髙橋頌の欧州バレー挑戦記【第4回:日本とセルビアの違い】

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セルビアに滞在してから…

夜の中心街の様子。雨上がりのため人が少ない。

GooPass SPORTS MAGAZINEをご覧の皆さま、こんばんは。髙橋頌です。

セルビアのとあるクラブの練習に参加してから約2ヶ月が経過しました。

このクラブには練習生としての参加のみで、直接的なプロ契約ではありませんが、今までシーズン前に行われるフレンドリーマッチや、練習ゲームなども参加させていただいたりと、セルビア1部リーグに所属している他クラブもいくつか見てきました。

その中で、日本のVリーグとセルビアのトップリーグはどう違うのか、またバレーボールに対する考え方はどうなのか、選手は皆プロ選手としてどのように活動しているのか、書いていこうと思います。

セルビア選手のプロ契約事情

信号の押しボタン。こういったシンプルなデザインが個人的に好き。

日本では企業チームが多いため、新卒の選手が新しく入ったり、最近では高校卒業してからVリーグへ挑戦する選手もいたりと、基本的に大学卒業した22歳くらいからベテラン選手の30代半ば過ぎくらいまでがVリーグの平均年齢層だと思っています(あくまで個人的な意見です)。

しかし、セルビアでは高卒の18.9歳からプロ契約しプレーしている選手が多数いたり、30代半ばくらいの選手が最前線でプレーしていたりと、Vリーグに比べて若い時からプロの世界に飛び込んでいるように思えます。

また、日本のように上下関係で遠慮するという遠慮などもありません。若い19歳の選手は伸び伸びとプレーが出来ている環境があることは素晴らしいです。

これはセルビアだけでなく、他のヨーロッパでも同じだと思っています。

そして、どのくらいの年棒でプロ契約しているのかなどについては、選手に直接聞くのはタブーだと思っているので聞けませんが。

セルビアはヨーロッパ内で物価が安いということ、バレーボールが盛んな国、という事などを考慮して考えてみると何となく基準が見えて来ると思います。

先日行われた公式試合の観客の人数は、そこまで多いというわけではなく(コロナの関係?)、大々的にテレビ放映する感じでもありませんでした。

ただ、スポンサーなどたくさん獲得しているクラブがあるので、そこがクラブの資金源に繋がっているのかなとは思っています。

練習環境

街の中心地の交差点。信号のところにゴミ箱が設置しているけどゴミを入れる人をあまり見かけない。

日本のプレミアリーグ(1部)の企業チームであれば、もちろん専用の体育館があってトレーニング室もあり、午前午後と一日中バレーボールに集中出来る環境があるかと思います。

ですが、企業チームで社員契約の場合は、定期的に職場に顔出したりする必要があったりもします。

セルビアの場合は、バレーボール専用の体育館では無かったりするものの、他の競技(ハンドボール、バスケなど)と一緒に使えるような大きな体育館を使用したりしているところが多いと思います。

もちろん練習するには十分なほど広い体育館があるところが多く、トレーニング室も器具は充実していたり、練習やトレーニングで困る事はないです。

そして、選手はほぼ皆プロ選手のため、午前ウエイトトレーニング、午後ボールトレーニング、といったようにバレーボールに集中出来る環境が整っています。

ただし、中には(ポーランドの時もそうでしたが)クラブに1人か2人は家庭を持っていて、仕事をしながら午後の練習に参加している選手もいたりします。

また、セルビアや他のヨーロッパのクラブも同じかと思いますが、たくさんのスタッフがいます。

ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、コンディショニングトレーナー、などなどそれぞれの分野でのプロフェッショナルな方々がいます。

練習やトレーニングについて

歩いてる途中で見つけた広告がたくさん貼ってある柱。これは日本でいう看板みたいなとのなのか。

基本的に日本の練習は、ウォーミングアップやパスなどを終えた後、ディグ(レシーブ)やレセプション(サーブレシーブ)を繰り返し行なってから、スパイクやゲーム形式な練習を行なっていくのが大体の流れかと思います(もちろん違うところもあると思います)。

セルビアでの練習は、最初全体でウォームアップやミニゲームをやって身体を動かして対人パスなどしたら、そこから個別の練習ではなく、コートに数人入った状態でディグ、セット、スパイクまでの一連の動作を含めた練習を行います。

言葉で細かく説明するのが難しいですが、バックアタックゲームで後衛に3人入って、リベロとセッターは固定、そしてスパイクを打った選手は抜けて反対側のコートの後衛に並ぶ…。

