マニア垂涎!幻のレアカメラ特集

マニア垂涎!幻のレアカメラ特集

1988年の誕生以来、CanonやNikonなど各メーカーの研究により、日進月歩で進化し続けているデジタルカメラ。20年以上の歴史を持つカメラには、「時代を先取りしすぎた」と言っても過言ではない、ユニークなフォルムや独特の性能を持つ、前衛的な希少モデルが存在します。そこで本記事では、現在は入手困難な“幻のレアカメラ”たちを一挙ご紹介。GooPass MAGAZINE編集部随一のガジェット通・小泉がセレクトした、選りすぐりの10機種に迫ります。

“幻のレアカメラ”に認定する条件

まずは、幻のレアカメラに認定する条件を3つ紹介します。

仕様・設計が特殊であること

1つ目の条件は、一般的なカメラと比べて仕様・設計が独特であること。ミラーレス一眼カメラが登場する以前、従来の “レンズ交換式”と呼ばれるデジタル一眼カメラは、レンズ交換式のファインダー付き一眼カメラが主流でした。しかし、これから紹介するカメラの中には、ファインダーやモニターがないカメラや、センサーごと交換するカメラが登場します。

機能・性能が特殊であること

2つ目の条件は、一般的なカメラと比べて特殊な機能・性能を搭載していること。これから紹介するカメラの中には「ピントや被写界深度を、撮影後に変更できる」など、一風変わった性能を持つモデルが登場します。しかしながら、一部のコアなガジェットファンに注目を集めたものの、現在は生産中止になっているものが少なくないようです。

フォルム・デザインが特殊であること

3つ目の条件は、フォルムやデザインが特殊であること。たとえば、とにかく小さかったり、とにかく薄かったり、ユニークな形状をしていたり……。カメラを購入する際に、ファッション性やデザイン性を重視する人は多いはず。一般的には、Nikon Z fcのようにクラシックなフォルムのカメラに人気が集まる傾向があるため、一風変わったフォルムの希少種が、大多数の心を掴むのは至難の業だったかもしれません。

幻のレアカメラ10選

早速ですが、「幻のレアカメラ10選」を紹介していきます。

OLYMPUS AIR A01

コンパクトすぎる!?手のひらサイズの「オープンプラットフォームカメラ」。

OLYMPUSが2015年に発売した、『AIR A01』。超コンパクトなボディが特徴の、スマートフォンと連携して使用する新コンセプトのカメラ。本体には、電源ボタン、シャッターボタン、三脚穴、レンズ取り外しレバー、アクセサリ取り外しレバーがあるだけのシンプルな設計・構造です撮影時の難しい設定はスマートフォンアプリが行なってくれるなど、カメラ初心者にもやさしい操作性でした。しかし、惜しくも後継機などが出ることはなく、生産終了となってしまっています。アクションカムとも一眼カメラとも言い難いサイズ・設計が受け入れられなかったのでしょうか。巨大なレンズを装着して、肩に担いでバズーカのような形での撮影方法が話題になるなど、遊び心に溢れたカメラでもありました。

OLYMPUS AIR A01
仕様・設計 ★★★★☆
機能・性能 ★★★☆☆
デザイン・フォルム ★★★★☆
レア度 ★★★★☆

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RICOH GXR

レンズ交換式ならぬセンサー交換式カメラ。

2009年にRICOHが発売した、『GXR』。通常の一眼カメラのような見た目をしていますが、レンズを交換する際は、レンズ・センサー・画像処理エンジンがセットになった「カメラユニット」を交換します。それによって、サイズを最小限に抑えつつ、画質の最大化を実現しました。また、レンズ交換時にセンサーに埃が付着するという問題点を解決しています。しかしながら、独特な仕様が一般層まで普及することはありませんでした。現在は開発・生産を終了しています。

