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Panasonic LUMIX DC-GH6 実写レビュー

目次

レビュアー紹介:クドウマサカズ

MARSHをご覧の皆さん、初めまして!

フリーランスのビデオグラファー・フォトグラファーとして活動している、クドウマサカズと申します。

今回の企画では縁あって、Panasonicの新作カメラ・LUMIX DC-GH6の実写レビューを担当することになりました。

普段は、映像をメインに、メイキング映像やMV、ライブ収録、SNS系のPR映像などの撮影を主に手掛けています。

また、最近ではYouTube動画のディレクション~撮影~編集だったり、写真も撮影したり…と幅広く活動中です。

入る現場によって違いますが、普段はSONYのミラーレス一眼カメラ・α7Ⅲや、今回レビューするGH6の従来機・LUMIX GH5を愛用しております。

その他にも業務用ビデオカメラやコンパクトシネマカメラなどを使用して撮影を行っています。

何本か制作に携わった作品を載せておくので、お時間ある方は覗いてください。

制作実績

【 KIRSH × HONDA HITOMI SPECIAL COLLABORATION 】

OHTORA – SEASIDE MAGIC (Official Music Video)

SORAN3.0 trailer

今回レビューする機材:LUMIX GH6

今回僕がレビューさせていただくLUMIX DC-GH6は、2022年3月25日に発売された、Pananosonic Gシリーズのマイクロフォーサーズ一眼カメラです。

開発発表・発売延期と何かと賑わせてきた本モデルですが、一言で表すなら「クリエイターと一緒に成長できるカメラ」だと僕は感じました。

「カメラに慣れてきて、2台目はハイエンドミラーレスに挑戦したい!」という中級者の方から、「コンパクトシネマカメラを使っていて、シネマチックな表現を広げていきたい!」というプロの映像クリエイターまで、幅広い人にオススメできるカメラです。

今回はこのGH6で動画撮影・編集した映像作品を制作したので、「動画性能」を中心にレビューしていきます。

では早速、LUMIX DC-GH6のスペックから見ていきましょう!

DC-GH6のスペック

DC-GH6 スペック表

発売日2022年3月25日
マウントマイクロフォーサーズ
有効画素数2521万画素
センサー4/3型 Live MOSセンサー
放熱ファンあり
動画性能C4K/120p、4K/120p
ISO感度100-25600
ボディ内手ブレ補正5軸7.5段
USB充電可能
スロットCfexpressカード×1、SDカード×1
液晶モニターチルトフリーアングル(バリアングル)
大きさ(幅×高さ×奥行)約138.4×100.3×99.6mm
質量約823g(バッテリー、メモリーカード含む)

GH6の操作性能

外観から見ていくと、色々と細かく変更になった箇所はありますが…その中でも、僕が「良い!」と感じた操作性能を4つお伝えします。

1.チルトバリアングルモニター

1つ目は、背面モニターにチルトとバリアングルを両立したチルトフリーアングル方式が採用されていることです。

モニター用のHDMIケーブルだったり、マイクケーブルだったり、給電用のモバイルバッテリーだったり……。

何かと周辺機器を繋ぐことの多い映像クリエイターにとって、バリアングル式モニターは便利な機能ですよね。

従来機・GH5を使用していた時に感じていた、モニターとケーブルの干渉がなくなりました。

2.ボディ前面に配置されたRECボタン

GH6は、(ハイエンド機のように)ボディ前面にRECボタンが配置されています。

これも前述と同じにはなってしまいますが映像屋さんは何かと周辺機器を繋げがち。

そのため、カメラリグを使用してモニターやらマイクやらを付けるのですが、その際にRECボタンが上部にあると、周辺機器と被ってしまって押しにくいんですよね。

ところが、前面のボタンでRECを開始できると、撮影時のちょっとしたストレスを失くせるので気に入っています。

3.握りやすくなったグリップ部分

GH5と並べてみると分かりやすいのですが、GH6はグリップ部分がGH5よりも大きくなっています。

本体重量としてはGH6の方が100gくらい重くなっていますが、グリップが大きくなったおかげでホールド感がアップ。

個人的には、かなり握りやすくなったと思います。

実際に撮影していても数字ほどの重量差はあまり感じられませんでした。

4.放熱性能

これもまたS1Hのようなハイエンド機にしかなかった構造の1つです。

従来機・GH5にはなかった排気口が側面にあり、内部にも排熱用のファンが搭載されました。

元々イベント撮影やライブ収録などの長時間収録でも落ちにくいイメージのあったGH5ですが、この堅牢性の高いGHシリーズに排熱構造が搭載されたGH6であれば、高解像度での長時間撮影も問題はなさそうです。

今回の撮影でも、長時間収録ではありませんでしたが、ほとんどのシーンが4Kでの撮影で、カメラの負荷は高かったはず。

ですが、手に持っていても熱は感じなく、カメラの負荷を気にせずガンガン回していける、という印象を受けました。

GH6の作例動画

ここでもう一度、GH6の作例動画をご覧ください。

尚、レンズはLUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.を使用して撮影しました。

次の項目では、上記の作例動画をもとに、僕が「特に良い!」と感じたGH6の特徴を5つ紹介します!

