スケボー (スケートボード) を撮影する4つのコツ

2021年夏に開催予定の東京オリンピックから、新しく正式種目になるスケートボード。通称「スケボー」の愛称で日本でも親しまれています。世界大会における日本人選手の華々しい活躍もあり、地上波のニュースなどでピックアップされる機会が増えてきました。実はこのスケボー、屋外の遊びでもあることから、2020年から2021年にかけてユーザーが急増中。一時は国内のプロショップの在庫が0になるという小さな社会現象も起きていたようです。そこで今回は、スケボーを一眼レフカメラで撮影するコツを、ビギナーの方にも分かりやすく紹介していきます。記事前半では基本的なカメラの設定を、記事後半では、よりかっこいい写真を撮るためのコツを紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

スケボーを撮影する際の設定

写真や動画の撮影は、スケボーの楽しみ方のひとつとしてスケーター(スケボーをする人)の間で広く親しまれています。スケボーの世界では、技のことを「トリック」、それが成功することを「メイク」と言いますが、トリックをメイクする瞬間をかっこよく撮れた写真や動画は、まさに宝物。他には替え難い喜びを味わえることでしょう。被写体が友達のスケーターともなれば、それはもうコラボ作品と呼んでいいかもしれません。そのために、まずは素早い動きのスケボーをブレないで撮影する設定をチェックしてみましょう。

オートモードに設定する。

スケボーを撮影する際は、シャッタースピードが重要です。シャッタースピードとは被写体の動きをピタッと止めて撮影したり、わざとブレさせて撮影したりする場合に調整するカメラの基本機能のこと。手っ取り早くシャッタースピードを使いこなすには、シャッタースピード優先オート、略してSモードまたはTvモードで流し撮りがオススメです。まずは、この撮影モードに設定してみましょう。カメラの外側についている大きめのダイヤルで、「S」「M」「A」「Av」などと表記されているダイヤルを回して「S」または「Tv」に設定します。

シャッタースピードは1/1000以上

次に、シャッタースピードダイヤルを回して、1/1000に合わせてください。ISO感度はオートでOK。あとはカメラが自動的にF値を決めて露出を合わせてくれます。この設定で、動いているスケーターを撮影すると洋服のシワや靴紐の動き、スケボーの絵柄まで、肉眼では捉えきれない一瞬の様子を克明に写し止めることが可能です。また、シャッタースピードの効果を覚えやすい例として「分母の数字が大きいほどピタッと止めて撮れる」と覚えておくとよいでしょう。例えば1/60よりも1/500、1/500よりも1/1000の方がより速く動くものをピタッと止めて撮れるということです。スケボーでは大体1/1000以上で、ブレることなく撮影できます。ちなみに、すでにMモードを使って撮影している方は、シャッタースピードを最優先に、次にF値、ISOの順に考えていくと思い通りの表現に近づきやすいでしょう。

スケボーを撮影するコツ

1.「親指AF」を使って「置きピン」撮影

スケボーの動きを止めて撮影できるようになったら、次のステップとしてスケーターがトリックを繰り出す環境まで含めて撮影してみましょう。動く被写体を撮影するときに使うと良いとされるAF-C(コンティニュアスAF)。AF-Cはスケボーを含む動く被写体の撮影において、撮れるといえば撮れる補助機能ですが、構図が犠牲になってしまいがちです。特にスケボーの撮影では、体やスケボーの動きだけではなく、たとえばジャンプの瞬間の地面からの高さや、スケボーしている周囲の環境、背景の面白さなどの情報も記録したいところ。そのためにも構図はできる限り狙った通りの構図を維持したい。でもスケボーは動いているからピントを合わせられない。この矛盾を解決する手段として「親指AF」と「置きピン」をおすすめします。

