【2021年最新】逆光を⽣かして写真を撮る⽅法

カメラで撮影をするとき、逆光を避けて撮影している方も多いでしょう。でも、逆光を味方につければ、ポートレートや家族写真などを素敵に撮ることができるのです。今回の記事では、逆光を生かして写真を撮る方法をご紹介します。

光を味方につければ写真を撮影する際も恐くない

カメラは被写体に当たって反射した光を記録するもの。どんなにカメラのレンズや設定を工夫しても、良い光が被写体に当たっていなければ、良い写真にはなりません。常に光源の位置を意識して、被写体に当たる光に着目することが大切です。たとえば植物を撮るときに、光が当たるように下から撮影するのも面白いですね。きっといつもとは違う光が見えてくるはずです。また、家族写真を撮るときなどに逆光を避けて撮影している人もいるかもしれませんが、逆光でも大丈夫。光が被写体の顔に当たっていなくても、実際に見た光の当たり方とカメラを通して見た光の当たり方は違うからです。

こんなシーンを逆光で撮ろう

逆光の特徴は、被写体の輪郭がはっきりと出ること。明るい背景に被写体のシルエットが浮かび上がった写真を見たことがあるでしょう。逆光で撮影されたシルエット写真は人物の輪郭がしっかりと表現されています。被写体の前から光が当たる順光と比べると被写体自体は暗くなってしまいますが、撮影に適さない光ではありません。反対に撮り方次第では、人物や花などをもっとも美しく見せることが可能です。たとえば、逆光で被写体が暗くなる時は、露出補正を明るめに設定してみましょう。表現したいイメージ通りの明るさで写真を撮ることができます。また、人物撮影の際も逆光はオススメです。被写体が太陽を背にすることで眩しそうな顔になることを防ぐことができ、髪の毛がキラキラと柔らかく表現されます。状況によっては露出補正だけでなく、レフ板やストロボなどを使って影の部分を明るくするなど工夫が必要になることもあるでしょう。順光で撮る写真と比べると、逆光での撮影は少し上級者向けかもしれませんが、ちょっとしたコツで写真の仕上がりをコントロールすることが可能です。

さまざまな光源の種類

逆光とは、被写体の真後ろからの光源のこと。つまり、逆光撮影とは、太陽に背を向けた状態で被写体を前から撮影することを指します。逆光で撮影をすると、光と影がきれいに出てやわらかく自然な雰囲気の写真を撮ることが可能です。一方、順光は太陽に背を向けて撮影するわけですが、そうすると被写体が太陽と向き合うことになってしまい、眩しさに被写体が目を十分に開けられないこともあります。写真を撮るときは、いつもどの方向やどの角度から、どのような光が被写体に当たっているのかを常に考えるようにしましょう。そうすると、カメラの上達も速くなります。光の当たり方はそれぞれに名前があるので、覚えておくと良いでしょう。

それぞれの光源には以下の特徴があります。
順光と逆光
順光は被写体の正面から光が当たるので、色を正確に記録しやすくなります。ただ、被写体の凹凸にも影が出てしまうため、どうしてものっぺりとした仕上がりになりがちです。逆光は、被写体の正面側が影になり、背景との明暗差が大きなメリハリのあるドラマチックな仕上がりになるので、使いこなせると表現の幅が広がります。一方で、露出決定が難しくなり色も出にくくなるので注意が必要です。

サイド光
被写体に対して横から当たる光のことをサイド光といいます。サイド光では被写体に影がはっきり出やすく、明暗がはっきりとした描写になるため、被写体を立体的に写したいときにぴったりです。

半順光と半逆光
半順光は、明暗差が少ないため、サイド光よりも撮影しやすい点が特徴です。また、被写体の斜め後ろ45°からさしている光を半逆光といいます。逆光とサイド光のメリットを併せ持つ半逆光は、ドラマチックなイメージを残しつつ、逆光ほど被写体が暗くならないのがポイント。適度な影ができ、被写体を立体的に表現できる半逆光は、写真に開放感を出すことができます。料理写真を撮るときにもよく使われる光源です。