RICOH GXR
仕様・設計 ★★★★☆
機能・性能 ★★☆☆☆
デザイン・フォルム ★★★☆☆
レア度 ★★★☆☆

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カシオ EXILIM

超ポケットサイズなコンパクトデジタルカメラ。

カシオの『EXILIM EX-ZS29』は、96.3×56.2×20.6mm(幅×高さ×厚さ)の、超薄型コンパクトデジタルカメラです。ポケットに入れていてもほとんど目立たないため、お散歩など外出時に気軽に持ち出せます。有効画素1610万に加えて、光学6倍ズームを搭載しており、性能は申し分なし。カシオの人気シリーズでした。しかし、スマートフォンの爆発的な普及に伴い、コンデジ市場は急速に悪化。それに伴い、カシオは23年続いたデジカメ事業からの撤退を発表し、EXILIMシリーズの生産は終了しました。

カシオ EXILIM
仕様・設計 ★★★☆☆
機能・性能 ★★★★★
デザイン・フォルム ★★★☆☆
レア度 ★★★★☆

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SONY クオリア

コンデジを超えたコンパクトカメラ。

2003年に完全受注制で生産がスタートしたSONYの『QUALIA 016』。写真を見れば分かる通り、69.1x24x16.8 mm(幅x高さx奥行き)という、親指サイズの超小型デジタルカメラです。発売当初は、超小型らしからぬスペックと、高額な価格設定に注目が集まりました。画素数は、当時のデジタルカメラでは一般的な約200万画素。レンズには、オートフォーカス付きの単焦点レンズを採用。そして、価格は定価約40万円。超高級品のため、購入する際には専門のコンシェルジュから説明を受けることができたそうです。しかし、なかなか手が出にくい販売価格のせいか、受注数は伸びず、現在は生産を終了しています。

SONY クオリア
仕様・設計 ★★★☆☆
機能・性能 ★★★☆☆
デザイン・フォルム ★★☆☆☆
レア度 ★★★★★

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TG tracker

204度の超広角レンズが搭載された、ユニークでタフな一台。

次にご紹介するのは、2016年6月に発売された、フォルムがユニークなOLYMPUSのSTYLUS TG-Trackerです。こちらは通常50~90度で広角といわれる中、ボディ内に搭載された、204度の超広角レンズで切り撮る、臨場感抜群の画が特徴です。もちろん、防塵・防滴・耐衝撃性能を搭載。使いやすい手持ち用グリップも付属しており、タフさと使いやすさ、そしてユニークさを兼ね備えた一台といえます。競合にあたるGoProなど他のアクションカメラの台頭が影響してか、現在は生産を終了しています。

TG tracker
仕様・設計 ★★★★☆
機能・性能 ★★☆☆☆
デザイン・フォルム ★★★★★
レア度 ★★☆☆☆

■購入する場合は、39,800円(税込)(2021/1/14現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額6,380円(税込)でレンタル可能です。

PENTAX Ks1

全12色の豊富なカラーバリエーション。

2014年にRICOHから発売されたPENTAX Ks1は、全12色の豊富なカラーバリエーションで話題になりました。ポップでかわいい外観と、グリップなどに搭載された派手なボディライトが印象的な、インパクト抜群のカメラです。気になる性能は、有効画素数:2012万画素・連写速度:約5コマ/1秒と、一般的。売り上げが伸び悩んだためか、2015年にはオーダーカラー受注サービスを終了しています。

PENTAX Ks1
仕様・設計 ★★★★★
機能・性能 ★★☆☆☆
デザイン・フォルム ★★★★☆
レア度 ★★☆☆☆

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PENTAX K01

デザイン性重視のミラーレス一眼カメラ。

続いて紹介するのは、PENTAXから2012年に発売されたミラーレス一眼カメラ『PENTAX K01』です。PENTAXといえば、ミラーレス一眼カメラではなく、一眼レフの開発に注力しているブランドとして知られています。あまり知られていませんが、同社は2012年という比較的早い段階で、ミラーレス一眼カメラの開発・発売に成功。しかも、デザイナーには、後にApple Watschのプロダクトデザインを手がけるマーク・ニューソン氏を起用。まさに、時代の最先端をいくカメラでした。しかし、カメラ本体にファインダーがない点やミラーレス一眼カメラの割に大きなボディがコアユーザーの支持を得ることはなく、発売から僅か1年未満で生産を終了しています。

