雪景色の写真をキレイに撮影する方法!

  • 2021.11.04
  • 2024.10.04
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冬を代表する被写体である雪。新雪に覆われた景色や、降り注ぐ雪に1度はカメラを向けたことがあるのではないでしょうか。しかし、いざ撮影してみると「暗く単調でパッとしない写真になってしまった」「降雪が全然写らない…」というように、思い通りの写真が撮れなかった経験を持つ方も多いはず。

そこで今回は、綺麗で印象的な雪景色を撮るコツをご紹介します。撮影時のカメラ設定や注意点、機材の選び方についても解説するので、併せて参考にしてみてください。

素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。

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撮影前にチェックしたいこと

撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。

撮影マナー

下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。

撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。

さまざまな環境で機材を使用する際の注意

特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。

通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。

防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。

事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。

また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。

結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式

綺麗で印象的な雪景色を撮影するコツ

色味を意識する

雪が真っ白である点に加え降雪の日は曇り空が多いため、雪景色の撮影は色味が単調になりがち。全体的に彩度が落ち、ぼんやりとした写真になってしまいます。そのため、晴天日を狙い、青空や、朝焼け・夕焼けなどの色彩を取り入れることが重要です。電車の赤色や緑色、湖の青色、神社であれば鳥居の赤色など、白と相性のよい色を差すと印象的な写真に仕上がります。差し色が見つからない場合は、ホワイトバランスを寒色に調節してブルートーンの世界を表現するなど、工夫するのがよいでしょう。

あえてモノクロで表現する

あえて彩度を極限まで抑えた写真にする方法も表現の一つです。冬は1年でもっとも彩度・輝度が低くなる季節のため、水墨画のような世界を描写するチャンスでもあります。庭園や山里、冠雪の木々など、色のないものだけを写すと、冬の寒さや厳しさが際立つ写真に仕上がるはず。

太陽を活かしてキラキラした写真にする

スキー場でよく目にする、キラキラと雪が輝いている景色。あの眩しい雪景色を写真で表現するには、雪の粒が飛んでいる日、尚かつ晴天日がねらい目です。朝は気温が低いため雪が溶ける心配もなく、時には日差しが木々をオレンジ色に染めてくれることも。逆光またはサイド光になる構図で撮影すると、太陽の反射で地表や木々の雪がキラキラと輝く写真が撮影できるでしょう。雪質は、水分の多い雪よりも雪の結晶が目で判断できるようなパウダースノーがおすすめです。

>>逆光を活かした撮影方法を知りたい方はコチラ

降っている雪を止める

やや難易度は高いものの、積もる前に雪が溶けてしまう地域でも撮れるのが、降っている雪の写真です。通常、雪は白く粒も小さいため、撮影しても背景と同化してなかなか写真に写りません。しかし、フラッシュを当てて明るく照らしてあげると、雪が止まっているような写真を撮影可能です。また、ピント位置がずれた雪はふんわりと玉ボケのようになり、より幻想的な雰囲気に。夜景やイルミネーションとの相性もバツグンなので、夜に雪景色を撮ってみたい方はぜひ挑戦してみましょう。フラッシュは内蔵タイプでも撮影できるものの、クリップオンストロボ(ホットシューに取り付ける外付けタイプ)の方がより遠くの雪まで照射できるためおすすめ。

また、フラッシュがない場合でも、明るい空を避けて暗い背景を選択すれば、降雪を写すことが可能です。

樹氷や霧氷を狙う

降雪・積雪とは異なりますが、樹氷・霧氷も自然が作り出した冬の芸術的な光景です。樹氷は、氷の粒が完全に木々を覆って雪の塊になる現象。青森の八甲田山や宮城の蔵王など、限られた場所でしか見られない現象です。一方、霧氷は、冷えた霧粒が木々に吹き付けられて、その衝撃で氷となる現象。まるで木々に雪の花が咲いたように、ディティールを残しながら真っ白に染まる点が特徴です。画になりそうな被写体や現象・風景などを探してみるのも一つの手でしょう。

雪景色を撮影する際のカメラ設定

撮影モード

  • 絞り優先モード
  • シャッタースピード優先モード

雪原や樹氷などの風景写真、雪景色を背景とするポートレート、ストロボを使用した降雪写真を撮る場合は、絞り優先モード(Avモード・Aモードなど)に設定します。絞り優先モードは、絞り(F値)と露出を任意の値に設定すると、シャッタースピードをカメラが自動で決めてくれるモードのこと。手持ち撮影の際は手ぶれをしない範囲にシャッタースピードが収まるよう(※)、F値を調節していきます。

※手ぶれを起こさない限界のスピードは、一般的に『1/焦点距離秒』。実際には限界のスピードより少し早く設定した方がぶれを防げます。

「絞り優先モードでシャッタースピードが長くなってしまったら、雪が伸びてしまうのでは?」と思う方もいるかもしれません。雪を止めて撮影したい場合は、ストロボを使用しましょう。ストロボ光を使う際はシャッタースピードは重視しなくてもOK。なぜなら、ストロボの閃光は数万分の1秒という一瞬の光だからです。写真として写るのはストロボ光に照射された光景のみで、結果として雪は静止状態で切り取られます。

