【スタッフコラム】2021年2月度GMPC(通称:グーコン)1位 小林 駿平さんにインタビューしてみた!

【スタッフコラム】2021年2月度GMPC(通称:グーコン)1位 小林 駿平さんにインタビューしてみた!

こんにちは、GooPass MAGAZINE編集部のMiaです!
GooPass MAGAZINEが主催する月例フォトコンテスト・『GMPC(通称:グーコン)』の2021年2月度コンテストで1位を受賞した、小林駿平さんにインタビューさせていただきました!

現在、フリーのフォトグラファーとして活動中の小林さん。2021年からフォトコンテストへ積極的に参加するようになり、すでにグーコンを含めて3つ(2021年3月現在)のコンテストに入賞しているとのことです。Instagramでは約3000人ものフォロワーを持つ、才能に溢れた若きフォトグラファー。グーコンで見事1位に輝いた作品『遠見』は、夕陽で輝く自然風景に、懐かしさや温もりを感じられる1枚です。インタビューでは、カメラを始めたきっかけや、フォトグラファーとしてのお仕事について伺いました。

※本インタビューは、2021年3月18日に、ビデオ通話ツール『Zoom』によって行なわれました。
※本文内に挿入されている写真は全て小林さんが撮影したものです。

 

カメラを始めたきっかけ。

▲2021年2月度GMPCで1位に入賞した『遠見』

ー本日はよろしくお願いします!お聞きしたいことがたくさんあるので、一つ一つ質問させてください!!

小林さんがカメラを始めたきっかけはなんですか?

 

小林さん:大学で写真部に入部したのがきっかけです。大学でサークルに入るのであれば、創作活動ができるところがいいなぁと思っていました。が、どこに入ろうか明確には決まっていなくて……。

大学では日本文学を専攻していたんですけど、そこで、入学してからすごく仲良くしてくれた先輩がいたんです。その先輩がとても好きになったので「先輩が入っている部活に入ろう!」と思って、写真部に入部しました(笑)

 

ーなんと!写真部への入部は偶然だったんですね!!どのような活動をされていたんですか?

 

小林さん:月に1回「遠足」という行事があって、みんなで都内の大きな公園などに行って、好きなように写真を撮っていました。

 

ーピクニックみたいで楽しそうですね!入部してすぐに自分のカメラを買われたんですか?

 

小林さん:いえ、先輩がPENTAXのデジタル一眼カメラ・K-50を貸してくれたので、しばらくそれを使わせてもらっていました。すごくおもしろかったので、ほとんど毎日なにかしら撮っていたと思います。

初めてカメラで達成感を得られた瞬間。

ー私はGooPassにジョインしてから、初めてスマートフォン以外のカメラを手にして、最初…というか今も写真の難しさに手こずっているんですが……。小林さんが写真を始めた当初はどうでしたか?

 

小林さん:僕もカメラを始めた当初は、良くわからないままオートにしてひたすらパシャパシャ撮っていました。オートで撮るうちに、やっぱり暗い場所では上手く撮れなかったり、白っぽくなりすぎちゃったりといった失敗があって「どうすればいいんだろう」とすごく悩んでいたんですね。「写真ってやっぱりちょっと難しいな。」って思ってきて、カメラから離れようかと考えた時期もありました。

 

ーそうだったんですね。どのようにしてその時期を乗り越えたんですか?

