スポーツ動画を撮影するコツ

スポーツの動画撮影といっても、スポーツジャンルや用途によって種類は様々。
それぞれに適したカメラやレンズがあり、交換することで動画撮影の難易度は大きく変化します。
そうなると、どのカメラやレンズを選べばよいか、またどのように撮影したらよいか、迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は「スポーツ動画を撮影するコツ」をご紹介します。
目次
スポーツ動画撮影の主な用途

①記録用試合動画
チーム全体のフォーメーションなどデータ分析や、選手個人のフォーム改善など競技者のパフォーマンス向上を目的に、競技中の様子を俯瞰で撮影します。
主に三脚に装着し、広角や標準レンズで定点撮影するのが一般的です。
絞り込んでボケないようにして撮影するため、作品性はありません。
②YouTube・Vlog
ただプレー・競技中の様子を映すだけではなく、絞りを開けて背景をボカしたり、複数のカメラを使用して様々なアングルから撮影したり、作品性を持った動画に仕上げます。
定点カメラ+広角レンズ、手持ちジンバル+カメラで撮影するのが一般的。
また、一人称視点で撮影できるような競技ではアクションカメラ・ウェアラブルカメラが使われることもあります。
③一人称視点動画
Instgaramのストーリー、TikTokやYouTube(shorts)など短い時間の動画に向いています。
アクションカメラを体の一部や競技車両などに装着して撮影するのが一般的。
自転車競技やスケートボードなどの動画でよく見られる撮影方法です。
また、電子ジンバル機能がついたウェアラブルカメラなら、シューティンググリップなどで手持ち撮影することもあります。
スポーツの動画撮影にオススメな機材

カメラ
スポーツ動画撮影用のカメラは、基本的にミラーレス一眼カメラがオススメです。
小型・軽量で定点撮影はもちろん手持ち撮影もでき、機能面の性能も高いカメラが多数あります。
一眼レフカメラは、会場記録やフォームチェックなどをメインの用途として考えており、既に複数レンズを所有しているといった場合にオススメです。
ミラーレス一眼カメラより重さがあるため、三脚に装着して定点撮影するとよいでしょう。
自分が見ている視点をSNSに投稿したいという方にはアクションカメラもオススメです。
レンズ
レンズは、広角から望遠までカバーしている高倍率レンズがオススメです。
チームプレイを幅広く撮ったり、スポーツ選手個人の全身を映したり、クローズアップして迫力ある映像表現をしたりと、レンズ交換なしで様々なシーンを撮影できます。
基本的にはズームレンズを選びますが、より作品性を高めてイベントやSNS投稿用の動画を撮影するならば、絞り開放値が明るい単焦点レンズもよいでしょう。
スポーツの動画撮影にオススメな設定

フレームレート
フレームレートは、60fpsに設定するのがオススメです。
フレームレートは動画の滑らかさの数値なので上げるほどスムーズな動画になりますが、テレビやパソコンのディスプレイにおける、動画の滑らかさの数値であるリフレッシュレートも、60fpsに対応する60Hzが一般的。
よりハイフレームレートで撮影する場合は、高速なメモリーカードを用意したり、ハイフレームレート対応の出力端末を用意したりと機材面のアップグレードが必要になる場合があります。
シャッタースピード
シャッタースピードは、「1÷設定したフレームレートの数値(fps)×2秒」を設定します。
ちょうど倍の数値がない場合、60fpsであれば1/125秒など、倍に近い数値設定してください。
またフリッカーがある場合は、フリッカーを消すための固定の数値があります。
フリッカーは、照明があるところで撮影する際に発生する動画内のちらつきのことで、西日本と東日本の電源の周波数によって数値が変わります。
西日本なら1/60秒か1/125秒、東日本なら1/50秒か1/100秒に設定することでフリッカーを消せます。
F値
F値は、動画内で行ないたいボケ表現や撮影場所の明るさによって変更します。
明るい撮影場所や背景をボケさせたくない場合は、F8-13に設定。
暗い撮影場所や背景をボカしたい場合は、F2.8-5.6辺りに設定するとよいでしょう。
背景をボケさせるためとはいえF1.8など絞りを開きすぎると、選手が激しく動くスポーツ動画撮影では被写界深度が薄すぎてピントがずれる恐れがあります。
適宜調整するようにしましょう。
ISO感度
ISO感度は、シャッタースピードとF値を決めたあとに調整します。
ただし、高感度になってしまうとノイズが乗った動画になってしまうため、できる限り低い数値に設定してください。
暗いシーンでの撮影がメインになる方は、高感度耐性のカメラを選んでおくと安心です。
スポーツの動画撮影にオススメなレンズキット
SONY 新世代フルサイズミラーレス & 高倍率ズームセット α7 IV ILCE-7M4 + FE 24-240mm F3.5-6.3

