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ホテルステイと私の「好き」と。#2 憧れの東京 〜前編〜

インバウンドが戻った2023年の春、東京都内のホテルは軒並み値上がりしていた。それでもどうしても泊まりたいホテルがあった。価格は10万以上した。日を選べば、もっと安い日があったにもかかわらず、なぜ、このタイミングで? と思われることだろう。

ひとつ、私の27歳の誕生日だったから。

ふたつ、泊まるのにこれ以上「いい日」が見つけられなかったから。

予約に逡巡した私は、25歳の誕生日祝いに初めて沖縄のリッツカールトンに宿泊した時のことを思い出した。あの頃の私にとって、憧れだった場所だ。あの時の体験がいまの私に生きていることに、背中を押される気持ちになった。

思い切って、私のいまの「憧れ」に泊まってみよう、と。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

エレベーターの扉が開くと東京エディション虎ノ門のアイコニックなロビーが私を迎えてくれた。そこは緑に溢れた現代的な「映え」空間でありながら、ゲストの内面にアプローチするだけの不思議な力を持った空間でもある。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

植物は自然の中にいるような安らぎとともに、程よい「目隠し」として機能し、ソファ同士の合間を埋める。天井は高く、開放感があり、見上げれば規則的にスリットの入った木製の庇(ひさし)を見つける。これは仏教寺院からのインスパイアであるそうだ。

ウェルカムドリンクをもらって適当な席に着く。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

ああ、過ごしやすい。

高級ホテルなのに、いい意味で緊張感がない。このホテルを手掛けているのは天才的なホテリエのイアン・シュレーガーだが、彼はロビーを「社交場」として昇華させた人物として知られている。

甘くて美味しい自家製ジンジャーエールを飲み切ったところで、客室に向かった。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

今回予約したのは、東京タワービューのキングルームだ。眺望を楽しみにして、わくわくした気持ちで部屋に向かった。

カードキーをかざし、ドアを開けると、部屋の奥のカーテンがオートで開いていく。さて、どんな景色が広がっているのだろう。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

圧巻だ。

驚いてしまった。東京タワービューの部屋を取ったのは自分なのに、こんなの、予想していなかった。近い。高い。すごい!

百聞は一見に如かず、とはまさにこのこと。ソファに座ってみてもベッドに寝転んでみても、おおきな東京タワーがこちらを覗いてくるではないか。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

東京タワービューのお部屋に泊まれば、こんな写真も撮れてしまう!(ステマか)

もちろん、客室の内装も素晴らしい。先ほどのロビーを含めて、東京エディション虎ノ門の内装は、日本を代表する建築家である隈研吾氏が手掛けている。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

壁やソファの白と木材の明るい茶色をベースにした客室は、色合いの柔らかさと直線的なデザインの硬さのバランスがよく、東京らしく都会的な印象だ。しかし、ただ「モダン」というのでもなく、どこか普遍的な「過ごしやすさ」を感じさせる。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

壁面に沿って配置された細長いデスクや白く大きな洗面台はどちらもシームレスで無駄がない。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

窓際の壁に設置された梅の絵は金色に輝いていて、この空間から浮いてしまいそうなものなのに、すっと馴染んでいるから不思議だ。

絵の周りにたっぷりと取られた白の余白のお陰だろうか?

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

ベッドの上にはスロー(布)が無造作に広げられていて、でもこの無造作さすら計算し尽くされたものかと思うと憎らしい。

緊張感を感じさせない遊び心のあるデザインはロビーにも反映されていた。例えば、ロビーのテーブルコーディネートは席ごとに違っている。ソファも一部にはスローがかかっており、均質な印象を与えない。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

たとえば私の座った席には、着物地がかかっていた。他にも同じように着物地がかかっている場所があったが、席によって色合いが異なっているところにもコーディネートへのこだわりが感じられた。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

ここは半球状のオブジェに真っ赤なたくさんの花びら、カラスのような鳥の置物とキャンドルに、小ぶりの一輪挿しが置かれている。眺めていると「イースト・ミーツ・ウエスト」が、ここ東京エディション虎ノ門のコンセプトだったなと思い出す。とはいえ、ここまでバランスの取れたディスプレイを思いつける人はなかなかいないだろう。

どこもかしこも見ているだけで楽しい東京エディション虎ノ門だが、ここならではの体験は「香り」にもある。

客室のアメニティも全てこの香りで統一されている。
カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

NY発のフレグランスブランドLE LABO(ル ラボ)による、エディションホテル特注の「ブラックティー」だ。

リッツカールトン含め、高級ホテルではオリジナルの香りを作り、空間に漂わせていることがある。

宿泊体験のひとつを担う要素として「香り」を使うことは、ごく理にかなったアプローチだと思う。なぜなら、香りは、香りこそが体験しなければ分からないものだからだ。どんなに写真を見て分かった気になっても、この香りだけはここに来なければ味わえない。

カメラ:SONY α7R Ⅲ、レンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)

その香りは「ようこそ、唯一無二の空間へ」とホテルの世界観の中へと初めましてのゲストを誘い、再訪者を歓迎する。

どこまでも魅力的な東京エディション虎ノ門、後半ではこの日の夜景や翌朝の朝食について綴りたい。

▼後編はコチラ

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今回紹介したホテル

東京エディション虎ノ門

URLhttps://www.marriott.com/ja/hotels/tyoet-the-tokyo-edition-toranomon/overview/
電話番号03-5422-1600
住所〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目1 神谷町トラストタワー
アクセス地下鉄日比谷線「神谷町」駅直結
地下鉄銀座線「虎ノ門」駅2番出口より徒歩8分
地下鉄南北線「六本木一丁目」駅泉ガーデン出口より徒歩8分
チェックイン15:00 (プランによって異なる場合あり)
チェックアウト12:00 (プランによって異なる場合あり)
価格101,200円〜(デラックスキング、2023年7月現在の最低料金)
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この記事を書いた人

1996年生まれ。沖縄出身、沖縄育ちのライター。
現在は、東京の大学で哲学を専攻している。
写真系メディアとフード系メディアの両方で執筆経験を持つ。
チョコレートを食べ歩くためだけにフランスとベルギーに行ったり、旅行中は必ずチョコ屋さんを探したり、ワンシーズンで30万チョコに使ったりする「チョコおたく」でもある。最近はホテルステイと香水にもハマり中。とにかくお金がかかるものが好きらしい。
「写真も撮れるウェブライター」としてフリーで活動中。