風景撮影におすすめなレンズ10選!初心者向けに選び方も紹介します

この記事で分かること
- 風景のシーン・被写体ごとに最適なレンズ
- レンズの種類ごとのメリット
- レンズの選び方
- 風景撮影におすすめのモデル
写真撮影の被写体として、最もポピュラーな『風景』。目の前に広がる美しい風景を、そのまま写真として残しておきたい、という方は多いのではないでしょうか。
しかし、一口に風景といっても、海や花畑などの広大な風景や高台からの眺望、路上スナップなど、撮影シーン・被写体は様々。そのため、おすすめなレンズはシーン・被写体ごとに異なります。
そこで今回は、風景撮影におすすめのレンズをご紹介。レンズの種類ごとの特徴や選び方、シーンごとにおすすめなレンズを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
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目次
紹介する機材のスペック一覧表
| 製品名 | リンク | GOOPASSレンタル価格 | 販売価格※ | 発売日 | マウント | 対応センサーサイズ | 焦点距離 | 開放F値 | レンズ構成 | 最短撮影距離 | フィルター径 | 最大径×全長 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1.Nikon NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S | ![]() | ![]() | 281,780円 | 2020年10月30日 | Zマウント | フルサイズ | 14~24mm | F2.8 | 11群16枚 | 0.28m | 112mm | 88.5×124.5mm | 650g |
| 2.Nikon NIKKOR Z 20mm f/1.8 S | ![]() | ![]() | 126,486円 | 2020年 3月27日 | Zマウント | フルサイズ | 20mm | F1.8 | 11群14枚 | 0.2m | 77mm | 84.5×108.5mm | 505g |
| 3.Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM | ![]() | ![]() | 297,999円 | 2019年 9月27日 | RFマウント | フルサイズ | 15~35mm | F2.8 | 12群16枚 | 0.28m | 82mm | 88.5×126.8mm | 840g |
| 4.Canon RF24-70mm F2.8 L IS USM | ![]() | ![]() | 301,900円 | 2019年 9月27日 | RFマウント | フルサイズ | 24~70mm | F2.8 | 15群21枚 | 0.21m | 82mm | 88.5×125.7mm | 900g |
| 5.Canon EF16-35mm F2.8L III USM | ![]() | ![]() | 229,800円 | 2016年10月 1日 | EFマウント | フルサイズ | 16~35mm | F2.8 | 11群16枚 | 0.28m | 82mm | 88.5×127.5mm | 790g |
| 6.SONY FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM | ![]() | ![]() | 289,213円 | 2020年 8月 7日 | αEマウント | フルサイズ | 12~24mm | F2.8 | 14群17枚 | 0.28m | – | 97.6×137mm | 847g |
| 7.SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN [ソニーE用] | ![]() | ![]() | 136,727円 | 2019年 8月23日 | αEマウント | フルサイズ | 14~24mm | F2.8 | 13群18枚 | 0.28m | – | 85×133mm | 795g |
| 8.FUJIFILM フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WR | ![]() | ![]() | 254,800円 | 2017年 2月28日 | Gマウント | 中判サイズ | 32〜64mm(35mm換算:25~51mm相当) | F4 | 11群14枚 | 0.5m | 77mm | 92.6×116mm | 875g |
| 9.PENTAX HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR | ![]() | ![]() | 161,797円 | 2016年 4月28日 | Kマウント | フルサイズ | 15~30mm(35mm換算:23~46mm相当) | F2.8 | 13群18枚 | 0.28m | – | 98.5×143.5mm | 1,040g |
| 10.SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM [ニコン用] | ![]() | ![]() | 134,800円 | 2018年 3月 9日 | Fマウント | フルサイズ | 14~24mm | F2.8 | 11群17枚 | 0.26m | – | 96.4×135.1mm | 1,150g |
風景撮影におすすめなレンズ10選
風景撮影におすすめなレンズを、マウント別に紹介します。今回は、広角ズームレンズを中心にピックアップしました。
Zマウント
『Zマウント』とは、ニコンのミラーレス一眼カメラで採用されているレンズマウント。
一眼レフカメラで使用されてきたFマウントと比べて、マウント径の大口径化とフランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)の短縮を実現しており、光学性能を向上させています。
Nikon(ニコン) NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
軽量コンパクトと描写力を両立
NIKKOR Zレンズ「S-Line」の大口径広角ズームレンズ『NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S』。「S-Line」は、ニコン独自の設計指針と品質管理を厳格化した、高品質なシリーズです。
申し分ない品質を誇る本レンズは、大口径の両面非球面レンズを前玉に採用することで、クラス最高レベルの光学性能を実現。至近から無限遠まで、高精細な描写が可能です。
また、重量約650gの軽量ボディも魅力。風景写真では、徒歩移動がつきものですが、ボディが軽量コンパクトなため、負担が少なく気軽に持ち運べます。
| NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S | |
| マウント | Zマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 焦点距離 | 14~24mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 88.5×124.5mm |
| 重量 | 650g |
■購入する場合は、281,780円(税込 ※2022/06/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
Nikon(ニコン) NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
撮影距離を問わず高画質
2本目もNIKKOR Zレンズ「S-Line」の、大型超広角単焦点レンズです。Zマウントのショートフランジバックを活かした光学設計をベースに、高い光学性能を追求。
歪みやボヤけなどの収差を抑制した、クリアで高画質な1枚を撮影できます。
また、複数のAF用駆動ユニットを連携させて、フォーカス群の位置を制御する「マルチフォーカス方式」を採用。AFの速度や精度が向上するだけでなく、収差が発生しやすい至近距離の被写体でも、撮影距離にかかわらず高い解像力を発揮します。
| NIKKOR Z 20mm f/1.8 S | |
| マウント | Zマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 11群14枚 |
| 焦点距離 | 20mm |
| 開放F値 | F1.8 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 84.5×108.5mm |
| 重量 | 505g |
■購入する場合は、126,486円(税込 ※2022/06/21現在 カカクコム調べ)となっているようです。

NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
RFマウント
『RFマウント』とは、Canonのフルサイズミラーレス一眼カメラ「Canon Rシステム」のために設計されたレンズマウント。
光学性能が高い内径54mmの「大口径マウント」と、レンズ設計の自由度が高い20mmの「ショートフランジバック」を採用しており、高画質を追求しています。
Canon(キヤノン) RF15-35mm F2.8 L IS USM
手ブレ補正機能搭載の超広角ズーム
Canon純正の大口径超広角ズームレンズ『RF15-35mm F2.8 L IS USM』。12群16枚の光学設計により、画質劣化の原因となる諸収差を低減し、ズーム全域で高精細な描写を実現します。
また、手ブレ補正機能を搭載している点も特徴。Rシステムのカメラに装着した際、最大5段分の補正効果を得られるため、光量の少ないシーンでも、安心して使用できます。
| RF15-35mm F2.8 L IS USM | |
| マウント | RFマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 12群16枚 |
| 焦点距離 | 15~35mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | ◯ |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 88.5×126.8mm |
| 重量 | 840g |
■購入する場合は、297,999円(税込 ※2022/06/21現在 カカクコム調べ)となっているようです。

RF15-35mm F2.8 L IS USM
Canon(キヤノン) RF24-70mm F2.8 L IS USM
幅広いシーンで高精細な描写
『RF24-70mm F2.8 L IS USM』は、焦点距離24~70mmをカバーする、大口径標準ズームレンズです。
歪みやボヤけなどの諸収差低減を実現した光学設計により、ズーム全域で高精細な描写が可能。幅広いシーンで高画質な1枚を撮影できます。
また、独自の超音波モーター「ナノUSM」を搭載。従来品と比べて、AFの速度と精度が向上しており、静止画と動画の両方で、快適に撮影できる点も魅力です。
| RF24-70mm F2.8 L IS USM | |
| マウント | RFマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 15群21枚 |
| 焦点距離 | 24~70mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | ◯ |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 88.5×125.7mm |
| 重量 | 900g |
■購入する場合は、301,900円(税込 ※2022/06/21現在 カカクコム調べ)となっているようです。

RF24-70mm F2.8 L IS USM
EFマウント
『EFマウント』は、主にCanonの一眼レフカメラで採用されているレンズマウント。フィルム時代から採用されている歴史あるマウントで、対応レンズが豊富に揃っている点が強みです。
Canon(キヤノン) EF16-35mm F2.8L III USM
ズーム全域で高画質を実現した超広角ズーム
『EF16-35mm F2.8L III USM』は、ズーム全域で開放F値2.8を可能にする広角ズームレンズ。
特殊コーティングによりフレアやゴーストを低減し、クリアで高精細な1枚を撮影できます。
また、ホコリや水滴の侵入を防ぐ防塵防滴構造を採用。アウトドア環境でも安心して使用できるほか、小雨程度の雨なら、故障や不具合のリスクも減らせます。
| EF16-35mm F2.8L III USM | |
| マウント | EFマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 焦点距離 | 16~35mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 |
× |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 88.5×125.7mm |
| 重量 | 900g |
■購入する場合は、229,800円(税込 ※2022/06/21現在 カカクコム調べ)となっているようです。