GH6の特徴

1.多彩な撮影形式

本モデルの1番の強みは、多彩な撮影形式にあると感じています。

画像処理エンジンが新しくなったことにより、5.7Kの高解像度撮影やApple ProRes 422 HQなど高ビットレートの内部収録が可能になりました。

その中でも僕が感じたのは、HS(ハイスピード)撮影の使いやすさです。

今まででは、ハイエンドミラーレスといっても、4K120fpsでも8bit(※)だったり、10bitでもフレームレートを落とさなきゃいけなかったり…と撮影中にむず痒さを感じる場面が少なくありませんでした。

それに比べて今回のGH6は、4K/120fpsやFHDであれば最大300fps(VFR使用時)など高フレームレートでの撮影が10bitで撮影可能に。むず痒い”動画撮影あるある”を感じることなく、快適な撮影ができました。

※「bit数」とは、映像データの1ピクセル当たりに割り当てるデータ量のことです。ざっくり言うとbit数が多ければ多いほど、表現できる色の数が増え、諧調表現が豊かになり、色むらのない質の高い映像になります。8bitであれば256色、10bitであれば1024色を表すことが可能です。たかが2bitといっても馬鹿にはできません。ただし、bit数が大きい分データが重くなってしまうので、大容量のストレージが必要になります。

2.ダイナミックレンジの広さ

先ほどの10bit同様、これも素晴らしかったです!

GH6からはベースのダイナミックレンジが12+STOPとなり、今回の撮影のような明暗差の激しい逆光シーンでもその威力をしっかりと発揮してくれました(フルサイズ機・S1Hは14+STOP、GH5は約10+STOP)。

 また、GH6独自の機能「ダイナミックレンジブースト」機能を使うと、最大13+STOPというダイナミックレンジを実現してくれます。

映像を見ても、被写体が黒つぶれすることなくしっかりディテールが残っていました。

ただ、注意点として、ダイナミックレンジブーストのV-Log撮影(※)ではベース感度がISO2000になるので、晴天での屋外撮影ではNDフィルターの使用は必須です。

また、ベース感度が上がってしまう事でノイズの心配もしていましたが、本体のノイズリダクションが優秀で、実際に映像を見てもノイズは目立ちにくいように感じました。

※V-LogとはLog撮影のことで、カラーグレーディングをする前提での撮影方法です。Logで撮影された映像は黒潰れや白飛びを抑え、カラー編集の自由度が高いのが特徴です。

3.カラーグレーディング

前述したHS撮影での10bitと広いダイナミックレンジの組み合わせが非常に強いです!

今回はV-Logでの撮影でしたが、逆光のような明暗差の激しいシーンでも明部、暗部にしっかりと色を乗せることができて、ティールオレンジなどといった自分の表現したいルックに持っていきやすく、カラーグレーディングしていて楽しかったです。

4.AF性能

個人的に、今回気になっていた性能の1つです。

画像処理エンジンの性能の向上により、AF性能も格段と上がり、GH5よりも3倍の速度でフォーカスが合わせられるともありました。

個人的な感想としては、使用時のストレスは少なかったなと思います。

自分はライブ収録などでGH5を使用するときが多かったですが、その時は正直AFは無いものとして考えていました…。

業務として使用するのは難しいと感じていたのですが、本モデルからはやっと他メーカーのミドル機に遜色ないレベルになり運用可能になった、という感想です。

瞳AFももちろん採用されており、こちらもしっかり動作してくれました!

また、AFの作動範囲を任意で設定できる「フォーカスリミッター」という機能が面白かったですね。

手前の障害物にピントが合ってしまったり、背景抜けしてしまったり、といったフォーカスミスはかなり減らせるようになるのでは、と思いました。

ライブ撮影やMV撮影など被写体の距離感がある程度決まっている状況でAFを使いたい人には、非常に使いやすい機能です。

5.手ブレ補正

これも注目されていた性能の1つでしたね…!

今回の撮影はほぼ手持ちで撮影しましたが正直、GH5とは比べ物にならないくらい良いと思いました!

GH6は5軸7.5段、GH5は5軸5.5段の手振れ補正でしたが、それ以上に違いを感じました。

画像処理エンジンの性能向上のおかげなのか、電子手振れ補正も歪みなく効いていて、違和感のない映像になっています。

ゆっくりとした動きのHS撮影だったら手持ちで撮影出来てしまうと感じるほどでした!

まとめ

ほんとに幅広い現場で活躍できるカメラだと思いました。

GH5の操作性の良さをそのまま引き継ぎ、画像処理エンジンの進化によりAFやダイナミックレンジの向上など、ハイエンドミラーレスの枠を超えたシネマ機ともいえるカメラです。

クリエイティブなルックが必要になるMV撮影やPV撮影、長時間収録を求められるイベント撮影、旅のVlogなど、様々な現場に対応できると思いました。

また、マイクロフォーサーズということもあり、レンズ選択が豊富な分、自分の表現したい世界観をしっかり作り込んでいける1台です。

GH6をオススメしたい方

幅広い現場に対応できる万能さ、元々のGHシリーズのニーズに応えた使いやすさが髄所に表れているGH6

「今、カメラを持っていて2台目にどのカメラを買おうか悩んでる」という方や「もっと映像表現を突き詰めたい」という映像クリエイターなど、「これからクリエイターとしてレベルアップしたい、撮影スキルを伸ばしていきたい」方にピッタリのカメラだと思います!

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この記事を書いた人

岩手県で生まれ育ち、高専卒業後は工場に就職。学生時代に映像に興味を持ち、独学で映像制作スキルを習得し2019年春に工場を退職。その後上京しYouTubeコンテンツの制作会社に入社。現在はメイキングやMV、ライブ収録などといった撮影を中心に、フリーランスの映像クリエイターとして活動中。愛機はSONYのα7ⅢやLUMIX GH5など。

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