日本の近畿地方に位置する滋賀県。言わずと知れた日本最大の湖・琵琶湖が、県土の約6分の1を占めています。人気の撮影スポットは、琵琶湖の湖畔から望むフォトジェニックな大鳥居や仏堂など。また、モミジやメタセコイアなど四季折々の自然を楽しめるスポットも豊富です。この記事では、そんな滋賀県のオススメ撮影スポット5選を紹介します。
目次
滋賀県の撮影スポットの特徴について
滋賀県の撮影スポットを大きく分けると、琵琶湖の湖上に立つ大鳥居などの建物と、神社や並木道を彩る木々などの自然の2種類です。日本最大の湖と建物の一風変わった風景と、季節ごとに景観の変わる美しい自然を撮影できます。
アクセスや交通手段について
これから紹介する撮影スポットは、すべて琵琶湖の周辺にあります。自動車を利用すると、5つの撮影スポットを合計4時間で移動すことが可能です(滞在時間は除く)。また、電車やバスの公共交通機関を利用する場合も、隣接するスポット間の移動時間は1時間前後。電車やバスでも、朝早くから行動を開始したり上手くスケジュールを組んだりすることで、1日に多くのスポットを周ることが可能です。
機材選びのコツ
カメラは、解像度の高い一眼レフやミラーレス一眼カメラがオススメです。これから紹介する仏堂「浮御堂」や天高く伸びる「メタセコイア並木」など遠くの被写体まで綺麗に撮影できます。また、レンズは広角レンズを選びましょう。高さ約50mの壮大な「彦根城」も、「鶏足寺(けいそくじ)」の参道に連なるカエデも、広い範囲で切り取ることができます。
滋賀県のオススメ撮影スポット5選
①メタセコイア並木
天高く伸びる、500本のメタセコイア。
滋賀県高島市マキノ町にあるマキノ高原。そのマキノ高原へのアプローチ道で望めるのがメタセコイア並木です。垂直に伸びる2.4kmの道の両側に、約500本のメタセコイアが連なっています。樹高は約25~30mにまで及ぶとのこと。天高く伸びて列をなす、雄大なメタセコイアの姿は圧巻の一言に尽きます。また、四季を通して並木道の景観が変化する点も魅力です。春は鮮やかな黄緑色、夏は深い緑色、秋はレンガ色、冬は葉を落とした枝に雪が積もってスノーホワイトに。それぞれ趣が異なるため、シーズン毎に訪れたくなるスポットです。
撮影スポット名 | メタセコイア並木 |
住所 | 滋賀県高島市マキノ町寺久保 |
アクセス | 【電車の場合】 JR「マキノ駅」からコミュニティバス・マキノ高原線で約6分 ※バスの時刻表はコチラ 【自動車の場合】 ・名神高速道路「京都東IC」から西大津バイパス→湖西道路→国道161号線を北上して約80分 ・北陸自動車道「木之本IC」から国道8号線→国道303号線→国道161号線を南下して約30分 |
入場料 | 無料 |
URL | https://takashima-kanko.jp/spot/metasequoia.html |
駐車場 | 無料駐車場「マキノピックランド」を利用できます ※駐車場の詳細はコチラ |
②白鬚神社
琵琶湖に仁王立ちする大鳥居。
近江最古の神社といわれている白鬚(しらひげ)神社。近江とは滋賀県にあたる地域の旧国名です。地元民からは、「白鬚さん」や「明神さん」の愛称で親しまれているそう。神社は琵琶湖の湖畔に位置しており、境内からは琵琶湖の水上に構える大鳥居を望むことが可能です。オススメの時間帯は早朝と夕方。朝焼けや夕焼けの空と太陽を、鳥居越しに撮影してください。神秘的な1枚を残せるはずです。また、雪が降る日の撮影もオススメ。真っ白な雪が降る中、たくましく佇む大鳥居を幻想的に撮影できるでしょう。
撮影スポット名 | 白鬚神社 |
住所 | 滋賀県高島市鵜川215 |
アクセス | 【電車の場合】 JR「近江高島駅」から徒歩約40分(タクシーで5分) 【自動車の場合】 名神高速道路「京都東IC」から湖西道路・国道161号線経由して約50分 |
入場料 | 無料 |
URL | http://shirahigejinja.com/ |
駐車場 | あり(無料) |
③彦根城
紅葉越しの国宝。