EF16-35mm F2.8L III USM
Eマウント
『Eマウント』とは、SONYのミラーレス一眼カメラで採用されているレンズマウントです。
ミラーレス一眼用レンズの中では、サードパーティ製のレンズが豊富な点が魅力。安価で高性能なレンズも選べます。
SONY(ソニー) FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM
世界最広角12mm(※)の超広角ズームレンズ
『FE 12-24mm 2.8 GM SLE1224GM』は、開放F値2.8のフルサイズ対応ズームレンズとして、世界最広角の焦点距離12mm(※)に対応した超広角ズームレンズです。
超高度非球面XAレンズをはじめとした、14群17枚のレンズ構成により、諸収差を徹底的に抑制。ズーム全域で、高い解像力を実現します。
また、新開発の特殊コーティングにより、フレアやゴーストの発生を大幅に抑制します。
※35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラ用のズーム全域開放F値2.8の交換レンズとして。2020年7月広報発表時点。ソニー調べ
| FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM | |
| マウント | Eマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 14群17枚 |
| 焦点距離 | 12~24mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ |
97.6×137mm |
| 重量 | 847g |
■購入する場合は、289,213円(税込 ※2022/06/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。

FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM
SIGMA(シグマ) 14-24mm F2.8 DG DN [ソニーE用]
ミラーレスに最適化した高性能レンズ
『14-24mm F2.8 DG DN』は、SIGMAのミラーレス専用高性能レンズ。特殊低分散ガラスと特殊コーティングにより、色収差やコマ収差などを効果的に抑制し、クリアで高画質な仕上がりを実現します。
また、防塵防滴構造に加え、レンズ最前面に撥水・防汚コートも採用しており、小雨などでも使用可能。様々な環境下で、安心して撮影に専念できます。
| 14-24mm F2.8 DG DN [ソニーE用] | |
| マウント | Eマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ対応 |
| レンズ構成 | 13群18枚 |
| 焦点距離 | 14~24mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 85×133mm |
| 重量 | 795g |
■購入する場合は、136,727円(税込 ※2022/06/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。

14-24mm F2.8 DG DN [ソニーE用]
Gマウント
『Gマウント』とは、富士フイルムの「GFXシリーズ」に採用されているマウントシステム。
フルサイズの約1.7倍となる、中判サイズのセンサーに対応しており、大型イメージセンサーによる高精細な描写力が魅力です。
FUJIFILM(富士フイルム) フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WR
携帯性と描写性能が魅力の標準ズームレンズ
35mm判換算で、広角端25mmから望遠端51mmまでをカバーした標準ズームレンズです。
非球面レンズを含むレンズ構成により、全域で単焦点レンズ並みの解像力を維持。「GFXシリーズ」が備える1億画素のポテンシャルをフルに発揮し、妥協のない描写性能を実現します。
また、リニアモーターで駆動する静かで速いオートフォーカスや、防塵防滴仕様な点も魅力です。
| フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WR | |
| マウント | Gマウント |
| 対応センサーサイズ | 中判サイズ |
| レンズ構成 | 11群14枚 |
| 焦点距離 | 25~51mm(35mm判換算) |
| 開放F値 | F4 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ | 92.6×116mm |
| 重量 | 875g |
■購入する場合は、254,800円(税込 ※2022/06/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。

GF32-64mmF4 R LM WR
Kマウント
『Kマウント』とは、PENTAXの一眼レフカメラ用のレンズマウントです。
PENTAX(ペンタックス) HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR
風景からスナップまで対応
超広角から広角までカバーする、PENTAXのフルサイズ一眼レフカメラ用レンズ。
特殊低分散ガラスや非球面レンズをはじめとする、13群18枚のレンズ構成により、色収差や歪曲収差・コマ収差を徹底的に補正。高コントラスト・高解像な描写を実現します。
また、ズーム全域で開放F値F2.8の明るいレンズのため、風景写真はもちろん、星景写真にもぴったり。超広角レンズながら、大きな背景ボケを活かした撮影も可能です。
| HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR | |
| マウント | Kマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 13群18枚 |
| 焦点距離 | 15~30mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | △(防滴のみ) |
| 最大径×長さ | 98.5×143.5mm |
| 重量 | 1,040g |
■購入する場合は、161,797円(税込 ※2022/06/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。

HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR
Fマウント
『Fマウント』とは、ニコンのフィルム・デジタル一眼カメラに採用されているレンズマウント。
1959年から採用されている規格で、現在デジタル一眼レフで使用できるマウントとしては最古の規格です。
SIGMA(シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM [ニコン用]
光学性能にこだわった超広角ズームレンズ
『14-24mm F2.8 DG HSM』は、光学性能と表現力に注力したSIGMA「Artライン」の大口径超広角ズームレンズ。
特殊低分散ガラスの採用や、フレアやゴーストに配慮した設計により、高精細・高コントラストな描写を実現しています。
また、防塵防滴構造により、天候に左右されずに撮影可能です。
| 14-24mm F2.8 DG HSM [ニコン用] | |
| マウント | Fマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ |
| レンズ構成 | 11群17枚 |
| 焦点距離 | 14~24mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 手ブレ補正機能 | × |
| 防塵防滴仕様 | ◯ |
| 最大径×長さ |
96.4×135.1mm |
| 重量 | 1,150g |
■購入する場合は、134,800円(税込 ※2022/06/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。

14-24mm F2.8 DG HSM [ニコン用]
風景撮影に使用するレンズの種類
風景撮影に使用するレンズの種類をご紹介。まず、ズームレンズと単焦点レンズの特徴から解説します。
ズームレンズ

ズームレンズとは、焦点距離を自由に変えられるレンズのこと。
たとえば、焦点距離24-70mmのズームレンズであれば、広角端24mmから望遠端70mmまでの間で、被写体や構図にあわせて焦点距離を調整できます。
被写体が決まっていない場合や、はじめて訪れる場所などで、最適な焦点距離がわからない場合に役立つレンズです。
また、ズームレンズ1本で、単焦点レンズ数本分の焦点距離に対応できるため、機材を減らすことが可能。風景撮影は、徒歩で移動することが多いため、機材が減らせると移動中の負担を軽減できます。
さらに、ズームレンズならレンズ交換の手間も減らせるため、撮影がスムーズに進められる点もメリット。観光地のような、人が多く、レンズ交換しづらい場所で役立ちます。
単焦点レンズ

単焦点レンズとは、焦点距離が固定されたレンズのこと。
名前の通り、1つの焦点距離でしか撮影できないため、構図を決める際に、自分で動く必要があります。
単焦点レンズは、高画質な写真を撮影できることが最大のメリット。ズームレンズと比べて、レンズの枚数が少ないため、歪みやボヤけといった収差が少なく、クリアで高精細な写真を撮影できます。
また、開放F値が小さく明るいレンズが多く、夜明け前や夕方、薄暗い場所などの光量の少ないシーンでも、手持ちでシャープな写真を撮影可能。
手持ちでもブレずに撮影できる明るさをもつことから、ISO感度を低めに設定できるため、ノイズ(高感度撮影時に発生するザラつき)による画質低下を防げます。
ほかにも、開放F値が低いことにより、ボケやすい点も大きな魅力。風景+人物のような、背景をボカして主題を強調した写真を撮りたい方にもおすすめです。
風景撮影におすすめなレンズの焦点距離
レンズの種類ごとに特徴やメリットを紹介。
また、風景撮影における、レンズの焦点距離ごとにおすすめの被写体・シーンも解説します。
※焦点距離は35mm判換算とします
10~28mm前後(広角~超広角)

photo by Susanne Nilsson
10~28mm前後の焦点距離のレンズは、超広角レンズや広角レンズに分類されます。
超広角レンズ・広角レンズは、画角が広く、広範囲の撮影が可能。標準域や望遠域では、フレームアウトしてしまうような、建物やランドマークなど大きな被写体を構図に収められます。
また、パースペクティブを強調した写真が撮影できる点もメリットです。
パースペクティブとは、遠近感のこと。近くのものをより大きく、遠くのものをより小さく写せるため、手前に主題を置くと、より強調させることが可能です。たとえば、東京タワーのような、大きな被写体を下から撮ると、パースペクティブが強調され、ダイナミックな写真を撮影できます。
ほかにも、広角レンズは、被写界深度が深い点も魅力です。被写界深度とは、ピントが合う範囲のこと。被写界深度が深いと写真全体にピントが合ったようにみえます。そのため、ビル群など中心から隅々まで細かな被写体がある写真を、迫力いっぱいに写すことが可能です。
メリット
- 大きな被写体でもフレームアウトしない
- 遠近感のある写真が撮れる
- 全体にピントが合った迫力のある写真が撮れる
おすすめな被写体・シーン
- 花畑や街景色など、手前から奥までピントを合わせたいシーン
- ランドマークなど、大きな被写体
- 被写体を下からの構図で撮影するシーン
作例写真

