御射鹿池(長野県茅野市)|撮影スポットレビュー

【自己紹介・スポット紹介】
GOOPASS TRAVELをご覧の皆さま、こんにちは。
地元・信州の風景や星景写真を中心に撮影しているchinoです。
今回ご紹介するスポットは、長野県の奥蓼科にある「御射鹿池(みしゃかいけ)」。
新緑から紅葉、雪景色まで1年を通してさまざまな情景を楽しめるスポットです。
本記事では四季折々の作例写真とともに、撮影時の注意点やポイント、おすすめの時間帯などをまとめてレビューしていきます。
長野県茅野市(奥蓼科)の山中にある、御射鹿池。
人工のため池とは思えないほど美しい景観で、周囲の山々が映り込む水鏡が人気です。
昭和の画家・東山魁夷(ひがしやま・かいい)の作品『緑響く』のモチーフになり、テレビCMに起用されて広く知られるようになりました。
湖畔に植えられたカラマツが季節ごとに色を変え、飽きない景色を楽しませてくれます。
2010年には、農林水産省の「ため池百選」に選定されました。
素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。
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目次
御射鹿池の作例写真

焦点距離:70mm、F値:f/16、シャッタースピード:0.8秒、ISO:160
定番構図。白樺が差し色になって引き締めてくれます。

焦点距離:51mm、F値:f/13、シャッタースピード:1/8秒、ISO:100
太陽の当たり具合によって、空間が割かれたような明暗差ができます。

焦点距離:53mm、F値:f/11、シャッタースピード:1/2秒、ISO:320
少し広めの画角にすると、さまざま木々の違いが楽しめます。

焦点距離:59mm、F値:f/14、シャッタースピード:2秒、ISO:400
日没直前~直後は全体の赤みが強くなり、落ち着いた印象に。

焦点距離:76mm、F値:f/4、シャッタースピード:1/320秒、ISO:100
雪降る朝、水鏡は見られませんが青白く染まります。
撮影機材
カメラ①

EOS 6D ボディ
Canon(キヤノン)のフルサイズ一眼レフ「EOS 6D」。
2012年発売の古いモデルであるため特別おすすめはできませんが、優秀なフルサイズエントリーモデルだと感じています。
サイズは144.5×110.5×71.2mm、重量は約755gと、フルサイズセンサーを搭載した一眼レフにしては非常にコンパクト。
最初に手にしたフルサイズの一眼レフがEOS 6Dシリーズでなかったら、カメラを続けていなかったかもしれません。
また、有効約2020万画素と決して高画素ではありませんが、高感度に強く、高ISOでもノイズが出にくいのが特徴。
速いAFが必要のない、ゆっくりとした風景や星景撮影においては今でも現役で使用できるモデルです。
カメラ②

α7R III ILCE-7RM3 ボディ
「α7R III」は、2017年にSONYが発売したフルサイズミラーレスです。
高画素を売りにするRシリーズで、有効画素数は約4240万画素。
写真を拡大表示しても、細い木々のディテールも崩れない緻密な描写ができます。
高画素数ゆえにトリミング耐性もあり、「焦点距離が足りなかった」「余計な要素が入り込んだので切り取りたい」という場合でも、大幅に画質を落としません。
また、ダイナミックレンジが広く、RAW画像で撮影していると暗所部分を明るくしても豊かな階調が保たれます。
発売からやや年月は経っているものの、超高画素・高速AFなどを求めていないユーザーには、十分満足できるでしょう。
カメラ③

EOS 6D Mark II ボディ
「EOS 6D」の後継機として、Canonが2017年に発売したフルサイズの一眼レフです。
前モデルの携帯性を継承しながら、有効画素数約2620万画素フルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC 7」を搭載。
明暗部ともに白トビや黒つぶれを防いで、見たままに近い色再現が可能です。
また、本機はCanonの一眼レフとして初めてバリアングル液晶を導入しました。
地面スレスレのローアングル、身長を超えるハイアングルなど、従来のレフ機では撮影が難しかったシーンも楽に撮影できます。
カメラ市場はミラーレスに移行したものの、あえて一眼レフを選ぶ方に現在でもおすすめできる1台です。
レンズ①

EF24-70mm F4L IS USM
2012年に発売された標準ズームレンズの「EF24-70mm F4L IS USM」。
開放F4の、いわゆる小三元レンズの1つです。
大三元レンズと比較すると明るさやボケ量は物足りませんが、絞って撮影する場合には気になりません。
開放F値が大きい分コンパクトな設計を採用でき、重量は600g。
EOS 6Dモデルと合わせれば1.5kgほどの軽量システムに抑えることが可能です。
また、本レンズは最大撮影倍率0.7倍、最短撮影距離0.2mの接写ができるハーフマクロが搭載されています。
ハイブリッドISが手ブレを防止してくれるので、風景撮影だけでなく足元の草花をクローズアップしたいときにも使える1本です。
レンズ②

FE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GM
SONYが2016年に発売した標準レンズで、24~70mmの汎用性がある焦点距離をカバーします。
SONY最高峰である「GM(G Master)」に属するレンズで、発売から年月は経っているものの優れた描写力が魅力です。
独自の「ナノARコーティング」を採用しているため逆光に強く、フレアやゴーストに悩ませたことがほとんどありません。
一方で大口径レンズを使用しているので、重量は886gとミラーレスの標準ズームレンズにしては重量級。
徒歩移動や電車移動が多いシーンではやや負担を感じます。
レンズ③

