三脚の正しい使い方と選び方を徹底解説!

  • 2021.11.19
  • 2024.09.27
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写真撮影をする中で「三脚が欲しい」と思ったことがある方は多いはずです。

「夜景撮影でレーザービームを写したい」「星が撮りたいから長秒時露光をしたい」「野鳥を狙う望遠レンズが手持ちだとブレてしまう」など…。

しかし、いざ三脚を買おうとしたら様々な種類があり驚いたのではないでしょうか。一見どれも同じに思えますが、三脚であれば何でもよいというわけではありません。

そこで今回は、三脚を選ぶ際に意識したいポイントと、三脚の正しい使い方を解説します。適切な三脚を正しく使うことで、写真の質もグッとアップするでしょう。

これから三脚を購入する方は、ぜひ本記事を三脚選びの参考にしてみてください。

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三脚とは

三脚とは3本の棒(脚)で自立する脚部と、カメラを取り付ける雲台から成る台のこと。カメラを載せて、安定性を保ったまま撮影が行なえます。

一般的なカメラ(一眼カメラ・コンパクトデジタルカメラなど)には、三脚に設置するためのU1/4サイズのネジ(メス)が切ってあり、三脚側のネジと合わせて固定が可能。

近年増えてきているアクションカメラも、専用のケースを使用すると三脚に取り付けることができます。

風景撮影で三脚を使うメリット

ブレを防げる

カメラやレンズの手ぶれ補正機構が精度を上げ、以前はブレてしまったシーンでも手持ち撮影が行なえるようになりました。

そのため「三脚は必要ない」と思う方もいるかもしれません。しかし、手ぶれ補正で防げるブレには限界があります。

また、画素数が大きいカメラであるほど多少のブレも目立ってしまいます。より緻密な写真を求めるのであれば、三脚は欠かせないアイテムです。

ノイズの少ないクリアな写真になる

三脚を使うと手ぶれの心配がなくなり、手持ちではブレてしまっていたシャッタースピードでの撮影にも挑戦できます。

暗所ではシャッタースピードを長くして明るさを得ることができるため、ISO感度を無理に上げる必要がありません。

室内や夜間など低光量の場所でも、ISO感度を下げて、ノイズ(画面のざらつき)の少ない写真が撮影できるでしょう。

撮影できる風景・シーンが増える

三脚を使えば手持ちでは困難だった写真やシーンでも、簡単に撮れるようになります。具体的には下記のような長秒露光が必要なシーンです。

夜景のレーザービーム

1秒~10秒ほどシャッターを開いて、車のヘッドライトやテールランプを軌跡として表現できます。

Photo by m_dada_i

星空

微細な光である星を写すためには、10秒以上の露光が必要。三脚が必須の撮影シーンです。

まとめ

滝・川

1秒前後のシャッタースピードにすることで、白い糸のように滑らかな水の流れが撮影できます。

鍋ヶ滝

さらに、風景撮影では三脚を使うことでじっくりと構図を考えられるので、作品の構成力が身に着くというメリットも。以上のことから、よりカメラの世界を楽しむために、ぜひ1本は持っておきたいアイテムといえます。

とはいえ「普段はスナップメインで三脚を使う予定はあまりない」「買っても使わなかったらもったいない」と思う方も多いはず。実際に、本格的な三脚は数万~十数万円と値が張るため、気軽に買うのはためらわれます。そこで、年数回のみ使用する方や、三脚撮影が自分に合うか不安な方は、レンタルで試してみるのも良いでしょう。

レンタル可能な三脚一覧

三脚を選ぶ際の注意点

自分の機材に合ったものを選ぶ

一口に三脚といっても、様々な種類があります。スマホ用の小さなものから、プロ向けの一眼カメラを載せても安定する頑丈なものまで…。

大切なのは、自分の機材に合った三脚を選ぶことです。例えば、コンデジ(コンパクトデジカメ)を使っている人が耐荷重10kgの三脚を選んでも、不必要な荷物を増やしてしまいます。

反対に、重量級の望遠レンズを装備した一眼レフを、コンデジ用の三脚に載せたら不安定で倒れてしまうかもしれません。自分のカメラ・レンズの重量にマッチする、適切な三脚を選択しましょう。

用途に合ったものを選ぶ

三脚は安定性を一番に考えたものから、携帯性を重視したコンパクトなものまで、色々な大きさ・重さのものがあります。

撮影地まで車を横付けするのであれば、多少重くて大きなタイプを選んで問題ありません。

しかし、公共交通機関で移動をしたり、登山をしたりする際に同様の三脚を選んでしまうと、重くて体力を消費してしまいます。

時には他人の迷惑となってしまう場合もあるでしょう。撮影場所、撮影地までの移動手段を考慮しながら、自分の撮影スタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

自分の身長も考慮する

意外と盲点なのが、自分の身長に合った三脚を選ぶという点です。一般的に、三脚を目いっぱい伸ばして(センターポールは伸ばさない)、頂点がアイレベルにくるものが自分にあった高さの三脚といわれています。

