実写レビュー!Canon(キヤノン) RF100-500mm F4.5-7.1L IS USMで野鳥を撮影してみた

Canon(キヤノン)RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMは、野鳥撮影を趣味とされる方にとって、非常に気になっているレンズだと思います。EOS Rシリーズの美しい画質と、500mmまでの望遠レンズの組み合わせは、魅力的ですよね!
ただ一方で、F7.1という暗さや、あまりに高額なレンズであることに不安を感じる方も多いと思います。
「本当に期待通りの写真が撮れるのか?買ったとして後悔しないのか?」本気の方ほど悩まれるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、素人の趣味カメラマンが初めてRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使って野鳥撮影にチャレンジしたレビューをお伝えします(一部動物園の写真もあります)。
結論としては、手軽に使えるのに驚愕するほど高画質な野鳥写真が撮れる、大満足のレンズでした。とはいえ、Canon公式サイトでは40万円以上(2022年7月12日現在)する高価なレンズなので、レンタルして試してみるのがおすすめです。



なお、記事の中で鳥を撮影している写真は全て、EOS R6との組み合わせです。カメラとレンズ共に、撮影した2022年6月時点での最新ファームウエア※を使用しています。
※EOS R6:ファームウエア Version 1.5.2
※RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USM:ファームウエア Version 1.1.0
●筆者のスペック
40代男性。メインカメラはCanon EOS 7D→EOS 6D→EOS-1DX Mark2→EOS R6と使ってきました。
7Dと1DX Mark2で野鳥撮影を少しかじっていましたが、その後は子供写真ばかりに。子供も大きくなってきたため、野鳥撮影をまた楽しめるようになりました。
実際に使ってみて気になった点
レンズのすばらしさの前に、もう少しこうだったら良いなと思った点をまとめてみました。
①テレ端(500mm)で開放F7.1と、少し暗いこと
RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMを使う前から気にしていたのが、テレ端(500mm)で開放F7.1という暗さでした。
実際、ISO値をAUTOで撮影してみると、若干ISO値が高くなります。例えば木の枝に止まっている野鳥を撮影する場合。枝や葉の影になって野鳥が暗く写ってしまいます。
以下の写真は、真夏のような日差しの環境でいつも通り撮影したつもりでしたが、焦点距離を500mmにしたところF値が7.1で、ISO感度は5000まで上がっていました。普段の感覚よりもISOが高くなる印象を持ちました。

ところが、実際に写真を見ると、どうでしょう?ノイズは気になりますか?最近のEOS Rシリーズは高感度にも強いため、ISO5000でも許容範囲ではないでしょうか。
もちろん、ISO値をあまり上げないように工夫することも大切です。
後述しますが、このレンズは手ブレ補正が非常に強力。止まっている野鳥であれば、かなりシャッタースピードを下げることが可能でした。使い慣れた今であれば、上の写真の環境なら(被写体が動かない前提ですが)1/200程度に設定するでしょう。その場合3段分ISOが下がります。

飛翔シーンを撮影する場合はシャッタースピードを上げることになりますが、飛んでいる野鳥には影がかからなくなるので、ISOが上がりすぎることはありません。下の写真は曇りの暗い日に1/2000秒に設定しましたが、ISO500で撮影できました(トリミング済み)。

このF値への不安については、使いだした初日に忘れてしまいました。撮影した写真を見てもノイズでがっかりするような写真はなく、むしろ解像感が高く色乗りもよい写真がたくさん撮れていたためです。カメラとレンズの性能の高さのおかげで、F値一段程度の違いは全く気になりませんでした。
②エクステンダーを付けると、レンズが伸びたままになる
RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMにはエクステンダーを装着可能。下記の写真はRF1.4Xです。1.4倍クロップできるのですが、レンズに装着する側が出っ張っています。

装着後のズーム範囲は300mmから500mmまでと制限されてしまい、装着した後は300mmよりも短くできません。
ズームを一番短くしても、この長さ(写真下)。下の写真以上、ズームを短くできません。