7Kのオーバーサンプリングした情報を4Kに圧縮。
α7 IVは、フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラです。
新開発されたイメージセンサーには最新のカラーフィルターが採用されています。
さらに画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載することで従来比約8倍もの高速の処理が可能になり、4K映像に必要な情報量の約3.3倍をオーバーサンプリングしながら60pの滑らかな映像記録を実現しています。
また、BIONZ XRは手ブレ補正においても高い性能を発揮し、より高い手ブレ補正効果を得られる「アクティブモード」に対応。手持ち撮影でもジンバルに装着しているようなスムーズなスポーツ動画が撮影できます。
付属されているキットレンズは、FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240。
広角から望遠まで撮影できる高倍率レンズで、会場撮影・記念撮影・フォームチェック・表情のクローズアップといったあらゆるシーンの撮影をレンズ交換なしで行なえます。
| 製品名 | α7 IV |
|---|---|
| マウント | ソニーEマウント |
| センサーサイズ | フルサイズセンサー |
| 有効画素数 | 3300万画素 |
| 常用ISO感度 | ISO100~51200 |
| 動画記録画素数 | 4K(3840x2160)・60p |
| 幅×高さ×奥行き | 131.3×96.4×79.8mm |
| 重量 | 573g |
| 製品名 | FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240 |
|---|---|
| マウント | ソニーEマウント |
| 対応センサーサイズ | フルサイズセンサー |
| 焦点距離 | 24-240mm |
| F値 | F3.5-6.3 |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 |
| フィルター径 | 72mm |
| 最大径×長さ | 80.5×118.5mm |
| 質量 | 780g |
■GOOPASSオリジナルのレンズキットです。こちらのセットは販売はされていません。

SONY 新世代フルサイズミラーレス & 高倍率ズームセット α7 IV ILCE-7M4 + FE 24-240mm F3.5-6.3
Panasonic 本格動画ミラーレス & F1.7通し超大口径望遠ズームセット LUMIX DC-GH6 + LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.

高画質の動画をハイフレームレートで撮れる。
DC-GH6は、4/3型センサーを搭載したミラーレス一眼カメラです。
新開発のイメージセンサーと、フルサイズ機「DC-S1H」より約2倍の高速処理に進化した画像処理エンジンによって、5.7K・60pの滑らかな高画質撮影や4K・120pのハイフレームレート撮影が可能。
またオートフォーカス性能では、測距点数が従来機「GH5」の225点から315点に増加し、身体への追従性やピント合わせの速度も向上しています。
そして望遠レンズで撮影することも多いスポーツ動画撮影においては、ボディ内とレンズ内の手ブレ補正機構をシンクロさせる「Dual I.S.2」によるシャッタースピード約7.5段分もの驚異的な補正効果は嬉しいポイント。
安定してブレのないスポーツ動画が撮影できます。
キットレンズには、 LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.が付属。
35mm判換算50-100mmの中望遠レンズながら、ズーム全域で開放F1.7の圧倒的な明るさを誇ります。
ナイターなどの暗いシーンや、SNS投稿用にボケ表現を活かしたスポーツ動画を撮影したい方にオススメです。
| 製品名 | DC-GH6 |
|---|---|
| マウント | マイクロフォーサーズマウント |
| センサーサイズ | 4/3型センサー |
| 有効画素数 | 2521万画素 |
| 常用ISO感度 | ISO100~25600 |
| 動画記録画素数 | メカシャッター/電子先幕時:約14(AFS/MF)約8(AFC)コマ/秒 電子シャッター時:約75(AFS/MF時のみ)コマ/秒 |
| 幅×高さ×奥行き | 138.4×100.3×99.6mm |
| 重量 | 739g |
| 製品名 | LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH. H-X2550 |
|---|---|
| マウント | マイクロフォーサーズマウント |
| 対応センサーサイズ | 4/3型センサー |
| 焦点距離 | 25-50mm |
| F値 | F1.7 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| フィルター径 | 77mm |
| 最大径×長さ | 87.6×127.6mm |
| 質量 | 654g |
■GOOPASSオリジナルのレンズキットです。こちらのセットは販売はされていません。

