こんにちは、GooPass MAGAZINE編集部です!
2020年7月の東京オリンピック開催を控えて、日本中でスポーツ熱が高まっている昨今。運よくチケットを手に入れた方の中には、56年ぶりの自国開催となった国際的イベントを、観客席から写真撮影したい!と考えている方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、一眼レフカメラでスポーツをマニュアル撮影する際の設定を紹介します。
目次
1. 設定で最優先するべきは、シャッタースピード。
一眼レフカメラのマニュアルモードで撮影する場合、写真の明るさは「シャッタースピード」「F値(絞り)」「ISO感度」の3つの要素で決まります。ただし、せっかく明るく写っても、ピントが合っていなかったり、過度にブレたりしてしまっては意味がありません。明るさはPhotoshopやLightroomなどのPCソフトやInstagramなどの加工アプリである程度調整できるので、シャッタースピードを最優先するようにしてください。筆者の場合、バスケットボールを撮影する際は1/320〜1/500のシャッタースピードで撮影しています。例えばレイアップシュートの場面を撮影した場合、1/500であれば空中で静止したような画像を撮影することが可能です。また、1/320にして、足先や手を意図的にブラせた躍動感のある写真を撮ることもあります。

2. AF(オートフォーカス)は、AI SERVOが鉄則。
自動で被写体にピントを合わせてくれる機能を、「AI(=オートフォーカス)」といいます。Canonの場合、オートフォーカスは、「ONE SHOT」「AI FOCUS」「AI SERVO」の、計3つのAIが用意されています。「ONE SHOT」が主に静止画向けの撮影モードであるのに対して、「AI SERVO」は動きのある被写体向けの撮影モードです。シャッターボタンを半押ししている間、被写体にピントを合わせ続けるので、スポーツ撮影に最適な設定といえます。ただし、「ONE SHOT」と異なり、ピントがあっても電子音が鳴らないので慣れや経験が必要です。

3. 連写モードで、決定的瞬間を逃さない。
野球のバッティング、サッカーのシュート、バレーボールのスパイクなど、一瞬も見逃せないシーンを撮影する際は、必ず連写モードを設定するようにしましょう。連続して撮影することにより、決定的瞬間をカメラに収める確率は大幅にアップするはずです。

4. ピントは、被写体の顔面に。
アスリートの真剣な表情は、スポーツ写真の醍醐味の1つ。ビッグプレーを成功させた雄叫びや、仲間と喜びを分かち合う笑顔、試合終了後に頬を伝う涙…。感情を切り取ることで、臨場感を強く際立ち、写真をドラマチックに仕上げてくれます。せっかくクライマックスの一瞬を収めたのに、ピントが合わず表情が読み取れない…ということがないように、正面から撮影する場合は被写体の顔面にピントを合わせるようにしましょう。

5. 観客席から撮影するなら、ズーム可能な望遠レンズがマスト。
当然のことながら、観客席から被写体までは距離があります。そのため、焦点距離の変えられない短焦点レンズではなく、焦点距離を調整してズーム撮影できる望遠レンズを選びましょう。競技場の規模やアスリートまでの距離にもよりますが、目安として200mmは欲しいところです。

6. 屋内でも屋外でも撮影できる、明るいレンズを狙おう。
団体競技のスポーツなど、距離の異なる複数のアスリートを同時に撮影する場合は、広範囲にピントを合わせるため、F値(絞り)を大きくする必要があります。晴天時の屋外競技を撮影する場合は問題ありませんが、体育館など屋内競技の場合は、F値(絞り)を大きくするとISOを上げても写真が暗くなってしまう場合があるため、明るいレンズを選ぶようにしてください。目安としては、F2.8以下のレンズを選ぶと良いでしょう。

7.ストロボの使用は厳禁。
スポーツを撮影する際は、絶対に守らなくてはいけないマナーがあります。それは、ストロボを使用しないということ。屋内スポーツなど競技場内が暗いスポーツを撮影する際は、綺麗で明るい写真を撮るために、内蔵ストロボや外付けのクリップオンなどを使用したくなることがあるかもしれません。が、競技中にストロボの眩しい光を照射してしまうと、アスリートのパフォーマンスを低下させることにも繋がりかねません。サッカーの国際試合などでも度々見受けられるレーザーポインター(照射)のような妨害行為と見做されることもあるでしょう。予め内蔵ストロボが光らないように設定しておくことをおすすめします。