その理由は、ショートバックフォーカスであるため。ショートバックフォーカスとは、最もカメラ側にあるレンズの位置からセンサーまでの距離が短いことです。光を短い距離でセンサーに届けられるため、レンズ光学的には優れた設計ですが、エクステンダーを装着する場合は問題になります。

銅鏡のお尻ギリギリまでレンズがあるため、ズームを縮めるとエクステンダーの出っ張りがレンズ当たってしまうので、装着ができません。
この半端な見た目がイマイチというのはありますが、それ以上にカメラバッグに入れて持ち帰る場合、わざわざエクステンダーを外してズームを短くする必要があるのが手間に感じました。
エクステンダーを使用する場合は腰を据えて、着脱を繰り返さなくて良い環境で使用するのがおすすめです。
エクステンダーには画質が荒くなったりAFが極端に遅くなったりするイメージがあったのですが、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMと1.4倍エクステンダーを組み合わせたところ、その悪いイメージはなくなりました。
こちらは700mmで撮影した写真です。曇りで暗い環境でしたが、PCで等倍に広げて確認しても満足の画質でした(トリミング済み)。

また、AFの速度低下も気になりませんでした。マニュアルには下記の記載があります。
エクステンダーを使用したときは、制御性を考慮してAF速度を遅くしています。
ところが、飛翔撮影においてもAF速度の低下の影響を感じることはありませんでした。横に移動する被写体なのでAFは合わせやすい環境ですが、それでもしっかり食いついてくれました。

エクステンダーとの組み合わせでも、画質やAFの低下の影響はほとんど感じられませんでした。レンズのサイズ感さえ気にならなければ、積極的に使っても良さそうです。
なお、エクステンダーを使用しないで、焦点距離を伸ばす方法もあります。
RFマウントカメラのラインナップに、APS-C機のEOS R7が追加されました。R7に装着すればエクステンダーを使わなくても1.6倍まで焦点距離が伸びます。また、EOS R5は高画素機でクロップ撮影が可能です。画素数は1730万画素に低下しますが、こちらも1.6倍まで焦点距離を伸ばせます。
野鳥撮影でも、焦点距離500mmまであれば十分な撮影環境も多くあります。撮影に合わせたカメラを選択できるうえに、不安無くエクステンダーで焦点距離を伸ばせるメリットは貴重ですので、上手く使いわけましょう。
③手持ちではマニュアルフォーカスがしづらい
手持ち撮影の際に、マニュアルフォーカスがしづらいと感じました。フォーカスリングの位置が、手前側に近すぎるためです。

望遠レンズは縦に長いレンズです。そのため、手持ち撮影の場合、右手の位置がカメラのグリップに固定されている以上、左手は位置をできるだけ前方でレンズを支えてバランスを取ることになります。それにもかかわらず、フォーカスリングの位置がカメラ側にあるため、回しづらいのです。左手の薬指と小指を使ってフォーカスリングを回していましたが、正直窮屈に感じます。
左の写真が、通常ファインダーを見ている時の持ち方。右が、その状態からフォーカスリングを回すために指を動かしたところです。左手の薬指と小指の位置に注目してください。
男性としてもかなり大きく指も長い手ですが、レンズを被写体に向けたままの状態でフォーカスリングを回すのは、レンズを支えながら手元のフォーカスリングに触れる必要があるため、かなり窮屈です。


ただし、使い込む中でだんだんそれを忘れてしまいました。ミラーレスカメラのAF機能が優秀であるため、マニュアルフォーカスをする機会がほとんどなかったのです。一眼レフ時代とは異なり、フォーカスはカメラが野鳥を自動で検出して合わせてくれます。その精度も高いため、野鳥撮影でマニュアル操作はほとんど不要でした。
レンズの設計時点から、マニュアルフォーカスの使用頻度は低いと判断しているのかもしれません。
実際に使ってみて良かった点

ここまでRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使ってみて気になった点を挙げてきましたが、正直どれも些細なものです。
このレンズは、画質も使いやすさも想像以上で、本当に驚かされました。
使ってみて良かった点は沢山あります。書ききれないため、ここでは特に皆さんにお伝えしたいものに絞って、ご紹介します。
①圧倒的な画質
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使っていて驚かされたこと。
いくつもありますが、一番は画質です。
初めて使用した時、撮影時にファインダーに映る画質もとても良いので、大きなモニターで写真を見るのを楽しみでした。そして実際にPCに取りこんでモニターで見た時、想像以上の画質に驚かされました。
下記の写真は、遠くにカモを見つけたので、設定に気を使うことなく気軽にパッと撮影した1枚です。無駄に1/1600秒に設定していたためISOが4000になってしまいましたが、それでもこの画質。スナップ感覚で、遠くの野鳥が高画質に撮れてしまうます。

RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMは、驚くべきことに次のような写真が簡単に撮れます。
- 解像感が高い
- 歩留まりが良い(ピントしっかりと合って、ブレのない写真が多い)
- 色乗りが良い
- 大きなモニタ―で見ても、画質の良さに満足できる
しかも100mmから500mmまで全般に渡って、画質の劣化を感じません。
解像感の高さについて
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMで撮影した写真は、解像感が非常に高いものに感じます。
下の左側は500mmで撮影した写真で、右はその顔の部分を抜き出したもの。2000万画素のEOS R6でも、精細な表現ができていることがわかりますよね。


また、下の写真は野鳥ではないのですが、鳥が見つからない時に戯れに撮ってみた昆虫写真の中央部を抜き出したものです。何も考えずに気軽にシャッターを切ったのですが、マクロでこんなに解像感の高い写真をこれまで撮ったことはありませんでした。

気軽に撮影しているのにこんなに解像感が高くて、しかもブレたりボケたりせずにカッチリとした写真が撮れたら、とても気持ちが良いですよね!このレンズは、期待以上の画質で答えてくれます。
色味の自然さについて
色味も個人的には好ましいものでした。デジカメだとデジタルっぽい色になりがちな赤も、鮮やかに表現されています。
下記の写真はピクチャースタイルを「風景」に変えて、小さなjpgにしただけのもの。

下記の写真は撮って出しで、小さなjpgにしただけのもの。

撮って出しでもこれだけの色味になります。
高画質の写真が撮れること。それがこのレンズの最大のメリットといえます。これまでに使ってきたレンズに画質面で不満があった方には、ぜひ一度試してほしいですね。
②瞬間を捉えられるAFの速さと正確さ
AFの早さと精度もこのレンズの特徴です。瞬時に的確に、鳥の姿をキリッと捉えてくれます。
実際に使用してみると、ファインダー内の画面全体がぼやけた状態からでも、瞬時に野鳥にガチっとピントが合った画像に切り替わるような、高速で精度の高いAFです。ピントは本当にカメラとレンズに任せられます。
下の写真、実は失敗写真ですが、AFの速さと正確さがよく分かるかと思い、載せました。画像サイズを小さなjpgにしただけの写真です。

まだ準備ができていないときに、急に飛翔を始めた野鳥を慌てて撮影したものです。残念ながらカメラの設定ができておらず、シャッタースピード1/400秒という遅いものに…。確かに鳥の姿は微ブレしている失敗写真ですが、慌てて切ったシャッターであっても、ファインダーの枠にさえ入っていれば、AFは飛翔している鳥をしっかりと捉えてくれていました。
一眼レフでは考えられないカメラのAF性能と、それを余裕で活かしてくれるレンズの組み合わせ。もうピントについて意識することはほとんど必要ないため、構図や、野鳥をファインダー内に留めることに集中できます。
なお、野鳥撮影でAFの速度を更に活かすためには、リミッター(撮影距離範囲切り替えスイッチ)で「3m-∞」を選択しましょう。短い距離を探しに行ってピントが迷う時間を防げます。
Canonは、もともと「ナノUSM」という、フォーカスユニットを高速で駆動かつ的確に停止できる機構を持っていました。
ズーム域の大きいRF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMでは、そのナノUSMを個別に二つ使用した「電子式フローティングフォーカス制御」を搭載、スピードの速さと高精度なAFを実現しているそうです。

