EOS R6 | |
|---|---|---|
| 有効画素数 | 約2420万画素 | 約2010万画素 |
| AF性能 | 最大4897ポジション 瞳検出(人/犬/猫/鳥/馬) | 最大6072ポジション 瞳検出(人/犬/猫/鳥) |
| トラッキング | 搭載 | - |
| 連写枚数 | 電子シャッター:最高約40コマ/秒 | 電子シャッター:最高約20コマ/秒 |
| 重さ | 約670g(バッテリー、カード1を含む) | 約680g(バッテリー、カードを含む) |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約138.4×98.4×88.4mm | 約138.4×97.5×88.4mm |
Canon EOS R6 MarkⅡの便利な機能
追尾する被写体の乗り移りを設定する
追尾する被写体の乗り移りを「しない」に設定しておけば、決めた被写体を追い続けてくれます。例えば、競馬など、複数の馬が入り乱れるようなシーン。お気に入りの馬にだけピントを合わせられます。
●しない
Canon EOS R6 MarkⅡ>AF/ドライブ>AFエリアの選択
最初にAF対象とした被写体を、できる限り追尾し続けます。
検出する被写体の限定
『検出する被写体の限定』は、騎手ではなく、馬だけ追いたいという場合に役立ちます。検出する瞳を馬だけに限定できます。
[AF:瞳検出]の選択項目を、使用する項目だけに限定することができます。
Canon EOS R6 MarkⅡ>AF/ドライブ>AF機能のカスタマイズ
まとめ

元々EOS R6を使っているのもあり、画質やAF性能を含め、EOS R6で十分ではないかと思っていました。ところが、実際に使ってみると2倍も3倍も進化していて、驚かされました。
画質はもちろんのこと、トラッキングと馬の瞳検出で馬を楽に追え、構図やここ一番というシーンに集中して撮影できることは大きなメリットです。「馬のダイナミックな動きをこう撮りたい!」という意図を叶えてくれるカメラだと感じました。
まだ試したことがない方には、ぜひ一度体験してみてください。
これだけ高性能なカメラのため、価格はキヤノンオンラインショップで396,000円(税込 ※2023年6月28日現在)とかなり高額です。
本当に希望通りの性能なのか、購入前に一度レンタルで試してみてはいかがでしょうか。

EOS R6 Mark II ボディ
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