photo by Felix Montino

photo by Jun Seita

photo by ColdSleeper
30~50mm前後(標準)

photo by Nick Page
30~50mm前後のレンズは、標準レンズに分類されます。
標準レンズは、人間が視認できる視野角に近い画角。目で見た通りのシーンを写すことができ、臨場感を持たせられることが魅力。風景はもちろん、路上スナップやテーブルフォトなど、幅広いシーンで使いやすいレンズです。
実際に見た風景の美しさをそのまま表現できるため、構図を決めやすい点がメリット。はじめて訪れる撮影場所でも、スムーズに撮影を進められます。
メリット
- 構図が決めやすい
- 幅広いシーンで使いやすい
- 臨場感を演出できる
おすすめな被写体・シーン
- 路上スナップ
- 日常風景
- はじめての撮影場所
- 風景×ポートレート
作例写真

photo by Nick Page

photo by 迷惘的人生

photo by Toomore Chiang
標準域でおすすめなズームレンズ・単焦点レンズ
70~500mm(望遠~超望遠)

photo by Michael Figiel
70~500mm前後のレンズは、望遠レンズ・超望遠レンズに分類されます。
遠くの被写体を大きく写せるため、被写体に近づけない動物園や飛行場などのシーンで役立つレンズです。
山や高台などから、ランドマークなどの主題を強調することも可能。主題がはっきりするため、広角レンズとは違った、面白みのある1枚に仕上がります。
さらに、「圧縮効果」を活かせる点も、望遠レンズの醍醐味です。圧縮効果とは、遠近感が弱まる現象のこと。手前と奥の被写体の距離感を狭めたように撮影できます。
また、広角レンズとは逆で、望遠レンズは被写界深度が浅いため、ピント面以外がよくボケます。そのため、ポートレート撮影でも重宝されます。
70~500mm前後のメリット
- 遠くの被写体を大きく写せる
- 主題を強調した構図で撮影できる
- 遠近感を弱められる
- ボケやすい
おすすめな被写体・シーン
- 動物や飛行機など近づけない被写体
- 遠くのランドマーク
- 圧縮効果を効かせたい風景
- 風景×人(動物)
70~500mm前後の作例写真

photo by Ben Davies

photo by Torsten Behrens

photo by Kumweni
望遠域でおすすめなズームレンズ・単焦点レンズ
風景撮影のレンズを選ぶ時のポイント
レンズを選ぶときのポイントを紹介します。
焦点距離

photo by t.kunikuni
上記で解説した通り、風景撮影と一口にいっても撮影場所や被写体によって、おすすめな焦点距離は異なります。
そのため、まずは何が撮りたいのかを明確にしましょう。そのうえで、最適な焦点距離を選ぶのが◎。
ただし、どのような風景に出会うか予想できない旅先などで撮影する場合は、標準ズームレンズや、広角から望遠まで幅広い焦点距離をカバーする高倍率ズームレンズがおすすめです。
手ブレ補正機能の有無

せっかく時間とお金をかけて撮影に出かけても、写真が手ブレをしてしまっては台無しです。
朝夕など薄暗い場所では、明るさを確保するためにシャッタースピードを遅めに設定することが少なくありません。
三脚があれば問題ありませんが、手持ち撮影がやむをえない場合もあるでしょう。
そういった場面で、ボディだけでなくレンズにも強力な手ブレ補正機能が搭載されていれば、ある程度シャッタースピードを遅く設定できます。
そのため、手持ち撮影でも、ISO感度を上げすぎず、クリアな写真を撮影することが可能です。
また、ボディに手ブレ補正機能がない場合は、レンズの手ブレ補正機能が重要になります。
尚、開放F値が低い広角域のレンズは、軽くて手ブレしにくいことから、手ブレ補正機能が非搭載のモデルが多い傾向です。
F値