親指AFとは
親指AFは、AF機能を2つのボタンに振り分ける設定のことです。初期設定時は「①半押ししてピントを合わせる」→「②ぐっと押しこんで撮る」という2つの動作がシャッターボタンに設定されています。しかしメニュー画面から設定を変えることで「①親指側のAF-ONボタンでピントを合わせる」→「②人差し指側のシャッターボタンで撮る」というように2つの動作を2つのボタンへ分けることが可能です。これを親指AFといいます。カメラ内の表記ではAF-ONと表記されるのが一般的です。AF-ONボタンは大抵の場合、カメラのグリップを握ったときに親指の位置にくるように設計されています。これを使うと、目あての場所にピントを置いて待ち伏せする、いわゆる「置きピン」での撮影が、グッとやりやすくなるはず。どんな撮影にも応用できるので、一度ご自身のカメラでも試してみてください。

置きピンで待ち伏せして撮る方法
置きピンの方法は簡単です。まずフォーカスモードはAF-S(またはS-AF)でOK。次にスケーターがトリックを繰り出す場所をあらかじめ予想して、まずAF-ONボタンで、そのセクション(手すりや階段などの器具)にピントを合わせて、AF-ONボタンを押したまま待ちます。そして、スケーターがその位置を通過するタイミングで人差し指のシャッターボタンを押して撮影しましょう。このときカメラはスケーターを追いかける必要がないので、構図をしっかりと決めてからトリックの瞬間を捉えることが可能です。また連写機能を使えば、より手軽に決定的瞬間を捉えやすくなります。撮影したら、正確にピントが合っているかどうか確認してみましょう。カメラのモニターで画像を再生します。ほとんどのカメラには画像を拡大する機能がついているので、画像を拡大して細部をチェックしてみましょう。スケーターの顔、またはTシャツやスケボーのグラフィックを読みとれる程度にピントが合っていれば、写真も「メイクできた」と言って良いはずです。

2. 晴れた日中に撮影しよう

スケボーを撮影するなら、晴れた日の日中に撮るのがオススメ。その理由は、「光量」にあります。光量とは、読んで字のごとく「光の量」のこと。ポートレート撮影やスナップ撮影など他の撮影シーンでも同様ですが、写真を適切な明るさで撮影するためには、一定の光量が必要です。たとえば、天気の曇った日や夜間に撮影する場合、シャッタースピードを前述の1/1000に設定して撮影していても、暗い写真になってしまう場合があります。シャッタースピードや撮影モードなどを変更すれば明るい写真を撮影できますが、設定の調整は初心者には少々難易度が高いはず。その点、晴れた日の日中に撮影すれば設定を細かく調整する必要はありません。カメラの設定に縛られず、スケボーと同じくらい開放的に、気分良く撮影に臨んでくださいね。

3. 光の方向性を見定めよう

実は光には向き=方向性があります。大きく分けて順光・逆光・サイド光と呼ばれるパターンがあるのです。このパターンを意識することであなたの写真のクオリティは劇的にアップするでしょう。光の方向性を見定めるには、スケーターから延びる影に注目してください。影がカメラマンの方に伸びていたら逆光。左右に伸びていたらサイド光。ほぼ真下か奥に伸びていたら順光です。まず、スケボーのアクションをドラマチックに演出するなら、逆光から半逆光の光を使って撮影しましょう。他に順光で撮影すると被写体の発色が良くなるので、元気でハツラツとしたイメージを演出できるでしょう。スケボーの世界観には近しいと言えるかもしれません。また、逆光とサイド光の中間的な光は半逆光と呼ばれており、広告や映画の照明にも頻繁に用いられる、良いとこ取りの光です。光によって写真の味付けが可能になるわけです。

4.「風景の中のスケボー」を意識してみよう

良い構図を得るために「風景の中のスケボー」を意識して撮影しましょう。優れたお手本となるのがスケボー雑誌です。そこに掲載されているスタイリッシュな写真の中には、主役であるはずのスケーターが小さく写っているものがあります。これは、トリックを開始した最初の打点や、トリックをメイクする着地点の様子など、スケーターだけではない、スケートしている環境全体を1つの風景として撮影しているから。「風景の中のスケボー」という視点で撮影されているため、あえてスケーターを意図的に小さく写しているのです。