③手持ち撮影で不安が無い、強力な手ブレ補正機構
手ブレ補正機構も強力でした。
露出を開始した瞬間から、ファインダーに映る画面が、周囲から抑えつけたかのようにカチッと固定します。500mmやエクステンダーを装着して700mmでも撮影しましたが、手持ちでもしっかり構えることでブレの無い写真に仕上がりました。


例えば左上の写真は、焦点距離500mmにもかかわらずシャッタースピードを1/100秒という低速で撮影した写真です。右がその一部を拡大したもの。以前であれば手持ち撮影など考えられない設定ですが、このように細部にまでブレを感じさせない写真となりました。
RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMはレンズ単体で5段分の手ブレ補正があるうえに、次の機種の場合はカメラ側の手ブレ補正と連動して6段分の補正になります(2022年7月現在)。
- EOS R3
- EOS R5
- EOS R6
- EOS R7
望遠レンズは手ブレが発生しやすいので三脚が必須でしたが、技術の進歩でここまで手ブレを抑えられるのであれば、普段使いではもう三脚は不要かもしれません。
強力な手ブレ補正を有効に利用するためには、状況に合わせた手ブレ補正の設定が必要です。
「手ブレ補正スイッチ(STABILIZER)」をONにするのは当然ですが、ポイントは「手ブレ補正モード(STABILIZER MODE)」の設定です。手ブレ補正モードはMODE1~MODE3の3種類がありますが、それぞれ次のような手ブレを補正します。
| MODE | 補正内容 | 適した被写体 |
|---|---|---|
| 1 | 全ての方向の手ブレを補正 | 静止した被写体 |
| 2 | 水平・垂直方向の手ブレを補正 | 水平・垂直方向に動く被写体 |
| 3 | 露光中のみMODE 2と同じ手ブレ補正 | 不規則に動く被写体の撮影 |

野鳥撮影の場合は、次のモードが使いやすかったです。
木の枝などに止まっている野鳥=MODE 1
飛翔している野鳥=MODE 3
下記の写真は、MODE 3で撮影した、野鳥の流し撮りです。シャッタースピードを1/100秒に抑えたので背景の流れは小さいですが、素人ながらも上下のブレの無い写真が撮れました。

注意点としては、MODE設定を間違えるとかえってブレが発生します。
例えばMODE 3の状態で木に止まってる鳥を狙うと、かえってブレた写真に…。止まっている鳥と飛んでいる鳥を交互に狙うような場合には、手ブレ補正モードの変更を忘れないようにしましょう。
④500mmまでの焦点距離と、軽さの両立
このレンズは、テレ端が500mmという長さです。EFマウントの同等のレンズであるEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMよりも、100mm長くなりました。400mmまでのレンズを使い慣れていた方にとっては、この100mmでグッと被写体に近づける印象を持たれるのではないかと思います。

その一方で、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMよりも200g軽くなりました。
| EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM | 約1,570g |
| RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | 約1,370g |
しかも前述の通り手ブレ補正も強く効いてくれるため、三脚を持ち歩かなくても十分綺麗な写真が撮れます。
手持ち撮影で500mmまで、しかも画質も良くなって軽くなったということで、持ち出す回数も自然と増えそうです。
そのほか感じたこと
この項目はRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの問題点ではないのですが、このレンズが優秀すぎるため、愛機であるEOS R6に力不足を感じてしまいました。

RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMは、とても性能が高く、解像感の高い写真が撮れます。
それに対してEOS R6は、このレンズを活かしきれていないように感じたのです。
画素数2000万画素では足りない
RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMを使っていて、写真をPCに取りこんで大きな画面で見た時に、本当に驚きました。
解像感が高くてピントもしっかり合っている、等倍で見ても気持ちの良くなる写真が沢山撮れていたからです。
その画質には大満足しました。なのですが、非常に細かい野鳥の羽根をじっくりと見た時に、撮影したEOS R6の解像力に少し物足りなさを感じてしまったのです。
EOS R6は約2000万画素と、現代のカメラの中では画素が低いほうに属します。EOS R6の良い点は低画素を活かした高感度耐性等なので、画素数が少ないことは決して悪いことだけではありません。ただこのレンズの解像感がとても高いため、「EOS R6でここまでなら、これが4500万画素のEOS R5だったら羽毛はどう見えるんだろう?」と、憧れるような心境になってしまったのでした。