逆光のメリット


デメリットが多いように思える逆光ですが、実はその特性を生かせばもっと魅力的な写真が撮れることがあるのです。逆光には以下のようなメリットがあります。

・被写体と背景の露出差がしっかり出るため、明暗差がきれいに仕上がる。
・被写体が影になり暗くなるため、プラス補正で撮影すると結果的に背景も明るくなり、背景に奥行きのある写真が撮れる。
・人物撮影の場合、顔に直接光を当てないため髪が光りツヤができ、シワや顔の中の立体感も目立ちにくい。
・料理撮影の場合、シズル感のある、美味しそうな写真が撮れる。

逆光のデメリット

ただし、逆光で撮ろうとすると多くの場合被写体が暗く写ってしまいます。原因は、カメラ側が明るい背景に露出を合わせようとするからです。他にも以下のようなデメリットがあります。
・被写体が黒つぶれを起こし、色味が失われる。
・被写体が光を受けないため背景との明暗差が出やすく、適正な露出を決めるのが難しい。

逆光撮影は明暗差が激しく白飛びや黒つぶれの可能性があるため、結果的に苦手意識を感じる人が多いのです。

逆光と露出補正

逆光のある環境でそのまま撮ると被写体が暗く写ってしまうわけですが、これを解決するのが露出補正です。被写体が明るく写る程度まで、プラス補正(露出補正において写真を明るくする操作のこと)をしてみましょう。その分背景も明るくなり、全体的にやわらかく明るいトーンで撮影できます。逆光を味方につければ、透明感を演出したい場合にも最適なライティングとなるのです。

逆光を利用する際に注意したい太陽の高さ

逆光は、背後からの光の射し込みがそこまで強くなく明暗差も小さいため、太陽が高い時間帯の方が扱いやすくなります。また、プラス補正幅を最小限に抑えることができるので、背景の明るさを飛ばしすぎずに自然なトーンで気軽に撮影できるでしょう。夕方の逆光は強く射し込むので、フレアも生じやすく、プラス補正でかなり明るく背景を飛ばさないと手前の被写体が暗くなってしまうのです。

フレアとは?

逆光のような強い光線がレンズに入り、白い光が写真に写り込んでしまう現象のことをフレアといいます。フレアを防ぐには、レンズに光が当たらないようにカメラアングルを工夫するのが効果的です。また、レンズフードは装着するだけでも大きな効果があるので、気になった人はぜひ一度試してみてください。一方で、フレアをわざと描写のアクセントにする場合もあります。その方法については、この後の項目で説明するので興味のある方はぜひチェックしてみてください。

逆光で撮影するための4つのポイント

逆光について理解できたら、実際に撮影していきましょう! ここからは逆光撮影を行なう際のポイントをお伝えしていきます。

1.レフ板で光を補う

ケント紙や発泡スチロールなど白い素材でも代用できますが、レフ板を用いるのも効果的です。レフ板は内蔵ストロボよりも柔らかい光をあてることができますし、位置を変えることで光が当たる角度を調整することができます。例えば、下からレフ板を当てることであてることで、反射光で顔のシワやシミを飛ばすことも可能です。

2.ストロボを補助光として用いる

逆光で顔が暗くなりがちなシーンでは、カメラのフラッシュや内臓ストロボ、外付けストロボ(クリップオンストロボ)を利用しましょう。日中の明るい屋外でフラッシュを強制発光させることを「日中シンクロ」といいます。十分光量のある屋外でなぜストロボをたくの?と思う人もいるかもしれませんが、ストロボの光を使って、被写体と背景の明度の差を緩和することができるのです。

3.フレアやゴーストを入れる

ゴーストとは、太陽光などの光源以外の光が画面に映り込むこと。先ほどフレアは避けるべきこととして紹介しましたが、フレアやゴーストが入った写真は幻想的に仕上がることもあり、最近は積極的に取り入れられています。

4.光を物で緩和させる

直射日光などの強い光があるときには、なかなか撮影が難しいですよね。そのときにレフ板をカメラから見えない位置の被写体の上に持ってくることで、被写体に当たる光を緩和することができます。被写体が人物の場合は、モデルに帽子をかぶってもらったり、日傘をさしてもらったりするのもオススメ。顔にあたる光が弱まり、自然な仕上がりになります。

