「長時間露光」夜景写真家が選ぶオススメ撮影スポットVol.6

こんにちは。 フォトグラファーのDaiです。
今回は『長時間露光』をテーマにした撮影スポットをご紹介させていただきたいと思います。
夜景撮影をする際に気を付けなければいけないことは『明るさ』になってきます。
明るく撮るためにはISO値を上げたり、絞りを開放で撮ったり、シャッタースピードを長くするなどいくつかの手法がありますが…
その中でも、三脚などを使用してカメラを固定した状態でシャッタースピードを長くする『長時間露光』だからこそ撮れる写真があります。
夜景を撮りたいけど苦手意識がある、三脚を使った撮影に興味があって三脚を買うか迷っているという方の参考になったら嬉しいです。
※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。
※記事内容は2022年8月16日時点の情報に基づきます。
素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。
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目次
撮影前にチェックしたいこと
撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。
撮影マナー
下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。
撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。
さまざまな環境で機材を使用する際の注意
特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。
通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。
防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。
事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。
また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。
結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式)
はじめに
著者プロフィール,Dai

茨城県出身。30歳。都市夜景やストリートスナップ、風景などを中心に撮影。作品を投稿している自身のInstagram(m_dada_i)は、フォロワー4万人以上。趣味の旅行が転じて、今では写真を撮るために各地を訪れている。カメラ歴は4年。夜景撮影にハマったきっかけは、横浜みなとみらいの夜景を撮影したこと。
長時間露光撮影におすすめのスポット
1.永代橋
焦点距離:20mm、三脚:○
屋形船が通ると、この橋からは無数の光跡が撮れるんですけど…、最近までコロナの影響で全然屋形船が通らなかったんですよね。
それが、また徐々に屋形船が増えて、撮影できるようになってきたので、おすすめです。
撮影のコツ
【構図】
橋の上から撮るようになるんですけど、手すりと手すりの間からのぞき込むような形でレンズをセットします。
そのとき、水面に近くなるよう、レンズを手すりの隙間から通して三脚を一番低い位置にすると、すぐ下から屋形船の光跡が伸びるように撮れるんです。
【そのほか】
屋形船はそこまで早いわけではないので、奥から手前にいくまで根気強く待ってレリーズで撮り続けないといけません。
なので、結構長秒で撮っています。中には、フィルターを付けてかなり長く撮っている人もいますね。
私のレンズはフィルターが付けられないタイプのレンズですが、長くて120秒、だいたい70~90秒で撮っていました。
屋形船が多い時は数枚で済みますが、少ない時は何枚も撮って比較明合成する必要があります。
これだけ何本もの光跡が伸びているように見せるには、屋形船が多いときは2枚くらい、少ないときは5枚くらい、長秒で撮影したものが必要です。
変則的な動きをしている屋形船の光跡や、水しぶきなども面白いアクセントになっています。
位置情報
2.小田急百貨店 新宿本館
焦点距離:12~14mm、三脚:○
はさみのような光跡が撮れるので、”はさみレーザー”と呼ばれている有名な場所です。
この1枚はもうすぐ撮れなくなってしまうので、このタイミングでぜひ紹介したいと思いました。
新宿の小田急百貨店から撮影しているんですが、今年の2022年10月2日で閉店してしまうので、それまでの期間限定なんです。