といったように、最初はもちろん全力でやるというのではなくボールコントロールに意識を置くところから始めていきます。

その延長に6対6でゲーム形式のようなものに進んでいく印象があります。

練習の流れはこのような感じです。

ウエイトトレーニングについては、日本のチームがやるようなものと特には変わらず、スクワット、ベンチプレス、メディシンボールを使って体幹を使った動き、など特別これと言って見たことないようなものをやってる、というのはありませんが、やはりセルビア選手達は身長が高いだけでなく、身体の使い方が上手いなと感じます。

セルビアでは若い時からウエイトトレーニングを行っているから、慣れているんでしょうか。

セルビア人のバレーへの考え方

中心街。夜だけどまだ店が開いてるところもちらほら。

これは個人的な主観になりますが、今まで私はブルガリア、ポーランド、セルビアのクラブで練習したりプレーをして来ました。

その中で、セルビア人は国民性からなのかフレンドリーでとても優しい人が多いと感じます。

そして、バレーボールに対して真剣に向き合い、練習でのこの1本にかける熱い想いというのは、普段からひしひしと感じてます。

練習終わった後もロッカールームで練習で納得いかなかった部分について話したり、練習終わりに皆でカフェに行きコーヒーを飲みながらテレビでバレーボールの試合を見て楽しくお喋りしたりしています。

とにかく皆バレーボールが大好きで、そしてここぞ!という時にはとても情熱的で、とても感情が豊かだなと思っています。

バレーボールへの考え方というよりは、セルビア人はどんな人達が多いのか、という話になってしまいましたが、プライベートでもバレーボールやそれ以外の競技について話をするくらいスポーツが好きで、練習や試合で競る場面になると感情を表に出し熱くなるというか、とても感情表現が豊かだなと感じました。

最後に

手前の花にピント合わせたけどうまく合っていない。奥にはヨーロッパらしい街並み。

日本とセルビアを比べて色々と気が付いたことを述べていきましたが、どちらもいい部分はたくさんありますし、どっちが悪いということではありません。

私もセルビア選手からバレーボールに対する考え方、意識するポイント、など見習うべき部分がたくさんあると感じましたし、このセルビアで滞在している間にたくさんの事を吸収していこうと思います。

それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。では。

髙橋頌さんが使用しているカメラ

“カメラのサブスク”GooPassを手がけるカメラブ株式会社は、欧州に海外挑戦する髙橋頌さんをサプライヤーとしてバックアップしています。本記事内で使用している写真は、実際に髙橋頌さんが撮影したものです。

GooPass SPORTS MAGAZINEは、GooPassで取り扱っているカメラなど撮影機材をレンタルし、YouTube動画やTwitter・InstagramなどSNSの投稿をはじめとする、メディアを通じたセルフプロデュースをサポートします。

FUJIFILM X100V

X100Vは、FUJIFILM(富士フイルム)の人気コンパクトデジタルカメラシリーズ・X100シリーズの最新モデルです。コートのポケットにすっぽり収まる428gの軽量・コンパクトなボディに、FUJIFILMの最新技術が惜しみなく詰め込まれています。その1つが、フィルムシミュレーション。FUJIFILM独自の画像設計技術により、撮影したデジタル写真を、LightroomやPhotoshopなどの編集・加工ソフトを使うことなく、フィルム写真のように仕上げることができる機能です。フィルターの数は、前モデル「X100F」から2種類増えた全17種類。Velvia・PROVIA・ACROSなど、世界中で愛されているフィルム写真のような世界観を再現できます。カメラ本体と一体になったレンズには、F2の23mm単焦点レンズをセレクト。主戦場となるストリートスナップはもちろん、ボケを活かしたポートレート撮影など、幅広いシーンで活躍が期待できる1台です。

カラーバリエーションはシルバーとブラックの2色です。

FUJIFILM X100Vのスペック

製品名FUJIFILM X100V
タイプコンデジ
撮像素子23.5mm×15.6mm(APS-C)、X-Trans CMOS 4(裏面照射型)
画素数/動画サイズ2610万画素
焦点距離35mm
開放F値F2
最短撮影距離10cm(標準)
デジタルズームクロップのみ
常用感度ISO160~12800(通常)/ISO80、100、125、25600、51200(拡張)
シャッター速度1/32000~4秒
本体の重さ428g

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この記事を書いた人

埼玉県さいたま市出身の26歳。ポジションはリベロ。春日部共栄高校、大東文化大学を経て埼玉アザレア(V2リーグ)でプレーする。その後、2019-2020シーズンからプロバレーボール選手として海外挑戦をスタートさせた。これまでに、モンゴル、ブルガリア、ポーランドと日本を含めて4ヶ国を経験する。2021年8月より、5ヶ国目となるセルビアで単身奮闘中。
愛用しているカメラは、"カメラのサブスク"GooPassよりサプライされたFUJIFILM X100V。

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