ストロボ光を使用せずに雪を止める場合は、早いシャッタースピードが必須のため『シャッタースピード優先モード(Sモード、Tvモードなど)』を選びましょう。

ISO値

  • ISO100~400

周囲の明るさによって適宜調整します。

F値(絞り値)

  • F2.5~5.6(ボケ重視の場合)
  • F8~16(パンフォーカスを狙う場合)

降っている雪を大きくぼかしたい場合、F値は2.8~5.6を目安に設定します。F値が小さいほど雪は大きくボケてふんわりと写るものの、降雪量が多いときは要注意。画面が雪だらけでうるさくなってしまうので、好みと積雪量によって調節します。一方でパンフォーカス(画面全体にピントが合って見える状態)の風景写真を狙う方は、F値をF8~16に絞るとキリっとした写真になるでしょう。F値を絞り過ぎるとカメラに入る光量も減り、写真が暗くなったり、明るくするためにシャッタースピードが遅くなって手ぶれを起こしたりすることもあるので、注意してください。ISO値の調節や三脚の使用などで対処可能です。

シャッタースピード

  • 雪を止めて撮る場合は1/250秒以上

絞り優先モードの際はカメラが自動で設定してくれます。雪を止めて撮影したい場合は、シャッタースピード優先モードにて1/250秒以上のスピードを選択します。ストロボ光を使わず雪を止められる限界のスピードがおよそ1/250秒。降雪の勢いを見ながら調節します。反対にシャッタースピードを1/250秒以下に設定すると、雪が伸びた軌跡を写すことも可能です。降雪量によっては吹雪のような描写もできるため、天候によっていろいろな表現方法を試してみると面白いでしょう。

露出

  • プラスの露出補正

真っ白な雪景色は、カメラが明るい状況であると判断して暗く調整しようとします。そのため、+1.0~+2.0ほど露出を上げると適正な明るさの写真が撮影できるはず。ただし、場合によっては白飛びを起こす可能性もあります。ヒストグラムやハイライト警告を確認することが大切です。

ホワイトバランス

  • オート~やや寒色系

太陽マークや蛍光灯マークを選択します(数値で設定する場合は4500K~5500Kあたり)。好みや情景によっても変わるので、後々ホワイトバランスの変更ができるRaw設定での撮影がおすすめです。

>>ホワイトバランスについて詳しく知りたい方はコチラ

雪景色を撮影する際の注意点

カメラは精密機器で、水分が大敵。防滴カメラであっても内部に水が侵入しないよう、雪が降っている中でのレンズ交換は避けましょう。カメラ・レンズが濡れてしまわないよう、レインカバーなどを掛けて対策するのも手です。ついた水滴はすぐにふき取り、乾燥剤が入ったボックスなどに入れるのがベスト。また、雪が降っていなくとも低温の場所から急激に温かい所へ持って行くと結露を起こす場合があります。車や屋内へ移動する際はタオルなどで機材を覆い、急激な温度変化を避けましょう

もちろんカメラだけでなく、撮影者の装備も重要。「寒くて撮影に集中できない!」ということがないように、ブーツやスノーシュー、インナーやジャンバー、手袋、帽子、ホッカイロなど防寒対策を万全にして、安全で快適な撮影を心がけましょう。

雪景色撮影におすすめなカメラ・レンズの選び方

カメラ

上記の通り、雪景色の撮影はカメラが濡れたり結露したりする可能性が高いため、簡易防滴や防水機能が搭載したカメラだと安心です。また、剛性だけでなく、描写性能も重要。雪にできた淡い影の濃淡や霧氷に覆われた木々のディティールなど、繊細な風景をより美しく記録するには、センサーサイズの大きい一眼カメラがおすすめ。ただし、一眼カメラは重量のあるモデルも多いので、徒歩での移動が多い場所へ向かう際は、軽量なミラーレスやAPS-C機などのコンパクトなモデルを選びましょう。移動距離が短かったり、三脚を使用したりする場合は多少重量のあるモデルでも問題ありません。

レンズ

カメラと同様に、レンズも防滴や防水機能があるモデルを選びましょう。降っている雪を大きくぼかしてたくさん写したいときは、開放値の小さいレンズが必要です。最低でもF4まで開けるレンズが欲しいところ。焦点距離に関しては、スポットによって被写体との距離があったり、進入禁止エリアがあったりする可能性があるので、撮影地で画角調整ができるズームレンズがおすすめです。24~70mmをカバーするズームレンズは、風景写真やスナップ、ポートレートまで幅広く対応できる汎用性があります。

まとめ

雪景色撮影方法

雪景色を綺麗に撮るコツとカメラ設定、おすすめの機材をご紹介しました。まずはどのような景色を撮りたいのか頭の中でイメージしてから、シーンに合った機材・カメラ設定で撮影してみましょう。画になる風景やスポットを撮影したり、差し色を加えたりするだけで、ぼんやりした雪景色の写真から卒業できるはず。ぜひこの記事を参考に、印象的な銀世界を撮影してみてください。

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GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集スタッフ Chino

こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASSのライター。自社Webメディア『GOOPASS MAGAZINE』などの、ディレクション・記事制作などを担当する。数年のブランクを経て、2014年にカメラを再開。 風景・星景をはじめとする自然物の撮影が中心で、季節感のある写真を好む。使用カメラはCanon EOS 6D。

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