滋賀県彦根市彦根城は、江戸時代初期に築かれました。城を含めた建物や庭園などは、国内に存在する城跡の中でも、特に保存状態が良いそう。城の天守は国宝に、天秤櫓(てんびんやぐら)や馬屋などは重要文化財に指定されています。面積は東京ディズニーランドの約半分に相当する約0.25㎢、城の高さは約50m。広角レンズを使用して、日本が誇る城の姿をダイナミックに撮影してください。特にオススメの撮影時期は、11月中旬~12月上旬です。赤や黄に紅葉した木々が、城の周囲を彩ります。また、オススメの撮影スポットは「西の丸」(城内のマップはコチラ)。端正な佇まいの彦根城と、手前に広がる赤いモミジを最高のアングルで撮影できます。
撮影スポット名 | 彦根城 |
住所 | 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
アクセス | 【電車の場合】 JR琵琶湖線「彦根駅」より徒歩約15分 【自動車の場合】 名神高速道路「彦根IC」より約10分 |
入場料 | 800円 |
URL | https://www.hikoneshi.com/jp/castle/ |
駐車場 | あり(1,000円) |
④鶏足寺
真っ赤なカエデの石段。
紅葉の名所として知られている鶏足寺(けいそくじ)。11月中旬になると、参道の両脇に連なる約200本のカエデが真っ赤に染まります。舞い落ちた赤い葉が、参道の石段と石垣を埋めつくした様は、息をのむ美しさ。毎年多くの観光客が、紅葉散策に訪れます(2020年度の紅葉シーズンは来訪者の受け入れを中止。2021年は未定)。紅葉の時期は、曜日を問わず混雑するそう。例年、臨時の駐車場が設けられますが、満車になることが多いとのことです。撮影に挑む際は、なるべく電車とバスを利用しましょう。また、撮影にオススメの時間帯は午前中です。参道に落ちたモミジの葉は、人に踏まれることで、鮮やかな赤色がくすんでしまいます。そのため、人通りが多くなる前の朝早い時間がベストです。
撮影スポット名 | 鶏足寺 |
住所 | 滋賀県長浜市木之本町古橋 |
アクセス | 【バスの場合】 JR北陸本線「木ノ本駅」から湖国バス・金居原行き、古橋で下車してから徒歩約15分 ※バスの時刻表はコチラ 【自動車の場合】 北陸自動車道「木之本IC」から約12分 |
入場料 | 無料 |
URL | https://kitabiwako.jp/spot/spot_967 |
駐車場 | なし(紅葉時のみ臨時駐車場あり) ※詳細はコチラよりお問い合わせください |
⑤浮御堂
松尾芭蕉も愛した仏堂。
琵琶湖の湖上に立つ浮御堂(うきみどう)は、湖畔にある満月寺の仏堂です。浮御堂は、近江八景のひとつ「堅田の落雁(かたたのらくがん)」として知られています。景観の美しさは、浮御堂を訪れた松尾芭蕉をはじめとする多くの詩人が俳句を詠んだほど。ちなみに、それらの句碑(句碑とは俳句を彫った碑のこと)は浮御堂内に並べられています。また、浮御堂の特徴は、湖畔から突き出たようなシルエット。日の出の前後や夕暮れ時に撮影すると、より神秘的な雰囲気に演出できます。また、定番の撮影スポットは、満月寺から徒歩数分の場所にある県営都市公園本堅田湖岸緑地。公園の湖岸から、浮御堂と琵琶湖を収めることができます。
撮影スポット名 | 浮御堂 |
住所 | 滋賀県大津市本堅田1丁目16-18 |
アクセス | 【自動車の場合】 湖西道路「真野IC」から約10分 【電車の場合】 JR「堅田駅」から路線バス、出町で下車して徒歩約5分 ※バスの時刻表はコチラ |
拝観料 | 300円 |
URL | https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/91 |
駐車場 | あり(無料) |
滋賀県の撮影にオススメの機材
カメラ
α9 ILCE-9
マジックアワーの空も、手持ちで撮影。
α9はSONYが発売したフルサイズミラーレス一眼カメラ。本機の魅力は、早朝や夕方の薄暗い時間でも、画質を落とさず撮影できる点です。有効約2420万画素の「Exmor(エクスモア)RS」CMOSセンサーを搭載。高速で画像処理を行ない、高感度で低ノイズの写真を撮影できます。日の出前後や夕暮れなど薄暗い中で撮影したい「浮御堂」や「白髭神社」の大鳥居を、美しく収めることが可能です。マジックアワーの空に描かれたグラデーションや質感もリアルに再現できるでしょう。また、ボディ内には強力な光学式5軸手ブレ補正を搭載。そのため、「メタセコイア並木」を道路の中央から撮影する場合も安心です。夕暮れ時にシャッタースピードを落としても、三脚を使わず手持ちでブレのない写真を撮影できます。
