みなさまどうもこんにちは。
ご機嫌はいかがでしょう、相澤でございます。
今週は、我が家で育てている植物のなかで、もっとも私好みの香りの花をつける「風蘭」が開花しました。
風蘭は夕方、陽が落ちる頃になると、なにか懐かしいような気分にもなる甘く爽やかな、夏の夜にふさわしいと言えるような香りを放つ繊細で可憐なフォルムをしている日本産の花なのですが、私はこの花の香りが昔から大好きで、毎年この時期になると毎日ふくらんでゆく蕾の大きさをチェックして、開花を心待ちにしています。
夕方に帰宅し、玄関のドアを開けると、ほのかな風に揺られた風蘭の香りが鼻先に柔らかく触れるのですが、その瞬間がもうたまらなく至福なのです。
蘭の仲間にしては開花期間が少し短く、一週間も保たないほどで花が終わってしまいます。ことによっては香りを放つ期間はもう少し短いかもしれません。
栽培を始めた当初はこの開花期間の短さをうらめしく思ったものですが、今となってはその限られた期間であるがゆえにここまで愛せているのだと思うようになりました。
ちょうどいいんです。1日だけだと早すぎるし、1ヶ月も咲いていたら慣れきって雑な距離になってしまうかもしれません。
そんな私の感覚にもっとも馴染んでくれる風蘭の香りがかすかにただよう部屋で、今この文章を書いております。
さて、瀬戸羽咲さんと歩く東京さんぽみち上野。
最後の後編となってしまいましたが、今回もお時間のある方は最後までお付き合いいただければと存じます。



さぁ、寛永寺ですね。
徳川家ゆかりのお寺なんだそうです。
今でも十分に広大なんですが、当時はこの上野公園全体が寛永寺の敷地だったそうです。

とりあえずなんとなく進んでみましょう。

不忍池辯天堂から蓮池へと渡る小さな橋の上で、やたらと瀬戸さんが興味を示しているのは。

そう、鯉ですね。
この場所は不忍池の鯉たちにとっては人気のお食事スポットなんでしょう。
飲食店に並んで、はやく食べたくて仕方ねぇんだみたいなイメージでしょうか。
ずっと口をぱくぱくしてこっちを見ています。
これ、苦手な方いらっしゃったらすみません。
けっこう鯉が苦手って方いますよね。
そんなお方はすみません、ささっと流してくださいね。

そんな事言いながらもう一枚貼ったりなんかして。

瀬戸さん、鯉のぱくぱくを撮ってます。

少し腰を落としたり、微妙にアングルを変えたりしながら何枚も鯉の写真を撮っています。
もしかすると前編の「野口英世像独占撮影会」を越えるような意気込みと言っても差し支えないほどの熱気でした。
私は声をかけることもできずに、ただこの姿を撮ることしかできませんでした。

無意味に鳥塚

はい、かわいいですね。

躍動感が出てまいりました。


なにをこんなに大笑いしていたのか、いささかも思い出せないのですが、確かこのとき瀬戸さん、「ワシらの若い頃はこの辺りでもでっかいしじみがたんまり採れたんじゃ」みたいなこと言って大笑いしてたと思います。
記憶が曖昧ですみません。

咲きはじめの紫陽花。
瀬戸さんがいつも波止場で水平線に沈みゆく夕陽を見送るときに決めるポーズで記念撮影。

そう、まだつつじの花も咲いていたんですよ。
終わりかけでしょうかね。
それにしても時間が経つのは早いですね。
つい最近まで私二十歳くらいだったんですけどね。

車止めからなんかキラキラしたものが散っているようにも見えます。
これは天使の鱗粉でしょうか。

ふと見ると瀬戸さんがポストにくっついております。

この郵便ポスト、えらくお気に召したようです。


これはおそらくパンダなんでしょうが、完全にツタでボディが覆われています。
ここが上野でなければこれがパンダだと即答できない人もいらっしゃるでしょう。
こうなったら白くまでもいいと思いますし、目を細めて見るとゴマあざらしの赤子でもなんとか通用するかもしれません。
しかし、それがどうしたと言われたら、まったくもって返す言葉がございません。

いや、背後にいるとなかなかアレですね。
すみません。クビになるので書けません。

すると瀬戸さん、とつぜん走り出しました。
階段を登りきるとそこには日本人ならだれもがその存在を知っている、近代日本の歴史を語る上では欠かすことのできない人物、あの西郷隆盛の銅像があります。
なるほどわたくしが想像するに、おそらく瀬戸さんは憧れの西郷さんに会いたくて会いたくて仕方がなかったのでしょう。
これまでの穏やかな姿からは想像できないような勢いです。
まるで夏休みに「あの木にはミヤマクワガタがいるんだぞ」と親戚のお兄ちゃんから教わった少年のようにぱっくりと瞳孔を開かせ急ぎ足で目的の場所へと向かっていきます。
純度の高いエネルギーって美しいものですね。

