【2020年12月22日更新!】廃墟を撮影する方法・コツを紹介します!

廃墟ファンは、1990年代頃から少しずつ増え始め、書籍やWebサイトなどで廃墟の魅力を地道に紹介してきました。その後、TwitterやInstagramなどのSNSが登場したことによって、廃墟という存在を知らなかった人達の目に留まることになり、独特の雰囲気に魅せられた廃墟ファンが急増。廃墟の最大の魅力は、建物が放置されて朽ち果てた、完全に時間の止まった空間の中にしか出せない、唯一無二の美しさが広がっているところです。近年、多くの写真集が出版されているほど注目されている廃墟。今回は、一眼カメラで廃墟を撮影する方法を紹介します。

国内の廃墟スポット

日本には廃墟と呼ばれる場所が多く存在します。しかし、建物なども古く、崩れる危険性もあるので、廃墟を訪れるときには十分な注意が必要です。そのため、まずは気軽に廃墟撮影ができるスポットを訪れてみてはいかがでしょうか。オススメの撮影スポットをいくつか紹介します。

軍艦島(ぐんかんじま)

軍艦島(端島)は、長崎県長崎市にある無人島です。1890年から石炭の発掘が開始され、海底炭鉱によって栄えました。1960年代の最盛期には、東京都の約18倍もの人口密度になり、世界一の人口密度を記録。しかし、主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことによって1974年に閉山し、島は無人になりました。島内には小中学校や病院などが完備され、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設もそろっており、無人になった今も取り壊されることなく残されたままです。長崎から上陸・周遊クルーズが出ているので、廃墟になった軍艦島をぜひ見学してみてはいかがでしょうか。

友ヶ島(ともがしま)

友ヶ島は、和歌山県和歌山市にある地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の総称です。その中でも沖ノ島は、明治から第二次世界大戦後まで海軍の軍事的要所となっていた島。今でも当時建設された砲台や防備衛所の跡が残っていて、一部を除いてほとんどの建物が自由に見学できます。島全体が人気アニメ映画『天空の城ラピュタ』の舞台に似ていることから、廃墟ファンだけでなくアニメファンの観光客も多く訪れる友ヶ島。和歌山加太港からフェリーでわずか20分ほどで到着します。時間の流れが止まったような独特の雰囲気をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

化女沼(けじょぬま)レジャーランド

化女沼レジャーランドは、宮城県古川市にある閉園した遊園地です。1979年に開園した東北を代表する総合レジャー施設でした。当時は週末になると周辺道路が渋滞するほどの盛況ぶりで、ゴルフ場やホテル、コンサート場も建設され、多くの人が訪れたそうです。しかし、バブル崩壊後に経営が悪化して2001年に閉園。観覧車などの遊具は撤去されずに放置されたままです。園内は、清掃や最低限の整備だけで遊具は錆びて朽ちたままの状態。無許可での立ち入りは禁止ですが、不定期で見学ツアーが開催されています。タイミングが合ったときに参加してみてはいかがでしょうか。

北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)

北沢浮遊選鉱場跡は、新潟県佐渡市にある閉鎖した佐渡金山の鉱石処理場です。1937年に建造され、1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を処理できることから、「東洋一」の鉱石処理場として賑わいを見せました。しかし、佐渡鉱山の大規模な縮小もあって、操業からわずか20年足らずの1952年に閉鎖。鉱石処理場はそのまま放置されて廃墟化しており、今ではむき出しのコンクリートに植物が生い茂っていて、手つかずの廃墟を間近に見ることができます。建物内には入れませんが、外観は自由に見学できるので、じっくりと撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。

池島(いけしま)

池島は、長崎県長崎市にある西彼杵半島の西方約7kmに位置する島で、有名な軍艦島から北上すること約30kmにあります。島内にある池島炭鉱は、1959年から石炭の発掘が開始され、2001年に閉鎖されました。廃墟ファンの間では、第二の軍艦島と呼ばれており、九州最後の炭鉱の島として有名です。炭鉱のほとんどは当時の形を残したまま置き去りにされていて、鉄筋コンクリートの団地や錆びたトロッコなどが当時の面影を感じさせます。池島炭鉱坑内体験ツアーだけではなく、池島と軍艦島クルーズのセットツアーもあるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

猿島(さるしま)