透過光を使おう

逆光の中にも透過光という、被写体が透き通って見える光があります。透明のグラスや瓶の撮影などに利用する光で、透明感を出したり被写体を色鮮やかに表現したりすることができます。薄い葉っぱや花びらなどには、透過光を意識すると良いでしょう。まず太陽の位置を確認して、葉っぱや花びらに太陽の光が透けるようなポイントを探します。薄い葉っぱなどは光の当たり方で発色が変わるため、順光よりも逆光の透過光を選べば、色鮮やかに撮ることができます。

透過光を狙うためには、撮影する際に低めのアングルから撮るのがポイント。厚めの葉などは光がほとんど透過しないので効果がありませんが、モミジなどは季節を問わず透過光での撮影が楽しめます。暗い部分をいかすため、露出補正はマイナス側に設定して対応するようにしましょう。暗い部分が締まり、メリハリのある描写が楽しめます。

逆光で撮影する際におすすめのレンズ

ゴースト・フレアを生かした写真を撮りたい場合、オールドレンズを使うのがおすすめです。ここからはGooPassがおすすめする、オールドレンズをご紹介していきます。

Old Lense Leica Summarit 50mm F1.5 (前期)

緻密で立体的に写る大口径標準レンズ

現代的なレンズにはない、上品なボケ具合を楽しめるオールドレンズです。いっぽう絞るとシャープなのもオールドレンズならでは。もともと基本性能の高いレンズなので、順光の時の緻密さ、逆光の時のフレアと一度で二度美味しいレンズとなっています。

製品名 Old Lense
Leica Summarit 50mm F1.5 (前期)
レンズタイプ 単焦点
焦点距離 50mm
重さ 320g

■購入する場合は、193,600円(税込)(2020/8/24現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額15,180円(税込)でレンタル可能です。
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額10,780円(税込)で1週間借りることができます。

Canon 25mm F3.5

薄型パンケーキボディで良質な写りが楽しめる広角単焦点レンズ。

Canon 25mm F3.5は、1956年に発売されたレンズで、当時の25mmレンズでは世界最高の明るさを誇りました。カール・ツァイスのトポゴンを原型に設計しており、前群にかなり強い曲面のガラスが採用され、最後部に1枚平面ガラスを配置するという特徴的なレンズ構成をしています。開放絞りでは、解像力にわずかな柔らかさはあるものの、線の細さと空気感を感じられる良質な写り。周辺減光も強くないため、程よく被写体に目線を集中させてくれます。絞り羽根は六角形絞りが採用されているので、点光源は円形ボケになりませんが、素直でクセのないボケ味です。薄型のパンケーキボディに広角25mmの焦点距離で、常用レンズとして最適。スナップ撮影にもってこいの1本です。

製品名 Canon 25mm F3.5
対応マウント ライカLスクリューマウント
重量 145g

■GooPassなら月額10,780円(税込)でレンタル可能です。

旭光学工業 SMC TAKUMAR 50mm F1.4

高い解像力と色乗りでオールドレンズデビューにオススメな一本。

SMC TAKUMAR 50mm F1.4は、1973年に発売されたレンズです。特殊なガラス材の「アトムレンズ」を採用しているので、経年劣化によってガラスが黄色に変色した個体が多い点が特徴。そのため、写真自体も黄色く写ることがありますが、その点を理解して使用するか、デジタルカメラで補正しながら撮影すれば、高い描写力を楽しめる一本です。
解像力が高く、開放絞りからのピント面はしっかりとしています。また、色乗りの良さとコントラストの高さで、写りは全体的にハッキリとした印象です。光の具合によっては、オールドレンズらしいノスタルジックな描写をすることも可能。背景ボケに多少クセがあるものの、とろけるような大きなボケ感で被写体を立体的に表現します。また、8枚の絞り羽根は円形絞りになるので、点光源を背景に配置して撮影すれば美しい玉ボケも楽しめるでしょう。初心者の方のオールドレンズデビューにオススメです。

製品名 SMC TAKUMAR 50mm F1.4
対応マウント M42マウント
重量 225g

■GooPassなら月額6,380円(税込)でレンタル可能です。

今すぐレンタルできるオールドレンズ

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まとめ

逆光が良くないと言われるのは、標準露出のままだと被写体が影になってしまうから。逆光の特性を理解し、露出補正をすれば全く問題ありません。逆光を取り入れると写真がもっと楽しくなりますよ。ぜひ色々な撮り方を試してみてくださいね。

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