基本的な撮影のマナーと注意したいポイント

  • 2023.02.24
  • 2023.02.24
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観光地、街中や自然の中で。カメラやスマートフォンの普及にともない、写真撮影は生活の中で日常的な行為になりました。

しかしその一方で、撮影をする際のマナーや、動植物への配慮が問題視されています。たとえば、立ち入り禁止の場所に入って撮影をしたり、周囲の自然や動物を傷つけてしまったり……。

夢中になって撮影をしているうちに、いつのまにか周囲に迷惑をかけていることがあるかもしれません。写真撮影は満足のいく作品を作るだけでなく、思いやりを持った行動も大切です。

そこで今回は、撮影における基本的なルールやマナーについてまとめました。トラブルが起きないように気をつけながら、撮影を楽しみましょう。

撮影における共通のマナー

  • 撮影可能な場所か確認する
  • 周囲へ配慮する
  • 譲り合い精神を持つ

撮影可能な場所か確認する

まず、撮影したい場所が撮影可能な場所であるか確認しましょう。たとえば私有地や線路付近などは、撮影以前に立ち入りが禁止されています。

注意看板やロープ、柵などがないかチェックしてください。

また、一部のスポットでは、事前に撮影許可を申請する必要があります。施設のホームページがある場合は、前もって一読しておきましょう。

周囲へ配慮する

撮影の際は、周囲にいる通行人や観光客への配慮が不可欠です。

特に人が多い場所では、通行の妨げになっていないか、荷物や機材が邪魔になっていないか、十分に注意してください。

譲り合い精神を持つ

有名スポットや、撮影ポジションが限られている場所では、撮影者同士の譲り合いが大切です。独占せず、人が来たらできる限り撮影スペースを分けましょう。

一方で後から来た人も、先に撮影している人の画角に入らないなど、トラブルが起きないよう気遣いが必要です。

観光地・公共の場所での撮影マナー

  • 撮影補助機材(三脚等)や関連機材の使用について
  • 仏像・史跡・文化財などに勝手に触れない
  • 観光客や参拝者を優先する
  • 公共の場所で長時間の撮影はしない
  • 機材での場所取りはNG
  • 商用利用における撮影許可の有無

撮影補助機材(三脚等)や関連機材の使用について

場所によっては、三脚等の撮影補助機材の使用が認められていないことがあります

また、季節や時間帯によって規定が変更する場所も少なくありません。事前にホームページを見たり、注意書きを確認したりして、指示に従いましょう。

撮影補助機材を許可している場所であっても、周囲の迷惑になる場合は、最小限の使用にとどめる気配りも必要です。

仏像・史跡・文化財などに勝手に触れない

仏像・史跡・文化財には触れないようにしましょう。また、文化財等は撮影が禁止されている場所もあるので注意してください。

観光客や参拝者を優先する

観光地や神社仏閣に訪れるのは、撮影目的の人だけではありません。一般の観光客や参拝者を優先して、迷惑にならない撮影を心がけましょう。

神社仏閣を撮影する際のマナーについては、下記の記事で紹介しています。

公共の場所で長時間の撮影はしない

観光地や公共の場における長時間の撮影は、周囲の迷惑になります。自分ひとりだけの場所ではない点を忘れず、独占行為は避けましょう。

機材での場所取りはNG

観光地や公共の場所にて機材を使った場所取りは、マナー違反です。周囲に迷惑が掛かるだけでなく、盗難のリスクもあります。

場所によっては、道路交通法違反や公園条例違反となる場合も。往来の多い場所で機材を使った場所取りは控えましょう。

商用利用における撮影許可の有無

商業施設や神社仏閣、動物園などは、撮影した写真を商用利用することに制限を加えている場合があります。

これらの場所で撮影した写真を商用利用する際には、これらの施設が公表しているルールを参照したり、直接施設に問い合わせたりしましょう。

個人で楽しむ分には問題ありませんが、商用利用を考えている方は注意しましょう。

スナップ撮影・ポートレート撮影マナー

  • 著作権、商標権、肖像権などについて
  • 対象への撮影許可について

著作権、商標権、肖像権などについて

写真撮影をする際は、著作権・商標権・肖像権を意識して、法律的トラブルを防ぎましょう。

著作権・商標権・肖像権とは、以下のようなものです。

著作権:創作物を作った際にその人が持つ権利
著作権を侵害する例:他人が創作したポスターや絵画、漫画などを創作者の許可なく主題として撮影した

ただし、「街中で撮った写真に意図せずポスターが映り込んだ」という軽微な場合は、付随対象著作物の扱いになり、侵害行為にはあたりません。(著作権法の第30条の2より)

商標権:ある企業が商品やサービスにつけた商標を保護する権利
商標権を侵害する例:企業のマークやロゴをメインに撮影した写真を、宣伝等に使った

商標権も著作権と同様、軽微な映り込みであれば問題ありません。しかし心配な方は、企業のロゴなど特定できるものが映り込んだ際、処理ソフトでぼかすとよいでしょう。

肖像権:人物の顔や身体などの外見的特徴を、写真・絵画などにされたり、利用されたりすることのない権利
肖像権を侵害する例:無断で人物を撮影して、SNSにアップロードした

