写真家・小見山俊の新作写真集『call, overhaul, and roll』の発刊を記念して、写真展が開催中です。
『call, overhaul, and roll』は写真家・小見山峻による約4年ぶりの新作写真集。
小見山氏の住む横浜から札幌までをバイクで走り抜けた、ロードトリップの道中で撮影した写真が掲載されています。
閉塞した社会からの脱出、死別した親友への葬い、徹底的な物理的孤独への願望、そしてバイクだからこそ感じられる風の肌触りへの欲求…。
様々な感情に後押しされ飛び出したこの旅は、写真家ではなく一人の人間としての逃避行であり、決して撮影をすることは目的としてはいなかったそう。
効率の良さが圧倒的正義になりつつある現代社会の中で、「迷う」ということのポジティブな意味を追いかけた結果、記録として残していたこれらの写真たちは、これまで以上に純粋な好奇心を浮き彫りにする作品となりました。
さらに、粛々と積み重ねられてゆく旅の景色に、音楽家TAIHEIによる書き下ろし楽曲、音楽ジャーナリスト有泉智子とファッションデザイナー吉田圭佑による寄稿文が彩りを添えています。








いつの間にか、道を間違えることや遠回りすることを悪手かのように避けてばかりの毎日になっていました。迷うことなんて、下手をすれば食事の回数よりも多い代謝のひとつだと言うのに。ならば今こそ迷えるだけ迷ってみせようと。馬鹿げた時間の使い方に踏み切ったのです。思いつきのような衝動に駆られ、バイクのハンドルに安物の方位磁針を取り付け、それを頼りに北を目指しました。
写真を生業にして、あれやこれやと格好をつけ、撮る理由をでっち上げている毎日ですが、その実、つまるところは「僕はここにいた」と伝えたいだけ。何事もなければ、まだ何十年と生活は続いてゆくと信じています。その折々で、「僕はここにいた」をただ愚直に積み重ねていくのでしょう。この本のように。
踏み出せない誰かに、何故か帰りたくない夕方に、太陽がもどかしい朝に、毛布にしがみつく真夜中に、道に迷うあなたに。そして天国にも届くよう願いを込めて。
小見山 峻
写真展スケジュール
2022年11月1日 ※終了
東京POP UP in 代官山蔦屋書店
2022年11月19日~12月3日
札幌個展『call, overhaul, a nd roll』
at ie sapporo
2023年1月12日~1月31日
東京個展『call, overhaul, a nd roll』
at BOOK AND SONS
2023年2月4日~2月19日
名古屋個展『call, overhaul, a nd roll』
at C7C gallery
2023年2月23日~2月26日
京都POP UP in haku kyoto(※作者在廊)
写真集『call, overhaul, a nd roll』

A5 版 ハードカバー上製本
216P(図版134点+テキスト6P)
ISBN 978-4-9911606-6-0 C0072 限定1000部
通常版:3,900円+税、プリント付き特装版 A4サイズ:30,000円+税、A3サイズ:50,000 円+税
写真:小見山峻
テキスト:有泉智子(MUSICA 編集長、音楽ジャーナリスト)、吉田圭佑(KEISUKEYOSHIDA デザイナー)
音楽:Taihei Sakurauchi
デザイン:泉 美菜子(PINHOLE)
印刷:藤原印刷株式会社
小見山峻プロフィール
写真家。神奈川県横浜市出身。「現実の出来事に対する視点を記録する」という写真の本質を突き詰め、コンピュータによる合成加工などに頼ることなく、グラフィカルな世界を建築する。
2018年JWアンダーソン主催の”YOUR PICTURE / OUR FUTURE”にて日本人で唯一ファイナリストに選出されるなど、海外からの注目も集め、同年に初の写真集「hemoglobin」を出版。主な個展に同名の「hemoglobin」、「冴えない夜の処方箋」、KYOTO GRAPHIE KG+「なにものでもないものたちの名づけかた」など。2021年に渋谷PARCO 10F屋上スペースを全面的に使用した大規模インスタレーション展示「風が応える」を開催するなど、常に「写真」でありながら、そのアウトプットは多岐にわたる。
web : shunkomiyama.com
instagram : @shun_komiyama
SOLO EXHIBITIONS
・2015
“Letter From República” LIGHT UP COFFEE
・2017
“swindle in VIVA LA ROCK” さいたまスーパーアリーナ
“swindle” LUCKAND Gallery
“homemade journey 小見山峻×Homecomings” The Millennials Kyoto
・2018
一晩限りのオールナイト写真展 “冴えない夜の処方箋” midori so gallery
個展 “hemoglobin“ solo exhibition COMPLEX BOOST
・2019
一晩限りのオールナイト写真展 “冴えない夜の処方箋 第二夜” MIDORI.so
gallery
個展 “CONCRETE BUTTER SANDWICH” marute gallery
・2020
KYOTO GRAPHIE KG+ 個展 『なにものでもないものたちの名づけかた』
haku gallery kyoto
巡回展『なにものでもないものたちの名づけかた』c7c galllery
・2021
個展『なにものでもないものたちの名づけかた』
個展『my beautiful tokyo』
at MIDORI.so gallery (同時開催)
個展『風が応える』 SHIBUYA PARCO 10F
【GROUP EXHIBITIONS】
・2016
“Nobody Knows by Uni-Share” 表参道 ROCKET
“A.W.P Selection 2016 -次世代を担う写真家たち-” リコーイメージングスク
エア銀座 ギャラリー A.W.
・2017
“「写ルンです」で、あの人は。” サンワカンパニー 東京ショールーム
・2018
JW ANDERSON “YOUR PICTURE / OUR FUTURE” 13 FLORAL STREET,
LONDON
“dix vol.03” QUIETNOISE arts and break2018
・2019
小見山峻,中村壮志 2人展「機械仕掛けの眼差し」 haku gallery kyoto
・2021
DELTA art fair
【PUBLISH】
depth charge issue No.1 – isotope –
depth charge issue No.2 – afterburner –
hemoglobin