新しく複合施設ができる予定らしいのですが、今と同じように撮影できる場所があるか分からないので、私は閉店のことを知って、また撮りにいきました。
ただし、ここは超広角じゃないと撮れないんですよね(笑)12mmでもギリギリで、14mmだと下を切るようになります。
撮影のコツ
はさみの持つ部分がよくわかるように、車が通るタイミングを見ながら撮るのが◎です。
フィルターを持っている方なら、三脚にセットしてインターバルで撮りっぱなしにすれば、やりやすいと思います。
私の場合は、フィルターなしで、まずは右側の持ち手を撮って、その後左側、奥側と三分割などで撮る方法にしていました。
建物自体が結構古く、ガラスの傷が目立つのと、百貨店の明かりで写り込みが目立つので、それらの写り込み対策が必要です。
撮影の時間は、20時頃の一番交通量が多い時間帯が比較的撮りやすくなります。
3.八ッ山橋付近の歩行者用踏切
焦点距離:50~70mm、三脚:○
船、車ときたので、次は電車の光跡にしました!歩行者用の小さな踏切です。
下り方面の、自分側に向かってくる電車じゃないと、この光跡が撮影できません。品川方面に向かう上りの電車は奥の線路を通ります。
撮影のコツ
【構図】
S字になっている光跡は、電車のヘッドライトと、車両中央より下あたりにあるライト、左右それぞれ合わせて計4つです。
これが長秒で露光する際に、ライトの高さが被ってしまうと、全部白飛びしてしまうんですよ。
なので、下のオレンジのライトの高さよりも下の位置から、カメラを煽るように構えます。そうすると、綺麗なS字になるんですよね。
撮影設定も電車のライトが明るいので、ISO値は一番低くして絞りは極力絞って撮るのが良いと思います。
また、踏切のバーよりも下の、結構低い位置にして、バーが写らないような角度に調整して撮ります。
広角にするとバーが写り込んでしまうので、標準の50~70mm付近で撮るのがおすすめです。
【そのほか】
作例を良く見ると、実は「急行羽田空港行き」という文字が浮かび上がっているんですよ(笑)
白い太い光跡の間にある細い光跡は、この文字の光跡なんです。
だいたいレーザーは最後まで流すんですが、ここでは途中でシャッターを切って、あえて手前で止めています。
奥で電車が見えたタイミングでシャッターを押して、地面にある白線に電車がきたタイミングでシャッターを切ると、作例のように撮れます。
位置情報
4.飛鳥山駅 入口付近
焦点距離:20mm、三脚:○
これは路面電車です。電車ギリギリのように見えますが、柵が設けられた歩道ギリギリに三脚をセットして撮影しています。
撮影のコツ
【構図】
上と下のライトが、上下でシンメトリーになる感じで、光跡の曲線がうまく画角に入るようにします。
あとは構図的に、上の光跡に重なる街灯を中心にもってきたくて、少しずつ調整しました。
バランスを気にしちゃって、光芒とかみると、写真の中心とか三分割のグリッド線上にもってきたりするんですよね。
初めて撮りにいった場所だったので、なかなか思うようにいかず、何度も撮り直しました。
路面電車なので車も通っているんですけど、タイミングで車が止まったり進んだりするのか、まずはここの交通ルールを把握することに時間を使いましたね(笑)
写っている光跡は、奥からこちらに向かってきた路面電車で、車体が写っているのは、ちょうど信号待ちをしている奥に進む路面電車です。
位置情報
5.浜松町付近 歩行者デッキ(空中遊歩道)
焦点距離:200mm、三脚:○
最近ずっと建設中だったたところで、道路よりも高い位置にある、浜松町駅から竹芝まで直通で歩ける歩行者デッキです。
撮影のコツ
【構図】
ゆりかもめの方へ撮影にいく際に見つけた場所なんですけど、そのときは70mmまでのレンズしか持ってなかったんです。
APS-Cのモードで構図確認したところ、200mmくらい必要な感じだったので後日改めて撮りに行きました。
真ん中に上りと下りの道路があるので、それがしっかり左右対称になるような位置にするのと、奥のレインボーブリッジも中央にくるように、できるだけバランスが綺麗になるように調整しました。
車が道路の端を走ってくれないので、光跡を左右対称にすると中央の縁石がズレちゃって気持ち悪いんですけど…、光跡を優先しています。
【そのほか】
歩行者デッキが前面ガラス張りなので、写り込みが気になる方は、対策をしておいた方が良いと思います。
交通量が多いので、レリーズがなくても、カメラと三脚がブレないようにセットすれば撮りやすい場所でした。
位置情報
作例写真の撮影に使用した機材
カメラ
Nikon Z6II

