
“カラー写真のパイオニア”と称されるNYCの伝説的な写真家、ソール・ライターの写真展【ソール・ライターの原点 ニューヨークの色】が、渋谷ヒカリエ9F・ヒカリエホール ホールAで好評開催中だ。
僕が彼の作品と出会ったのは、今から6年前、2017年のこと。
現在絶賛改装作業中のBunkamura ザ・ミュージアムで行なわれた、『写真家 ソールライター展』だった。
今よりずっとずっと、ずっと写真に対する造詣が浅かった当時の僕は、「週に1回必ず写真展へ足を運ぶ」という自分ルールを定めて、週末になると都内の大小様々なギャラリーへ足を運んでいた。
ある週は、奥渋でこっそり開催された新進気鋭アーティストの個展へ。
ある週は、Bunkamura ザ・ミュージアムで大々的に開催された海外アーティストの写真展へ。
スマートフォンを握りしめて、Twitterの某ファッション系公式アカウントから発信される開催情報を頼りに、都内のギャラリーを、都内の写真展を自分の足で巡った。
その中の1つが、『写真家 ソールライター展』だった。
「何て素敵なカラー写真を撮る人なんだろう」
写真のことを何も分かっていなかった当時の僕にとって、初めて目にするソール・ライターの作品は衝撃的だった。
半世紀以上前の写真とは思えないフレッシュさと、半世紀以上前ならではのノスタルジーが同居する、一枚の絵みたいな作品。
目と心を、一瞬で奪われてしまった。
あれから6年。
久しぶりに目にするソール・ライターの作品は、やっぱり衝撃的だった。
「何て素敵なモノクロ写真も撮る人なんだろう」。
ほんの少しだけ写真に関わる仕事に就いた現在、少しだけ感想が変わっていることに気づく。
カラー写真がフィーチャーされがちなソール・ライターだけど、「これがカラーになるんだもの。そりゃあ、カラー写真が素晴らしいわけだ」と妙に納得してしまった。
本展では、モノクロ写真とカラー写真だけでなく、もともと画家を志していたソールの絵画や、ファッションカメラマン時代に撮影されたコマーシャルフォトなども展示されている。
メインコンテンツは、ヒカリエホールの大空間を利用したスライドショー。
ソール・ライターの代表作や、ソール・ライター財団によってディグされた作品群約250点が、計10面の超大型スクリーンへ、数秒ごとに切り替わりながら次々と映し出される。
何十分でも、きっと何時間でも眺めていられる、贅沢な空間だった。
会期は8月23日(水)まで。
記録的な猛暑が続く今年の夏は、冷房の効いたギャラリーで1950〜1960年台のNYCストリートに思いを馳せてみてはいかが。












