こんにちは、GooPass MAGAZINE編集部の小泉です。
第5回の前回は、LeicaのズミクロンTL F2/23mm ASPH.を借りてレビューしました。
第6回の今回レンタルしたのは、マクロレンズの70mm F2.8 DG MACRO [ライカL用]です。
目次
今回のレンズ選びのポイント

ISO2000 F2.8 1/3200秒
今回は焦点距離70mmのマクロレンズをチョイスしました。サイズは長さ約13cmと少し大きめ、重さは600gと少し重め。fpに装着した際の重さは約1kgです。
おさらいになりますが、僕がスナップで使用するレンズを選ぶ際に、注目する点は下記の通りです。
- 画角
- サイズ感
- 描写
画角は人それぞれ好みがあると思いますが、僕はスナップが好きなので、20mm~60mm位が好みです。サイズ感はできるだけ小さいといいなぁ…と思っています。今使っている自作のレンズは、ボディに装着した状態でコートのポケットにすっぽりと収まるサイズなので、サイズ感は今くらいのものがベストではあるのですが(笑)描写は少し絞ったくらいでパリッと写るものが好みです。ボケはあまり気にしていません(もちろん、綺麗に写るに越したことはありませんが)。
今回使用する機材
所有しているカメラボディ
SIGMA fp ボディ
僕が使用しているのはSIGMA fpというボディで、現時点(2021/2/15時点)で世界最軽量のフルサイズミラーレス一眼カメラです。サイズ感は手のひらくらいの大きさで、重さも370gととても軽く、気軽に持ち出せます。
SIGMA fp ボディ | |
センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|
画素数/動画サイズ | 2460万画素/4K(30fps) |
ボディ内手振れ補正 | 電子式手振れ補正機能有 |
常用感度 | ISO100~25600 |
シャッター速度 | 1/8000~30秒 |
本体の重さ | 370g |
■購入する場合は、198,000円(税込)(2021/3/15現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額19,580円(税込)でレンタル可能です。
今回借りたレンズ
70mm F2.8 DG MACRO [ライカL用]
今回借りたのは、70mm F2.8 DG MACRO [ライカL用]。SIGMAの3つのラインナップの中でも描写性能に特化したArtラインレンズです。0.258ⅿの最短焦点距離を誇るカミソリマクロレンズ(ピント面からボケにかけてカミソリのようにキレのある描写)です。最短焦点距離から無限遠までの高画質と高解像度が特徴。非球面レンズを2枚使用することにより、最短焦点距離からの高解像を実現しています。また、長さ・重さはフード込みで500ⅿlのペットボトル1本分と同等(レンズフード含む)。重すぎず軽すぎないため手にした時にしっくりくると感じられるでしょう。
70mm F2.8 DG MACRO [ライカL用] | |
対応マウント | Lマウント |
---|---|
対応センサーサイズ | フルサイズセンサー |
手振れ補正 | なし |
フィルター径 | 49mm |
本体の重さ | 600g |
■購入する場合は、47,010円(税込)(2021/3/15現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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レンズのレビュー
先に、今までのレンズのサイズ感を振り返ります。
左上:普段使用している状態。この状態で撮影が可能です。
右上:1回目にレンタルしたレンズを装着した状態。
左下:2回目にレンタルしたレンズを装着した状態。
右下:3回目にレンタルしたレンズを装着した状態。
上の写真左が4回目のレンズ・右が5回目にレンタルしたレンズを装着した状態です。比較対象にiPhone12miniを置いてみました。
今回レンタルしたレンズを装着した状態。今回は500mlのペットボトルを比較対象に置いています。
レンズを実際に使ってみて、レンズのAFがfpのAFの弱さと相まってなかなかの遅さだった点が気になりました……。歩きながらサクサクとるレンズではないですね。画角とキリっとした描写はストリートスナップに向いていると感じました。マクロレンズのため、手元から遠い場所までストレスなく写すことが可能です。写したいものを写せるのは当たり前でありながらもとても大切なことだと感じます。
画角
最近は中望遠よりのレンズがとても楽しく感じます。写したいものだけを写して情報を絞れるレンズはとても楽しく撮影ができます。
サイズ感
両手で扱う分にはまったく重たく感じません。レンズは大きすぎず、太過ぎずなためレンズを持って撮影する形であれば疲れることなく撮影が可能です。
描写
開放F値は2.8。マクロレンズと考えると明るい方ではないでしょうか。描写は「カミソリマクロ」の異名にふさわしいキリっとしたピント面で僕好みの描写です。
撮影した写真

ISO2000 F4.0 1/3200秒
前ボケが美しく、汚れ部分の質感から色のコントラストまでしっかりと写っています。黄色の発色もしっかりとしていて綺麗です。

ISO2000 F2.8 1/250秒
ピント面と前後のメリハリがはっきりとしていて、まさに「カミソリマクロ」です。開放値で撮影しても質感や解像感を損なっておらずシャープな写り。

ISO400 F2.8 1/8000秒
コチラも開放値での撮影。被写界深度が非常に浅く、前ボケと後ボケに勢いもありつつ滑らかです。やはり、ピント面は傷の一つまで数えられるシャープさが際立ちます。

ISO500 F4.0 1/8000秒
モノクロでの撮影。陰影のコントラストが滑らかで美しく、全体的にしっかりと解像しています。70mmの焦点距離を持つためディストーション(撮影時に写真が四隅にかけてゆがむ現象)がしっかりと抑えられていて写真全体がキリッとした印象に。

ISO2000 F8.0 1/500秒
花など立体感のあるものを寄って撮影するとき、開放値だとピント面の合わせが難しく感じました。F8.0くらいまで絞って撮影すると、ボケの量もちょうどよく、解像感も増していい感じに写せると思います。
まとめ

ISO500 F4.0 1/1600秒
前回までの評価は下記のとおりです。
商品名 | 画角 | サイズ感 | 描写 | 総合 |
SIGMA 28mm F1.4 DG HSM [ライカL用] | 5 | 2 | 4 | 4 |
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 S-R2060 | 5 | 5 | 3 | 4 |
65mm F2 DG DN[ライカL用] | 4 | 5 | 5 | 5 |
ELMARIT-TL 18mm f/2.8 ASPH. | 5 | 5 | 4 | 5 |
ズミクロンTL F2/23mm ASPH. | 5 | 4 | 4 | 4 |
今回の評価は下記のとおりです。
評価点:70mm F2.8 DG MACRO [ライカL用] | |
画角 | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
描写 | ★★★★★ |
総合 | ★★★★★ |
今回のレンズ、いかがでしたでしょうか?今後の参考にしたいので、もしお時間があれば本記事をシェアしたり、感想をツイートしたりしてもらえるとありがたいです。結論を述べると、本格的な撮影に特化した性能をぎゅっと詰め込んだとてもいいレンズだと感じました。
次はもう少し画角の違う単焦点のレンズを借りてみようと思います。次回の更新をお楽しみに!