スケボーの撮影にオススメな機材

スケボーの撮影ではカメラマンのフットワークの軽さが重要です。カメラは撮り手の熱い気持ちに遅れずについてきてくれる心強い相棒であってほしいもの。不慣れな場所での撮影ほど、丈夫で扱いやすい機材を持っていると気持ちがぐっとラクになるので、余裕ができて良い写真を撮りやすくなるはずです。
レンズの種類としては中望遠(70mm〜150mm前後)を含むズームレンズがあると遠目からの撮影にも、至近距離からの撮影にも対応できます。今回はスケートパークや公園での撮影向けの、オススメ機材を見ていきましょう。

カメラ

スケボーの撮影ではスケーターのトリックを気長に待つことがあります。そこで、体力的な負担を考慮して、それほど重くないカメラを選びましょう。できればAFを高速できちんと合わせてくれるミドルクラス以上のカメラを選びたいところです。また動きの素早いスケボーをとらえるには構図を犠牲にすることもあるため、撮影後にトリミングすることを考えると、フルサイズカメラが万全です。

Nikon D750

フラッグシップに勝るとも劣らない高機能かつフットワークの軽いカメラ。

ハイスペックと持ち運びの手軽さを両立した中級機。プロ機に搭載されるフルサイズセンサーを持ちながら、小型・軽量・薄型を実現したカメラです。体力面での負担を減らして、楽しく撮影に集中できるでしょう。

D750 ボディ
マウントFマウント
センサーサイズフルサイズ
画素数2432万画素

■購入する場合は、149,800円(税込)(2021/4/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額10,780円(税込)でレンタル可能です。

まずはレンタルして試してみる

レンズ

スケボーの撮影ではあらゆる環境に素早く対応して撮影していくことが求められます。これから経験を重ねていく方には、まずはズームレンズがオススメです。なぜなら、レンズ交換の時間を省けるので、シャッターチャンスを逃さずに撮影できるから。また遠くの被写体にも、近くの被写体にも、両方に対応できる汎用性も考慮したいポイントです。

Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

広角から中望遠までオールインワン。

広角24mmから中望遠120mmまで、幅広いレンズ効果を演出できるオールマイティレンズ。寸法は最短で8.4cmと比較的短く収まるズームレンズです。そのため持ち運びや撮影現場での移動時には取り回し良く扱えます。また手ブレ補正が付いていることも動体撮影では大いに力を発揮するでしょう。

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
マウントニコンFマウント
焦点距離24mm-120mm
F値F4
手ブレ補正ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:3.5段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/ACTIVE 三脚使用時ブレ補正:無し

■購入する場合は、127,566円(税込)(2020/4/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額10,780円(税込)でレンタル可能です。

まずはレンタルして試してみる

レンズキット

上記のカメラ本体(ボディ)とレンズがセットになった、GooPassオリジナルのレンズキットです。

Nikon 軽快フルサイズ一眼レフ&万能ズームセット D750 + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

今回紹介した【Nikon D750】と【AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR】を2つ同時に新品で購入する場合、149,800円+127,566円=277,366円かかりますが、この【Nikon 軽快フルサイズ一眼レフ&万能ズームセット D750 + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR】なら、約95%オフの15,180円(税込)で1ヶ月間レンタルすることが可能です。
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額10,780円(税込)で1週間借りることができます。

まずはレンタルして試してみる

まとめ

今回は、スケボーの撮影におけるおすすめの設定からコツまで紹介しました。実際に見るスケボーは、かなり動きが速く、撮影する土地によって環境の変化が大きいスポーツです。これを上手に撮れるようになれば、その他のスポーツ撮影にも応用が効くはず。ぜひお近くのスケボーパークや公園などで試してみてください。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

"カメラのサブスク"・GooPassを展開するカメラブ株式会社の編集ライター。自社Webメディア『GooPass MAGAZINE』『GooPass SPORTS MAGAZINE』の編集長として、企画・ディレクション・記事制作などを担当する一方で、フリーランスのフォトグラファーとしても活躍中。バスケットボール・ラッパー・プロバレーボール選手・フィットネストレーナーなど、スポーツ・ストリートシーンを中心に、スナップ・ポートレートなど幅広い撮影シーンを手がける。愛機はCanon EOS 5D MarkⅣと、FUJI FILM X100V。

目次
閉じる