Panasonic 本格動画ミラーレス & F1.7通し超大口径望遠ズームセット LUMIX DC-GH6 + LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.
FUJIFILM 軽量コンパクトな超広角ズームレンズセット X-S10 + XF10-24mmF4 R OIS WR

フィルムシミュレーションで他メーカーと一味違う映像表現が可能。
X-S10は、APS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラです。中級機にあたりますが、上位機種と同じイメージセンサー「X-Trans CMOS 4」を搭載しており、上位機種と同等の画質で撮影が可能。動画では、6K相当の情報をオーバーサンプリングすることで、ノイズが少ない高画質な4K映像を記録できます。また、フジフイルムは何といってもフィルムシミュレーションが使用できるのが嬉しいポイント。これまで数々の映画で使用されてきた「ETERNA(エテルナ)」や「ETERNA ブリーチバイパス」といった映画用フィルムの色味を使って映像表現できます。手持ち撮影時の手ブレ補正には、ボディ内手ブレ補正とは別に電子式の手ブレ補正機能も搭載。動きの多いスポーツ動画撮影でも強力にブレを抑え、安定した動画撮影ができます。
キットレンズには、フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRが付属。35mm判換算15-36mm相当の広角から標準域をカバーしており、会場記録やフォームチェック、広角レンズ特有のパースを活かした迫力のある表現まで、さまざまなシーンで活躍します。ズーム全域で開放F4の明るさなので、暗いシーンでのスポーツ動画撮影も安心です。
| 製品名 | X-S10 |
|---|---|
| マウント | フジフイルムXマウント |
| センサーサイズ | APS-Cセンサー |
| 有効画素数 | 2610万画素 |
| 常用ISO感度 | ISO160~12800 |
| 動画記録画素数 | 約30コマ/秒(電子シャッター、1.25Xクロップ時) 約8コマ/秒(メカニカルシャッター使用時) |
| 幅×高さ×奥行き | 126×85.1×65.4mm |
| 重量 | 415g |
| 製品名 | フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WR |
|---|---|
| マウント | フジフイルムXマウント |
| 対応センサーサイズ | APS-Cセンサー |
| 焦点距離 | 10-24mm |
| F値 | F4 |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 |
| フィルター径 | 72mm |
| 最大径×長さ | 77.6×87mm |
| 質量 | 385g |
■GOOPASSオリジナルのレンズキットです。こちらのセットは販売はされていません。

FUJIFILM 軽量コンパクトな超広角ズームレンズセット X-S10 + XF10-24mmF4 R OIS WR
まとめ

今回は「スポーツ動画を撮影するコツ」を紹介しました。スポーツ動画の撮影は、まず自分が撮影したいスポーツジャンルと用途を考えるようにしましょう。俯瞰で撮影するなら、どのようなカメラ・レンズでも大抵問題ありませんが、手持ちや体にマウントして撮影するなら小型のミラーレス一眼カメラやアクションカメラを選ぶ必要があります。また、イベントやSNSに投稿するための作品性の高い動画を撮影するなら、機材と撮影方法を工夫するようにしましょう。

GOOPASS SPORTS MAGAZINE編集部フォックス
GOOPASS株式会社の編集ライター。自社Webメディア『GOOPASS MAGAZINE』『GOOPASS SPORTS MAGAZINE』の編集長として、企画・ディレクション・記事制作などを担当する一方で、フリーランスのフォトグラファーとしても活躍中。バスケットボール・ラッパー・プロバレーボール選手・フィットネストレーナーなど、スポーツ・ストリートシーンを中心に、スナップ・ポートレートなど幅広い撮影シーンを手がける。愛機はCanon EOS 5D MarkⅣと、FUJI FILM X100V。
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