 

小林さん:その頃、Instagramでフィルムの写真がたくさんアップされているのを見て、試しにメルカリで1万円くらいのフィルムカメラ(PENTAX SP)を買ってみたんです。フィルムカメラは、全部マニュアル操作なのに加えて、今どれくらいの明るさになっているのかも見られないので、ちゃんと自分で設定を分かっていないと撮れないんですね。

 

ーデジタルカメラと違って、現像するまで分からない、一発勝負ですね。

 

小林さん:だいたい、1本24~36枚しか撮れないですしね…。フィルムを現像してCDに焼いてもらうのと、フィルム代も含めて1,600円前後かかるので、なるべく1枚1枚綺麗に撮るために、試行錯誤しながら基本の操作をだんだん覚えていきました。

そして、フィルムカメラで撮れた写真が、すごく良い仕上がりだったんです。そこで初めて写真に達成感を得られたんだと思います。確か、スイカの写真だったと思うんですけど。もう自分の中ですごい感動して、「こんなに良い写真がカメラで撮れるんだなぁ」って分かって、そこから一気にハマっていきました。

 

ー私も自分で撮った写真で感動してみたいです。だんだん基本の操作を覚えていったというこうとでしたが、どのようにして学んだのですか?

 

小林さん:最初は本を読んでいたんですが、やっぱり見るだけじゃ良く分からなかったので、自分で予習した上で部活の先輩に相談していました。本当に上手な人が沢山いて、中には本に名前が載るような人もいたんですよ。なので、そういった先輩に分からないことをよく聞いていました。

 

写真を仕事にしようと思えた経験。

ー小林さんが写真を仕事にしようと思った、きっかけなどはありますか?

 

小林さん:大学生の時に、写真家のアシスタントをさせてもらう機会があったんです。その時は、写真を仕事にすることは全然考えていなかったんですけど、実際にプロが働いている現場を後ろで見て、写真を撮ることを仕事にできるのではないかと思えました。

 

ー学生時代にプロの現場を経験するなんてすごいですね!!

 

小林さん:Instagramで繋がった方から、良かったらやってみないかと紹介してもらったんです。ハービー・山口さんという写真家の方で、最初は少し怖い方なのかと思っていたんですけど、真逆でとっても優しい方でした。僕が学生だったので、「夜ご飯おごってあげるよ」と、仕事帰りにはカレーを御馳走してくれて。当日はすごく緊張していたんですけど、それと同時にとても楽しめました。

 

ーえぇぇ、嬉しいですね。どんな撮影だったんですか?

 

小林さん:ある会社に所属する全社員の、名刺に載せる顔写真をハービー・山口さんが撮影するという企画で、2週間ほどかけて行なう、結構大きめのプロジェクトでした。コミュニケーションをすごく大事にされる方で、一人ずつお話しされてから撮影するのを間近で見られたのが良かったです。どうやって笑わせて、どうやってリラックスする会話をするかなど、人の写真を撮るうえでの大切なことを学べました。

フォトグラファーの仕事について。

ー現在、小林さんはフリーのフォトグラファーとして1年ほど活動されているとのことですが、お仕事ではどういった写真を撮影されるんですか?

 

小林さん:人物撮影が多いですね。僕のWebサイトにも掲載しているのですが「SLEE」というアイドルグループの撮影は、専属で去年の夏からやらせていただいています。他には、広告用の写真などですね。

 

ーWebサイトから「SLEE」さんのデジタルフォトブックを拝見したんですが、可愛くて見入ってしましました。フリーになる前も会社員としてフォトグラファーのお仕事をされていたんですか?

 

小林さん:大学3年生の冬から1年間、広告制作会社で専属フォトグラファーとしてインターンをしました。大きな会社の社内報とかWebページ・名刺など、会社向けの写真を撮ることが多かったですね。大企業の社長とか、ガチガチの固い写真です。最初の半年はプロの方に付きっきりで、荷物持ちなどアシスタント業務をしながら現場を学び、その後は、独りで撮影することもありました。

 

ー社長の撮影、緊張しそうですね。卒業後は、そのままその会社に入社したんですか?

 

小林さん:いえ、内定はもらっていたんですが、他に内定をもらっていた編集プロダクションに編集者と専属フォトグラファーを兼任する形で入社しました。アンティーク雑貨を扱うなど、ナチュラルな雰囲気が好みの女性をターゲットにしていた会社です。そこでは、広告制作会社の時とは真逆の柔らかい感じで、アンティーク商品の物撮りや、その商品を身に着けたイメージ写真、個展のチラシなどを撮ることが多くありました。

 

ー固い写真からナチュラル系の写真、一気にジャンルが変わりましたね!戸惑うことはなかったんですか?

