【スタッフコラム】SIGMA fp向けレンズをレビューしてみた 〜番外編:自作レンズの作り方とレビュー〜

こんにちは、GooPass MAGAZINE編集部の小泉です。

今回のスタッフコラムは第2回にして早々の番外編(笑)

自作レンズといってもガラスなどから作るわけではなく、『写ルンです』からミラーレス一眼カメラで使用できるレンズを作ります。

『写ルンです』とは、富士フイルムから発売されている使い切りフィルムカメラのことです。

今回は簡単に作り方紹介と作例などを紹介していこうと思います。

はじめに(注意)

これから『写ルンです』の分解方法や、レンズの作成方法を説明していきますが、実際に分解・作業を行なう際には個人の責任でお願いいたします。

あくまで、僕個人で調べて行なったものを記事化したものです。

レンズの紹介

今回紹介するレンズは『写ルンです』から作るものです。「GIZMON」というメーカーから『写ルンです』レンズが発売されていますが、そちらはF16 。それよりも明るいレンズが作れるのが自作の良いところです。時間は少しかかるけど安く済むのもメリットですね。それでは、レンズのスペックを紹介します。

レンズスペック
F値 F10固定
焦点距離 32mm付近
重さ 約8g

材料と道具

以下が作成するのに使用する材料です。

  • 写ルンです
  • ボディキャップ
  • 接着剤

『写ルンです』は撮影した後のものをオススメします。撮り切ってからお店に持っていき、現像だけしてもらうことが可能です。ボディキャップは自分の使用しているマウントを選びましょう。接着剤は何でも大丈夫ですが、僕はアロンアルフアを使っています。

次に使用する道具は下記の三点です。

  • ニッパー
  • 棒やすり
  • キリ

上記の道具は絶対に必要ですが、以下の四点はあると作業が楽になります。

  • ペン
  • ドリル
  • 紙やすり

作業工程

次は作業工程を説明します。慣れていると2時間もかかりませんが道具がそろっていなかったり、慣れていないとするともっとかかるかもしれません。

『写ルンです』からレンズを取り出す

まず、『写ルンです』からレンズを取り出します。『写ルンです』をマイナスドライバーなどで解体する作業。僕はとてもめんどくさがりなので力技で割りました…。中にコンデンサと電池が入っていて、基盤を触るとピリッと感電するので注意が必要です。

貼ってあるラベルシールをはがすと分解しやすいです。

マイナスドライバーなどで爪をすべて外します。

フロントカバーを外したところです。基盤に触ると感電する可能性があり、僕は興味本位でいろいろ触っていたらがっつり感電しました。結構痛かったです。

使うレンズの部分を取り外したので、次はこれを加工していきます。

パーツを加工する

次は、『写ルンです』から取り出したレンズ周りのパーツの加工です。取り出したパーツの余分な部分をニッパーで切り取って、やすりでバリ(モノを切断したときに断面にできるガサガサした部分)を取ります。

それができたら次はボディキャップの加工です。紙とペンを使ってボディキャップの中心を取り、中心にキリを使って穴をあけます。ドリルがある場合は、キリで印をつけた後ドリルで穴開けをするととても楽です。

紙とペンを使った円の中心の取り方はコチラ

ドリルなどを使ってあけた穴を棒やすりを使って広げていきます。この時に明確なサイズはありませんが、直径9mmほどの穴が適切です。穴を広げたら紙やすりなどで仕上げをするとより綺麗に仕上がります。

レンズは土台・レンズ・カバーの三つに分解できます。上の写真は土台の余分な部分を切って形を整えたところです。

レンズキャップに穴をあけたところ。削っていくうちに微調整ができるので正確に中心に穴をあけられなくても大丈夫です。

穴を拡大し終わったところです。実際はこれより少し小さい穴でも大丈夫そうでした。この状態で裏からレンズを仮で止めてみて試写して微調整をします。

仕上げ

次に接着をしていくのですが、ここでマウントごとに作業が変わってきます。今回、僕はライカMマウントのボディキャップから作成して、ヘリコイド付き(ピント合わせができる機構)のマウントアダプターを使用することでピント合わせが可能なレンズを作りました。その場合は作業量が少なくなります。それ以外のマウントはボディキャップの前や後ろにテープで仮止めをしながらピント合わせが必要です。

Mマウントであればセンサー側に接着し、Lマウントのボディキャップの場合は外側に接着します。

ピント合わせができたら接着剤を使って接着すれば完成です。

レンズのカバーは付けずに裏からレンズを当てて、土台をかぶせて固定します。微調整が終わったら土台を接着して完成です。

作例

中央はしっかりと解像していて2,000円ほどで作れてしまうレンズとは到底思えない写りです。

四隅にかけて周辺減光と解像度の低下が顕著です。ただ、この写りが僕は好みだったりします。

逆行性能はとても低いので要注意。現代のレンズのすごさがよくわかります(笑)

まとめ

評価点
画角 ★★★★★
サイズ感 ★★★★★
描写 ★★★☆☆
総合 ★★★★☆

まとめとしては、レンズのコンパクトさや軽さはピカイチです。しかし、描写は好き嫌いが分かれると感じます。スナップで使うのには最適なサイズなので一つは持っておきたいレンズだと思いました!

今回のレンズ、皆さんから見た感想などいかがでしたでしょうか?感想などを記事のシェアとともにツイートしてみてください!ぜひ参考にしたいです。

おまけ

僕が以前レンズを自作するにあたり参考にした記事と僕が使用しているセットをご紹介します。

参照記事

「写ルンです」をライカLマウントアライアンスに加入させようこれを読めばLマウントのボディで使える写ルンですレンズが作れちゃいます。

写ルンですのレンズをミラーレスにつけるよこちらが今回の作り方とほぼ同じものです。

マウントアダプター

ライカMマウントのボディキャップで作成したものをソニーやライカLマウントで使用するにはマウントアダプターが必要です。さらに、下記のような商品を使用するとピント合わせができます。

SHOTEN LM-LSL M (ライカMマウントレンズ → ライカSL.Lマウント変換) ヘリコイド付き マウントアダプター

SHOTEN LM-SE M (B) ライカMマウントレンズ – ソニーEマウントカメラ マクロ(ヘリコイド付き) マウントアダプター ブラック