人物の顔や身体にも権利があり、撮影対象者の許可が必要です(後述)。

対象への撮影許可について

人物を勝手に撮影して写真にすることは、プライバシー・肖像権の侵害にあたります。

撮影者は、相手の権利を侵害しないように、本人、または未成年者であれば保護者に撮影許可を取りましょう

ペットの場合も、飼い主に許可を得てから撮影するのがマナーです。

また、撮影した写真をSNSやコンテストで使用したいときも、許可を取りましょう。例外として、街中やお祭りなどのパブリックスペースで意図せずに映ってしまったのであれば、許可はいりません。

しかし、パブリックスペースでの撮影であっても、人物が特定できる場合はSNS・コンテストでの利用は避けましょう。

自然・野鳥・動物撮影マナー

  • 自然の動植物などを傷つけたり、動かしたりしない
  • 動物や野鳥にストロボを使用しない
  • 野生動物・野鳥に餌付けをしない

自然・野鳥・動物撮影においては、環境保護が第一です

自然環境を汚す行為は、周囲の人々に迷惑をかけるだけでなく、生態系にも悪影響を与えることがあります。ゴミは持ち帰り、自然環境の保全に努めましょう。

自然の動植物などを傷つけたり、動かしたりしない

自然の中で撮影をする際は、自然環境を守り、動植物を大切にすることが最重要です。むやみに草木や花に触ったり、傷つけたりしてはいけません。

「構図に入って邪魔だった」という理由で草木を折る事例が見られますが、アングルを変える工夫をして、自然の保護を第一に考えましょう。

動物・野鳥においても、近づきすぎたり、追いかけたりしてはいけません。

また、山や湿原には、一般の登山客やバードウォッチャーなどの観光客も訪れます。譲り合いを意識して、迷惑にならないようにしましょう。

動物や野鳥にストロボを使用しない

動物や野鳥を撮影する際の、ストロボ使用は避けましょう。強い光のストロボは動物や野鳥を驚かせる原因となり、ストレスを与えてしまいます。

野生動物・野鳥に餌付けをしない

餌付けは動物たちの生態を乱し、健康に悪影響を与える行為です

人間への依存性を高め、生態系に影響が出る可能性もあります。許可された施設以外では、餌を与えないようにしましょう。

野鳥の場合、巣には近づかない、子育ての季節は撮影を控えるなど、野鳥の生態に合わせた行動も大切です。

また、野鳥スポットに大勢の人が訪れる事態を避けるためにも、野鳥情報の取り扱いは慎重に行なってください

野鳥撮影の詳しいルールは下記にまとめました。

野鳥撮影のマナーと注意したい撮影のポイント | GOOPASS ANIMAL MAGAZINE
野鳥撮影のマナーと注意したい撮影のポイント | GOOPASS ANIMAL MAGAZINE

野鳥撮影の時に気を付けたい、基本的なルールを紹介した記事です。ルールを覚えて、楽しい野鳥撮影にしましょう。

GOOPASS ANIMAL MAGAZINE

鉄道撮影マナー

  • 運転席に向かってストロボ撮影は厳禁
  • 線路や踏切内に立ち入らない
  • 撮影補助機材や関連機材の持ち込みについて
  • 駅係員などの指示に従う

運転席に向かってストロボ撮影は厳禁

運転席に向かってのストロボ照射は厳禁です。強いストロボ光は運転士の視界を妨げ、事故につながる恐れがあります

そのため、イベント等での許可がない限り、鉄道撮影でのストロボ使用はできません。

暗い環境下でも、ISO感度やF値の調節で対応しましょう。

線路や踏切内に立ち入らない

線路や踏切内に立ち入る危険行為はやめましょう。線路内への侵入は、鉄道営業法で禁じられています。

線路外や踏切外で撮影を行なう場合であっても、安全な場所を選び、周囲の状況に十分注意してください。

撮影補助機材や関連機材の持ち込みについて

撮影補助機材や関連機材は、周囲の人々や列車への影響が出ない範囲で使用しましょう。三脚などで場所取りをしたり、撮影中に道をふさいだりする行為は、トラブルの元となります。

特に駅構内では撮影補助機材の持ち込みが広く禁止されているので、事前に必ず確認してください。

駅係員などの指示に従う

駅内での撮影は、鉄道会社の職員や駅係員などの指示に従いましょう。

身勝手な行為は列車運行に影響するだけでなく、自分や周囲の人間を危険にさらすことにも繋がります。鉄道利用者や事業者の方々への心がけが大切です。

まとめ

写真撮影における基本的なマナーやルールを紹介しました。どのような場所であっても周囲や近隣の人々、動植物などの自然があることを忘れずに撮影しましょう。

夢中になるとついつい忘れがちな点ではありますが、他人への配慮もよい撮影者になるための基本事項です。

被写体や撮影場所を大切にしながら、撮影を楽しんでくださいね。

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GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集スタッフ Chino

こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASSのライター。自社Webメディア『GOOPASS MAGAZINE』などの、ディレクション・記事制作などを担当する。数年のブランクを経て、2014年にカメラを再開。 風景・星景をはじめとする自然物の撮影が中心で、季節感のある写真を好む。使用カメラはCanon EOS 6D。

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