 

小林さん:そうですね。広告制作会社の時は、専属フォトグラファーが6人ほどいて、全員がしのぎを削っている感じだったんです。一方で、編集プロダクションでは、フォトグラファーが僕しかいなかったので、1から100まで任せていただける環境でした。その分、最初は戸惑ったんですけど、やりやすさはあったと思います。

好きな写真を撮るために意識していること。

ー小林さんが好きな撮影ジャンルはありますか?

 

小林さん:人物撮影が好きですね。撮るのも好きなんですけど、僕も人とコミュニケ―ションを撮るのがすごく好きなので、どっちもできる人物撮影が一番好きです。

 

ー撮影の時はどういった内容のお話をされるんですか?

 

小林さん:カチカチにキメた写真よりも、その人の生活や素の姿が見える写真を撮りたいと思っています。なので、なるべくその人がいつもの生活に戻れるような、何気ない会話をしようと心がけていますね。たとえば「今日の朝食」とか、リラックスできるようなトピックを選んでいます。

 

ー撮影される側も緊張すると思うので、そういった心配りはきっと嬉しいですね。撮影中に気を付けていることなどはありますか?

 

小林さん:撮られている方が困っていないかなということです。「人の写真を撮る時は当然、目の前に人がいるので、物を撮っているのとは全く違う」「必ず常に相手のことを気にかけることが最重要だ」と広告制作会社の先輩にいつも言われていたので、今でも人物撮影の時は一番意識しているところです。

 

ー今回入賞された作品『遠見』のような風景などを撮影するときは、どのようなことを意識して撮影されますか?

 

小林さん:一番重要かなと思うのは、やっぱり“光の当たり方”です。街を歩いていても「あ、ここはい良い光が差しそうだな」とか、カメラを持っていない時でも、気にすることがあります。もう一つは、自分がその風景を見て、どんなことを感じて、どんな風に見ているのかをなるべく切り取れるように意識していますね。

 

ーなるほどです。私も自分で撮影する時、小林さんの言葉を思いだしながら挑んでみますね。

使用しているカメラ・レンズについて

ー現在使用しているカメラ・レンズを教えてください!

小林さん:仕事では、FUJIFILM・XシリーズのX-T3をよく使用しています。理由は、撮りたいと思う景色をそのまま写してくれるからですね。SONYのα7IIIも使っていたのですが、FUJIFILMのカメラを持った時の“しっくり感“と写りに感動して、それ以来ずっとFUJIFILMです。人生で一番使う道具だからこそ、手に馴染むかどうかが重要だと思っています。

一番使うレンズは、フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR・望遠のフジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISフジノンレンズ XF35mmF1.4 Rで、クロスフィルターなども使用します。

フィルムカメラは、大学時代に初めて購入したPENTAX SPに続いて、1年ほど前にCanon F-1を購入しました。今回入賞した作品はCanon F-1で撮影しています。大事な記念写真とかはフィルムを使ったりすることが多いですね。

ー本日は、お時間をいただきありがとうございました。今後もぜひグーコンにご参加ください!

 

写真家:小林駿平

1997年生まれ。埼玉県秩父市出身。

広告制作会社の専属フォトグラファーを経て、編集プロダクションに入社。編集者とフォトグラファーを兼任しながら、商品撮影から作家の個展メインビジュアルまで幅広く担当。2020年7月より、いちから株式会社所属アイドルユニット「SLEE」全メンバーのフォトブック(撮影〜エディトリアルデザイン)を全ページ担当中。

■Instagram:syunpei kobayasi |小林 駿平
■Webサイト:写真家 小林 駿平