SUPER LABO STORE TOKYOにて写真家・石内都氏の写真集「Naked Rose」の発刊を記念した写真展が開催中です。
石内さんが切り取る薔薇の写真たちは、薔薇の美しさはもちろんのこと、「今まで気づくことができなかった薔薇の魅力を見出せる」そんな内容となっています。
6月は絶好の薔薇の季節。街中に芽吹く薔薇と共に石内さんの写真を楽しんでみてはいかがでしょうか。
“大好きだった薔薇がある日飽きてしまい、買って飾る事も見る事もなくなって久しい頃、薔薇を撮りませんか、と依頼があった。花を撮影したことはことは今までなかったが、薔薇である。
忘れていた薔薇を撮ることにした。薔薇の花は朝日と共に蕾が開き、その瞬間に芳醇な香りを放ち、時間と共にその香りは薄れてしまう。ここに登場する薔薇達は香り立つ薔薇と違って時間を受け止めた薔薇達だ。開花して香りが欠けた花弁の上に太陽の光が注がれ、時々雨や風が降りしきり、時間が刻一刻と全身に浸透して枯れていく。花弁は人肌に近く、花形は性器に近い。
この撮影のきっかけは薔薇の香水の研究書にそえる写真だった。しかし私の薔薇の写真は香水の研究にあまり役に立たず、作品として自立してしまった。美しさや香りとしての薔薇の見方よりも生命のひとつのカタチとしての薔薇、時間の経過を受けとめる身体のしての薔薇。そして次の芽吹きの為にバッサリ切られて捨てられる。そのプロセスが植物ならではの物語として興味深く、改めて薔薇が好きになったのである。”
写真展「Naked Rose」
会期:2023年5月26日(金)〜2023年7月9日(日)
会場:SUPER LABO STORE TOKYO
住所:東京都千代田区神田猿楽町 2-7-10
電話:03-6882-4874
アクセス:地下鉄神保町駅 A5出口より徒歩5分
写真集『Naked Rose』

W12.4×H18.2cm
104ページ、57イメージ
上製本
¥5.940(税込)
石内都(いしうち・みやこ)プロフィール
1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。1979年に「Apartment」で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2005年、母親の遺品を撮影した「Mother’s」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。2013年紫綬褒章受章。2014年には「写真界のノーベル賞」と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。作品は、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、横浜美術館、ニューヨーク近代美術館、J・ポール・ゲティ美術館、テート・モダン等に収蔵されている。




