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【開催終了】金沢21世紀美術館にて写真家・顧剣亨「陰/残像」を開催中

顧剣亨《Mori, Shades_dw_001》(部分) 2023 © Kenryou Gu courtesy of Yumiko Chiba Associates

新進気鋭の若手作家を紹介するシリーズ「アペルト」。第18回目となる展示で、顧剣亨(こ・けんりょう)の「陰/残像」が現在開催中です。

顧剣亨は、複数の写真をピクセルごとに編み込む、「デジタルウィービング」という独自の手法で写真作品を制作する注目のアーティスト。本展では森林を撮影した大型作品が展示されます。顧剣亨が表現する森の姿を鑑賞すると同時に、写真表現の新たな可能性が感じられる展示をぜひご覧ください。

本展では、中国・福建省の原始林などの世界各地の森を高解像度カメラで撮影した大型の新作シリーズを紹介します。その大きさゆえにイメージの全体を「平面」というフレームのなかに圧縮・縮小してしまうことなく、鑑賞者の目線の活発な動きを誘発し、森の陰影が持つ亡霊のようなざわめきや畏怖の感覚を呼び起こします。同時に、複数のイメージを手作業で縦・横1列ずつのピクセルを反復して編み込んでいく特徴的な手法によって、作家の意図を超えた無意識的な揺らぎが生じ、地球が生み出した自然のスケールの時空間が複雑な形で閉じ込められます。顧の作品は、私たちが共通してもっている惑星的な記憶に刺激を与え、森の持つ多時間性・多言語性・多場所性を残像のように脳裏に刻むことによって、ますます加速する大量の視覚情報の中で麻痺している現代の鑑賞者の感性に変化をもたらすでしょう。

金沢21世紀美術館 公式HPより

顧剣亨《Mori, Shades_dw_001》(部分)2023 © Kenryou Gu courtesy of Yumiko Chiba Associates

展示概要

撮影:渡邉修、提供:金沢21世紀美術館

展覧会名:アペルト18 顧剣亨 陰/残像
会期:2023年4月8日(土)~9月18日(月・祝)
休場日:月曜日(ただし7月17日、9月18日は開場)、5月14日(日)、7月18日(火)
開場時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場:金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム
料金:無料
主催:金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
お問合せ:金沢21世紀美術館(TEL: 076-220-2800)

顧剣亨 プロフィール

Photo: Yosuke Kamiyama

1994年京都生まれ、上海育ち。京都芸術大学(元京都造形芸術大学)現代美術・写真コース卒業。大学在学中にフランス・アルル国立高等写真美術学校へ留学。現在、京都を拠点に活動中。移動することで得られる自身の身体感覚を、風景が蓄積する一つのフィールドと捉え、そこから収集された情報を変換・再構成する装置として写真を拡張的に用いています。主な個展に「A PART OF THERE IS HERE」(YUKIKOMIZUTANI GALLERY/東京/2021)、「15972 Sampling」(SFERA/京都/KYOTOGRAPHIE 2019)、「Utopia」(GALLERY WATER/東京/TOKYOGRAPHIE 2018)、「霧霾| Wu-Mai」(ワコールスタディホール京都ギャラリー/京都/2018)、「Utopia」(元淳風小学校/京都/2018)など。主な受賞歴に「KG + Award 2018」グランプリ、「sanwacompany Art Award / Art in The House 2019」グランプリ。

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この記事を書いた人

『MARSH(マーシュ=沼)』。2021年末にサイトローンチした写真とカメラのWebメディア。カメラ・写真沼の住人を満足させるべく、人気写真家による連載フォトコラム、第一線で活躍するフォトグラファーによる機材レビュー記事などを鋭意更新中。