よくあるパターンは、背の低い女性が自分より大きな三脚を買ったらファインダーが覗けない……という事例です。

逆に男性は、中腰にならないとアイレベルにこない三脚を買ってしまうと、撮影時に無駄な負担をかけてしまいます。理想は店舗で実際に触ってみて購入することです。

とはいえ、販売店が近くにない方も多いはずなので、カタログ情報によく目を通し、大きさをイメージしてから購入しましょう。

三脚選びのポイント

丈夫さは耐荷重よりパイプ径で見る

三脚の製品情報には『耐荷重』の項目が存在しますが、これはメーカーによって基準がまちまち。10kgと書かれていても、実際には10kgの機材を載せて安定した撮影ができるとは限りません。

そこで安定性を判断する指標として見ていただきたいのが『パイプ軽』です。パイプ径は太くなればなるほど安定性が増します。使用機材と選びたい三脚のパイプ径を下記にまとめたので、参考にしてみてください。

パイプ径適合機材
20mmクラス(トラベル用)コンデジ・ミラーレス一眼など
24mmクラス(小型)小型APS-C一眼+300mm以下の望遠ズームレンズなど・ミラーレス一眼
28mmクラス(中型)APS-C一眼orフルサイズ一眼+300mm以下の大口径レンズ・中判カメラ
32mmクラス(中型)フルサイズorAPS-C一眼+300mm以下の大口径レンズ・中判カメラ+望遠レンズ

携帯性は縮長と段数

「持ち運びやすいコンパクトな三脚が欲しい」という方は、縮長と段数で決めましょう。三脚はいくつもの棒が繋がってできており、その棒のつなぎ目の数を段数と呼びます。

縮長とは、三脚を縮めたときの長さのこと。段数は多いほど縮長は短くコンパクトにまとまり、縮長が短いほど携帯性が増します。ただし、段数が増えれば安定性が減る点は注意しましょう。

安定性を求めるなら3段、持ち運びやすさを求めるなら4段が理想的。5段のものは40cmほどになるコンパクトタイプが多いものの、重量級の一眼レフには向きません。

『〇段、〇cmの三脚が最適!』と断言できるものではなく、自分の機材と用途にあった段数・縮長が適切な三脚だといえるでしょう。

アルミ製かカーボン製か

三脚は主に、アルミかカーボンでできています。2つの材質の違いは以下の通りです。

アルミ製

  • 比較的重い
  • 安価なものが多い
  • 傷や衝撃に強い
  • 冬は脚が冷えてつめたい

カーボン製

  • 比較的軽い
  • 高価なものが多い
  • 振動吸収に優れている
  • 冬でも脚が冷えない

以前はアルミ三脚が主流だったものの、現在ではカーボンが凌ぎつつあります。カーボンの方が軽く、振動減衰(三脚が揺れ始めてから静止するまでの時間)が早い点が特徴です。

一方のアルミは衝撃に強く、カーボンより錆ないため耐久性に優れています。一概にどちらが良いとは言えませんが、携帯性を重視するならカーボン、耐久性を重視するならアルミを選ぶとよいでしょう。

雲台の種類

雲台とは、カメラと三脚の間につけてカメラを固定する装置のこと。カメラは直接三脚につけるのではなく、雲台に取り付けて向きや傾きを細かく調節します。

一見どれも同じに思えますが、撮影のしやすさや三脚の性能までをも左右する重要なパーツです。雲台は主に『3Way雲台』『自由雲台』『ビデオ雲台』の3つに分かれます。

ビデオ雲台は名前の通り、動画撮影での使用が一般的。今回は、静止画で使われる3Way雲台と自由雲台について解説します。

3Way雲台

縦・横・斜め、3つを調節するネジとハンドル(バーン棒)があり、それぞれ個別に調節しながら構図を絞っていくタイプの雲台です。

縦は固定して横方向のみ、という調節ができるため、細かなフレーミングが比較的簡単に行なえます。風景撮影やテーブルフォトなど、じっくりと時間をかけて構図を決める撮影向き。

一方、デメリットはかさ張る点です。2本ハンドルがあるため、コンパクトとはいえません。

自由雲台

台座の中にボールが入っており、そのボールを自由に動かしながらフレーミングを行なうタイプの雲台です。

3Way雲台に比べてコンパクトにできており、携帯性に優れています。

また、軸内のボールを動かすだけでカメラを縦横斜めとあちこちに移動できるため、素早い構図合わせが可能。飛行機や運動会、野鳥などの動体撮影に向いています。

デメリットとしては、縦のみ・横のみの微調整ができないため、ミリ単位で構図を絞っていく撮影には適していない点です。水平をとるのも得意ではありません。

上記のように雲台にも得手不得手があるため、自分の撮影スタイルに合った雲台を選んでください。とはいえ雲台は交換が可能なので、使用していて合わないと感じたら交換するのも手。シーンによって付け替えてみるのもよいでしょう。

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GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集スタッフ Chino

こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASSのライター。自社Webメディア『GOOPASS MAGAZINE』などの、ディレクション・記事制作などを担当する。数年のブランクを経て、2014年にカメラを再開。 風景・星景をはじめとする自然物の撮影が中心で、季節感のある写真を好む。使用カメラはCanon EOS 6D。

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