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ホテルステイと私の「好き」と。#1 紅葉の京都

紅葉を見たい、と思った。

東京の街で肌寒い空気を強調するような色をしている銀杏(いちょう)の大木ではなくて、街路樹のちょっとした赤色ではなくて、京都の、燃えるような紅葉を見てみたかった。

11月は大学のテストでちょっと忙しくてうーん。なんて大学生のうちから忙しさに言い訳していては人生が終わるまで紅葉を見に行けないんじゃないか、というちょっと大袈裟な焦燥感に駆られて、京都行きの新幹線を取った。

ここでさらっと自己紹介。このコラムでは、高校を卒業後5年ほど社会人をして、その中でフリーのWebライターになり、かと思ったら上智大学文学部哲学科に入って、今は学部2年の終わりにいるちょっと変わった大学生が、ホテルステイと共に自分の「好き」を見つめ直し、考え直し、捉え直していく過程を綴ろうと思う。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

さて、話を元に戻そう。

宿は「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」、この宿に泊まるのは二回目だ。京都の市中ど真ん中でどこに行くにもアクセスがいいし、部屋の内装が落ち着いている。何よりスタッフの対応がいい、ということがリピートの決め手になった。

空きがありましたので、とアップグレードされていた部屋は、フローリングの小上がりにソファ、奥には障子と和モダンなスタイル。うん、やっぱりいいね。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

部屋の角っこにさりげなく置かれている照明、可愛いなぁ、と思って調べたら、ISSEY MIYAKE率いるリアリティ・ラボの「陰翳 IN-EI」という照明器具ブランドだった。しかもイタリアのアルテミデ社の制作。アルテミデの無骨なスタンドライト、わたし大好き。 

自分の好きなものと好きなものに接点があると、なんだか嬉しくなってしまう。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

ロビーや客室でアートに出会うのも、ホテルステイの楽しみだと思う。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

アートといえば、ここ「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」のエレベーターホールには、こんな素敵なものが。

これは、この建物が今は百貨店の大丸松坂屋として知られる「旧松坂屋京都仕入店」の商家だった頃に使用されていた木材に、当時保存されていた小袖の紋様をモチーフとして描き入れたもの。彫刻家の小清水 漸(こしみず すすむ)さんが手掛けており、階によって異なる柄をモチーフにした絵が展示されているようだった。

ホテルに荷を降ろして、いざ、紅葉を見に行かん。と勇んだはいいが、私がやることと言えば関西住みの友人の車に有り難く乗せてもらうことくらいだった。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

道中、車の中から見える景色に驚いた。なんだ、これは?

正直、SNSで見る京都の真っ赤な紅葉なんて、写真家が現像で綺麗に見せているだけで、あんな真っ赤な葉っぱをつけた木がわさわさ生えているわけがない、と思っていた。本当にそう思っていた。

でも京都の紅葉名所は、いや名所に辿り着く前の山道から、赤でいっぱいだった。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

その赤は鮮烈に輝いて、私の眼差しを掴んで離さない。すごい。すごい。すごい。京都の紅葉は本当に赤かった。真っ赤だ!

嬉しくなって、シャッターを何度も切っていた。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

みんな、知ってるか! 京都の紅葉って本当に本当に赤いんだよ! と、この季節の京都を知らない人全員に言ってやりたい気分になった。さっきまで写真家の現像だとか言っていたくせに。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

紅葉の神護寺は、ちょっときつい階段を登って行く価値がある。

わしゃわしゃはしゃいで写真を撮って、日暮れに山を降りた。肌寒い。ホテルに戻って休みたい。「帰りたい」気持ちになるホテルは、たぶん、自分にとっていいホテルだ。それって居心地がいいってことだろうから。

この「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」にはひとつ欠点がある。客室の窓が締め切っていて、眺望が楽しめないということ。でも、それを感じさせないように、ホテルには吹き抜けの中庭があって、ロビーと廊下から楽しめるようになっている。

ホテルに戻ると緑が迎えてくれて、ほっとする。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

部屋に戻って、客室に備え付けてあった煎茶を飲むことにした。なかなか良いお茶が置いてある。さすが京都だなあ。東京の三井ガーデンホテルとはお茶が違う。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

少量のお湯で抽出する茶葉なのに、急須は当たり前な顔しておっきくて、笑ってしまった。茶こしに入れた茶葉に、注いだお湯が届いていない。

あーだこーだ工夫して、なんとか一杯注いだお煎茶は、お出汁みたいな濃厚な味がした。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

寝支度をしたら、持ってきた香水を取り出して使う。眠る前に吹きかける、寝香水。

京都の紅葉みたいに燃えるような色合いの香りは私の少ないコレクションの中にはなかったから、秋の肌寒い空気に似合いそうな香りを選んだ。ジョー・マローンのウッドセージ&シーソルト。うーん、ちょっと爽やかすぎたかしら。とはいえ、良い香りなのに違いはない。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

楽しい一日だったな。紅葉、見に来てよかった。

明かりを消して、眠りにつく。きっと今日の私は夢の中でも、京の赤に包まれている。

今回紹介したホテル

三井ガーデンホテル京都新町 別邸

URLhttps://www.gardenhotels.co.jp/kyoto-shinmachi/
電話番号075-257-1131
住所〒604-8212 京都市中京区新町通六角下る六角町361番
アクセス地下鉄烏丸線「四条」駅22番出口より徒歩7分
阪急京都線「烏丸」駅22番出口より徒歩7分
チェックイン15:00 (プランによって異なる場合あり)
チェックアウト12:00 (プランによって異なる場合あり)
価格16,740円〜(1名、素泊まり)

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この記事を書いた人

1996年生まれ。沖縄出身、沖縄育ちのライター。
現在は、東京の大学で哲学を専攻している。
写真系メディアとフード系メディアの両方で執筆経験を持つ。
チョコレートを食べ歩くためだけにフランスとベルギーに行ったり、旅行中は必ずチョコ屋さんを探したり、ワンシーズンで30万チョコに使ったりする「チョコおたく」でもある。最近はホテルステイと香水にもハマり中。とにかくお金がかかるものが好きらしい。
「写真も撮れるウェブライター」としてフリーで活動中。