猿島は、神奈川県横須賀市にある無人島です。東京湾に浮かぶ唯一の自然島で、海軍の砲台が置かれた要塞の島でした。現在は猿島公園として遊歩道が整備されているので、快適に散策できます。当時使われていた砲台、トンネル、兵舎、弾薬庫などが今でも残されていて、なかでも「フランス積み」という方式で積み上げられたレンガの建造物は、日本に数ヶ所しか現存しない貴重なものです。アクセスは、横須賀の三笠ターミナルから船でわずか10分ほど。関東地方に存在する、貴重な自然や歴史遺産を撮影してみてはいかがでしょうか。

摩耶観光(まやかんこう)ホテル

摩耶観光ホテルは、兵庫県神戸市にある閉鎖したホテルです。1929年に開業してから多くの観光客が利用していましたが、戦争や災害によって1967年に営業を停止。1974年からは、学生のゼミ合宿やサークル合宿などに利用してもらうための摩耶学生センターとして転用されました。その後は、管理者の体調不良のため、1993年に再び営業を停止。しかし、営業停止後も建物は取り壊されずにそのままの形で残っています。無許可での立ち入りは禁止ですが、見学ツアーでホテルを見ることができるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

一眼カメラで廃墟を撮影するために必要な機材

廃墟の撮影には、通常の撮影機材の他に三脚を使ってください。三脚を使うことで、廃墟撮影に大事な「画面の水平・垂直」をしっかりと合わせられるためです。

カメラ

使用するカメラは、廃墟の朽ち果てた質感まで写すことができる、大きなイメージセンサーを搭載した高画素モデルがオススメです。「画質=画素数」と一般的には考えられていますが、画素数が多くなれば1画素あたりの光を受ける面積が小さくなるので、その分画質が悪くなる場合もあります。特にイメージセンサーサイズが小さい高画素モデルの画質には注意が必要です。そのため、イメージセンサーはなるべくフルサイズモデルを選びましょう。画素数は2000万画素以上あると安心です。高画素モデルの最大の特徴はなんといっても解像力。画素数が多いと細かい部分まではっきりと写り、同じ写真の大きさでも情報量が多いので、よりディテールを写真から感じられるようになります。
撮影する際は、廃墟の建造物全体を写真に収めるために、画面の隅々にまで気を使って構図を決める必要があります。そのため、視野率100%のファインダーを搭載したカメラを選びましょう。ファインダーの視野率が低いカメラでは、不要なものが写ってしまうなど意図していない構図になる場合があるからです。

レンズ

使用するレンズは、焦点距離がフルサイズ換算で35mm以下の「広角レンズ」がオススメです。「広角レンズ」は、手前のものはより大きく、遠くのものはより小さく写るのが特徴。写真に遠近感を持たせることができ、ダイナミックで臨場感溢れる写真になるため、廃墟撮影との相性は抜群です。また、画面の手前から奥までピントの合う範囲が広いため、パンフォーカス撮影が容易にできます。パンフォーカス撮影とは、被写界深度を深くする事によって、近くのものから遠くのものまでピントが合っているように見せる撮影方法です。パンフォーカス撮影で撮った写真は、画面全体がシャープになり、実際に目で見渡しているような感覚になるため、廃墟写真の印象度をぐんとアップさせるでしょう。
さらに快適に撮影するには、急な環境変化に強い「防滴・防塵仕様のレンズ」を選んでください。防滴に配慮したレンズを使うことで、野外で撮影しているときに突然雨が降ってきた場合でも、撮影を中断することなく被写体に集中できます。また、廃墟は長い間放置されている場所なので、砂埃が多く舞う環境での撮影になるケースも珍しくありません。レンズを守るために、防塵性能が搭載したレンズをオススメします。

三脚

廃墟撮影では、写真のクオリティを上げるために三脚を使ってください。三脚を使用すれば、背面液晶や電子ビューファインダーでピントを確実に追い込むことができます。さらに、手ブレの心配が無くなるので、シャッタースピードを遅くしても安心です。三脚を選ぶにあたって、なにより大事なのは「安定性」です。悩ましいことに、「安定性」のよい三脚は重く大きいので、「持ち運びやすさ」が犠牲になります。そこでオススメなのが、「パイプ径:25mm」、「段数(継ぎ目):4段」、「素材:カーボン」の条件を満たす三脚です。プロフェッショナルが使うような、焦点距離がフルサイズ換算で300mm以上の重たい望遠レンズでなければ、この条件の三脚でしっかりと安定して撮影することができます。ぜひ参考にして選んでみてください。