開放F値の小さいレンズを選ぶのがおすすめです。
開放F値とは、レンズの最小F値のこと。上のイラストのように、F値が小さいほど、光を取り込むための穴が大きくなり、取り込める光量が多くなります。
風景撮影では、F値はそれほど重要ではありません。明るい時間帯に撮影することが多く、F値を大きくしてもシャッタースピードが手ブレするほど遅くならないためです。
しかし、朝夕の時間帯など風景でも光量の少ないシーンで撮影することがあります。その際、F値を小さくできるほど、シャッタースピードを速めに設定できるため、手ブレを防げます。
また、開放付近で撮影すると、大きなボケをだせるため、表現の幅が広がることもメリットです。
防塵防滴仕様

風景撮影は、屋外で行なうことがほとんどのため、防塵防滴仕様のレンズがおすすめです。
急な天候の変化で、雨具を準備していても、レンズが濡れてしまうことがあります。また、山や川、海など、ハードなアウトドア環境で使うことも多いでしょう。
また、風が吹けば、砂ぼこりにさらされることもあります。
防塵防滴仕様のレンズなら、急な悪天候に遭遇したりハードな環境で使用しても、撮影後すぐにレンズを拭くなど、手入れを怠らなければ、故障や不具合のリスクを防げます。
故障や不具合を完全に防げるわけではありませんが、風景撮影がメインの方は、防塵防滴仕様のレンズを選んでおくと安心です。
被写体・シーンごとにおすすめなレンズの種類・焦点距離
風景撮影での人気のシーンや被写体ごとに、おすすめなレンズの種類・焦点距離の目安を紹介します。
海や花畑などの広大な風景

photo by Susanne Nilsson
おすすめのレンズ:広角ズームレンズ、広角単焦点レンズ、望遠ズームレンズ、望遠レンズ
目の前に広がる海や花畑を撮影するなら、広角レンズがおすすめです。
広角レンズは、全体にピントを合わせやすく、手前から奥までシャープな1枚を撮影できます。
また、望遠レンズもおすすめです。
被写体の遠近感が弱まる圧縮効果がある望遠レンズなら、花の一本一本が密集したように写すことが可能。
手前から奥まで、綺麗な花が一面に咲き誇る様を印象的に収められます。
高台・展望台からの風景

photo by Radek Kucharski
おすすめのレンズ:広角ズームレンズ、広角単焦点レンズ、望遠ズームレンズ、望遠単焦点レンズ
山や展望台など、高台からの風景を撮影するなら、広角レンズがおすすめです。
人間の視野よりも広い範囲を撮影可能なため、雄大な風景を余すことなく構図に入れて撮影できます。
ただし、高台から被写体までの距離次第では、標準域や望遠域のレンズが適している場合もあるため、事前に作例写真などでリサーチして、最適なレンズを用意しましょう。
また、高台からランドマークなどを切り取るように撮影したい際には、望遠レンズがおすすめです。
広角レンズは、広い範囲を写せますが、主題が分かりづらくなったり、余計な要素が入ってしてしまうことがあります。
望遠レンズなら、風景の一部を切り取れるため、写真に入れる要素を整理して、主題をハッキリさせられます。
主題がハッキリすると、印象的な写真になりやすいため、他の人とは違った写真を撮りたい方におすすめです。
東京タワーなどの大きな被写体

photo by Domenico Convertini
おすすめのレンズ:広角ズームレンズ、広角単焦点レンズ
東京タワーのような大きな被写体を近い場所から撮影する場合は、広角レンズがおすすめです。
標準域や望遠域のレンズだと、画角に収まらないことがありますが、広角レンズなら、被写体全体を画角に入れられます。
また、大きな被写体を間近から撮影することで、パースペクティブが強調された、ダイナミックな1枚を撮影することも可能すぁう
路上スナップ

photo by Toomore Chiang
おすすめのレンズ:標準レンズ
路上スナップを撮影するなら、標準単焦点レンズがおすすめです。
スナップ写真とは、目の前の風景や出来事を切り取った写真のこと。スナップ写真の焦点距離には、決まったルールや定義がありません。広角でも標準でも望遠でも、目の前の一瞬を切り取れば、スナップ写真といえます。
その中でも、スナップ写真で一般的な焦点距離は標準域。特に焦点距離35mm、50mmのレンズが多く使われています。
まとめ

風景撮影におすすめのレンズを紹介しました。
風景といっても、様々な被写体や撮影シーンがあり、それらに適したレンズが異なります。また、ズームや単焦点、広角、望遠など、レンズの種類も豊富。
ぜひ、この記事を参考に、撮りたい被写体・シーンに最適なレンズを選んでください。
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