EP7:2023-24シーズン閉幕。ポーランド1部Plus ligaでのシーズンを終えて。【髙橋頌の欧州バレー挑戦記 SEASON3】

GOOPASS SPORTS MAGAZINEをご覧の皆さん、こんにちは!
ポーランド1部リーグ・Exact Systems Hemarpol Częstochowaに所属するバレーボール選手・髙橋頌(たかはししょう)です。
ポーランド1部リーグ(Plus liga)が終了し、無事に日本へ帰国してきました。

今年はシーズン中盤まで個人、クラブともに順調に進んでいましたが、年明けに私は怪我をしてしまい2月に手術をしました。(幸いなことに大きな手術ではなかったです)
怪我によって、シーズン後半戦でコートに立つことが出来ず悔しいシーズンになりましたが、世界のトップ選手が集まるこのポーランド1部リーグでの経験から大きな収穫もありました。
「世界最高峰の欧州リーグでトップを獲る」という目標へ向けて着実に一歩ずつ進んでいるのを強く実感している中で、この世界ランキング1位のポーランド1部リーグ「Plus liga」での今シーズンの挑戦を振り返っていきます。
そして、来シーズン(2024-25)への目標なども色々と書いてこうと思います!
目次
Exact Systems Hemarpol Częstochowaについて

初めてこの記事を見る方へ向けて、私が所属しているExact Systems Hemarpol Częstochowa(以下 Częstochowaと呼ばせていただきます)の歴史について少しお話させてください。
Częstochowaは、昨シーズン(2022-23)ポーランド2部リーグに所属していて、ポーランド2部リーグで優勝を果たし、今シーズン(2023-24)ポーランド1部リーグへ昇格したクラブです。
これまでCzęstochowa(チェンストホバ)は、ポーランド2部リーグで成績が低迷していましたが、昨シーズンから世界最高峰の欧州リーグ「Plus liga」へ昇格するため選手を揃え始めました。
今シーズンはポーランド1部リーグに初参戦(昇格後初シーズン)のため、周りからは「ポーランド1部に残留することでもかなり難しいし、降格候補のクラブでしょ」と言われていました。
ですが、今シーズン最終結果は16チーム中15位で(最下位の16位がポーランド2部リーグへ自動降格)、なんとかポーランド2部リーグへの降格も避けることができました。
今シーズンはポーランド人以外に日本人(私)、カナダ人、ノルウェー人、チュニジア人、アメリカ人、の選手が在籍していました。
その他、2024年度のポーランド代表に選出された選手もいます。(オポジットのデイビッド選手)
このCzęstochowaは、歴史のある名門クラブというわけではなく、今後ヨーロッパ内でもビッグクラブになる可能性が高い「勢いのあるクラブ」の一つです。
今シーズンの最終結果

クラブの最終成績は、16チーム中15位。
個人のレセプションランキングは11位(49,52%)で、納得のいかない結果でした。
今シーズンのポーランド1部リーグ「Plus liga」のレセプションランキングに関して、ランキング1位が54%、それより下の順位はほぼ差がなく、ほとんどの選手が(レプション成功率)50%を切っています。
そして、今シーズンのポーランド1部リーグでプレーしている選手のサーブは、(パワー、スピード、コントロールなどすべての面で)世界トップレベルだと感じています。
毎試合ハイレベルな戦いでしたが、その中でも格上の相手(ポーランドの歴史のあるクラブZAKSA、Rzeszów、Skra Bełchatów、Lubin、Lublin、Gdańsk)に3-1で勝利し勝ち点3を取れたことが、Plus liga残留へ大きく繋がったと思います。
2019年から海外挑戦を開始し、今年は世界最高峰欧州リーグへ。