私はずっとNikon(ニコン)を使っているんですけど、Z6IIの体感として、高感度耐性が強いと思いました。一般的には、ISO感度上げて明るく撮影するとノイズ(写真のザラつき)が出てしまうと思うんですが、それが本機だとあまり目立ちません。Nikonのボディ全般にもいえるんですが、自然な色合いにも写してくれるので、夜景や風景写真向きですね。色を変えちゃっている私がいうのもあれなんですけど(笑)
| Nikon Z6II | |
|---|---|
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 対応マウント | ニコンZマウント |
| 有効画素数 | 2450万画素 |
| ISO感度(通常) | 100~51200 |
| シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
■購入する場合は、240,500円(税込 ※2022/02/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。
Nikon D810

2台体制で撮るときに使っているカメラです。最新のD850に比べると機能性はやや劣ってしまいますが、D810の良さはD850より画素数が少ないので、高感度のノイズが目立ちません。空のグラデーションも色割れ(年輪のような段階がつくこと)が少なく、ニコン機の中でも高感度に強いカメラだと思います。夜景以外にも星撮りメインの人もよく使っているカメラですね。
| Nikon D810 | |
|---|---|
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| 有効画素数 | 3635万画素 |
| ISO感度(通常) | 64~12800 |
| シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
■購入する場合は、90,000円(税込・中古 ※2022/06/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。
レンズ
SIGMA 12-24mm F4 DG HSM

広角レンズにおいて2mmの差って大きいんですよね。なので、初めて12~14mmで撮影すると、感動します。普段見ている景色とは違う見え方で、迫力があるのでハマりますね。特に、東京スカイツリーやビルなどの建物を、下から迫力つけて撮るなら12mm前後があると良いと思います。
| SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.24m |
| 最大撮影倍率 | 1:4.9 |
■購入する場合は、166,995円(税込 ※2022/02/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM

同じスペックでTAMRON(タムロン)製やNikon製の純正レンズもあるんですが、ビルなど建物がシャープに写るのが好きで、撮影はほとんどこの1台で撮影しています。このレンズは、解像度が良くてシャープに写すことができるので、初めから自分の作品イメージ通りに仕上がるんですよね。
| 70-200mm F2.8 DG OS HSM | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| レンズ構成 | 22群24枚 |
| 絞り羽根枚数 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 1.2m |
| 最大撮影倍率 | 1:4.8 |
■購入する場合は、142,800円(税込 ※2022/02/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。
その他
Velbon(ベルボン) 小型トラベル三脚 UT-63
| UT-63 | |
|---|---|
| 最大高 | 155センチメートル |
| 最低身長 | 33.2センチメートル |
| 重量制限 | 3㎏ |
| 商品重量 | 1620g |
■購入する場合は、47,740円(税込 ※2022/02/22現在 Velbon)となっているようです。
あとがき
今回『長時間露光』をテーマにして都内夜景の撮影スポットをご紹介させていただきましたが、同じ場所でも被写体を流して撮る・止めて撮るなど撮影の設定次第で違った写真に仕上がります。
目で見ているときはイマイチでも撮ってみると意外と面白くなったりするので、設定を少し変えたりしながら撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また『長時間露光』はほかの撮影シーンでも役に立つ撮影手法になります。今のシーズンですと花火撮影や星・天の川の撮影などでも必要となってくるのでぜひ三脚を使った撮影を楽しんでみてください。
この記事を書いた人

写真家.Dai
茨城県出身。30歳。会社員。都市夜景やストリートスナップなどを撮影。フォロワー4万人を超えるInstagramで作品を投稿。
■Instagram: m_dada_i
■Twitter:Dai
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