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スマホ・コンデジ・一眼カメラを比較してみた〜ポートレート撮影編〜 4ページ目

四条河原町〜Shijo-Kawaramachi〜

京都に馴染みの深いこころさんには「住んでいた頃、普通に遊んでいたところに連れて行ってください。そこで撮りましょう」とリクエストしていました。

四条河原町は四条通と河原町通が交わる交差点名ですが、この界隈を中心に広がる国内有数の繁華街、中心市街地を指す呼称でもあります。

スマホ(OPPO Reno 5A)

ここで初めてスマホを取り出して撮影します。

「京都を離れた今でもたまに買い物にくるんです」と、こころさんが慣れ親しんだ街で、いよいよスマホが本領発揮。

日常のシーンを捉えるならスマホは最高です。

休憩と着替え、そしてランチを兼ねてデパートに入りましたが、人目があって目立つ場所でもカメラを構えるよりスマホのほうが周囲に抵抗感を与えません。

これは写真や動画を撮るうえで大きなアドバンテージ。

画質的にも、難しいことは考えず、そのまま撮るだけで及第点の写真を撮れるのが近年のスマホ。

撮る人を選ぶ一眼カメラとはまさに対極にあるのが、撮る人を選ばないスマホなのです。

多くの機種には撮影シーンに合わせたモードが搭載されており、ポートレートモードがあれば肌をやわらかく、背景をボカした写真が得られます。

ただし、そんなスマホもSNSなどネット上で写真を楽しむには十分ですが、本格的な写真を撮るにはやや満足できない面もまだあります。

先ほど「及第点の写真を撮れる」と言いましたが、一見きれいに見える写真でもディテールがよく再現されていないなど、力不足を感じる局面が今回の撮影でもありました。

かなりいい線をいっていることは間違いないのですが、道具としての使い勝手もスマホ単体で本格的に構えて撮る設計にはなっていないことから、やはりこの写真のようにスマホならではの近しい距離感を生かした撮影が、良さを発揮できるのでしょう。

本来なら下りエスカレーターには自分が先に乗るところですが、このアングルで撮りたくてあえて先に乗ってもらいました。

これ、有名な玉子サンドなんです。

撮影のオフショットって意外と記念になるものですが、そんなメモ的な写真にもスマホは便利。

テーブルフォトも、OPPO Reno 5Aの6400万画素のメインカメラにお任せです。

スマホ(iPhone11)

写真の撮り手としては、構えていないリラックスした表情を、近い距離感で撮れるのがスマホの大きな魅力ではないでしょうか。

手前のテーブルとカップ、モデルさん、背もたれの後方と、距離感の異なる階層を意識して撮ればスマホでも奥行き感を表現できます。

また、iPhoneでもAndroidでも手軽にさまざまな写真の撮り方を楽しめる機能が満載されていますが、たとえばバースト(連写モード)などは、一度にたくさんの写真を撮って後からベストショットを選び出すのに便利です。

iPhoneの場合、以前はシャッターボタンを押し続けるとそのままバーストできましたが、11以降はまずシャッターボタンを左へスワイプしてから押し続ける仕様に変更されました。

iPhoneとしては結構な旧型となる11ですが、1200万画素のカメラはSNS用途ならまだまだ通用します。

ズーミングに関しても写真のように直感的な操作で簡単にズームアップできます。

iPhoneは多少型落ちの機種でもスムーズな操作感が気持ち良いので、積極的にいろいろな機能を使ってみたくなりますね。

コンデジ(Canon G7 X Mark III)

ここで、カメラをスマホからコンデジにチェンジします。

休憩を終えて外へ。

私はモデルさんに着替えてもらった後は、必ず全身撮影するようにしています。

Lightroomなどのソフトで時系列順に写真を整理するときにわかりやすいアイキャッチになるし、ファッションの記録を残しておけるからです。

しかし、いいお天気でした。

ランチ後の時間帯はコントラストが強く出がちになりますから、人物撮影する場合にはモデルさんに立ってもらう場所をより慎重に選びます。

四条通を渡りながら。

こんなスナップにコンデジは本当に便利。

PowerShot G7 X Mark IIIはダイヤルなどアナログの操作系を採用しているので、カメラの設定状況をある程度は外から確認できるし、レンズ周りの部分も細かなクリック感とともに回せます。

直感的な操作ができるのは嬉しい点です。

コンデジ(Canon G7 X Mark III)

ちょっと日差しが強すぎて顔に強い影が出てしまうので、いったん紅茶店にエスケープ。

こころさんにはしばらく自分撮りで遊んでもらいます。

PowerShot G7 X Mark IIIのチルト式のモニターは上方向約180度、下方向約45度まで動かせるので自撮りもモニターで確認しながらできます。

スマホ(OPPO Reno 5A)

スマホで撮った写真をアプリでコラージュ。

スマホは写真の世界を楽しく広げてくれるツールです。

クラシックカメラとフィルムで楽しむのも写真なら、スマホとSNSで楽しむのも写真ですね。

ミラーレス一眼カメラ(Canon EOS R5)