2019年4月から海外挑戦をし始めて、モンゴル、ブルガリア、セルビア、ベルギー、フィンランド、ポーランドと様々な国でプレーしてきました。(練習生を含む)
2021-22シーズン頃、コロナウイルスが世界中で大流行し日本から出国するのもかなり厳しい時期に、コロナウイルスの陰性証明書を持ち歩きながら、ヨーロッパ中を走り回ってた時期が懐かしいです。
あの時はとにかく目標に向かって必死に突き進んでいましたが、今となって考えてみると「遠回り」なんてものは何ひとつありませんでしたし、無駄なことは何ひとつもなかったです。
覚悟を持ち決断した挑戦に対して、「出る杭は打たれる」という風潮ではなく、挑戦する人に対して寛容な世の中になると良いなと感じています。
2019年4月から現在まで「世界最高峰の欧州リーグでトップを獲る」という目標へ向かって突き進んできて、2023-24は世界最高峰の欧州リーグのポーランド1部リーグ(Plus liga)でプレーし、私としてはようやくスタートラインに立ちました。
正直、最初から私は海外クラブと繋がりがあったわけでなく、本当に何もないゼロの状態からスタートしました。
あまり参考にならないと思いますが、私は何も繋がりがない状態からSNSなどを使って自分なりに工夫し、全世界のクラブへ英語で履歴書やプレービデオを送って練習参加を申し込んだりもしました。
自分の足や頭をフル活用し、直接バレーボール関係者の人に会いにヨーロッパまで行って、それから練習参加させてもらい自分のプレーを見て評価してもらい、それから一つずつ階段を上がってきました。
ただ、こうして突き進めているのもたくさんの人が応援して下さっているお陰です。
世界最高峰の壁にぶつかりながらも、大きな収穫を得た。

今シーズンのポーランド1部リーグには、世界トップ選手が各クラブに集まり、毎試合レベルが高く最高に面白いシーズンでした。
さらに自分が選手としても人としても「このポーランドリーグだからこそ」大きく成長できる場所だと強く感じました。
技術・パワー・高さはもちろん、やはりこの世界ランキング1位のポーランドはデータからの相手クラブ分析やトータルディフェンスの考え方への細かさなどはもちろん、大事な場面での選手同士の激しい駆け引きもあり、ここが世界最高峰のリーグなんだと納得できます。
さらにポーランド内ではバレーボールが国技レベルとして盛り上がってるのを肌で感じるので、街の人からいつも声をかけていただいたり、たくさんの声援をいただけることにも感謝です。
それと同時に、私はこのようなリーグで(個人としてもチームとしても)トップを獲らなければいけないという気持ちになりました。
それが私が海外挑戦をし始めた理由なので。
そして、世界のトップで戦い続けている選手の経験値はもちろん、やはり試合中での修正力(臨機応変なプレー)も他の選手とは格段と違いましたし、大事な場面や苦しい場面でのミスは他選手(ポーランド1部リーグ内)と比べてももちろん少ないです。
しかし、実際にコートを挟んでプレーしてみて、世界トップ選手と大きな差があるとはまったく感じませんでしたし、このようなハイレベルなステージ(土俵)で、個人としてもトップを獲るためさらに上を目指さなければ、と感じました。
そして、そういった世界トップ選手とコートを挟んで戦っていくことで、どれだけ相手が世界でも有名な選手だろうと物怖じすることは全く無く、むしろそれらの選手・クラブに対して「彼らを超えていかなければいけない」という感情も強く感じました。
今年は、シーズン途中で怪我し今年2月に手術をして最後までプレーが出来ずに、悔しいシーズンとなりましたが、今シーズンの世界最高峰リーグでのプレーを経て、これからも「世界最高峰のトップリーグで頂点を獲る」ために突き進んでいきます。
来シーズンへ向けて

すでに怪我も順調に回復していて、数ヶ月後の来シーズン開幕へ向けて最高の準備をしています。
来シーズンどのクラブでプレーしたとしても、目標である「世界最高峰リーグでトップを獲る」という目標のためさらに自分をステップアップしていきます。
そして、応援してくださる方々へ向けて、目標のため来シーズンはさらにステップアップした姿を見せられるよう、精進して参ります。
【髙橋頌の欧州バレー挑戦記 SEASON3】これにて完結です!
今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました!
番外編