α9 ILCE-9 | |
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タイプ/センサーサイズ | ミラーレス/フルサイズ |
画素数/動画サイズ | 2420万画素/4K(30p) |
AF測距点 | 693点 |
ファインダー視野率/倍率 | 約100%/約0.78倍 |
常用感度 | ISO100~51200 |
シャッター速度 | 1/32000~30秒 |
本体の重さ | 588g |
その他機能 | 防塵・防滴・手ブレ補正機構・5軸手ブレ補正・ゴミ取り機能・タッチパネル・ライブビュー・チルト可動式モニター・Wi-Fi・Bluetooth4.1など |
■購入する場合は、348,000円(2021/2/4現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額23,800円でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額17,800円で1週間借りることができます。
レンズ
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
片手に収まり、色収差も抑える。
TAMRON(タムロン)の超広角ズームレンズ・17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)。焦点距離17-28mmの、ソニーEマウント用大口径レンズです。最大の魅力は、コンパクトながらも高い光学性能を誇る点。本体は長さ99mm、質量420gでクラス最小・最軽量を実現しました。移動が多くなる観光地の撮影で活躍してくれます。カメラバックに収納しても、スペースに余裕が生まれるでしょう。そこで、もう1本別のレンズを持ちだすことも可能になります。また、光学性能の優れた特殊なレンズを採用しており、高いレベルで色収差を抑えることが可能。太陽光が反射する琵琶湖などでも、ボヤけない鮮明な1枚を残せます。
製品名 | TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046) |
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対応マウント | α Eマウント系 |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
最短撮影距離 | 0.19m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
質量 | 420g |
■購入する場合は、93,500円(2020/11/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
レンズキット
GooPass SONY α9 + 超広角ズームレンズ17-28mm F2.8セット
今回紹介した【SONY α9 ILCE-9】と【TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)】を2つ同時に新品で購入する場合、348,000円+93,500円=441,500円かかりますが、この【GooPass SONY α9 ILCE-9 + 超広角ズームレンズ17-28mm F2.8セット】なら、約94%オフの29,800円で1ヶ月間レンタルすることが可能です。※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額17,800円で1週間借りることができます。
まとめ
滋賀県では、日本を代表する湖・琵琶湖の様々な景色と、その周囲に溢れた四季折々の自然を楽しめます。人気の撮影スポットが密集している点もポイント。訪れる際は、宿泊を兼ねたり自動車を利用したりすると、なお良いでしょう。1ヶ所にとどまらず数ヶ所の撮影スポットを巡り、密度の濃い写真撮影の旅になるはずです。