勢いあまって踏み外しそうになりますが、そこは持ち前の運動神経でセーフ。

はい、なんらかの部門で一等賞。

長く続く階段を登りきって、やっとの思いで念願の西郷さんに会えました。
みなさんどうぞ見てやってくださいこの表情。
女性が好きな人にあったときの表情はなんて美しいのでしょうか。
そこで瀬戸さん驚愕の一言。
「このひと誰ですか?」

はい、そういうわけで、今回もありがとうございました。
次回もまたとりあえずは続きます。
お楽しみに。
今回のロケ地:上野

上野ですね。
上野の街って改めて書けと言われると何を書けばいいのか分からなくなってしまうのですが、若い頃にはアメ横で買い物などしたりして結構遊びに来ておりました。
上野は結構アンダーグラウンドな遊びをする街なイメージがあるんですが、もちろんそんな事を詳細に書いたらおこられてしまいますので、ここは一応まっとうな社会人として大人な文章を書こうと思います。
上野はみんな大好きパンダさんのいる上野動物園もありますし、国立博物館や東京都美術館、上野の森美術館その他もう書き切れないくらいの施設がありますので、行って仕舞えばもうあとはなんとかなると言うことで、私若い頃はデートするのによく利用しておりました。不忍池などをずるずると散歩したりお金のなくてもなんとか楽しめるのが上野のいいところ。お金を使わない遊びを当時の恋人たちがどう思っていたのかは置いといて、なんでしょうね、街自体に独特なエネルギーがありますから、それを感じるだけでも結構楽しめていたというのが当時の感覚だったと思います。
今現在もコロナからすこしずつ活気も戻りつつあるようで、平日の昼間っから居酒屋も結構賑わっておりました。
ほんとここのところ縁遠くなっているので、新しい上野の街をご紹介することはできないのですが、ひとまずは王道の上野動物園から不忍池アメ横食べ歩きくらいで十分楽しめちゃうんじゃないでしょうかね。
今回使用したカメラ・レンズ
PEN E-P7 ボディ [シルバー]

OLYMPUS(オリンパス) M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 [ブラック]

以前、オリンパスのTG-4を少しだけ所有していたことがあったのですが、それ以来のオリンパス製品。
冒頭文にも書きましたが、オリンパスのフィルムカメラは結構持ってました。アシスタント時代にはXAから始まってμやハーフのPENを持ち歩いてスナップ撮ったりしてましたね。今でもXAとμは数台どこかに眠ってると思います。
オリンパスは医療機器のイメージもありますから、相応にしっかりしたカメラを作っているという印象ですが、このカメラもとても使いやすく、手に持つとしっかりと作られた製品という感触です。このフィーリングは結構大事ですよね。
普段はこの企画JPEGで撮っていますが、今回はなんとなく現像のプロセスを経てみたかったのでRAWで撮ってみました。いつもは基本的にこの企画のようなスナップ撮影する際には絞り優先オートのマイナス2/3に設定して撮りまくることにしており、今回も生データはそれで積み上げていったわけですが、あとで作業をする際に、これまでの自分の感覚と変わらずに調整することができて、とても合わせやすかったです。
普段使っていない初めて触るデジタルカメラは撮影途中で、この操作どうやるんだっけ?あの設定どこからいくんだ?ってことがままあるんですが、このオリンパスのPEN E-P7はなぜだかほとんどなかったですね。
最近のデジカメはそういう部分も成熟してきているんでしょうかね。
いずれにせよ、おそらく後編くらいに多用しますが、内臓フラッシュがついているのが本当に素晴らしいですね。私個人的にも夜に写真撮ることが多いので必須なんですよ。でも外付けほど仰々しいのはいらないっていうわがままを叶えてくれてます。こちらの内臓フラッシュ、ものすごく使いやすいのでとてもおすすめ。
とても欲しいです。
毎回言ってますが、誰か買ってください。
一緒に散歩した女の子:瀬戸羽咲

■Instagram:@u.usaki
あとがき

鳩や雀に欲されているおかあさん。
私もこんな老後が送りたい。
そして念のため言っておきますが、瀬戸さんは西郷隆盛のことも、その偉業についてもちゃんと知ってますのでご安心ください。
相澤義和さん連載コラム『東京さんぽみち』バックナンバー
















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