レンズキット(カメラ本体にレンズが付属しているセット商品)の標準レンズはさまざまなシーンで使える便利なレンズですが、カメラには被写体・撮影シーンに合わせた沢山の交換レンズが存在します。

標準レンズを使いこなせるようになってきたら、ぜひあなたの好みのレンズを探してください。

さまざまな種類のレンズを試してみることで、今までになかった多彩な表現が可能です。

今回はデジタル一眼カメラの交換レンズの種類と、それぞれの特徴についてご紹介します。

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被写体に適した焦点距離とF値を知ろう

レンズを検討するときにまず押さえておきたいのが、焦点距離と開放F値です。

焦点距離とは?

レンズには焦点距離(mm)が設定されていて、焦点距離が短いレンズほど、広い範囲(画角)を撮影できます。

また、焦点距離の数字が長いほど写る範囲が狭くなり、その分遠くにある被写体を撮影することが可能です。

F値とは?

レンズの名前にFから始まる数字が入っていますよね。

これは、レンズの明るさとボケ感を表す数字で、この数字が小さければ小さいほど、明るくボケの大きな写真が撮影可能です。

一般的にズームレンズよりも単焦点レンズのほうがF値の数字が小さいものが多いため、そのため単焦点レンズは比較的ボケやすいレンズと言われています。

単焦点レンズとズームレンズ

交換レンズは大きく分けて、単焦点レンズとズームレンズの2つに分けられます。

まずは、単焦点レンズとズームレンズそれぞれの特徴について説明します。

単焦点レンズ

単焦点レンズは、焦点距離を変えられないため、撮影者自身が被写体との距離を調整して画角を決定する必要があります。

そのため、単焦点レンズを使いこなすことが、写真の表現力を成長させてくれると言われるほど。

また、一般的には開放F値の小さいレンズが多く、「背景を美しくボカしやすい」「暗い場所でも明るい写真を撮りやすい」などのメリットがあります。

ズームレンズ

ズームレンズは、名前の通りズームできる=焦点距離が可変できるレンズでの総称で、引いたり寄ったりなど瞬時にズーミングできる点が特徴。

単焦点に比べると柔軟性が高く、フットワークに優れているのがメリットです。

焦点距離の幅のバリエーションは多く、広角・標準・望遠それぞれの域で可変できるようなものもあれば、レンズ1本で広角から望遠までカバーできるような高倍率ズームと呼ばれるレンズもあります。

そのため、持ち運ぶレンズの数を少なくしたり、レンズ交換の手間を省くことができるので身軽に行動したりすることが可能です。

ただし、ズームレンズは単焦点レンズと比べると比較的開放F値の大きいモデルが多いため、暗い場所での撮影や背景のボカした写真撮影には向いていないというデメリットがあります。

一眼カメラの交換レンズの種類

交換レンズは、焦点距離に応じて下記のように分類されます。

単焦点レンズ:焦点距離が固定されている

1.超広角単焦点レンズ
2.広角単焦点レンズ
3.標準単焦点レンズ
4.中望遠単焦点レンズ
5.望遠単焦点レンズ
6.超望遠単焦点レンズ
7.マクロ単焦点レンズ

ズームレンズ:焦点距離を変更できる

1.超広角ズームレンズ
2.広角ズームレンズ
3.標準ズームレンズ
4.望遠ズームレンズ
5.高倍率ズームレンズ

その他

魚眼レンズ

それでは、それぞれのレンズの特徴を説明していきます。

超広角・広角レンズ

広々とダイナミックな表現で撮影したいときにおすすめのレンズ。肉眼以上の広範囲を写真に収めることができます。

広い景色を違和感なく写すことができ、肉眼よりも広い範囲をダイナミックに収めることが可能です。

一般的に35mm以下が広角レンズとなりますが、特に24mm以下は超広角レンズと呼ばれ、かなり広い範囲を撮影するのに適しています。

標準レンズ

標準レンズは、人の目でみた印象に近い範囲をおさめることができます。

「カメラを始めたら、まずは標準レンズ」と呼ばれるほどで、さまざまなシーンで使える汎用性の高さが魅力です。

構図や撮り方を学ぶにも適した焦点距離で、一般的な標準ズームレンズと呼ばれるものにはこの焦点距離が含まれるレンズが多く、エントリーモデルのレンズキットを購入した際に付属するキットレンズも、標準レンズが多く用意されています。

中望遠・望遠・超望遠レンズ

遠くの被写体を近くに引き寄せて大きく撮れるレンズ。

普通は近づけない場所にある被写体の撮影や、アップで大胆に切り取りたい写真を撮りたいときにぴったりです。

35mm判において、一般的な望遠ズームの70~100mmが中望遠、100~400mm程度までが望遠、400mm以上が超望遠と呼ばれています。

スポーツなどの現場で巨大なレンズをつけたカメラを見たことがある人もいるのではないでしょうか?