こちらは、EOS R6とRF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMの組み合わせで撮影した野鳥写真を切り出したものです。R6でも羽毛の解像感はしっかりとありますが、ほっぺやお腹の辺りの羽毛を見ると、レンズの能力を最大限には表現できていないようにも見えます。
鳥の自動認識の力不足
野鳥撮影時にはほとんど、動物の瞳自動認識機能を使用します。
とても精度の高い機能なのですが、EOS R6で使用していると、鳥の瞳を認識してサーボAFを続けているにもかかわらず、瞳を見失ってしまうことがありました。また、一定以上の距離が開くと、急に鳥の認識ができずに背景にピントを持っていかれてしまうこともあります。
この写真は、1.4倍テレコンを付けて700mmで撮影したもの。これだけ遠くの野鳥にAFが合うことが驚異的なのですが、その後ピントが急に背景に持っていかれています。


写真家の小島征彦先生がYouTubeで語っていたところによると、EOS R5は4500万画素とセンサーが細かいため、鳥の瞳認識も精度が高く、より遠くにある瞳も検出できるのだそうです。
野鳥の自動認識に関してはEOS R5やR3、またその後発売されたR7の方が優れているかもしれません。
付属品や外観の仕様
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの付属品と、外観について紹介します。
付属品
レンズケース: LZ1328
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMに付属のレンズケースは、LZ1328です。
肉厚で、高額レンズを収納できる質と安心感があります。容量も余裕があって、三脚座が付いていてもスッと出し入れできるため、使いやすい印象でした。


フード :ET-83F(WIII)
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMに付属のレンズフードは、ET-83F(WIII)です。
レンズフードとは、画角外からの不要な光を遮って、フレアやゴーストを防ぐもの。Canonのレンズにはレンズフードが同梱されていないものもありますが、RF100-500mm F4.5-F7.1 L IS USMには付属されていました。
軽量ながらも固いプラスチック製なので安心感があります。一方で、白系の色なので汚れが付いてしまわないか気になってしまいました。
フィルターを操作する窓が付いているので、PLフィルターの反射量やNDフィルターの濃度を変更する場合にも、操作がしやすい作りになっています。


三脚座
三脚座の重量は約160gです。リング式になっていて、底に1/4インチのネジ穴があります。
レンズを使い始めた初日は三脚座を付けたまま持ち歩いていたのですが、レンズの手ブレ補正が優秀なこともあり、三脚の利用は不要と感じたため、2日目からは三脚座を外してしまいました。


バックと比較したサイズ感
サイズ感が伝わるように、カメラバッグと大きさを比較してみました。
このカメラバッグのカメラ機材収納部の高さは245mmですが、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMにEOS R6を装着した状態では、狭くて収納できませんでした。
そのため、レンズとカメラ本体は別にして収納しています。レンズは縦にぴったりと収まりました。


このサイズのカメラバッグに500mmまでのレンズが収納できるとは考えていなかったのですが、コンパクトに運用ができて持ち出しも苦ではありませんでした。
使用しているカメラバック
| 名称 | Endurance KNP3/KH |
| 外寸 | 約(W)285x(D)175x(H)430mm(最高約630mm) |
| 内寸 | 約(W)250×(H)245×(D)125mm |
| 容量 | 約12L・上部気室容量:約8~3L |
レンズ単体のサイズ感
レンズ単体をバッグに乗せてみました。
バッグの長さが約430mmの状態ですので、やはりコンパクトであることがわかります。


焦点距離を500mmまで伸ばした状態
収納時は比較的コンパクトな印象ですが、500mmまで伸ばすとかなり長くなります。


エクステンダーx1.4を接続
エクステンダーを装着すると、300mm以下に縮めることができません。
画面左が最短の300mmに設定している状態です。この長さで持ち歩くため、正直、スマートな印象ではなくなります。


RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの詳細情報

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMの基本スペック
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMのスペックは、次の表の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 焦点距離・明るさ | 100-500mm F4.5-7.1 |
| 画角(水平・垂直・対角線) | 20°~4°・14°~2°45′・24°~5° |
| レンズ構成 | 14群20枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最小絞り数値 | 32(100mm時)、51(500mm時) |
| 最短撮影距離 | 0.9m(100mm時) |
| 最大撮影倍率 | 0.33倍(500mm時) |
| フィルター径 | 77mm |
| 最大径×長さ | φ93.8×207.6mm |
| 質量 | 約1,370g(三脚座含まず/三脚座質量 約160g) |
| フード | ET-83F(WIII) |
| レンズキャップ | E-77 II |
| ケース | LZ1328 |
■購入する場合は、407,000円(税込 ※キヤノンオンラインショップ)となっているようです。
■GOOPASSなら月額27,280円(税込)でレンタル可能です。
※【新登場】1泊2日~レンタルできるワンタイムプランも利用可能
EF100-400mm F4.5-5.6L IS IIとの比較
主な仕様について、EFマウントの同様のレンズであるEF100-400mm F4.5-5.6L IS IIと比較すると、次の通りです。
| RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | EF100-400mm F4.5-5.6L IS II | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| 焦点距離・明るさ | 100-500mm F4.5-7.1 | 100-400mm F4.5-5.6 |
| マウント | RFマウント | EFマウント |
| 画角(水平・垂直・対角線) | 20°~4°・14°~2°45′・24°~5° | 20°~5°10’・14°~3°30’・24°~6°10’ |
| レンズ構成 | 14群20枚 | 16群21枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
| 最小絞り数値 | 32(100mm時)、51(500mm時) | 32-40 |
| 最短撮影距離 | 0.9m(100mm時) | 0.98m |
| 最大撮影倍率 | 0.33倍(500mm時) | 0.31倍(400mm時) |
| フィルター径 | 77mm | 77mm |
| 最大径×長さ | φ93.8×207.6mm | φ94×193 |
| 質量 | 約1,370g(三脚座含まず) | 約1,570g(三脚座を除く) |
| 手ブレ補正効果 | 5.0段分 | 4.0段分 |
エクステンダー装着時のスペック
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMには、RF1.4XとRF2Xという二種類のエクステンダーを装着して焦点距離を伸ばせます。
それぞれのエクステンダーを装着時のスペックは以下の通りです。
RF1.4X装着時

| ミドル(300mm) | テレ端(望遠端) | |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 420mm | 700mm |
| 絞り数値 | F8~F57 | F10~F72 |
| 最大撮影倍率 | 0.37倍 | 0.46倍 |
RF2X装着時

| ミドル(300mm) | テレ端(望遠端) | |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 600mm | 1000mm |
| 絞り数値 | F11~F72 | F14~F91 |
| 最大撮影倍率 | 0.54倍 | 0.66倍 |
まとめ

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMを使って得られたもの。それを一言で表すならば「満足感」でした。
500mmもの焦点距離にもかかわらず手軽に持ち出せてしまい、スナップ感覚で撮影した画像の多くが納得の高画質。等倍にしても解像感が非常に高くて、見ていて気持ちが良くなるような成功写真の数々に大満足でした。
使ってみる前には不安視していた絞り値がF7.1という暗さも、気が付くと忘れていたほど…。スペックへの不安を軽々と超越する写真がたくさん撮れてしまうので、そのような細かい点はすぐに気にならなくなってしまいます。
野鳥撮影で満足できる写真の打率が低いと感じられる方や、EOS RシリーズのカメラにEFレンズを装着する運用の面倒さを感じている方など、より手軽に綺麗な野鳥写真を撮りたい方には、ぜひ一度触れてほしいレンズです。高価なレンズなので、このレビューを読んでも購入するのを悩んでいるという方は、レンタルしてみてはいかがでしょうか。
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