一眼レフカメラでスポーツを撮影する際の設定まとめ
今回はスポーツを撮影する際の設定やコツを紹介しました。躍動感のある写真を収めるには、シャッタースピード、F値(絞り)、ISO感度の順に設定を優先すると良いでしょう。競技場内でストロボの使用は禁止されているので、できるだけ明るい望遠レンズを選ぶようにしてください。最後に、スポーツ撮影に向いている、筆者おすすめのカメラとレンズを紹介します。新品で購入した場合は決して安価ではありませんが、カメラ機材のレンタルサービス(サブスクリプションサービス)なら月々最低6,380円(税込)〜からお得に利用することが可能です。レンタルには無料の会員登録が必要ですが、興味のある方は是非下記リンクより覗いてみてください。
スポーツ撮影におすすめのカメラ
Canon EOS 90D
2019年9月20日に発売された、初心者〜中級者向けのAPS-C一眼レフカメラです。約3250万画素の高画質と、4K動画も撮影できるスペックが高い評価を得ており、プロのフォトグラファーにも愛用されています。また、バッテリーの消耗が少ないため、長時間撮影や旅行などマルチなシーンで活躍が期待できます。
■購入する場合は、141,000円(税込)(2021/2/1現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額15,180円(税込)でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額10,780円(税込)で1週間借りることができます。
EOS 5D Mark IV
プロから写真愛好家まで幅広く親しまれるフルサイズの大ヒット作
2005年に発売された初代EOS 5Dは、当時一部のプロにしか手が出せなかったフルサイズセンサー機を40万円未満の価格で販売。プロカメラマンや写真愛好家から熱い支持を受け、多い月には月間6万台以上が販売された大ヒット作です。
そんなEOS 5Dシリーズの4代目にあたるのが、この「EOS 5D Mark IV」。“フルサイズといえばEOS 5D”と真っ先に名前があがるほどのカメラですが、多くの愛用者の期待に応えるべく、たゆまぬ改良が続けられています。
前モデルEOS 5D Mark IIIでは2230万画素だったイメージセンサーは、一気に3040万画素に。4K動画撮影にも対応し、今までにも増して高精細な静止画・動画撮影が可能になりました。
そんなEOS 5D Mark IVの魅力は、ズバリ「これがあれば大抵のものは撮れてしまう」こと。苦手な分野や使い勝手のクセが少なく、スポーツの撮影からスタジオ撮影まで幅広くこなせます。自身の作品と向き合うのにぴったりな、世界中のカメラマンに愛される名機です。
EOS 5D Mark IV スペック | |
---|---|
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数/動画サイズ | 約3040万画素/4K(29.97p) |
AF測距点 | 61点 |
ファインダー視野率/倍率 | 約100%/約0.71倍 |
測光分割数 | 252分割(評価測光) |
常用感度 | ISO100~32000 |
シャッター速度 | 1/8000~30秒 |
本体の重さ | 800g |
その他機能 | Wi-Fi、NFC |
■購入する場合は、215,320円(税込)(2020/1/8現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額19,580円(税込)でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額10,780円(税込)で1週間借りることができます。
おすすめのレンズ
70-200mm F2.8 DG OS HSM
シャープで緻密な写りが魅力の高コスパレンズ
70mmの中望遠から、200mmの超望遠域までカバーする望遠ズームレンズです。ズーム全域でF2.8という明るさなので、人物のポートレート撮影から中距離の風景撮影、さらに報道写真やスポーツの撮影まで万能にこなします。写真愛好家はもちろん、プロからも人気のスペックです。
それだけに各メーカーがしのぎを削っているジャンルでもあるのですが、シグマの「70-200mm F2.8 DG OS HSM」はとてもシャープで緻密な写りをすると評判です。Sportsラインに属す製品ではありますが、その描写力はArtラインのレンズに劣りません。コスパに優れていて、手が届きやすいのも魅力です。
70-200mm F2.8 DG OS HSM スペック | |
---|---|
製品ライン | Sports |
対応カメラ | キヤノンEOS(一眼レフ) |
対応センサーサイズ | フルサイズ・APS-C |
最短撮影距離 | 120cm |
重さ | 1805g |
■購入する場合は、133,645円(税込)(2020/1/8現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額10,780円(税込)でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
手持ち撮影OK!気軽に使える望遠ズームレンズ
100-400mmでF値が4~6.3くらいというレンズは、他のカメラメーカー・レンズメーカーも用意しているスペックです。使用頻度の高い焦点域をカバーしつつ、重量を抑えて三脚なしでも使えるため、使い勝手がよく人気となっています。
そのなかでもタムロンの「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD」は、もっとも軽量。それでいて、強力な手ブレ補正機構を内蔵しているため、三脚なしでも問題なく使えます。実際、他社のレンズは三脚の取り付け穴を装備していますが、このレンズは別売りで、タムロンの自信が伺えます。
防汚コートや簡易防水設計も取り入れているのも嬉しいポイント。価格も同スペックのレンズの中では最安級なので、気軽に持ち出せる望遠レンズとして1本持っておくのもおすすめですよ。
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) スペック | |
---|---|
シリーズ | Di |
対応カメラ | キヤノンEOS(一眼レフ) |
対応センサーサイズ | フルサイズ・APS-C |
最短撮影距離 | 1.5m |
重さ | 1135g(キヤノン用) |
■購入する場合は、68,580円(税込)(2020/1/8現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額10,780円(税込)でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》