PENTAX K01
仕様・設計 ★★★☆☆
機能・性能 ★★☆☆☆
デザイン・フォルム ★★★★★
レア度 ★★★☆☆

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FUJIFILM FinePix S5 pro

夢の共演!?NikonFマウント×FUJIFILM製ボディ。

2007年に発売された『FUJIFILM FinePix S5 pro』。このカメラは、NikonFマウントを搭載している、FUJIFILM製の一眼カメラです。これは余談ですが、1995年にNikonとFUJIFILMは「DS-505」というデジタル一眼レフを共同開発しており、当時から両者は良好な関係にあったようです。その頃のFUJIFILMは、デジタルカメラの開発に着手したばかりで、2年に1度ほどしか新機種を発売していなかったそう。一方のNikonは、自社の得意とする映像素子やエンジンを開発し、Nikonらしいカメラの開発をしていました。そこで、デジタルカメラの開発が得意だったNikonから、FUJIFILMがボディを買い取ったのだとか。センサーサイズはAPS-C、有効画素数は1234万画素とスペックは一般的ですが、Nikon渾身のセンサーで撮影する画質は一定の評価を集めていたそうです。決して人気の低くない機種でしたが、FUJIFILMがボディの自社開発を始めたせいか、後継機が出ることはありませんでした。

FUJIFILM FinePix S5 pro
仕様・設計 ★★★★★
機能・性能 ★★☆☆☆
デザイン・フォルム ★★★☆☆
レア度 ★★★★☆

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LYTRO ILLUM(ライトロイルム)

夢のような機能を搭載した近未来デジタルカメラ。

アメリカのベンチャーカメラメーカー、Lytroが2014年に発売した『LYTRO ILLUM』。このカメラは、撮影した写真のピント位置を後から変更できるという、夢のような機能を搭載しています。撮像素子とレンズの間に特殊なマイクロレンズアレイを配置することにより、通常は直進してセンサーに届く光が、様々な角度・方向から入射。撮影された写真は、あらゆる方向からの光の情報が記録され、あとでその情報を呼び起こすことでピント面の変更が可能になったそうです。まさに、近未来な性能を搭載した一台といえるでしょう。その後、Lytro社は解散しており、後継機の発表はありません。

LYTRO ILLUM(ライトロイルム)
仕様・設計 ★★★☆☆
機能・性能 ★★★★★
デザイン・フォルム ★★★★☆
レア度 ★★★★☆

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L16

計16のレンズが搭載された多眼カメラ。

アメリカの多眼カメラ開発会社・Light社が2018年に発売したカメラです。最大の特徴は、その奇抜なルックスにあります。製品名の通り、計16個のレンズが搭載されたデザインは、インパクト抜群。それぞれは小型のレンズ・イメージセンサーですが、10枚の画像を合成処理することにより、最大5,200万画素もの高解像度を実現しました。レンズはそれぞれスペックが異なり、35mm判換算で焦点距離28mm・f2.0が5個、同70mm・f2.0が5個、同150mm・f2.4が6個という構成です。また、撮影後に被写界深度を変更したり、ピント位置を変更したりすることが可能。変わった見た目をしていますが、コンパクトなボディに最先端の技術を詰め込まれています。こちらのカメラはまだ生産終了していないため、ECサイトなどで購入することが可能です。

L16
仕様・設計 ★★☆☆☆
機能・性能 ★★★★★
デザイン・フォルム ★★☆☆
レア度 ★★★☆☆

【スペックの詳細を確認したい方はコチラ(公式ページへ)】

まとめ

ここまで、幻のレアカメラをご紹介しました。高価で手が出なかったもの、別の開発が進み必要なくなってしまったものなど、様々な理由があり市場から姿を消してしまったものがほとんどです。まだ、中古で購入できるカメラも多数あるので、気になった方は探してみてはいかがでしょうか?近い未来、時代が追いつき、同じようなデザイン・機能を持ったカメラが登場するかもしれませんね。