レリーズ

三脚を使用しているときに、カメラ本体のシャッターボタンを押すと、撮影の際にブレが発生するので、レリーズを使用して撮影しましょう。レリーズとは、カメラ本体のシャッターボタンを使わずに、ケーブルや無線を使用して、遠隔でシャッターを切るカメラアクセサリーのことです。三脚と併用することで、撮影の際のブレを無くすことができます。もし、レリーズが無い場合は、セルフタイマー機能を使用しましょう。シャッターボタンを押してから数秒後にシャッターが開くので、この方法でもブレを無くすことができます。

一眼カメラで廃墟を撮影する方法

機材が用意できたらいよいよ撮影です。じっくりと時間をかけて、納得のいく写真を撮ってみましょう。

撮影する場所を決定する

撮影スポットに到着したら、被写体をどこまで写真に収めるかイメージしてください。その上で、持っているレンズの焦点距離を考慮しながら、撮影する場所を決めるとよいでしょう。

三脚を設置する

撮影する場所が決まったら三脚を設置しましょう。まずは、三脚の脚をしっかりと広げてください。中途半端に開いた状態で設置すると不安定になります。不安定な状態で撮影していると、風で三脚が倒れてしまうことがあるので、開脚ストッパーで止まるまでしっかり開きましょう。そして、脚1本が被写体に向かって正面にくるように設置してください。そうすることで、三脚の脚を蹴ってしまったり、被写体側にカメラが倒れてしまったりすることがありません。最後に、三脚の高さを調整して水平を保つように調整しましょう。脚の長さを変えずに雲台で水平を保とうとすると重心が傾き、三脚が倒れやすくなります。

カメラを設定する

撮影モードは「絞り優先オート」にしましょう。廃墟を撮る場合は、画面全体にピントを合わせて全体がはっきり写るように設定すると、写真の印象度が上がります。そのため、絞りはF8~F14に設定して、深い被写界深度で写真を撮りましょう。そして、ISO感度を低く設定し、ノイズを減らして鮮明な写真にします。ISO感度の設定は、ISO100~400にするとよいでしょう。シャッタースピードの設定は、カメラが最適なシャッタースピードを判断して決めてくれるので、設定する必要はありません。
カメラの設定は、一度で決めるのではなく、何回も試写しながら調整してください。デジタル写真はフィルムではなくデータに記録するので、何枚撮影しても削除すれば問題ありません。自分が納得する設定になるまで、何度も調整してください。

レンズを設定する

三脚を使って撮影するときは、レンズの手ブレ補正機能をOFFにします。露光中に手ブレ補正が動いてしまうと、撮影画像の解像感が低下する危険があるからです。必ず切っておきましょう。次に、マニュアルフォーカスに切り替えてピントを合わせます。オートフォーカスは、撮影環境によってピントの精度が低下しますが、マニュアルフォーカスを使用すれば、精度の高いピント合わせが可能です。背面液晶や電子ビューファインダーのフォーカスポイント拡大機能を使用すれば、正確なピント合わせができるので活用してみてください。

ブレないように撮影する

カメラとレンズの設定が完了したら、いよいよ撮影です。レリーズを使用している場合は、そのままシャッターを切ってください。レリーズが無い場合は、セルフタイマー機能を使ってシャッターを切りましょう。シャッターボタンは撮影の際にブレが発生するので、使わないようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。廃墟撮影は、三脚を使用すれば比較的簡単な設定で雰囲気のある写真が撮れるはずです。風景撮影にも応用できるので、写真の幅も広がることでしょう。ぜひ、この記事を参考にして、廃墟撮影に挑戦してください。

  カメラデビュー向けの お得なセットを探す 詳しくはこちら

【月額定額制で借り放題 ~GooPassを利用するメリット~】

最短1〜2日で、自宅までお届け。

レンタルしたい機材を見つけたら、まずは会員登録。注文後は、最短1〜2日で自宅に機材が届きます。

レンタル返却期限、なし。

「〜ヶ月以内に返却してください」などのレンタル期限はありません。借りっぱなしでもOK。好きな機材で、好きなだけ撮影できます。最短1ヶ月で返却可能です。

補償制度、あり。

通常利用による故障は自己負担なし。安心してお使いいただけます。
※紛失・盗難の場合は、実費をご負担いただきます。

レンタル中の機材は、一部無料で入れ替え可能。

GooPassは完全定額制のカメラレンタルサービスです。機材ごとにRankが設定されており、同Rank以下の機材であれば何度でも交換することができます。

30秒プロモーションムービー

一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ・交換レンズ・アクションカメラ・ドローンなど、カメラ機材が月額定額でレンタルし放題のサービス『GooPass』のプロモーションムービーです。

 

GooPassに会員登録する

 

※GooPassサービス紹介はこちら