ここで再びミラーレス一眼カメラ(+大口径レンズ)の出番です。

錦市場はアーケードなので完全な外のようには明るくありませんし、いろいろな照明が混ざっています。

感度に余裕があって露出、カラーバランス、さまざまな微調整がしやすいのは本格的なカメラならではの大きなアドバンテージです。

ちょっと情景を入れ込みたかったのでF2.8に絞りました。

最後はモノクロームにしてみました。

フルサイズの50mmで開放F1.2。

手前の瞳にピントを合わせると、奥の眼はもうボケます。

なだらかなボケは自然で髪のディテールも失われていません。

このボケ感は、やはり本格的な一眼カメラの真骨頂でしょう。

撮影を終えて…

ミラーレス一眼+大口径レンズ、ズームレンズ搭載の高級コンデジ、スマホでポートレート撮影をしてみましたが、それぞれのカメラの特長を、適材適所で生かす楽しさを満喫できました。

本腰を入れてポートレートを撮るならやはり一眼+大口径は頼もしいし、撮り手とモデルさんの気持ちの入り方も違ってきます。

ズーム搭載のコンデジはコンパクトでフットワークがよい写真を撮るのにとても便利です。

カメラとして設計されているので使い勝手も満足がいき、高価格帯のものは道具としての所有感をも満たします。

スマホは常時携行している人も多いと思いますが、簡単にアプリでコラージュしてSNSにアップしたりもできますし、モデルさんとの距離感も近しく日常的な写真を楽しむのに秀でています。

まとめ(比較表)

 スマホコンデジ一眼カメラ
サイズ・重さ★★★★★
携帯性は圧倒的。ポケットに入る
★★★★☆
ハンドバッグやポーチに入る。機種によってはポケットもOK
★★☆☆☆
小型な機種もあるものの、レンズを含めたシステムで考えると携帯性は二の次
画質★★★☆☆
最近は1インチセンサー内蔵モデルも登場。SNSには十分なクオリティー
★★★★☆
スマホよりサイズに余裕あるぶん、設計も無理なく本格的写真撮影が可能
★★★★★
画質は圧倒的。交換レンズも豊富で応用力抜群。撮影している実感を抱かせる
ズーム★★★☆☆
用途によるので一概には言えないが、ズームという面では不利。小さな本体に高倍率の光学ズームを内蔵するには限度があり、デジタルで対応したり複数レンズの搭載などで対処したりしてきたが、使い勝手や画質では未だ発展途上か
★★★★☆
高倍率の光学ズーム搭載機種も多い。画質もネットで見るぶんには、プロが見ても一眼と見分けがつかないレベル
★★★★★
コンパクトなズームから明るい大口径ズームまでレンズ交換式で選択肢が多い
自撮り★★★★★
自撮りに関してはほぼ独壇場。自撮り用アクセサリーも豊富に流通
★★★★☆
180度モニター稼働でき自撮りに便利な機種もある
★★☆☆☆
モニターが稼働する機種はあるが重さなどカメラのフットワーク面からも自撮りにはやや不便
ボケ★★★☆☆
ポートレートモード搭載機種ではワンタッチで背景をボカした写真を撮ることができる。また、ボカした写真を撮るのに便利なアプリもある
★★★☆☆
レンズの望遠側を使い絞り開放で撮る、主要被写体と背景の距離を離すなどの工夫でボケをコントロールできる
★★★★★
明るい大口径レンズを使えばかなりボカすことが可能。ボケ味も自然。またセンサーサイズが大きいほうがボカすには有利なのでフルサイズ+大口径レンズの組み合わせがおすすめ
オススメの撮影シーン日常のシーン全般に気軽に常用したい
近年のモデルは接近撮影できるマクロモードをはじめ、シーンに合わせて多彩なモードが搭載され日常の撮影にオールラウンドにおすすめ
「カメラ」を使いたいときこそ出番
カメラとして設計されているからこその使い勝手の良さは大きな魅力
それぞれの専門分野で活用したい
スポーツ・風景・ポートレート等、各ジャンルで本格的撮影を楽しめる。豊富なレンズ、アクセサリーも活用して楽しむ写真の世界は格別

1台のカメラですべてをまかなうのもいいかもしれませんが、いろいろなカメラを使い分けてそのカメラならではの得意分野を生かして撮影するのも楽しいものです。

スマホもレンタルしているGOOPASSのようなサブスクサービスで、さまざまな種類のカメラを試してみるのも良いのではないでしょうか。

モデル:こころ

快くモデルを引き受けてくれたこころさんのインスタはこちら! ゴルフとファッションにご注目、美意識が高く人柄も良い素敵な方です。

■Instagram:@cocogolf

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この記事を書いた人

1962年11月生まれ。東京写真専門学校(現:東京ビジュアルアーツ)中退。フリーランスのフォトグラファー兼編集者として、これまで『夕刊フジ』をはじめ数々のメディア制作に携わった経験を持つ。現在は撮影の仕事とともに、ヤフーをはじめメディアのニュース記事制作を手掛けている。