超望遠レンズは、野鳥などの動物撮影やスポーツやレースなど、なかなか近づけない被写体を撮影する際に適しています。

高倍率ズームレンズ

高倍率ズームとレンズは、広角端と望遠端の焦点距離の幅が広いズームレンズのこと。

一般的なズームレンズは、広角ズームレンズ・標準ズームレンズ・望遠ズームレンズのように、広角・標準・望遠それぞれの画角内でズームこそできる、限定的な焦点距離で設定されている場合がほとんど。基本的に画角をまたいで焦点距離を変更することはできません。

対して、高倍率ズームレンズは、広角〜標準〜望遠の壁を壊し、1本で広い範囲の被写体・撮影シーンに対応できる、万能型のズームレンズとして誕生しました。

ただ、その分だけ、一般的なズームレンズと比べると少しサイズが大きく重たくなる傾向にあります。

また、開放F値がF3.5以上など、そこまで明るくない点も、高倍率ズームレンズの特徴の一つです。

マクロレンズ

マクロレンズは、最大撮影倍数が大きい、「小さな被写体を大きく」撮れるレンズのこと。

最大撮影倍率は、カメラのイメージセンサーと同じサイズの被写体を画面いっぱいに写したときに1倍(等倍)になり、イメージセンサーの半分の大きさまで写せるなら0.5倍となります。

普通のレンズの最大撮影倍率が0.2倍程度なので、マイクロレンズの多くは最大撮影倍率が1倍と聞くと大きく撮れるということが分かりますよね。

ただし、手ブレしやすいという欠点があるため、マクロレンズを使用して撮影するときはブレにも注意しましょう。

魚眼レンズ

写真用のレンズの中でも最も特殊なレンズが魚眼レンズです。

超広角レンズよりもさらに写せる範囲が広がり、一般的に180度の画角でレンズより前方の世界をすべて取り込みます。

また、独特のゆがみによって写真に大きなインパクトを加えることが可能です。

魚眼レンズには2種類のレンズがあり、取り込んだ世界がまん丸の像(=イメージサークル)にすっぽり収まる設計のレンズを円周魚眼レンズ、イメージサークルの直径を対角線として四角く切り取れる設計のものを対角線魚眼レンズといいます。

広角レンズも広く写せるという点では同じですが、魚眼レンズは直線がゆがんで写るという特徴があるので覚えておくと良いでしょう。

チェックしておきたい!レンズのスペック

レンズにはさまざまな特性があり、1本ですべての被写体・撮影シーンに対応した究極のレンズは存在しません。

自分の撮影スタイルを考えながら、どんなスペックが必要か考えてみましょう。

最短撮影距離

最短撮影距離は被写体にどこまで近づいて撮影できるかを示す距離で、レンズごとにそれぞれ異なります。

料理や花のアップの撮影をしたい場合は、この距離が短めのレンズを選ぶと良いでしょう。

最大撮影倍率

被写体をどれだけ大きく写せるかという指標で、最短撮影距離とも密接に関係しています。

数値が高くなるほどクローズアップ撮影に適しており、小動物撮影が多い場合は0.25倍以上あると安心です。

絞り羽枚数

絞り羽根が多いとボケの形が安定してきれいになります。

光条(光源から伸びる光の筋のこと)の本数にもかかわるため、光条撮影をしたい場合も要チェックです。

重さ・大きさ

高性能なレンズはどうしても大きくなりがちです。

性能を重視するか、持ち歩きやすいサイズや質量のものを選ぶのか、よく考えて選びましょう。

耐候性(防塵・防滴・耐低温)

中級クラス以上のレンズには、雨や埃の侵入がしにくいモデルもあります。

野外でよく撮影する人はチェックしておくようにしましょう。

フィルター径

複数のレンズを使う場合は、同じフィルター径のレンズなら高価なフィルターも使い回すことができて便利です。

まとめ

今回は一眼カメラに使用できる交換レンズの種類をご紹介しました。カメラの性能を引き出し、写真の可能性を大きく広げてくれるレンズ。撮りたいシーンに適したレンズが分かれば、写真で表現できる世界は広がっていきます。ぜひ撮影したいシーンをイメージしながらレンズ選びを楽しんでみてくださいね!