オシドリ

野鳥カメラマンの憧れ、極彩色の〝世界一美しいカモ〟
オシドリは東アジアだけに生息する、世界一美しいと言われるカモ。
オスの生殖羽は特徴的で、特に三列風切羽の内側にある台形の飾り羽は「銀杏羽(いちょうばね)」と呼び、オシドリの繁殖期のオスにしかない特徴です。
オシドリの繁殖期は10月下旬から6月上旬頃。
特に11月頃から3月頃のオスは美しい生殖羽に変わります。
一方、夏や繁殖期の初期、後期には「エクリプス」と呼ばれる地味な色合いになり、メスとほとんど見分けが付きません(オスのくちばしは赤いので、くちばしの色で区別できます)。
そのため、オシドリの撮影は、冬がオススメです。
オシドリはとても警戒心が強く、ほかのカモのように目立つ場所で泳ぐことが少ない鳥です。
池や湖の端にある木々の陰に隠れて過ごし、日陰にいることがほとんど。
特に昼間は木の枝で休んでいることも珍しくありません。
オシドリは樹洞で巣を作るため、水鳥でありながら木の上を好む習性があります。
オシドリには木に止まりやすいように鋭いかぎ爪が付いています。
オシドリの好物はドングリ。秋になると池に落ちたドングリを拾い食べている姿をよく見かけるはず。
他にもイネ科植物の種、池の底にいる貝などを食べることもあります。
繁殖期のオシドリは、独身のメスを複数のオスが囲み、首を上下に振るディスプレイをしてメスの気を誘います。
カップルが成立するとオスは必死にメスを守り、奪われたり逃げられないように徹底ガード。
天敵に襲われたらオスは傷ついたフリをして天敵の気を引き、メスを逃がします。
オシドリは例年5月頃に巣を作ります。
巣は地上10メートルほどの高さにある樹洞に作ることが多く、樹洞が見つからない個体は地上で巣を作ることもあるそうです。
9個から12個の卵を産み、メスだけが子育てをします。
ヒナは生まれて1日ほどで動き回り、樹洞からジャンプして着地。
オシドリのヒナは軽いため、地面にぶつかってもケガはしません。
繁殖地の北海道では、カルガモのように親子で泳ぐオシドリの姿が見られます。
仲の良い夫婦のことを「オシドリ夫婦」と呼びますが、毎年つがい相手を変えるというのが定説でした。
しかし近年の研究では、繁殖期で分かれても越冬地で再開したら再びカップルになることが解明しつつあります。
まだはっきりと分かっていませんが、オシドリ夫婦は末永く結ばれている可能性が出てきました。
(参考図書:「あの鳥なに?」が分かります!野鳥手帳 叶内拓哉 他)
- 撮影のしやすさ
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- 渡りの種類
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留鳥、または漂鳥(東北より北では夏鳥)
- オススメの時期
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11月上旬~3月下旬
- オススメのレンズ
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500~600mm
撮影に関するポイント
オシドリはほかのカモと異なり、池のふちにある森の陰に隠れています。撮影は超望遠レンズで距離を取りながら、池のふちの木陰に注目しましょう。
日なたから日陰にピントを合わせるので、オートだとオシドリをはっきりと撮影できないことも…。露出補正を+1を基準に調整すると、程よい明るさで撮影できるでしょう。
「ピクチャースタイル」(または「風景モード」)の「風景」に合わせると、より鮮やかに撮影できます。
撮影にオススメのスポット
- 新宿御苑(東京都/新宿区)
- おしどりの里(愛知県/北設楽郡)
- 布引貯水池(兵庫県/神戸市)
オシドリの基本情報
- 生息環境
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池・湖沼・河川
- 大きさ
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オス約45cm、メス約41cm
- 鳴き声
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ピュイ、クアックアッ
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