チェンストホバに住んで2年目になるので、チェンストホバのおすすめスポットとその周辺の観光スポットなども紹介したいと思います!
チェンストホバ中心地のメインストリート

まずはなんと言ってもこの中心地のメインストリートです。
晴れた日にコーヒーを飲みながら散歩してるだけで最高ですし、何より静かで落ち着いていて最高のリフレッシュ方法です。

さらにメインストリート奥に見える城のようなものが「ヤスナ・グラ修道院」です。
外観はディズニーのシンデレラ城に見えますが、中に入ることも出来ますし(教会)、季節によって様々な色でライトアップされたりと、とにかくチェンストホバで一番の見所です。(正直それ以外あまり無いです。笑)
特にこれといって迫力がある建物というわけではないですが、週末はポーランド中やヨーロッパ内からもこのヤスナ・グラ修道院に訪れてきます。
オルシュティン(チェンストホバ)

オルシュティンというチェンストホバから400kmくらい離れた街ではなく、チェンストホバから車で20分くらい(約15kmくらい)のところにあるオルシュティンという小さな街があります。
そこには丘があり、頂上まで登るとチェンストホバの街並みも上から見えますし、絶景ポイントです。
ヴロツワフ(チェンストホバから電車で1時間半)

カトヴィツェやクラクフという街もチェンストホバから電車で2時間程のところにありますが、実はこのヴロツワフにも電車で1時間半ほどで行けて、とてもアクセスの良い街です。
もちろんチェンストホバより大きな街で、アジア人もよく見かけます。
そして、このヴロツワフにはこういった「小人の銅像」が街の至る所にあります。
中心地の高台から見る景色も素敵ですが、このような小人の銅像は現在(2024年時点)250体ほどあるそうなので、隠れミッキーのようなものを探すのが好きな方はオススメです。
ただ、ヴロツワフはかなり大きい街なので、全部見つけるにはかなりの時間が予想されます。。
アウシュビッツ収容所(チェンストホバから車で約2時間)

皆さんが学校の授業で学んだことがある「アウシュビィッツ・ビルケナウ強制収容所」。
チェンストホバから車で2時間のところに位置しています。
まさか人生の中で、この場所を直接訪れる日が来るとは思ってませんでした。
ここでは、大勢の方々がガス室や様々な方法で残虐されてしまった悲惨な場所でありますが、アウシュビィッツ・ビルケナウ強制収容所には、人生勉強のためにも必ず訪れて欲しい場所です。

収容所を取り囲むように頑丈な有刺鉄線があり(その内側にも溝があるのが見えます)、さらにその外側にも監視するための部屋などもあります。

部屋の中からの収容所の外を見た写真なのですが、有刺鉄線の外に監視室のようなものがあるのが分かります。
実際に収容されてしまった人たちはこのように外の景色を見てたんだと思うと、とても悲しい気持ちになります。

また、ベッドもこのようにかなり簡易的なもので、ここにたくさんの人が寝泊まりをしていました。
他にも寝室がありましたが、この部屋はまだ頑丈に作られている建物です。
まとめ
ポーランドには歴史のある建物や街並みがそのまま残されている場所が多くあります。
もちろんバレーボール選手としてこのポーランドの地でいるからには、そのポーランドの歴史も知る必要もあると思っています。
このような歴史のある場所へ訪れて、自分の目で見て直接感じれる経験というのは、選手を引退しても今後の人生にも必ず残っていくと思います。
とにかく今ある命は当たり前ではないですし、今こうして自分の好きなスポーツを仕事にできていることに感謝し、どの国出身だとかは関係なく、まずは目の前の人を大切にして進んでいきたいと強く感じさせられました。
ぜひチェンストホバに訪れた際には、周辺の街にも足を運んでみてください!

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