FE 70-200mm F4 G OSS SEL70200G
2014年にSONYから発売された「FE 70-200mm F4 G OSS SEL70200G」。
開放F値4固定の望遠ズームレンズです。
ズームをしてもレンズの全長が変わらないインナーフォーカス方式を採用しているため取り回しが良く、水滴や埃が入りにくいため悪天候時でも安心して撮影できます。
高度非球面レンズやスーパーEDガラスを用いて、中央部から周辺部まで繊細な描写が可能。
作例は開放F値で撮影していますが、解像感は失われていません。
大きなボケや高速AFを活かす撮影というよりは、腰を据えてピントを絞っていく風景撮影におすすめです。
撮影のコツ
ここからは、御射鹿池で撮影をする際のおすすめ時期や時間帯などを紹介します。
季節や時間帯で見え方が大きく異なるので、できれば何度も足を運んで、季節ごとのベストショットを狙ってみてほしいところです。
撮影時の注意点もあわせてチェックしてください。
オススメの撮影時期
各シーズンに魅力がありますが、特におすすめなのが初夏と、10月中旬からの紅葉シーズン。
新緑の季節は青々としたカラマツを中心に全体が緑に包まれ、まさに『緑響く』のような一枚が撮影できます。
「静寂」という言葉がぴったりなのもこの季節。
秋になると周辺の木々は黄色に染まり、夏の静けさとは一転、鮮やかな光景が広がります。
観光客がもっとも多いのも、紅葉の季節です。
オススメの撮影時間帯
新緑シーズンは朝、紅葉の時期は夕方の撮影がおすすめです。
日の出前の時間帯は、緑の濃さや池の静けさを表現するのに最適。
逆に紅葉シーズンは太陽がある時間帯が狙い目です。
太陽の高度が低くなるにつれ、木々が黄色からオレンジへと変化していくのも魅力の1つ。
15時半頃から撮影ができるとよいでしょう。
また、秋の早朝は稀に毛嵐や霧が発生します。
狙って行くのは難しいものの、一風変わった写真にしたい方におすすめです。
オススメの撮影ポジション
カラマツやその他の広葉樹の中に、対をなして立っている白樺の木を入れる構図は鉄板。
水辺と陸の境目は、画面中央部にもってくると水鏡の様子が際立ちます。
また、中望遠で撮影してあえて空を入れない方が、しっとりとした雰囲気が表現できます。
一方で、青空が見えている日に限っては空を写すとメリハリのある鮮やかな写真になるでしょう。
御射鹿池を撮影する際の注意点
2023年現在、御射鹿池は池周辺に柵が設置され、池のほとりまでは下りられなくなってしまいました。
柵内や周辺の雑木林への立ち入りは禁止されています。
そのため、柵の外側から南側にある対岸を撮影することしかできません。
また、柵に沿って生えている松の木が広範囲で視界を遮り、撮影ポジションが限られているのが現状です。
広角で撮影する場合は手前の木々が画角に入りやすいので、標準~望遠の画角で撮影するのがよいでしょう。
広角撮影の場合は、入り込む木々まで意識する必要がありそうです。
人の多い観光地ではありませんが、10月中旬からの紅葉シーズンは非常に混雑します。
特に、休日の午後~夕方にかけては、駐車場待ちのために数十分単位の渋滞ができるほど。
できるかぎり平日に訪れるか、早めに着くようにするなどして、混雑をさけましょう。
また、撮影場所も多くの観光客やカメラマンで賑わいます。譲り合い精神で撮影してください。
最後に、雪景色を撮影する際の注意点です。
降雪のあと周辺道路は迅速に除雪がされるものの、斜度も急な山道のため道路は滑りやすくなっています。必ずスタッドレスタイヤを装着してください。
また、池周辺の歩道は除雪がされないため、深い雪に覆われています。
状況によっては膝丈ほどの積雪があるので、撮影の際は長靴やブーツを忘れないようにしましょう。
御射鹿池の基本情報
| URL | https://goo.gl/maps/qTJrWuWrNQWB6wSu8 |
| 住所 | 長野県茅野市豊平 奥蓼科 |
| アクセス | 車:諏訪ICから約18km・約30分 電車:JR茅野駅 からアルピコ交通(奥蓼科渋の湯線)で約45分→「明治温泉入口」下車 |
| 入場料金 | 無料 |
| 入場時間 | 24時間 |
| その他 | 駐車場約30台、トイレ有 |
周辺のレジャー・体験スポット
【購入の翌日から利用可】北八ヶ岳ロープウェイ 往復チケット(窓口にて要引き換え)
周辺の宿泊施設
山の宿 明治温泉 御射鹿の湯
まとめ
今回は御射鹿池についてご紹介しました。
新緑や紅葉を映す静かな水鏡……
四季を通じて絵画のような写真が撮れる場所です。
市街地から車で30分ほどの距離にあり、駐車場が併設させれているのもうれしいポイントですね。
周辺には「おしどり隠しの滝」や「横谷観音展望台」など、有名な紅葉スポットがあります。あわせて周ってみてはいかがでしょうか。
撮影ポジションが限られているため個性の出しにくいスポットではありますが、時間帯や気象条件によっては独創的な1枚を撮ることができるかもしれません。
ぜひ何度も足を運んで、個性的な作品作りにも挑戦してみてください。
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minori
1994年生まれ、岐阜県出身。高校時代の友人がきっかけでカメラをはじめる。芸術と食、ワインの趣味が高じて、現在はフランスに留学中。RICOH GR IIIを相棒に、スナップ写真を撮ることが多い。
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